里帰り航空券を安く買う・・・

みなさん夏休みは、日本に帰られますか?我が家は今年はちょっと無理かな~と思いつつ、でも両親は待っているし、やはり帰ったほうがいいかな~ということになり、やっと日本行き航空券を買いました。このあたり南カリフォルニアは日本人も多いですし、段取りのよい人々は早々と1月から用意している人もいました。早く買わないとだんだん高くなるとも聞いていたし、今年はピークは$1,800とも聞いていたので、えらく出遅れた我が家はいったいどうなるものかと思っていました。

子どもたちが大きくなると、家族の中でスケジュールを合わせるのがなかなか難しくなりますね。行くの行かないのと2週間くらいすったもんだしていたので、その間ずっとkayak.comで値段を追っていました。以前のブログでも書きましたが、最近は航空券は株価のように値がアップ&ダウンします(里帰り航空券を買う- 株価のように変わるチケットの値段)。

シンガポール・エアーがずっと$1,400くらいで出ていたので、それになるかなあと思っていました。。シンガポール・エアーは評判がいい上、一度も乗ったことがなかったので、ほぼこれで決まり・・・という感じでした。

買わずに待て・・・

kayak.comはPrice Trendといってずっと航空券の値動きをトラックしていて、過去の統計データをもとに、これから値段が上がるのか下がるのか確率を出しています。それによると、この最安値$1,400で始まる値段は、これからまだ下がる確率70%だそうで。。だから、“Wait”サイン(買い待ち指示)が出ています。ま、まだ日程も確定してないから素直に待ちましょう・・・ということで数日過ぎました。そして5/7(水)、このごろ日課になっていたkayak.comチェック。なんと、$1,074のデルタ・成田便あり!

実はうちはデルタで2年前にヒジョーにかなしい経験をしており(VerizonでDeltaな夏休みのできごと - 第一話)、なるべく避けたいと思いつつも、結局安いデルタになってしまう。。今回もか~、どうするか~と悩んだけれど、でも$1,074は抵抗しがたい値段。なら手を打つか。。うちは成田のほうが都合がよいし、発着・到着時間はばっちり。おし!これでいこう。。とさっそく3枚購入(主人だけ仕事の関係で予定が合わず別購入)。

$700アップ

その2日後に自分のチケットの値段をチェックしていた主人が、「おい、みんなの買ったチケット、今$1,700以上するよ。」という。さっそくkayak.comを見てみたら、本当です。。$1,760。安く買えてうれしいけれど、なんかこういう値動きはちょっとひどいと思います。この値動きの裏には、エアラインのYield マネージメントのアルゴリズムがあるそうで、各社はこのアルゴリズムを利用して、飛行機の席を最適なタイミングで最適な価格で販売し、売り上げを最大化しようとしているのだそうです。つまり最終的には、空席ゼロで、なるべくチケットの値段を高く売るのが目標。高すぎては売れ残るが、安すぎては総売り上げが低くなる、そこをいかにバンランスよく売りすすめるかということなんですが、それにしてもたった一日で$700も違うなんて。きっと2日間の安売りでかなり売れてもう残席が少ないかと思いきや、ほらこんなにまだ空いている(白いのが空き席)。。

delta seat

う~ん、ま、空き席だけじゃなくて、他にもいろいろな要素が複雑にからんで値段が決まるのでしょう。空き席がないならともかく、空き席があるのならまたこれから値段が下がることも大いにありですよね。とにかくこういう状況では、私たち消費者はどうやってなるべく安く買うか・・・というか、どうやって高すぎる値段を払わないようにするかに気をつけなければならないですね。。

安く買うコツ?

航空券の値動きに詳しいある人によると、値段が最適レベルに落ち着くタイミングというのがあるそうで、その意味では3ヶ月以上前に予約することはほとんど意味がないそうです。「早く買わないとどんどん高くなる」というのは、混雑の予想されるホリデーシーズンや、出発2週間前ならともなく、一般的には真実でないようです。アメリカ国内便の場合であれば、出発28日以前は値段の変動はほとんどないというのが、Expediaの広報担当の話。国内便は出発18日から28日前の期間がもっとも安くなる傾向があり、ピンポイントでは出発21日前ころが狙い目だそうです。6ヶ月前に買う値段より、21日前の値段は平均8%安いそうです。これが14日前になるとそこから5%上昇し、7日前になる30%(最安レベルから)上がるそうです。

国際線の場合はアメリカ国内線に比べると、アップ&ダウンはそれほど激しくないとのことで、出発34日前で、6ヶ月前に買うより4%安とのこと。だけど、これは少なくとも夏休みの日本便には当てはまらないですね。数パーセントの差どころじゃありません。$1,074→$1,760ですからね、64%の差です。。

安いチケットを探すコツは、近隣空港も一緒に調べる・・つまり羽田でも成田でもいいなら、NRTとかHNDとか入力する代わりにTKOと入れて一緒に検索すること、それから一週間のうち水曜日出発が安いことが多く、次は火曜日、その次は土曜日なので、日程を調整することだそうです。加えて、航空会社各社は火曜日の夜に、セール価格を発表することが多いので、火曜日から水曜日朝にかけてが狙い時という情報も・・・。たしかにうちの場合も水曜日でした、安いのが出たのは・・。

値段を追っておく・・・

これだけ価格がアップ&ダウンするというのであれば、一日、二日価格を調べて一番安いのを選ぶというのでは、それが本当に安く買ったことになるかちょっと不確かですね。ある時点でいくつか価格を調べ最安値を選ぶというよりは、ある程度の期間の価格動向を追っておいて、この価格なら払いすぎではないだろうという納得価格で購入するということが必要になります。その点、私はkayak.comが気に入っていまして、先ほどのPrice Trendでは過去90日の価格動向が一目でわかるようになっています。過去データに比較すると現在の値段は高いのか安いのかという判断も簡単です。そのうえ、現在が“Buy(買い時)”なのか”Wait(待ち状態)”なのかというレコメンデーションも出でいます。

delta

今回は上のようでした。過去90日値段は激しく動き、一番安いので$800くらいでしょうか、一番高くて$1,600以上。我が家が$1,074で購入したのが、赤矢印のところ。赤矢印の時点では、“Buy”予測が出ていました。

BuyとWait

しかしながら、この“Buy”とか”Wait”とかいうレコメンデーション、どのくらい信憑性があるのでしょうね。kayak.comによると、“Buy”より”Wait“の確からしさに気を配り運営しているということです。というのも、もし”Buy”が間違った場合、つまり“Buy”と提示したもののその後値段が下がったというような場合は、購入を済ませた顧客がサイトに帰ってきてその後の値段をチェックしない限りわかることはありませんが、一方”Wait”が間違った場合、つまり“Wait”と提示したのにその後価格がどんどん上がってしまったという場合には、購入をせず待っていた顧客には非常に痛手で不満も募ります。そういう意味で、”Buy”の正確さより“Wait”の正確さのほうを大切にしているということらしいです。

これを顧客の立場から見ると、”Wait”と出ている場合はとりあえず待ってみるというのが、理にかなうように思います。そして“Buy”と出たときには、過去の価格動向と合わせて、今購入することに自分が納得できるか考えてみるといいですね。もう出発まで時間がないのなら思い切って買うのがいいでしょうし、反対に過去にはかなり安くなったときが何度もあり、まだ出発まで待つ時間もあるというのであれば、待ってみるのもいいかもしれません。最終的には自己判断ですが、データを元に納得がいくアクションをとることがよいように思います。

キャンセルできる24時間

そして購入した後も、少なくとも一日は価格動向を見ておくといいでしょう。というのもUS運輸省のルールで、アメリカで購入した航空券でnon-refundable(払い戻し不可)とうたってあるチケットでも、出発より7日以上前の購入であれば、購入後24時間以内なら変更あるいはキャンセルは可能であるべきというルールができました。non-refundableの場合、変更やキャンセルすると$200とか高いと$450などというような手数料が設定してあるのがふつうですが、24時間以内なら無料で変更とキャンセルがききます。大手のエアラインでは、オンラインでこのキャンセルができるようにしているところもあります(あくまで24時間以内)。なにせ株価のように変わる航空券ですから、もしも大きく値が下がった場合には、このしくみを使うとよいでしょう。

しかしわたし的には、ある程度のアップ&ダウンがあったとしても許容範囲内であり、顧客は安心していつでも航空券を買える環境が欲しいです!

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8 comments

  1. いつも楽しみに読ませていただいています。今日のエアチケットの話もとっても参考になりました。それにしても、私が留学していた頃(6,7年前)は、LAXとNRTで格安チケットだと約600ドルぐらいで買えたのですが、高くなりましたね~。ご家族全員での移動となるとかなりの高額旅行になりますね^^;

    1. そうですよね、昔はそういう額でしたよね~!!友人で、ご主人が出張が多くマイレージがたまりまくるので、帰国は家族全員いつもマイレージ使ってビジネスクラスという人がいますが、本当にうらやましいです。。

  2. 今回も楽しく拝見させていただきました。
    Kayakにこんな機能があるのですね。7年ぐらい前(まだKayakが出始めた)に使っていた頃には、そこまでインテリジェントでは無かったのですが、使い勝手の良いUXだけでは無くてこういったBIによる差別化はユーザとしてはありがたいですね。

    ちなみに、私は今までデルタを羽田便が便利なので何度か利用していますが、ラッキーなことにまったく問題ないです。おまけに、調子に乗ってエコノミー・コンフォートにPaid Upgradeとかしてます。(席を選ぶとかなりLegのスペースがあるので)
    Singapore Airの成田便は、A380の大きな機体だったと思いますが、私が乗る便は大抵キャビンはぎっしり埋まっていていつも窮屈でした。

    マイレージ使う手もあるのですが、ブラックアウトや空席の枠が少ないので、いつも使えず、結局100,000マイル以上Unitedのマイルをこの数年ため込んでいるのですが、最近どんどんと換金率が悪くなって、マイル価値の低下によるインフレを実感しています。。。

    お気をつけて、里帰り楽しんできてください。

    1. そうなんですね、デルタでもまるで問題なしの方もいらっしゃるのですね。エコノミー・コンフォートはよいですね、百数十ドルなら十分元がとれそうな。マイレージの換金率の悪さ、本当感じています。昔はほんと、よかったですね~。。世知辛い世の中で。。

  3. アメリカ留学中の息子が就職試験の為年末に急きょ帰国!本人は今、中間試験中で忙しく、チケットとってぇ~と言われ、アメリカ発里帰り航空券を検索していたらこのサイトに出会いました!
    本当にたくさんの情報、素晴らしいですね。
    そういえば、昨年も突然の虫歯に泣く息子からのSOSメールに、やはり様々検索していてこちらのサイトで歯医者さんの保険について読ませて頂いたような記憶が・・・
    変な質問ですみません。AirTKTというサイトで一番安いチケットを見つけて購入したのですが、そもそもこのサイトは大丈夫なところなのかと・・・
    きちんと購入確認メールも来ましたから大丈夫だと思うのですが。

    初めてのデルタ便です!

    1. こんにちは。AirTKT、初めて聞きます。最近いろりろなサイトがありますね。Better Business BureauではB+みたいです。http://www.bbb.org/southern-nevada/business-reviews/travel-agencies-and-bureaus/airtktcom-in-las-vegas-nv-71922

      1. ご丁寧な返信ありがとうございます。
        24時間ルールをこちらで拝見し、思い切ってキャンセルしました。というのも、息子のパスポートと私のクレジットカードのコピーを送るようにとのメールが来たからです。
        ちょっと怖いかなと思いまして。
        お陰様で無事キャンセルし、こちらに記載されているように、株価のようにアップダウンする航空券のサイトをにらみながら、結局はシンガポール航空のHPから今回は予約することが出来ました。
        ありがとうございます。

        1. コピーは変ですね。賢明だったのではないでしょうか。シンガポール航空のWebサイトなら安心ですね。

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