外貨での買い物 – 外貨で払う?ドルで払う? 

たとえば旅行に出かけました。クレジットカードでおみやげを買ったお店で、あるいはコーヒーを飲んだホテルのカフェで、クレジットカードで支払いをしました。と、現れるふたつのオプション。(たとえばヨーロッパの国なら)“ユーロで払いますか? ドルで払いますか?”と聞かれ、値札はユーロでついているけれども、ドルで支払うなら親切にもいくらになりますというドル価格表示までしてあります。さて、どちらを選ぶか。この場合、ほぼ間違いなく100%、ユーロ(あるいは現地のローカル通貨)で払うほうがベターです。

 

むだなサービス

これはDynamic Currency Exchangeというような名前で呼ばれる“サービス”(実はServiceどころか反対のDis-serviceですが)で、親しみなれた自分の通貨での支払いオプションがいかにも便利で簡単で安心かのような錯覚をおこさせ、それを選ばせることで、エキストラの手数料を稼ぐというしくみです。誰が稼ぐかというと、支払いを受けるお店であったりホテルであったりです。これらのビジネスは、顧客からクレジットカードで支払いを受けた場合、その一定パーセントをサービス料としてクレジットカード会社にとられますが、顧客からプラスアルファの利益を得られるこのDynamic Currency Exchangeは、それをうまく埋め合わせする都合のより手段として使われています。

 

その手数料がどのくらいなのかはバリエーションがあるようで、購入額の1%から最高で7%という範囲です。ただし、この手数料は決して明示されることはなく、為替レートの中に含まれたうえで換算が行われ、私たちがオプションとして見るドル表示のなかに隠されています。自国通貨(ドル)で表示されると親しみや安心が先に立つ一方で、少しばかりこの為替レートが悪いものであっても、なかなかそれに気づくことは難しいです。その場で時々刻々の為替レートをチェックすることは面倒なことですし、セント単位の細かい部分まで正確に計算するのも面倒で、たとえレートの傾向を大雑把につかんでいておおよその計算が頭ですぐにできる人であっても、はっきりと隠されている手数料に気づけない場合が多く、これがこの“サービス”の狙う盲点です。

 

旅先や外貨でのお買い物には、Foreign Transaction Feeのないカード(参考:ベスト クレジットカード - キャッシュバックを最大化するなら)を以前よりお勧めしています。他にもよいカードがあるかもしれませんが、お勧めのトップはCapital Oneです。Foreign Transaction Feeというのは、外貨(ドル以外)で支払った場合に、カード会社がドル換算する時点で課せられる手数料です。Capital OneはクレジットカードもデビットカードもForeign Transaction Feeはゼロです。我が家では、アメリカ国内ではキャッシュバックのよいAmexかCitiDouble Masterを使っていますが、日本に一時帰国したときやその他の国にいくとき、あるいはネットで外貨で買い物をするときは、Capital Oneを使っています。

 

しかしながら、せっかくForeign Transaction Feeがゼロのクレジットカードを使っていても、もしもDynamic Currency Exchangeでドル支払いを選んだ場合は、お店なりホテルなりレストランなりが為替換算し、その時に手数料を課すので、せっかくのForeign Transaction Feeゼロも水の泡。。いわずもがなお薦めするのは、Dynamic Currency Exchangeは拒否し、あくまでローカル通貨での支払いを選び、Foreign Transaction Feeゼロのクレジットカードで支払い、クレジットカード会社に為替換算してもらう方法です。ほぼ確実にクレジットカード会社の為替換算のほうがレートがよいです。

 

Paypalにもお気を付けを

Dynamic Currency Exchangeは旅先だけではありません。居ながらにしてオンラインでする外貨でのショッピングなどもねらわれています。代表ばPaypal。たとえば日本のサイトで欲しいものを見つけ、日本円で購入したとします。支払いはPaypalを選びました。そのとき、PaypalでこのDynamic Currency Exchangeのオプションが提供されています。いわずもがな、これも選択しないほうがベターです。ドルでは払わず、日本円でそのまま払いましょう。

たとえば、10万円を支払う場合、最初に表示されるのは以下です。自動ですでにドル換算された$922.98。

ちなみに、Master Cardが為替変換レートを公表していますので、それを使って換算してみました。前述のCapital OneのMaster Cardを使って10万円払えば、下記のようになります。

$922と$903に違いです。大きいですね。ちなみに、Capital OneはForeign Transaction Feeを課しませんが、場合によってMaster やVisaのカードネットワークが1%の手数料を課すことがあると書いてあり、それがいつかかかっていつかからないか分からないので、ここでは一応その手数料をBank Fee1%として入力しました。もしこの手数料がからなければ、差はより大きくなります。

Paypalで支払いをしつつ、この安い為替レートで支払いをするには、上のPaypl画面の黄色ハイライトのCurrency Conversion Optionを選びます。そうすると、はじめて、Convert with Card issuerというチョイスが現れ、これを選びます。

そうすると、下記の表示があらわれます。

いかにもカード会社が為替レートを決めるから今は不明で、すでにレートがわかっているPaypalレートを選んだ方が安心というようなイメージがありますが、ここでは自信をもってConvert with Card issuerを選びます。あとは、Capital Oneが(Masterカードの場合はMasterカードレートで)変換してくれて、Foreign Transaction Feeなし、しかもよりよいレートで請求がくるという運びになります。

まとめると、つねにその土地のローカル通貨、あるいはそもそもの値段のオリジナル通貨で支払う、そしてForeign Transaction Feeのないクレジットカードで払うというのが一番良い方法のようです。

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2 comments

  1. うぅ~。。。。
    この記事、日本に帰った2ヶ月前にアップしてほしかった。。。

    1. おお、そうですよね。夏休み前にと思いつつ、この時期になってしまいした。すいませ~ん!今度からということで!

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