ラッフル・チャリティー $2ミリオンの豪邸、当てませんか?

南カリフォルニアにお住まいの方なら、もう宣伝をご覧になったかもしれません。Special Olympics Southern Californiaという非営利団体が、ファンドレイジングのためにやっているラッフル(宝くじ)・・・賞金$25,000、Toyotaプリウス、ヨーロッパやハワイのバケーションなどといった目玉アイテムが当たりますが、なんといっても一番の大目玉は、ハリウッド・ヒルズにある時価$2ミリオンの豪邸!みなさん、いかがです?

 

不況にあってのクリエイティブ・ファンドレイジング

この団体は、知的障害のある子どもと大人のために、スポーツ競技のトレーニングを提供したり、競技大会を開催したりしている非営利団体だそうです。不況にあって必要な活動費を集めるために、このような“クリエイティブな”方法をスタートしたそうです。2010年には、チケット売り上げから、ラッフルの経費を差し引いた、純利益は$700,000だったそうです。カリフォルニア的ファンドレイジング法ってとこかしら・・・

これが、その家。匿名のドナーからの寄付だそうです。お金持ちが、相続対策かなんかでぽ~んと寄付したんでしょうね。内容はこんな感じ。

  • 5 Bedrooms
  • 4.5 Bathrooms
  • 4800 square feet
  • Heated Pool and Spa
  • Rolling lawns
  • Oversized terraces with city views
  • Gourmet chef’s kitchen
  • Marble countertops throughout
  • Central air and heating system
  • Kitchen Click to enlarge Surround sound audio system throughout
  • Game Room
  • Wine Cellar
  • Media Room

非営利団体の成績レポートを出している、Charity Navigatorによると、この団体の成績は2 out of 4スター(ちょっと外れますが、チャリティーにドネートするときは、チャリティの成績を調べてからにしましょう。募金だけ集めておいて、殆どが活動にまわされず、上層部の給料になっているなんてひどい団体もあります)。ファイナンス関係のレポーティングや透明度は満点の4スターを得ていますが、必要な基金集めの効率性で1スター。どうやら、ファンドレイジングの経費がかかりすぎていることが足をひっぱっているようです。この規模のファンドレイジングですから、仕方がないのかも知れませんが。

ちなみに、この団体のCEOのお給料は$180,000弱ですが、このラッフルの責任者は$359,000とCEOの2倍ほどの給料をもらっているそうですから、その規模がわかります。

 

$2ミリオンの家をもらったら・・・

当たったら・・・うれしいけど、案外大変かも。まず、このような賞品には、ふつうにインカム・タックスがかかります。タックスは時価にかかるので、つまり$2ミリオンにかかるということ。どんなに普段の収入が低くても、$2ミリオンもらってしまえば、いきなり最高税率ブラケット(2012年は35%)になりますね。そうすると、$2,000,000x35%=$700,000ですよ!ふつうの人はちょっと払えませんね。もしあなたが、たまたまハリウッド・ヒルズにお家を探していて、$700,000を頭金にしようと思っていた・・・なんていうなら、パーフェクトかも!でも学校区はどうかって、知りませ~ん。

でもそれだけじゃありませんよ。モーゲージのことは心配しなくていいけど、でもプロパティ・タックスが。。。税率1.25%で計算してみると、年に税金だけで$25,000。う~ん、やっぱり凡人にはちょっと苦しいねえ。これに加えて、メンテや家の保険もかかります。。。いや~、タダほど高いものはなしってとこですかね。

・・・夢は追いたいが、それはちょっと~という人のために、逃げ道ありです。$2ミリオンの家がいやなら、$1.5ミリオンを現金でくださるそうです。もちろん、インカム・タックスはかかりますよ。ってことは、$1,500,000x35%=$525,000はタックスでとられますが、差し引き$975,000は手元に残る計算。メンテやプロパティ・タックスもいらないしね、う~ん、やっぱりこっちにしようかな。(当たったわけでもないのに~。。。)いやいや、ラッフル買うのもファイナンシャル・プラニングが必要ということでして・・・

去年のWinnerは、サン・ディーマスのRoxann Hestonという人だったそうですが、この人も$825,000をもらったと書いてあるところをみると現金を選んだのでしょう。そうすると、家はどうなっちゃうんだろう?後で、この団体が売るのかな~。売れるのかな~・・・などと、いらぬ心配をしています。

 

みなさんもよろしければ、どうですか?

ラッフル・チケットは一枚$150(これはドネーションではないので、税控除はありません)、最高でも35,000枚しか販売されないそうです。まあまあの確率ではありませんか。お買い求めは、5/18までです!

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