Oops! おサイフを盗まれたら・・・の巻

8月末の引越し・・・ホント、疲れました。4年前のバージニアからカリフォルニアの引越しに比べれば、古い家と新しい家はたったの3分の距離。少しずつ運ぶこともできるし、引越し屋さんの去った後でも、細かいものが残ったりしたらゆっくり運べばいいや・・・などとタカをくくっていたのが敗因。2,600マイルの大陸横断の引越しも疲れたけど、今回の数ブロックの引越しのほうが10倍くらい大変でした。いやあ、引越しは距離には関係ありませんねえ。

おサイフがない・・・

いやあ、大変な引越しでしたが、そういう非日常的なときには、これまた非常に非日常的なことが起こるもの。主人のおサイフ盗難事件ですよ。うちはいつもはガレージに車を泊めていましたが、引越し最中はガレージが物置き場と化し、大変混沌とした状態でありました。もちろん車をとめるべくもなく、主人はガレージの外のドライブウェイに駐車していました。その上、引越しの日は次から次へと物が運び出される状態ですから、「慎重な主人」は主人なりに考えて、彼のおサイフのベストの保管場所は車の中と決めたわけです。引越しの次の朝、車に乗ろうとした主人が「あれ?」。鍵がかかっておりませんでした。おサイフは・・・ない。

なにせ非日常な日々ですので、例外的に私が主人の車にのったりもしていました。いったい最後に乗ったのは誰だ?ま、こういうときに大きな夫婦喧嘩に発展しがちですが、お互いトシのせいで記憶力が低下してきていますし、引越しのプレッシャーの中ですからよけいにポカもあるのも認識していますから、「わたしかもしれない、あなたかもしれない」ということで妥協。しかしながら、いろいろ状況証拠を集めていくと、やはり主人が最後に乗ったという結論にいきつき、彼曰く「必ず最後にロックした」というのですが、セキュリティ・アラームを回避してドアを開けることってできるのですかね?ま、とにかくおサイフを盗まれたわけです。もちろん、クレジットカードもATMカードも運転免許もはいったまま。。。

引越しで十分やることは死ぬほどあるのに、いきなりおサイフ盗難対策チームと化した私たち夫婦。からっぽのリビングルームは緊急対策本部となり、電話をかけまくりました。では行きますよ・・おサイフをなくしたらすることリスト・・・

 

銀行に電話する

まずはATM・デビットカードを発行している銀行に連絡しましょう。すぐにカードをキャンセルして新カードを発行してもらいます。デビットカードのほうがクレジットカードより消費者保護が甘い(クレジットカードの消費者損失は最高でも$50であるのに対し、デビットは悪用に気がついた2日以内に報告すれば$50ですが、2日以降は$500、60日を過ぎると全額になる可能性)ので、デビットカードを優先して取り組みましょうね。電話をする前に、あらかじめオンラインバンキングで不正使用がないかを見ておくこともお勧めします。我が家のケースではすでに不正使用がありました。.それも同時に指摘しました。前述のとおり銀行側は$50までは消費者に負担するよう要求する権利があるのですが、大手の銀行は損失を完全負担してくれるところが多いようです。我が家の二銀行もすぐ不正使用を補填してくれました。

 

クレジットカード会社に電話する

デビットの次はクレジット。同様にオンラインで使用状況を確認すると、すでに数件の悪用あり。こちらも新カードを再発行してもらい、不正使用を報告しすぐに補填してもらいました。

 

警察に通報する

シティ・ポリスに電話した主人。結局、電話だけでは不十分なので、出頭して盗難届けを提出するよう言われました。このクソ忙しいのに・・・と気が狂いそうでしたが、背に腹は変えられずすぐに出向きました。どこでいつどうやって盗まれたか、車をロックしたのかなどいろいろ事情徴収され、最後には免許証を盗難したという証明書みたいな紙切れをもらい、それを免許証の代わりに持って運転するように言われました。たとえ免許証が入っていなかったとしても、警察には届けましょうね。その後、もしID詐欺に発展した場合でも、盗難届けがでているかでていないかで、処理のしやすさに違いが出てくるでしょう。

 

DMVに免許の再発行をリクエストする

これはきっと地域差がありますね。このあたりの場合は、再発行のためにはDMVに出向くことが必要です。オンライン予約で日にちを指定し、再発行の手続きをします。我が家の場合は、不幸中の幸い、ちょうど主人の免許証が切れる時期だったので更新の手続きを済ませていました。なので再発行手続きはせず、そのまま免許証がくるのを待ちました。

 

Fraud Alertを設定する

お次は、クレジットレポート会社。免許証も一緒に盗まれていますから、新しく銀行口座を開いたりローンを開いたりもできちゃうかもしれません。そうそう、みなさんのおサイフにはソーシャルセキュリティ・カードは入っていませんね?免許証とソーシャルセキュリティ番号があるとこれはもうゴールデン・コンビネーションでかなり悪用が簡単になります。いずれにせよソーシャルセキュリティ番号なんてみなさん暗記していらっしゃるでしょうし、カード自体を誰かに提示せねばならないことは絶対ありませんから、カードはとにかく持ち歩かないことです。

・・・と話は長くなりましたが、とにかくなりすましの詐欺を阻止できるよう、クレジットレポート会社に連絡し、Fraud Alertというのを設定してもらいます。クレジットレポート会社は三社ありますが、どこでも一社にすれば、Fraud Alertをリクエストされた会社は他の二社に連絡して同様にFraud Alertを設定するようアレンジする義務があります。うちの場合は、ExperianのオンラインサイトでFraud Alertを設定しました。一週間後、Experianから、Fraud Alertを設定したことと他の二社に同様にリクエストをしたことの通知が送られて来ました。

 

しばらくしたら・・・無料クレジットレポートを取り寄せる

すぐでなくてよいので、クレジットレポート会社からクレジットレポートを取り寄せ、なりすまし詐欺がないか、見覚えのない会社からクレジットインクワイアリが入っていないかを調べます。インクワイアリは案外短期間でレポートに載りますが、新規開設アカウントがレポートに反映されるのにはしばらく時間がかかるので、数週間から1ヵ月後くらいがいいと思います。Fraud Alertを設定した場合は、それぞれのクレジットスコア会社から無料レポートをリクエストできる権利がもらえます。その後も、www.annualcreditreport.comを利用して定期的に無料レポートをチェックし続けましょう

 

なんか、今までブログで書いてきたことをまとめて実行に移しちゃったような体験コースでした。みなさんにはこんなことが起こりませんようにお祈りします。そうそう、もし盗難されるのでも、せめて引越しの最中はやめておきましょう。。。

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8 comments

  1. まずは、お引越しおめでとうございます。そしてお疲れ様でした!
    お忙しいのに、大変でしたね。
    うちだったら、確実に夫婦喧嘩です。ここで冷静に、一つ一つ手続きを片付けていけるのも素晴らしい。そうなりたいものです。
    手続き、大変参考になりました。万が一のことがあったら、まずここを検索します!

    1. ははは、Cheeさん、ぜんぜん冷静じゃありませんよ!ふたりとも頭からけむり出てました。でも夫婦喧嘩のルートをたどればどういう結果にいきつくかは、過去の数々のシュミレーション(?)のおかげでふたりともよ~く知っておりますので、頭痛のうえに頭痛を重ねないよう免疫システムが働いたんでしょう。。

  2. うわあ。引っ越しのときですか。うちも旦那がやってしまい、わたしはすごく怒りたかったけど、さすがに本人がへこんでいるのが明らかだったので、あんまり文句は言いませんでした。でもそれが引っ越しのときというのはなー。大変でしたね。

    1. ほんとに、大変でしたー。引越しとダブルパンチで・・・いや実はトリプルパンチだったんです。次回にお話ししますけど。。まったく、とほほでしたよ。

  3. えっ。まだ「続き」があるんですか?ず~っと昔(学生の頃)から思ってましたけど、Adminさん家族は、次から次といつも話題に事欠かない家族だな~って。でも、確かに引越しの時は狙われやすい時なのかもしれませんね。私の知り合いの知り合いも、引越しの時に、引越し屋にまぎれた泥棒に家財を盗まれたということを聞きました。

    うちも古い家と新しい家が比較的(3分とはいきませんでしたが、15分程度)近かったので、「ゆっくり運べばいいや・・・」路線で、週末にちょこちょこ運んでいたのとあっちこっちをメンテナンスしながらだったので、結局3ヶ月かかりで引越しして、今まで一番、疲れたような気がします。「今回の数ブロックの引越しのほうが10倍くらい大変でした。」というのよ~くわかります。

    ところで、今回私もFraud Alertというものを初めて使わなければならない状況になったのですが、どうしようかなあと思いつつ一ヶ月が過ぎてほとんど忘れかけていました。が、このコラムを読んで、早速私もセットアップしてみました。会社の401Kを管理している某社から手紙が来て、某社の別の顧客会社のHRマネージャが、私が働いている会社の個人情報レポート(名前,SSN,給料)を誤って見てしまったいう内容でした。某社によると、システムのセキュリティのバグで故意に行われたものでないらしく、そのHRマネージャ自身も対応に協力的でレポートをすぐに削除したとのことでしたが、某社として顧客自身が出来る対応してSecurity AlertとSecurity Freezeの方法を提供していました。私もExperianを使ってみましたが、最初のCredit Reportで私の雇用会社として16年前に辞めた会社の名前だけがリストされていました。これは大きな間違いなのでDisputeしなくてはと思い、念のためLogout/Loginし直してみると、今度はちゃんと現在の会社もリストされ表示されてきました。他の情報もじっくり見てみると、一つの住所が、二つの過去の住所が合体して表示されていたり(前の家の住所にその以前に住んでいたアパート番号が付いていたり)と、なんだこりゃとちょっと首を傾げる情報だったのでちょっと心配ですが、Adminさんによると一週間後にExperianから設定した通知が来るようなので、対応はそれからにしようかなあと考えています。

    1. Hannahさん、私も、新旧住所の合体エントリーあります。あと全然知らない住所が私の住所として載ってたりします。合体はただのミスだろうけど、知らない住所はちょっといやでした。誰かのファイルと間違えられている(同姓同名とか)可能性もあり、人のアカウントと混同されたりの原因となるそうです。そこで、disputeしてみたけど、これまたえらく大変でした。クレジットレポート会社は、「これはCreditorが提供した情報なので、直接Creditorに連絡してくれ」といいますが、そもそも自分の住所でないわけで、どこのCreditorがこの住所をレポートしたかなんてわかりませんし。それで結局そのままになってしまいもう10年くらい。ま、その他の情報の混同はないので、もうほおってあります。

  4. そうなんですか。合体エントリーはよくあることなんですね。それを聞いて安心しました。私もほおっておこうっと。でも、クレジットレポート会社の情報がこのレベルだと、どこまで信用してよいものやらと疑問に思ってしまいますね。

    1. 本当にねえ。人のセンシティブな情報を売ってビジネスしているんだから、もう少しシンチョーにやってもらいたいものですよ~。

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