12月は、4回シリーズで「アルケゴスの転落に思う人間のかなしさ」というのをお届けしています。アルケゴスの転落」の部分はファイナンシャルプラナーとして思うことがあり、「人間のかなしさ」の面ではクリスチャンとして考えさせられる部分があり、クリスマスの月にちなんでこの両面から思ったことを書いています。今回は最後です。いろいろ考えたことを綴ってきましたが、今回は、アルケゴス問題を考えながら、学んだことを投資の面からと、人間に関する面からとに分けてまとめてみたいと思います。
カテゴリー: 疲れたら…
アルケゴスの転落に思う人間のかなしさ(3)
12月は、4回シリーズで「アルケゴスの転落に思う人間のかなしさ」というのをお届けしています。アルケゴスの転落」の部分はファイナンシャルプラナーとして思うことがあり、「人間のかなしさ」の面ではクリスチャンとして考えさせられる部分があり、クリスマスの月にちなんでこの両面から思ったことを書いています。今日は3回目。先週は、今回のアルケゴスの転落が単なる「悪意のない投資の失敗」なのか、それとも投資のプロとして避けうる失敗であったのかに思いを馳せました。また、自身は地味な生活をし多くのクリスチャン団体に巨額の寄付をしていた「敬虔なクリスチャン」であるビル・ファンは、神の前に「低い」存在であったのか、それとも「高ぶり」があったのかについて考えてみたことを書きました。
アルケゴスの転落に思う人間のかなしさ(2)
12月は、4回シリーズで「アルケゴスの転落に思う人間のかなしさ」というのをお届けしています。アルケゴスの転落」の部分はファイナンシャルプラナーとして思うことがあり、「人間のかなしさ」の面ではクリスチャンとして考えさせられる部分があり、クリスマスの月にちなんでこの両面から思ったことを書いています。今日は2回目。前回は、ビル・ファン氏がアルケゴス社を始めるまでの経緯と、彼が「敬虔なクリスチャン」であり、自身は比較的地味な生活をしながら、毎年60を超えるクリスチャン団体に巨額の寄付をしていた人であったことなどを振り返りました。今日は、2021年春先に起こったアルケゴスの転落のところから話を始めます。
アルケゴスの転落に思う人間のかなしさ(1)
2021年もあと1か月を残すところになりました。12月はクリスマスの月。イエス・キリストの誕生をお祝いする月にちなんで、4回シリーズで「アルケゴスの転落に思う人間のかなしさ」というのを書いてみたいと思います。「アルケゴスの転落」の部分は投資の失敗に関係していてファイナンシャルプラナーとして思うことがあり、「人間のかなしさ」の面ではクリスチャンとして聖書とてらしあわせたときいろいろ考えさせられたところがあったので、無理やり(?)この二つをくっつけてクリスマスに向けて書いてみた記事です。こんなノリのシリーズもたまにはいいかな~?と思い・・4回おつきあいくだされば光栄です。
バブルの法則:クリプトカレンシーの場合
私はビットコインもそのほかの仮想通貨も買ったことがないので全くの素人ですが、でも常に話題になっていますから関連記事を読んだりしています。値段の上がり下がりの激しさ、最近ではコインの種類の多さにもいつもすごいな~と思っています。昨今では仮想通貨という言い方より、クリプトカレンシーと呼ばれることが多いですね。種類が増え、取引が大きくなり、ものすごい規模の市場に成長しているのは驚くばかりです。
パートナーとのお金のコミュニケーション
子どものお友達がお母さんと一緒にうちに遊びにきたとき、そのお母さんが玄関から入ってくるなり言いました。“Nice house. How much did you pay for this?” 一瞬耳を疑いました。そんなに親しいわけでもないのに・・・、いや、たとえ親しくても、家の値段はフツウ聞かないでしょ・・・。だけど不思議なものであんまりストレートに聞かれると、別に隠す必要もなくストレートに答える私。日本人ではなかなかありえませんね。私たちは年収とか家の値段とか、聞いたり話したりすることは案外タブーと思っているところがありますよね。「そんなこと聞いちゃあ失礼」とか、「お金の話をするなんて何かえげつない」とか、「子どもの前でお金の話をするもんじゃない」とか。でも、お金の話をすることって本当はとても大事です。お金にとらわれて生きるのは悲しいことですが、お金の話を全くしないで生きることは決して美徳ではありません。一緒に暮らしている配偶者、それなりの年齢になった子どもなど、生活を共にしている大切な人とお金について十分なコミュニケーションをもち、意識合わせをすることは非常に大切なことだと思います。今日は、配偶者とどうそれをしていくかについて思うところを書いてみます。
コロナのあと 市場回復はどんなふうに?
コロナのロックダウン生活も何週目でしょうか。私はカリフォルニアに住んでいるので、まだStay-at-Homeの状態です。すでに24の州がReopen(経済活動の再開)をしました。3州が近々Reopenするそうです。23州とワシントンDCが依然としてClosed状態です。さて、今後進む経済再開とともに、株式市場はどんなふうに回復していくのか‥多くの人が気になることかと思います。Vanguard、Fidelity、Charles Schwabが発表している予想レポートを読んでみましたので、それの概略をまとめみました。ご参考までに。
ほんとうにすごい本なんです!
そもそも私は結婚して子どもを持つ年齢まで、聖書を読んだことはありませんでした。2000年にバージニア州に引っ越した時、子どものお友達のお母さんに誘われバイブルスタディを始めました。いいことが書いてあるなとは思いつつも、日曜に教会にいくなど面倒だから適当な距離を置いていました。2009年にカリフォルニアに引っ越した時、どういうわけか新しい地では教会に属したいという思いが与えられ、今の教会に道を示されました。そこからは聖書をむさぼるように読み、2010年には確信をもってクリスチャンになり洗礼を受けました。
わけのわからない本・・・
洗礼は“クリスチャンになりました”と公言するための儀式であり、洗礼を受けたからと言って信仰が完成するわけではなく、それは単なるスタートです。そこからキリストとともに歩む人生がはじまりました。聖書を読んで祈るうち、自分の身勝手さや自己中心さに気づけるようになり、それをその都度豊かにゆるしてもらい、また成長できるこの豊かな人生は何にも代えがたいと思います。バージニア時代には友人に勧められ、確か70ドルを払って最初の聖書を買いました。いわばおつきあいで、“こんなわけのわからない書物に70ドルなんて高いな~”と思ったのを覚えています。今では、英語の聖書、訳の違う聖書など含め全部で4冊持っています。
私は毎朝、旧約聖書を2章と新約聖書を1章読んでから一日を始めます。その時間が素晴らしい宝で、その時間を通して神様は豊かに語られ、物事の本質を指し示し、励まし導いてくれます。“聖書は、神の霊感によって書かれた”と聖書自体に書いてありますが、本当にその中にあるみことばは生きていて、その日その日の私に必要なメッセージを豊かに語ってくれます。霊感によって書かれた本なので、霊によって紐解かねば(自分の知識や読解力だけでは)ただの“わけのわからない本”のままですが、霊にあって祈りつつ読むと、万華鏡のようにすばらしい世界を見ることができます。
矛盾のないひとつのストーリー
聖書は、旧約聖書39巻、新約聖書27巻の、全66巻の書物が合わさってできています。神の霊感によって書かれましたが、実際に書くという作業をしたのは人間で、約40人の著者によって約1500年という長い間にわたって書き記されました。著者のバックグラウントはさまざまで、預言者や祭司がいるかと思えば、取税人、漁師、職人、羊飼い、医師などもいます。旧約聖書はヘブル語で、新約聖書は主にギリシャ語で書かれています。
この時間、地理、言語、社会的バックグラウントを超えて執筆されたものが集められた一冊の本、聖書が、最初から最後まで矛盾なく、ひとつの大きなストーリーとして完全につながり完成していることは、まさに神わざです。一見、全く別の無関係なことを書いている部分(たとえば聖書のすご~く最初の方と、すごーく後ろの方など)が、実は深いところで関連しあい、一定のパターンでつながっているということが良くあります。そこには深い意味があり、しかもそれが単なる”昔の話“ではなくて、その日の自分の人生にもつながる意味があることを発見すると、楽しくてうれしくてエキサイティングで、まるで毎日宝箱を開いているようです。まさに万華鏡の世界です。
美しく並べられたもの
エンジニアリングを教えている主人はいつもそれを“フラクタル”と呼びます(主人はまだクリスチャンではありませんが、食卓でよく聖書の話をします)。フラクタルというのは、(私はうまく説明できないのでGoogleしてみてください)、小さなパターンが繰り返すことで大きなパターンができていく・・、簡単な数式モデルを繰り返すと複雑なモデルを形成することができる・・・どこまでも繰り返せば無限の複雑さを形成できるという概念だそうです。この概念は1980年代に数学者であり経済学者であるベノワ・マンデルブロートにより確立されたそうで、これは数学的概念というだけではなく、自然界に広く普遍的に存在するものでもあるということです。たとえばこれ、ロマネスコ・ブロッコリというブロッコリです。パターンが繰り返してパターンをつくりだしています。しかも美しい。しかもおいしい。
このパターンが聖書の中にもあって、小さなパターンがあちこちに繰り返されていたり、小さなパターンが大きなパターンを形作っていたり、それがすぐには見えないけれど、よくよく読むと確かにある!そしてそこには天地創造の神の意図が深く刻み込まれているのです。しかも、この小さい私という存在もその中の一部として組み込まれている・・と知れば、今日の私の一日は意味のないものであるはずがない。。
私は小さいころから推理小説が大好きで、アルセーヌ・ルパン、シャーロック・ホームズ、明智小五郎(知ってます?)などなど大体読みました。もともとロジカルに考えるのが好きなタイプなので、たまに“あれ、本の前のほうにはこんなふうに書いてあったのに、ちょっとこの展開は変だな”などと、おそらく編集者も見逃したような小さな矛盾を見つけることがありました。ところが、聖書にはこれがまったくないばかりか、読めば読むほどつながっていき深く刻まれたパターンが浮き上がってくる・・本当に不思議な(神の霊感によって書かれたから当然ですが)他にはない書物です。
人間どろどろ
自分がクリスチャンになる前は、クリスチャンや教会は縁遠いものと思っていました。“清く、正しく、美しく”・・自分にはぜったい無理と思っていました。そんな堅苦しい生活はごめんだと思っていました。でもそれは大きな勘違いでした。クリスチャンほど自由な人はいないと思います。真理は私たちを自由にする・・と聖書には書いてありますが、その通りで、聖書に書いてあることを知れば知るほど、私はどんどん解放されていきました。
教会は、“清く、正しく、美しい”人が集うところではなく、痛んでいる病人が集うところです。聖書には、痛んでいない人はいない、ズレていない人はいない・・と書いてあるので、たぶんおそらく私たち皆どこかは痛んでいるんだと思います。“ズレる=的を外す”はギリシャ語でハマルティアという単語で、この単語は「罪」と訳されます。全うに生きているつもりでも、なんか苦しい。悪いことはしていないけど、なにか満ち足りない・・これがズレであり、ズレているから聖書を読み、的を当てなおす。自分はどこから来て、どこに行くものなのか、自分は誰なのか、自分はなぜ生きているのかを知る。自分がその一部である大きなルール、オーダー、計画を知る。これは何とも安心でエキサイティングなことでもあります。
だいたい聖書は“清く、正しく、美しい”ストーリーばかりではありません。“清く、正しく、美しい”ものが出てくるとすればそれは天地創造の愛なる神だけであって、登場する人間はズレた人ばかりです。エジプトからイスラエルの民を導き出すリーター的存在だったモーセは、口下手の殺人者でした。神に愛されたイスラエルのダビデ王は、人妻を奪ったうえその夫を殺すための画策を練るような人物でした。ローマ法王がその名前を受け継いでいる、新約聖書に出てくる人物パウロは、もともと多くのクリスチャンを迫害し殺していた人物でした。彼らがなぜ現代に“よい人”“立派な人”として覚えられているのか、それはズレていた的を当てなおし、またズレたら当てなおし、またまたズレたら当てなおしを続けたからです。
聖書には人間の汚さ、どろどろした自我というものがたくさんでてきます。人間が直面するであろうありとあらゆる人生の側面で、心に抱く不安、虚無感、欺瞞、嫉妬、自己憐憫・・・。それらすべての感情や思いに対する、神の知恵のメッセージが詰まっています。
・・と偉そうに書いていますが、私もまだまだ気づいていもいない聖書の奥深さがたくさん残っています。毎日が発見なことを考えると、きっとこの世からとられるまで聖書をわかりきることはないのだと思います。今思うのは、聖書を読まないで死ななくてよかったということです。わけのわからない(本当に最初はわけがわかりません!)書物だとあきらめなくてよかった。おつきあいで70ドル払ってよかった。
自分の思いと違うから・・・
神は私たちが聖書を読みたがらないのをご存じです。キリストをこの世に送る前から、人々が受け入れないのも知っていました。キリストの生誕とその人生に関して、ヨハネの福音書にはこう書いてあります。
すべての人を照らすそのまことの光が世に来ようとしていた。
この方はもとから世におられ、世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らなかった。
この方はご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった。(ヨハネの福音書1章9~11節)
無料(タダ)のクリスマスプレゼント
クリスマスショッピングはお済ですか?日本的なライフスタイルの方だと、クリスマスに親戚一同で集まるというようなこともあまりなく、ひとりひとりにプレゼントを用意するというようなことも少ないかもしれません。反対にアメリカ的なライフスタイルの方だと、遠くからみんなが集まるため、寝具に始まりタオルや食器など、まずは受け入れるための生活用品一式を用意し、そのうえメニュー決めや買い出しに加え、プレゼントの用意も必要かもしれません。運よく(?)自分の家がホストするわけではなかったとしても、親戚のひとりひとりにプレゼントを用意するとなれば、それだけでも一仕事ですね。子どもが小さいうちは学校の先生や習い事の先生などへの小さなプレゼントも考えねばなりません。
Smart & Responsibleのファイナンシャルプラニング(2)
今までプラニングを使っていただいた方々はどんな人?
Smart & Responsibleでこれまでプラニングサービスをご利用いただいた方の年齢は以下のようです。安定した収入ができ、家庭をお持ちになる可能性の高い30代、40代の方の比率が高いですが、これからファイナンス基盤を作っていく20代や、反対にリタイヤメントがだんだんと近づき具体的な老後のプランを練り始める50代、60代はもちろんのこと、リタイヤメントに入ってからの70代の方もいらっしゃいました。
また、世帯年収では以下のような分布でした。$100,000~$150,000が最も多く、次いで$50,000~$100,000でした。ファイナンシャルプラニングに最適な年収というのはありません。入ってくるお金が多いなら多いなりに、少ないなら少ないなりにプランが必要です。
さらに、純資産(資産から負債をひいたもの)は下のような分布になっています。純資産$500,000までが最も多い層でした。収入と同じで、ファイナンシャルプラニングに最適な純資産というのも存在しませんが、資産が多くなればなるほど、資産の種類も多くなり、それだけプラニングが複雑になるという傾向はあるかと思います。
Smart & Responsibleの得意と不得意
これまで数百人の方のプラニングをお手伝いをしてまいりました。個人を相手にするサービスであり、代金の回収が大変ではないか(回収率が低いのではないか)と危惧してくれる知人もいましたが、Smart & Responsibleの回収率はインボイスをお出ししてから1週間以内でほぼ100%です。通常は、最終の分析レポートをお出ししてからご質問などを承り、それが落ち着いてからインボイスをお出ししますが、サービスに満足いただいているケースが多いためか、ほぼ即日1,2日以内にお支払いいただけるのが90%以上です。超良好な回収率の裏には、プラニングサービスについてお客様からご連絡いただく時点で、すでにブログなどを読んでいただいておりSmart & Responsibleの考え方などに賛同いただいている、裏返せば異なるものを求めていらっしゃる方はご連絡をいただかないということかと思います。
今まで1件だけ、ご不満がありお支払いをいただけなかったケースがあります。そのお客様はたくさんの不動産をお持ちで、リタイヤメントは不動産収入中心で・・という方でした。反省するに、私のお出ししたレポートはあまりに簡略的で、全く詳細を欠いていたのだと思います。長いリタイヤメント期間の間の物件の老朽化や買い替えなどのタイミングや前提づくりなどを踏まえて、不動産収入の確実性をどう見込むかなどは、私の不得意分野です。不動産収入を年金などと同じように定期収入と見込んでモデル化することは可能ではあります。ただ不動産収入が収入源のメインという方はそれぞれのマーケットに詳しい不動産専門家にご相談されるのが良いと思います。
一方で、Smart & Responsibleの得意とする分野は、今まで書いてきた包括的なパーソナルファイナンスの要素のバランスをとりつつ、長期投資においては低手数料のインデックスファンドを基本に、投資期間とリスク許容量を踏まえながら高くリスク分散した投資ポートフォリオで運用しつつ備えるという方法です。特定の個別株やホットで旬な投資ファンドをお勧めするというような短期的視野には立たず、インデックスファンドを使った長期パッシブ投資(売り買いを繰り返さない投資)を基本に考えます。
インデックスファンドを使った長期パッシブ投資については、こちらの特集シリーズの、「わかる長期投資特集」と「インデックスファンド投資をわかる特集」をご覧ください。
Smart & Responsibleのプラニングは、特に投資に興味があり時間と労力を割いてがんばりたい・・という方でない方向きです。、一般に多くの方は、不動産や特定株のように投資資産を一極集中することで得られるハイリスク・ハイリターン狙いではなく、広く投資を分散させることでリスクを抑えつつも、ゴール達成ができるだけのちょうどよいリスクをとり、長期的に低手数料運用していくのが、一番簡単で効率的であるという信念に基づいています。
Bestな使いかた
これまでSmart & Responsibleを使っていただいたケースを振り返るに、お客様のタイプでいくつかのパターンに分けることができるかと思います。
Starting&Growing (20代から40代) :
キャリアが軌道にのりそろそろ将来を見据えお金の使い方を検討したい、結婚、出産を機に、新しくファイナンシャルプランを作りたい、子どもが大きくなるにつれ学資やリタイヤメントを視野に入れつつバランスの取れたバジェットを構築したい、負債の返済計画を作りたい、他のニーズとの整合性をとりながら家の購入をすべきかどうか、いくらまで大丈夫かなどを知りたいなどは、今から家計を建て上げ、また力強く貯めていくフェーズで対応が必要な問題です。計画的な準備が必要ではありますが、まだお子さんの行く大学もリタイヤメント後の生活もあまり具体的には想像できません。ただ、それでも長期的な貯蓄・投資は必要です。このような場合には、大きな枠で長期的ゴール設定を絞りすぎない程度に緩やかに行いつつ、現在手元にある現金の使い方の最適化にフォーカスを置いたプラニングサービスをお使いいただくのが良いかと思います。同時に、職場のベネフィット利用を最適化したり、401(k)などの投資ポートフォリオの見直しも行います。また、万が一の場合に備える保険のチェックも欠かせません。
Goals in view (40代から60代) :
だんだんと長期的ゴールが可視化してくるフェーズです。お子さんの大学にどのくらいのコストを見込めばよいか、リタイヤメント後にはどのような生活がしたいかが少しづつ明確になってきます。ソーシャルセキュリティやその他の年金なども受給額の目途が立ってきますので、その受給開始時期の最適化も行います。このフェーズでは、具体的なゴールを明確化するとともに、不安に思っていることなども洗い出していきます。ゴールは、Need(絶対必要なレベル)、Want(なるべく実現したいレベル)、Wish(できれば実現するとうれしいレベル)に分けて考え、不安材料などと合わせ、それぞれの実現可能性を割り出していきます。実現可能性が低い場合には、どのような要素をどう変更すれば実現可能性が上がるかについてシナリオ判断します。シナリオ判断の結果を持って、必要な軌道変更などを行い、ゴール実現への道を可視化していきます。
Near or In Retirement (60代から70代):
リタイヤメントを目前に控えているフェーズです。今まで蓄えてきたリタイヤメント資産、ソーシャルセキュリティ、その他の年金などを合わせて考慮し、リタイヤする時期の判断や、リタイヤメント資産が枯渇しないようなお金の引き出し方、節税を視野に入れた401(k)などのRoth IRAコンバージョンや、固定収入確保のためのアニュイティの購入などを総合的に見ていきます。また、これまで貯めてきた様々な投資口座を整理して、管理を簡略化し、スムーズなお金の引き出しを実現することも考慮します。この時期でも、Need(絶対必要なレベル)、Want(なるべく実現したいレベル)、Wish(できれば実現するとうれしいレベル)とともに、不安材料を洗い出していって、リタイヤメント資産の枯渇を防ぐ実行可能性を上げるためのシナリオづくりをしていきます。
以上はすべてHolistic(包括的な)ファイナンシャルプラニングサービスです。フェーズの違いで考慮する要素に変化はあるものの、お客様のパーソナルファイナンスに関わるすべてのエリアを考え併せます。
まだ、どのフェーズにあっても、お客様のファイナンシャル知識の向上もお手伝いさせていただきます。日ごろから疑問に思っていること、今一度よく理解できないことなども同時に確認する機会を提供いたします。体系的に学びたいという方には、お読みいただくとよいブログ記事をお勧めしながら、全体的に理解するためのお手伝いをします。
一度Holistic(包括的な)ファイナンシャルサービスをお使いいただいた後は、転職した、お子さんが生まれた、引っ越したなど家計で大きな変化があった場合や、そうでなくとも3~5年に一度、メンテナンスチェックとして、立てたプランの進行度や方向性チェックなどをすることをお勧めします。
Smart & Responsibleのファイナンシャルプラニング(1)
Holistic &Hourly Fee Onlyアプローチ
Smart & Repsonsibleは、Holistic(包括的)なファイナンシャル・プラニングを提供いたします。パーソナルファイナンスにおいてお互い関係しあう要素を包括的に考え併せ、部分最適ではなく、全体的な最適解を探します。考慮される要素には、下記のように保険によるリスク管理、リタイヤメントや教育などの長期運用、税金面での考慮、収支バランス、バジェット管理、ローン返済、家や車など大型消費プラニング、ソーシャルセキュリティ年金受給プラニング、リタイヤメントの引き出しプラニングなどを含み、その方その方のニーズに合わせて決定します。現在の収入をどう使い、どう貯めるかという現時点のお金の使い方のバランスを考えながら、将来的にお金が必要となる時に備えるためゴールを洗い出し、ゴール実現への道を計画します。
Smart & Repsonsibleは、Hourly Feeのみで報酬を得ます。特定の金融商品の販売や推薦によるコミッションはいただきません。また、手数料をいただいて投資資産の管理をすることも行っていません。完全にお客様の立場に立って、金融商品や投資ファンドの推薦を行います。また、お客様のほうから指定いただく商品に対する中立的な目での吟味・分析も行います。可能な限りいくつかの選択肢を用意し、それぞれ長所・短所などを上げながら、お客様がご自分にぴったりのものをご自分で選んでいただくための意思決定サポートを行います。選択肢を挙げられないような問題の場合にも、お薦めするプランがなぜよいか、問題があるとすれば何かについて説明させていただきます。お客様ご自身で納得のいく選択をすることができるようにお手伝いいたします。
よって、決断はお客様のおしごとです。また、ファンドの購入や保険の加入など、プラン実行はお客様でやっていただくのが基本です。必要に応じ、プランの実行もHourly Feeベースでお手伝いすることができます。
Smart & Responsibleのチャージのしかた
今までSmart & Responsibleでお受けしてきたケースでかかった所要時間は、1時間~18時間までの範囲です。1時間というのは、簡単にお答えできるご質問を1,2ついただき、メールで回答したものです。18時間というのは、収入や資産構成が複雑で1度のレポートですぐに答えを出すことが難しく段階的に詰めていくことが必要だったり、あるいは最初にお出ししたレポートから、さらに新たな分析事項が生まれ、何回かのステージで分析範囲が拡大していったようなケースです
これまでのやり方では、ご連絡をいただき詳細情報をいただいてから分析内容を確定し、それにかかる時間を見積もり、かかった時間分だけをチャージさせていただいていました。他のファイナンシャルプラナーも抱えている問題なのですが、この時間を正確に見積もるというのは大変に困難な作業です。よくリノベーションするときにコントラクターが、「やりはじめて壁の中(あるいは屋根の下などでも)を見てみると問題が出てくることがあるので、正確な見積もりは難しい」と言うのを聞きますが、それと同じで、プラニングもやりはじめてみると、当初予測ができなかった要素にも時間がかかり、始めの見積もりをオーバーするということはよくあります。見積もりを出して、それをオーバーしたことは頻繁でしたが、かといって、見積もり上限以上にお支払いいただいたことはありませんでした。とにかく見積もりは難しいというのが本音です。
こんな状況を踏まえ、今後の新しいシステムでは、ある程度パッケージ化したサービス提供に移行する予定でいます。それぞれのケースの簡単さ、複雑さに応じて、ある程度の料金の調整ができる柔軟さは確保しながら、パッケージ1、パッケージ2のように商品化したサービスで基本固定料金を設定した形になります。これにより複雑な見積もり作業がなくなり、またお客様のほうでもあらかじめWebページ上で基本的なトータル料金を見ることができるようになります。新システムは秋から開始の予定で適宜お知らせします。
Smart & Responsibleを使っていただくのにぴったりのお客様は
ファイナンシャルプラニングに限らず、どんなサービスであっても、サービスを利用する人のタイプは、大きく下の3つに分けられます。まずは3つのタイプを見てみましょう。
Delegator(おまかせタイプ):
理由はいろいろでしょうが、時間的にまたは能力的にすることができない、またはできるけどしたくないので、人に完全に委任して(Delegateして)おまかせしたいタイプです。ファイナンシャルプラニングの場合だと、とくに投資資産管理などで、ファイナンシャルアドバイザーを立て、たとえば年間投資資産の1%というような管理手数料(AUM Fee=Asset Under Management Fee)を払って、ポートフォリオづくりからリバランスまで全部おまかせするケースなどがそれです。また、金融商品の選択なども、信頼できる人に選択決断を委託してしまい、面倒なことはすべて丸投げしたいという方です。
Do-it-yourselfer(自分でやるタイプ):
Youtubeを見てやり方を勉強したり、自分なりに情報を集めて学んだりで、自分で決めて自分で実行するタイプです。最近では、401(k)で提供されるファンドも低手数料のインデックスファンドが増えてきていますし、またそれをベースにしたターゲットデイトファンドが提供されていることも多くなりました。ちょっと下地の勉強をしたら、自分でファンドを選んで投資をするということは決して敷居の高いことではなくなりました。
Validator(確認したいタイプ):
ValidatorはDelegatorのようにお任せにしたくはないが、Do-it-yourselferのように完全に自分でやるのも少し不安が残るので、自分の考えていること、やろうとしていることをValidate(お墨付きをもらう)したいタイプです。一応自分で調べてやっているけれど、ファイナンシャルプラナーに確認したいというようなニーズを持つ人です。
Smart & Responsibleでは、パーソナルファイナンスに関わるさまざまな情報をできるだけわかりやすく提供することを目指しています。これは、Smart & Responsibleを始めた動機でもあり、いわばミッションとも思ってやっています(同時に情報を整理することで、プラナーである私自身の勉強にもなっています)。Do-it-yourselferである方がこれらの情報を使って、ご自分で解決できることがあれば大変うれしく思います。
また、問題が少し複雑であったり、いくつかの要素が絡み合うので、自分の選択があっているか確認したいというような場合や、もっといいやり方があるかもしれないので検証してほしいというようなValidatorニーズには、Hourly Feeのプラニングサービスをお使いいただければと思います。
包括的なプラニングとなると、どうしてもDo-it-yourselfでは追いつかない部分もあります。その場合は、お客様と一緒に最適解を探っていき、最終的に納得のいく回答へと導くタイプのプラニングサービスをお使いいただくことになります。このプロセスにはお客様ご自身も、情報提供に始まり、どうしたいか、どう思うかなどインプットをいただく機会がたくさんあり、最終的にはご自分にとって最善の意思決定をしていただくので、広義のValidatorに属するかと思います。
こんなわけで、Smart & Responsibleのブログを読んでいただくのにぴったりなのはDo-it-yourselferとValidatorタイプの方であり、有料でプラニングサービスを使っていただくぴったりのお客様はValidatorタイプの方です。完全に、お任せで自動操縦でやってほしいというDelegatorタイプの方のニーズには、対応できるサービスではありません。
ファイナンシャルプラナーのいろいろ
Sales Commissionタイプ:
これは最も古くからあるタイプで、投資ファンドや保険ポリシーなど金融商品の販売によりコミッションを得るタイプです。販売においては、細かく顧客の状況を聞き、必要なシュミレーションなどもしながら、商品の長所・短所を説明する必要がありますが、このようなコンサルテーションは無償で提供します。その代わり、商品が売れた場合には販売時の手数料や、あるいは年々の運営手数料の一部を継続的に受け取ります。金融商品を持ち続ける顧客は、必要に応じて、販売したアドバイザーに連絡をとり、継続的なサービスを受けることができます。
Asset Under Management(AUM) Feeタイプ:
過去数十年の間に、販売によるコミッションベースから、販売によらない手数料(Fee)ベースへのシフトが急速に進んできました。とくに大きく発展したのが、AUMモデルです。Asset Under Managementとは、アドバイザーが投資・管理する投資資産のことで、通常は401(k)などのリタイヤメント口座は含まず、アドバイザーが直接手を下し選択したり売り買いのできる投資資産をいいます。
AUM Feeは、投資資産の大きさによっても変化しますが、平均は1.02%/年(2017 AdvisoryHQ study)です。投資資産が大きくなるとパーセンテージが下がるのが普通です。反対に投資資産が小さいと、パーセンテージが上がったり、あるいはそもそもサービス提供を受けてもらえないこともあります。$1,000,000投資資産のあった場合の1%は、年間$10,000収入になりますが、$100,000の1%は$1,000であり、アドバイザーにとってサービス提供が効率的でないからです。$250,000程度が最低投資資産ラインに設定されていることが多いようです。Feeは、ファンド自体のファンド手数料に追加でかかります。
AUMは必然的に、投資マネージメントに焦点があたります。保険などエリア外のことは、カバーされないことがほとんどです。
Robo Advisorタイプ:
BettermentやSwellなど、最近よく話題に上るロボアドバイザーは、いわばAUMモデルのロボット版です。AUMはアドバイザーという人間が投資ポートフォリオを組み、その後リバランスやアロケーション変更などの管理を行いますが、ロボアドバイザーはこれをソフトウエアで行うというイメージです。ソフトウエアで自動化する部分が大きいため、AUMモデルのように一定の投資資産をもっていることを必要条件にされることもなく、誰でも気楽に始められます。Feeは、投資資産の0%(少額投資)から0.89%程度までで、平均は0.40%/年です。Feeは、ファンド自体のファンド手数料に追加でかかります。
また、Vanguard やSchwabなどロボアドバイザー機能に加えて、必要なら人に直接話せる機能を合わせて提供しているところもあります。いずれにせよAUMモデルと同じく、焦点は投資マネージメントにあたります。
自分の投資スパンやリスクに対する姿勢、その他の財産などを入力し、自分にカスタマイズしたポートフォリオを安価に組んで欲しいというニーズがある場合には、力づよい味方になるでしょう。また、投資額が小さいうちは%ベースの手数料は絶対額にして非常に小さい額ですから、とりあえず若いうちはロボアドバイザーで始めておいて、そのうちもっとパーソナルファイナンスが複雑になったら(結婚した、家を買う、子どもが生まれたなど)、必要に応じ広い範囲のプラニングサービスを使うというのも悪くないでしょう。
低手数料のインデックスファンドを使ったBuy&Hold(いったん買ったら持ち続ける=売り買いをしない)のパッシブ投資が、最近では大きなトレンドになってきています。低手数料インデックスファンドを4つも合わせれば、リスクを広く分散させた優良ポートフォリオが簡単に作れる時代です。このことは、Do-it-yourselfer(自分でやるひと)には追い風で、AUMモデルにせよ、ロボアドバイザーにせよ、ずっとかかり続けるFeeに渋い顔をし、自分でやろうとする顧客層も存在します。
また、最近ではリタイヤメントのTarget Date Fundや、学資準備の529のAge-based Portfolioなど、いつ退職するか、いつ入学するかというターゲット年に合わせて、時間経過するにつれ自動的にリスク調整を行うファンドも人気を博しており、このようなファンドを使えばわざわざAUMやRobo Advisorはいらないとする人たちもいます。
Retainer タイプ:
AUMタイプではカバーされない投資マネージメント以外のさまざまなパーソナルファイナスの要素をカバーするモデルで、月ごとの料金(Monthly Retainer)か、年間料金(Annual Retainer)かの形で、継続的に料金を支払い、必要に応じ継続的にサービスを受けるモデルです。アドバイザーによっては、まず初回は数千ドルで包括的なファイナンシャルプラニングを行い、それ以降は月/年の料金を徴収しながら、プランしたことの実行を助けたり、その後の投資モニタリングを行ったり、必要に応じて質問に答えたりなどの継続サービスを提供するというタイプもあります。
料金は、AUMのように投資資産に対して一定パーセンテージがとられるというのではなく、誰が利用しても一定額です。典型的な料金は、年間にして$2,000から$7,500の間です(Nerdwallet)。
Charles Schwabがロボアドバイザーに加えて、Retainerタイプのサービスを始めました。最初は、オンラインで入力された情報をもとに1時間のミーティングででファイナンシャルプランを作り(初回$300)、その後月々$30で必要なヘルプ、相談を提供する(30分ミーティング)というものです。バジェットつくり、リタイヤメント、学資などのゴールのための投資などまで相談にのってくれます。比較的短時間でシンプルにプランを作り、実行するためのヘルプもちょこちょこっつと欲しいというタイプの方にはお手頃なサービスだと思います。
Hourly Feeタイプ:
このタイプは、単に必要な時間だけ必要なサービスを提供し、かかった時間に対し時間給でチャージします。ポートフォリオの見直しだけ、生命保険のチェックだけというように、単発課題だけを取り組むこともあれば、全体的かつ包括的なファイナンシャルプラニングとして、すべての要素を分析することもできます。Smart & ResponsibleはこのHourly Feeシステムを使っています。
Hourly Feeは$200~$400程度が典型的です。Hourly Feeモデルでは、ひとつひとつの案件にかかる時間数を見積もることが必要となりますが、これが実はなかなかむずかしいものです。やりはじめて分析していってはじめてわかる要件というのもあって、見積もった以上に時間がかかることも少なくありません。よって、Hourly Feeの考え方をベースにしながら、案件ベースでFlat Fee(固定料金)を課すモデルもあります。Flat Feeでは、案件によりますが、$1,000から$3,000が典型的な範囲です。一般的に収入が多いほうが、資産構成も複雑になる傾向があり、同時にプラニングの複雑性も高まります。一般に、収入の1%から2%程度が包括的ファイナンシャルプラニングのコスト目安とされています。
Hourly Fee/Flat Feeベースのアドバイザーの多くは、包括的パーソナルファイナンスをカバーする場合が多く、全体的なプラニングをし、アクションプランの実行は必要に応じ時間給でヘルプするというような形が主です。
ファイナンシャルプラニングって何?
ファイナンシャルプラニングの領域
Smart & Responsibleが行うファイナンシャルプラニングは、Holisticアプローチを使っています。Holisticとは「全体」を意味し、たとえば医療などでHolisticといえば、身体面だけでなく精神面や「気」まで考慮にいれた統合的な治療法をさしますが、パーソナルファイナンスに使われる場合も同様にそれに関わる要素を包括的に扱うということをさします。
ファイナンシャルプラニングと一言でいいますが、カバーする範囲は大変に広いです。しかしながら、その広い範囲の一部をとりあげて、他の部分は無視したまま、計算したりシュミレーションしたりして決断をするということも案外よく行われています。たとえば、家を購入するとして、今頭金に出せる資金がいくらあり、いくらいくらの家を購入したら、どのくらいのモーゲージを抱えることになり、月々の返済がいくらか・・というような試算はよく見ますね。頭金もあり、月々の返済もできそうならば、家の購入をしてよいと判断するかもしれません。しかしながら、ここに、リタイヤメントや学費準備についての観点を入れ込むと、もしかしたら、頭金に充てようとしているお金をカレッジ資金準備のための長期投資に回した方がいいかもしれないという選択肢も生まれる可能性がありますし、月々のモーゲージ返済は問題なくできそうだったとしても、モーゲージ返済を少し削って月々の401(K)への積み立てを上げた方がいいという判断が生まれる可能性もありえます。
アニュイティを購入しようとした方は、将来の収入の試算表を手にすることがあるでしょう。それはアニュイティにだけ関わる部分のプラニングです。それだけを見ていても、将来のソーシャルセキュリティと合わせてどのくらいの年金収入になるのか、その収入で将来の必要経費の何パーセントをカバーするのかなどはわかりません。全体的に見て、他にどのくらいのリタイヤメント資産を蓄えておく必要があるのか、今の401(K)で十分かなど、大きな図のなかでとらえる方が最適な決断ができるでしょう。
また、お金をどう使うかだけではなく、それにより税金面での影響はどうかについても考えことも必要です。直接的にいくらかかるかだけではなく、それにより税金が増えればそれは追加の費用として考慮する必要がありますし、それにより控除があり税金が減れば、それは直接かかる費用を削減するものとして考慮せねば、全体的に最適な解は得られません。
雇用主提供のベネフィットの活用も大切な分野です。節税できる可能性がまだ残っているのに、使わないままになっているベネフィットがあるかもしれません。反対に、ベネフィットを使わないほうがいいのに使ってしまっているケースもあるでしょう。雇用主提供の生命保険がトクに違いないと加入していたら、実は別個で個人加入した方が安いということもあります。何を取って何を捨てるか、これも包括的に考えていきます。
さらにはお金をどう守るかも一緒に考える必要があります。十分な貯金、十分な資産運用をしていても、家が火事になった、大きな事故に遭った、家計の大黒柱が病気になって働けない・・など万が一のことがあった場合、一生懸命築き上げてきたものがいっきに崩れるのでは大変なことです。万が一のことがあっても、崩れ去らず何とか持ちこたえることができるセーフティーネットを提供してくれるのが保険です。保険は大変重要ですが、無駄な保険に入ることは大きな無駄遣いです。保険は必要なだけ、ただし無駄なく持つこと、これもファイナンシャルプラニングの大切な要素です。
お金はひとつの場所に使えば、他の場所には使えない・・・といえば当たり前ですが、つねにこのトレードオフを考えつつ、全体的に最適になるようにお金の使い方の配分していく必要があります。
今、現在の収入をどう使い、どう貯めるかという縦方向のトレードオフを考えるとともに、将来的にお金が必要となる時に大丈夫なように、今使う代わりに貯めておくという横方向も考えに入れる必要があります。
ファイナンシャルプラニングはつまるところ、今から死ぬまでの間の収支をうまく合わせることが目的です(もちろん、人によっては、次世代への相続まで考慮に入れる場合もありますが)。今の収支も考えつつ、将来の収支も合うように計画すること、全体図をとらえつつ、さまざまに絡み合う要素を広く考慮して、存在するいろいろな選択肢を比較しつつ自分に最適な道を選んでいくこと、これがHolisticアプローチの意図するところです。
ファイナンシャルプラニングの意義
ファイナンシャルプラニングの意義は、大きく4つあるかと思います。
トレードオフが見える:
今使うか、将来のためにとっておくかという時間軸上のトレードオフや、今この時使うにしても、使うならAに使うか、Bに使うかという使い方の種類上のトレードオフがあります。お金の使い方にはいろいろありますが、それらに優先順位をつけ、順位の高いものからお金を割り振っていくことで、同じ使うにも有効な使い方ができるようになります。
バジェットをつくり守るのが得意な方なら、お金の使いかたを優先順位によって細かくプランしそれに沿って生活するものよいでしょうし、反対にバジェットはどうも苦手という方なら、優先順位の高い部分だけしっかり押さえ、あとはある程度の自由度をもって生活するという方法もあります。
ゴール達成への道が見える:
家や車の購入など短中期的ゴールから、学資やリタイヤメントなど長期的ゴールまで、実現可能性を把握し、それを実現すべく貯蓄や投資などのしくみをつくり、ゴールまでの道を可視化することを実現します。
そもそも自分たちにはどのようなゴールがあるのか、自分たちらしい生き方をするためのゴールは何か、それは現実的なものか、それを実現させるだけの十分な資金や準備期間があるか、どう具体的に準備すればよいかを明らかにできます。このような情報を整理すると、ついつい将来を考えるのを回避して貯めないということも、反対に心配し過ぎてため込みすぎるということも最小化でき、目的意識をもった貯蓄・運用ができます。
安心して使う:
どうしても欲しい服、どうしても行きたい旅行、どうしても参加したいセミナーなどなど、お金を使おうかどうか迷ったことはおありでしょうか。そんな時、トレードオフが良く見え、優先順位の高いものはしっかり押さえ、将来のゴールへの道は軌道にのっていることがわかっていれば、罪悪感を感じずお金を使うことができます。結局ファイナンシャルプラニングは貯めるためにあるのではなく、使うためにあるのです。貯めたままで死にたい人はあまりいないでしょう(子どもに莫大な相続を残したいというのなら別ですが)。将来のために貯めるのも、それは使うためであり、いつもいつも罪悪感を覚えて不安にかられながらお金をつかうのであれば、それは悲しいことです。
やることをできる限りでプラニングしたあとは、使えるお金があるなら安心して自由に使うことができるようになります。
時に流されない:
「今はビットコインが旬」だとか、「〇〇株が期待」だとか、「ゴールドが上昇中」だとか、「××ファンドが二けたの利回り!」だとか、「株式市場は降下傾向」だとか、いろいろな気になるニュースが現れますが、ファイナンシャルプラニングで自分たちのスタンスをつくり、ゴール実現のシステムをつくっておけば、それらに流されることを防くごとができます。
長期的に見て安定的なゴール実現のしくみをつくるので、時がよいときも悪い時も、そのしくみを忠実に守っていく土台を持つことができます。そのしくみには必要な微調整こそすれ、時の良し悪しや流行でちょこちょこ変更を加えることはありません。
Smart & Responsibleはじめ・いま・未来(3)
Smart & Responsibleの葛藤
Smart & Responsibleをビジネスとして始めるには葛藤がありました。わたしは聖書をこよなく愛するクリスチャンなのですが、お金という現実的なものを扱い、またそれを計画するファイナンシャルプラナーという仕事は果たして神様の喜ばれることなのかどうか、心に迷いがあったからです。お金に焦点を当てることは大事なものを見失うきっかけにならないか、また「計画する」ということは、計画通りにものごとを薦めたいという自我や、計画通りに行かないとどうしようと心配したりとらわれたりして、神の大きな恵みを見過ごすことにつながらないかという思い煩いでした。聖書に以下のことばがあります。
それだから、あなたがたに言います。
何を食べようか、何を飲もうかと、自分のいのちのことで心配したり、
何を着ようかと自分のからだのことで心配したりするのはやめなさい。
いのちは食べ物以上のもの、からだは着る物以上のものではありませんか。
空の鳥を見なさい。種まきもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。
それでも、あなたがたの天の父は養っていてくださいます。
あなたがたはその鳥よりも、ずっと価値があるではありませんか。
あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを延ばすことができるでしょうか。
(マタイによる福音書 6章25-27節)
進むか止めるか決めかねていたところ、私を洗礼に導いてくださった牧師先生が、創世記に出てくるヨセフという人の逸話をもって励ましてくださいました。ヨセフはすぐれた管理能力を用いて財産・資産管理をした人でした。イスラエル人でありながら兄弟によってエジプトに売られたものの、エジプトではファラオから絶対の信頼を得るに至り、エジプト全土の穀物を管理し飢饉に備えて蓄え、飢饉が来てからは計画的に穀物を各地に配布し、エジプトだけでなく近隣諸国まで食物供給を行った人です。牧師先生は、このヨセフの逸話を持って、「あなたのやろうとしていることは価値あることです。お金がいけないものだとは聖書には書いてありません。お金にとらわれることが罪なのです。私たちが手にするお金でさえ神様が与えれくださる貴重なものであり、それを賢く管理し賢く使うことはStewardship(財産管理、委託責任)という聖書でもとても大事な概念です。お金のことを考える能力も神様が与えてくださった賜物です。どうかその賜物を使って、多くの人のために働いてください。」と励ましてくださいました。
この激励がなければ、私は決してファイナンシャルプラナーの仕事をしていなかったでしょう。実際はじめてみて、ますます神の偉大さを知るとともに、自分の小ささを思い知っています。
プラニングしきれない人生
偉そうにファイナンシャルプラナーなどと名乗っていますが、私にはわからないことがたくさんあります。たとえば、リタイヤメントプラニングをしていても、私たちには最も決定的な情報がありません。計画するに最も決定的な情報、それはいつ死ぬかです。いつ死ぬかがわかれば、ちょうど採算がうまく合うように、ちょうどいいだけ貯め、ちょうどいいだけ使うという計画ができます。
また、インフレーション率や株式市場の利回りなども、将来どうなるかなど正確に予想することは不可能なので、いろいろな数字を想定してシュミレーションするしか私たちには手がありません。「決定的に将来をわかること」は到底ありえず、そういう意味ではファイナンシャルプラナーのするシュミレーションというのは、つたない限度あるものだと思い知ります。どんなに有能なファイナンシャルプラナーがするプラニングであっても、それがそのままその通りに実現する確率はほぼゼロです。一瞬無力感をも覚えますが、ただ同時に、Stewardshipとして託していただいたお金を大切に管理し、限られた範囲ではあるが知恵を尽くしてできるだけのことをする、そしてそのあとは、上の聖書のことばどおり心配しないこと、神様は鳥を養うように、私たちも養ってくださることをからだで理解することができるようになりました。
また、住むのにも、食べるのにも、着るのにも困らないお金があって命は維持していけるのに、いのちがない場合もあるということにも考えを馳せました。聖書で、「いのち」とひらがなで書くときは、それはだた息をして生命があるというだけではなく、自分がつくられたままの形で生き生きと平和に喜んで生きている・・状態であることを差します。命があっても、いのちがない。
マザーテレサ来日の際に、豊かな国日本をご覧になって口にしたことばが心にのこります。
豊かな国では、パンのために人が死ぬことはないでしょうが、
さびしさのために人が大勢死ぬことでしょう。
お金はなんのためにあるのか
お金は使うためにあるのだと思います。もちろん、お金を稼ぐことは大事です。でもなぜ稼ぐのかといえば、使うために稼ぐのです。お金を貯めることは大事です。でもなぜ貯めるのかといえば、将来使うために貯めるのです。子どもに相続させたいという方がいらっしゃるでしょうが、それもお子さんが使うために相続させるのだと思います。つまるところ、お金はいくらためても、死ぬときには持って行けません。この人生で生きていてこそのお金です。
学資やリタイヤメントのために貯めること、長期投資することは大変大切ですが、これは増やすことが最終目的ではなく、今使うのと将来使うのとをバランスをとりつつつじつまを合わせていく作業です。節約したり貯めたりしていると、だんだんと残高が増えることに心がとらわれて、本当はお金は使うためにあるということを忘れてしまいがちになります。ともするとお金を使うと罪悪感を感じるというような症状もでてきて、そうなるとお金がたくさんあっても使えない・・・大変不自由なことにもなります。
お金はまずは命の維持のために使われるべきであり、その次にはいのちの育みのために使われるといいなと思います。生命を維持する衣食住を満たした後は、いのちを育む豊かな人間関係のために使われると素敵だと思います。Harvard Study of Adult Developmentというプログラムが、70年以上にわたり人々をしあわせにする要素について研究し続けた結果、人間関係とその質、安定した結婚などが人の幸福度にとって非常に大切だということがわかりました。
私たちの社会は、幸せを考えるとき、金銭的な財や仕事や地位などに多くの重きを置きますが、この70年以上もの間をかけて行われた研究結果では、そのどれでもなく、家族、友人、コミュニティでの人間関係に満たされている人がより幸せであるということを物語っています。この研究は、Harvard大学の学生とボストンのインナーシティの青少年というある意味で社会的に両極端にあるような人たちを対象しています。財にしても、学にしても、持つものと持たないものという対照がそこにはあるように思いますが、人がどれだけ幸福であるかを考えるとき、この要素がまるで語られない、つまり統計的に幸せを決定する要素ではなかったことは興味深いことです。
となると、使うためにあるそのお金の賢い使い道は、人間関係に投資することだと思ます。家族旅行、両親への感謝、困った人への差し入れ、子どもが本当に必要とするものへの出資、自分や相手を豊かにする本や音楽や芸術、家族が集うためのリビングの改装、特別をお祝いする食事などなど。。時間と思い出を共有するために使われたお金は、Vanguardのミューチュアルファンドよりはるかに高い高利回りを生んでくれるような気がします。そして、その利回りこそがいのちのような気がします。
私のするファイナンシャルプラニングでは、いのちまでは計画することはできませんが、ただお金の管理の仕方、使い方を考えるきっかけをつくることで、いのちに考えを馳せる糸口くらいは提供できるかもしれないという希望もあります。
Smart & Responsibleはじめ・いま・未来(2)
Smart & Responsibleの由来
なんでこんな舌を噛むような名前にしたのか。。。Smart & Responsibleという名前は、私自身そうなりたいな~という希望をこめて作ったものです。
Smart・・・
私たちはお金を使ってモノを買ったり、サービスを買ったりして生きていますが、賢く消費するために必要なものごとのしくみについてできるだけの理解をすることと、自分たちの権利をしっかり知ることがとても大切だと感じています。そうでないと、あふれるPR情報に流されてしまい、“ものを買わされ”ているのに、それさえにも気づかないような鈍感な者になってしまいがちです。
私が大学生のころ、ヨーロッパに遊学に行きました。半年アルバイトしてお金を貯め、その後の半年はロンドン、ミュンヘン、カンヌにそれぞれ2か月ずつ滞在し、英語とドイツ語とフランス語の学校に通いました。当時(年がわかる・・・)インターネットはなく、赤坂にある日米教育委員会に通い、そこに揃えられた各国の語学学校を選び、電話とファックスで連絡をとりつつ、授業や滞在先を申し込みました。Google Mapなどないので、そこにたどり着くのもドキドキもの。地図と「地球の歩き方」を片手に手探りで行きました。自分の子どもがその年になった今、振り返ってみれば、弱冠21歳の娘をよく一人で遠くヨーロッパまで旅に出した(ケイタイ電話もない時代!)と親にもあっぱれと思う一方で、振り返ると自分もよく行ったものだとも思います。考えるに、これは日米教育委員会が、洗練された学校の確かな情報をそこに準備していてくれたからだと思います。そこまで行けば、たしかな情報があったのでした。感謝なことです。
現在は、赤坂まで行かなくても、インターネットで情報はすぐ見つかります。今や、情報がない時代ではなくて、情報がありすぎてどう選んでいいのかわからない時代とでもいいましょうか。Fake Newsの時代でもあります。確かそうに見えて実は落とし穴があるような情報も、大きな顔でネット上に居座っています。
目に良くつくひとつ、ふたつの情報をみてすぐ飛びつくのは賢明ではないでしょう。広く情報を見渡しつつ本当に信頼のできそうなものだけを見極め、自分にとって必要な情報やものを選択していくということも大切だと思います。またものやサービスは比較して初めて、それの良いところ悪いところが浮き上がってくるので、多少面倒でも比較検討を怠らず納得のいく決断をする姿勢を持っていたいとも思います。それが私にとっての賢い消費者であり生活者です。難しいことですが、あきらめたくないチャレンジです。
また、賢い消費者というのは、決して「うまく得する」というのだけではないかとも思います。賢い消費者には、責任ある姿勢も共存するように思います。アメリカは返品社会なので、たとえば庭仕事があって一時的にスコップが必要だというとき、Walmarttに走り購入して、すぐ使って返すということは十分可能です。パーティーに来ていくドレスをタグ付きのまま着て、パーティーが終わったら返品するという人もいます。返品自由なオンラインショッピングなら、いるかどうかわからないけど、とりあえず手あたり次第オーダーして必要なかったら返せばよい・・というのもひとつの考え方でしょう。こういうやりかたも致し方ない時には選択肢に入るかもしれませんが、できればあらかじめ計画したり調べたりして、なるべく責任のある買い方をするというのも大切に思います。それが、結局は責任のあるお金の使い方、管理の仕方、家族の守り方にもつながっていくようにも思います。
Responsible・・・
アメリカは自由の国。私たちにはいろいろな選択肢があります。日本で育ち、日本の企業で働いた私には、アメリカにきて降りかかってくる「自由」が少し怖くもありました。健康保険ひとつとってみても、日本ならどこに住もうが、その会社で働こうが、働いていなかろうが、病院によってお医者さんの良し悪しはあるかもしれないけれど、同じ治療の値段が違ったり、自己負担比率が違ったりなどということはありません。税金だって、会社員なら自動的に源泉徴収され、ほぼ自動的に年末調整までやってもらえます。ところが、アメリカに来れば、健康保険もよりどりみどり、タックスリターンも自分でせねばなりません。節税策もいろいろとありますから、知っているか知らないかで差が出ます。
自由度が高いということは一見いいことのように見えますが、自分が得意でないことや専門的知識がいるような判断は、どちらかというと万人に良いものを誰かうまいこと選んでくれて、上から与えられるものを安心して使うほうがずっと楽です。自由があるということは、自分が選択をしなくてはならないということであり、選択をするということはその結果に責任を持つということです。これが「自己責任」というものです。
アメリカの常とう手段として、”You are free to choose from so many selections.”と選択の自由を売り物にしつつ、単純比較があまりに難しく、結局企業側が儲かるような選択をせざるをえないようにしくみができていたり、選択の自由にフォーカスを当てその裏にある責任から目をそらすようなやりかたがあります。たとえば、自分の選択できるたくさんの健康保険プランについて、全部よく理解し、すべてを比較検討してみ、「あ~これこそが自分のニーズにぴったりあうものだ!」と確信をもって選択しているかたは何人いるでしょう。あまりに多くの考慮点があるうえ、自分がどのくらい病気やケガをするかなど想像の範囲でしかなく、どれがベストかを正確に測ることはなかなか難しいのではないでしょうか。健康保険会社は統計的に多くのデータを持っていますし、すべてのケースの平均値というか、全体的傾向で予測があっている限り利益が出る計算になっています。一方で、個人はあくまで「1」です。大けがをするか、大病をするかで、結果が大きく変わってきます。こう考えるとき、自由は重い責任だと知ります。
スチューデントローンの例でも考えてみましょうか。この国では、自分の生きたい大学に行って(合格できればですが)、学びたい学問を学べる自由があります。大学の費用が自力で用意できない場合には、ファイナンシャルエイドも用意され、それでも足りなければお金を借りて大学に行くこともできます。これはすばらしい自由です。けれども、借りて大学に行くという権利の裏にある、借りたものはきちんと返済しなければならないという責任をよく体で理解してから権利を行使しないと、結局は返済に追われる人生、自己破産しても消えない負債の奴隷となり、大きな不自由を味わうことにもなりかねません。
自由の国アメリカで、私たちに許されている選択の自由、行使できる権利をよく知りながら、その裏にある責任もしっかり理解して、賢く責任のあるお金との関係をつくる・・・これが目指すものです。
今まで8年間、さまざまなお客様をお手伝いしてきて感じることは、きちんと財産管理をして将来への着実な蓄えをしている人、決して収入は莫大に多くなくとも大きな資産を作っている人というのは、このSmart & Responsibleを共通項として持っていらっしゃるということでした。
Smart & Responsibleはじめ・いま・未来(1)
Smart&Responsibleを始めて8年
最初は週に3回も書いていたブログ記事ですが、それが2回になり、だんだんと週1のペースに落ち着きました。これまでの投稿数500記事あまり、1時間80ドルで始めたファイナンシャルプラニングサービスは、全く広告などは使わずとも、このブログを見てコンタクトしてきてくださるお客様がいてくださいました。アメリカでは、Lighthouse、企業概況ニュースなどのフリーペーパーで取り上げていただき、2018年にはダイヤモンド社から「勝手にお金がたまってしまう最高の家計」(編集者の方がつけてくれた名前で、いまだにちょっと恥ずかしいタイトルです)を出版させてもらい、そのあおりで日本では日経ウーマンやAn.Anなど(私が若かりし頃、An Anといえばお金のことなど関係ないファッション誌だったように記憶しているのですが、今回のお金特集はなかなか素晴らしいものでした)で、お金特集にも参画するチャンスがあり、2019年春には生放送コミュニティSchooで5回のオンライン授業の機会も与えられました(この授業は好評をいただき、今度文書化される予定です)。がんばりすぎることのできないタイプで、他に大切にしていることもあるので、適度に力を入れたり抜いたりしながらパートタイムプラナーとして歩んできた8年でした。細々とでも続けてこられたのは、ブログを読んで励ましてくださるみなさんがいらっしゃったおかげです。心から感謝いたします。
Smart & Responsibleのはじめ
なぜ、Smart & Responsibleを始めたか、その初心を振り返ってみます。
2000年に主人の転職にともない東京からバージニア州に引っ越し、リタイヤメントプランの見極め、積み立ての額や投資ファンドの選択、健康保険選び、生命保険加入などなど、まずは雇用主提供のベネフィットの理解と活用にはじまり、それから家の購入、タックスリターン、子どもが一人増え、学費の積み立て開始などなど、慣れないシステムを英語で解読しなくてはならなず、分からないことを気軽に日本語で聞ける人もおらず、苦労しながら格闘した日々でした(主人は、大学のテニュアをとるのに必死で家計は私が一手に引き受けました)。幸いビジネススクールでファイナンス専攻だったので、ある程度ファイナンスの基礎知識があり、なんとかだましだまし乗り切ってきました。
我が家が初めてファイナンシャルプラナーなる人に相談をしたのは、二人目の子どもが生まれた2002年。学費を貯めねばならないと思い529プランを選択するために相談できる人を探していたところ、主人の同僚から紹介を受けたアメリカ人の男性プラナーでした。「529なら絶対Rhode Islandのものがお薦め」と言われ、「へえ、そうなんだ」と簡単に納得。このプラナーに口座開設をお願いしてもよいということだったのですが、ちょっと調べてみたらプラナーを通して開設するより自分で口座を開いた方が仲介手数料がないことを突き止め、さっそくオンラインで自分で開設しました。このときは、「あ~、無駄な手数料を払わなくてよかった~」と少し得意になっているも、あとあと2年くらいしてみて、そもそもRhode Islandのプログラム自体それほどよいものではないうえファンド自体の運営手数料も高く、なぜプラナーがそれを薦めたかと言えば、自分に手数料が入るからという単純な理由であったということに気づき、Utah州の529にロールオーバーしたこともありました。
ちょうど私たちがバージニアに引っ越し、初めてのリタイヤメントプラン(主人は大学勤務なので403(b)というプログラムですが、401(k)と同じようなものです)を始めた2000年は案外株式がピークでした。積み立てを始めてから数年間はコンスタントに降下し、2003年初頭くらいまで下がり続けたのですが、ちょうどそのくらいの時期に、昔のビジネススクールの友人が香港から我が家に遊びに来て来ました。ご夫婦ともにビジネススクールで学び、ご主人はファイナンスの博士号、奥さんは修士を持っているふたりでした。このふたりから、「今後も下がるから今売ってしまったほうがいい。とりあえず現金ベースに退避させておいて、市場が回復しそうになったらまた株投資をするのがよい」と聞き、素直に従いリタイヤメントプランの中の株式ファンドを売ったことがありました。結局、これによってその時点の含み損が確定損になってしまい、その後の再投資するタイミングもわからず、そうこうしている間に株式市場は上昇を続け、「あ~、あれはあのまま持っていればよかったんだ」と経験を持って学んだことがあります。この経験があったので、2008年の金融恐慌のときは一筋も揺るがず「なにもせず持ち続ける」ことを実践できましたし、多くの方に伝えることもできました。
そのうち子どもの手が離れたら会計の仕事でも・・と思って勉強を始めたCPA資格でしたが、時間をかけて4つのサブテストをひとつずつ受けつつやっと合格。その後、主人の転職でカリフォルニアに引っ越し。だんだんと企業の会計より、個人のファイナンシャルプラニングのほうが私には向いていると発見して、結局、CPAの中の専門分野であるPersonal Financial Specialistという資格のために勉強をはじめ、苦しみながらも合格。バージニア時代の自らの苦労や、ファイナンシャルプラナーから勧められたRhode Islandの529、売ってしまったリタイヤメントファンドのことなどを想い返しながら、パーソナルファイナンスのさまざまな情報を中立的な立場から日本語で提供したいという思いに至り、Smart & Responsibleを始めることになりました。
Smart & Responsibleのいま
Smart & Responsibleはホームベースでやっているビジネスです。オフィスを構えません。その他の固定費も下げ、できるだけものごとをシンプルにしつつ、低コスト低料金でやってきました。8年目のこの段階にきて、ある程度の枠組みを整えシステム化を迫られています。
ひとつには、州政府のアドバイザー監査がきっかけでした。投資のアドバイスをする者はRegistered Investment Advisorとして州/連邦政府に登録することになっており、私の場合はカリフォルニア州に登録していますが、今回はじめての監査が入りました。ファイナンス関係ということで不正や不適切なビジネスも多いことから、定期的にコンプライアンス(法令順守)監査が入るのですが、あれやこれは死ぬほど面倒な書類の提出が必要です。幸い、担当のお兄さんはとても親切で、私が弱小ビジネスながらがんばっていることを見て取って、いろいろ忍耐強く導いてくれたのですが、それでも書類作成が面倒で気が狂いそうでした。会計書類なども、たいして複雑な会計は必要ないから自分でちょちょいとまとめてしまっていたのですが、やはりきちんとしたシステムで管理したほうが良いと思い直しました。
ファイナンシャルプラニングは、在庫を持つわけでもなく、自宅でPC一台あればできるからコストがかからないと思われがちですが、案外上のようなコンプライアンス(法令順守)や、専門ライセンス・資格などのメンテや更新、さらには分析ソフトなどに案外お金がかかるのです。今回、基盤をきちんと整え枠組みも整えるとともに、分析ソフトも刷新しよりパワーアップした分析を提供できるよう、現在研究中です。
お金と時間といのちのハナシ(3) - 時は愛なり
全3話でお届けしています「お金と時間といのちのハナシ」。第1話はこちら。第2話はこちら。時は金なりといえども、not exactly金にあらず。時は、このからだと引き離すことができず、つねに自分とともにあるもの、言い換えれば自分の人生(いのち)である。時間はいのちであり、いのちは時間。時間を人と共有する、人のために使うということは、自分の人生(いのち)の一部をその人のために差し出すということ。Love is spelled T-I-M-E. そう時間は愛とな。金≠時=いのち=愛となるわけですねぇ。。
お金と時間といのちのハナシ(2) - 時はいのちなり
全3話でお届けしています「お金と時間といのちのハナシ」。今回は第2話。第1話はこちら。時は金なりというけれど、でも時はnot exactly金にあらず・・金はつくれるし、貯められるし、人にあげることができるが、時はそうはいかず。時は自分のからだと切り離して存在することはできず、私の「とき」はいつも私とともにある。じゃあ、急がしいあなたのため明日の3時間わたしの時間をわたしから切り取って差し上げましょう・・というわけにはいかないですね。ただし、その人のために3時間あなたが自分の時間を使うことはできます。そんなことを前回は考えてみました・・・時はいのちなり大ベストセラーとなった「Purpose Driven Life (人生を導く5つの目的―自分らしく生きるための40章)」の中で、著者のリック・ウォレンはこんなことを言っています:あなたが誰かのために時間を差し出すとき、あなたはその時間を決して取り戻すことはないわけで、つまりあなたは自分の人生(いのち)の一部をその人のために差し出すのす。あなたの時間はあなたの人生(いのち)なのです。こういうわけで、人に与えることができる最もすばらしいギフト
お金と時間といのちのハナシ(1)- 時は金なり?
ウォール・ストリート・ジャーナルの最近の記事で、こんなのがありました。「今週の数字:結婚のペナルティ」と題して、76分という数字をとりあげていました。労働省の「アメリカ人の時間の使い方についての調査」によると、結婚している人はシングルの人に比べて一日に76分間、パーソナル・ケアや睡眠、レジャーに費やす時間が少ないのだそうです。同誌では、この結果を見る限り、明らかに結婚していない人のほうが自分の時間(“Me” Time)を持っていると報告しています
タダでもっと幸せになる方法
ある程度を超えるとお金ではダメ
資本主義の競争社会に生きていると、幸せになるためにはお金をたくさん稼ぐことが不可欠のように感じがちです。お金があれば、大きな家に住め、よい車に乗り、趣味でも旅行でも好きなことができます。お金と幸せ度の相関関係を調べた興味深いリサーチがあります。ちょっと古く、プリンストン大学の研究者が2010年に発表した研究結果ですが、所得レベルが、感情の状態(幸せかどうか)と生活の満足度という側面にどうかかわるかを調べたところ、年収$75,000までは所得が上がるにつれて幸せの感情が増えた一方で、$75,000を超えると所得が増えることと幸せ感の向上との間に強い相関関係は見られなかったということです。しかしながら、生活の満足度、具体的には「自分の生活がどのくらいよいものであるか」は、所得と深い相関関係があったそうです。
つまり、所得が上がれば生活は確かによりよいものになり、ある一定の所得レベルまではそれが幸せ度とも強く関係しているが、ある一定以上を過ぎてしまえば、所得が上がると生活はよくなったと感じられる反面、だからといって幸せにになるとは限らないということです。
この傾向は、個人レベルだけではなく、国のレベルにもみられるそうです。国も、一人当たりの所得が増えれば国全体の幸福度は上がるのですが、ある一定の所得レベルまでこの傾向がみられるだけで、そのレベルを超えると幸福度とは直接関連が見られなくなるということです。また、この「ある一定の所得レベル」というのは、絶対的な値があるわけではなく国それぞれによって違うということです。
お金はある一定の生活レベルを実現するためには必要不可欠で、幸せ度もそれに左右されることになりますが、その範囲を超えたらお金では幸せは買うことができない、つまり幸せになるためには何かお金以外の要素が必要だということでしょうね。
お金以外に幸せになるための要因はいくつかあるのかもしれませんが、よく知られたもののひとつは感謝することです。感謝の心を持つ人は、長期的に安定して幸福感を感じている人であるということができるようです。
感謝のパワー
カリフォルニア大学デービス校の心理学の研究者のリサーチでは、対象を3つのグループに分け、第一グループはその週にあったことで感謝すべきことについて記録することを実行し、第二グループは日々あったことでいらいらしたりうんざりしたことについて記録し、第三グループはとくにポジティブとかネガティブとか限定せず起こったことについてなんでもいいから記録するということを10週間継続しました。10週間後、第一グループの人が自分の生活についてより楽観的でよりポジティブにとらえているという結果が出ました。同時に第一グループはいらいらやうんざりに焦点を当てた第二グループに比較すると、医者にかかった頻度も少ないという結果でした。
またペンシルバニア大学の心理学者のリサーチでは、過去に感謝すべきことをしてもらったのに今まできちんと感謝の意を表していなかった人に対して感謝の手紙を書くという実験をした場合、参加者の幸せ度が即時的に上がったと報告し、この幸せ度の向上度は、実験で使ったさまざまな他の幸せ度を上げるためのどの方法よりも最も効力があり、またこの向上した幸せ度は1か月近くも継続したとしています。
どうやら、感謝する心を持ち感謝を表すこと、これは幸せ度の向上に大きな役割を果たすようです。そしてこれは、特にお金がかかることでもなく、お金がなくてはできないことでもなく、誰でもやろうと思えばすぐにできることでもあります。最近、私が感謝について学んだことを3つシェアさせてください。
感謝は表現である
感謝は心に持つことができるが、それだけでなく感謝している相手に対して実際に表現することが大切です。日本語では「有難い」と言いますが、本当に「ある」ことが「難しい」ほどのことをしてもらったとき、どうしても一言でいいから「ありがとう」と伝えたい気持ちを、私たちは自然と覚えるものですね。人間の心はそのようにできているのでしょう。感謝を表現すれば、表現された相手もうれしいでしょうが、上のリサーチによると表現した自分も幸せになるということですから、一石二鳥。とにかく日常で感謝すべきことを見つけて表現する、心掛けたいですね。もちろんちょっと気の利いたギフトなどをともなえばそれもよいかもしれませんが、でも心のこもった手書きのカードや手紙や電話が何よりもの表現だと思います。Eメールやテキスト一本でもいいかもしれません。形ではなくこころですね。お金をまったくかけず幸せになれます!
感謝は完成である
表現と関係しましすが、感謝をすることは一連のサイクルの締めくくりです。何かを願うàそれがかなうà感謝で終わる、困っているà助けてもらうà感謝で終わる、期待もしていなかったが与えられるà感謝で終わる・・・などなどパターンはいろいろあるかもしれませんが、とにかく感謝で終わること、これが一連のできごとなりイベントを締めくくり、完成させる行為であるということです。私の祖母は、「ありがとう、ありがとう」と言いながら亡くなりましたが、最高の締めくくりだったと思います。感謝してはじめて締めくくることができる、サイクルを終えることができるのではないでしょうか。上のリサーチにもありますが、何かしてもらってまだきちんとありがとうを伝えていない人がいたなら、手紙を書いてみることで完成させると、一連のできごとが締めくくれて、そのうえ幸せをもう一度かみしめることができるかもしれませんよ。
感謝は選択である
そして最後のポイントは、感謝はどんな状況であっても必ずできることであるということです。幸せと感謝はこれまで見てきたように直接的に関連しているようで、感謝すれば幸せ度が向上するというのはどうやらホンモノですが、幸せでなければ感謝できないということはないのです。もちろんな何かうれしいこと、喜ぶべきことがあったら、感謝することを見つけるのは簡単かもしれませんが、悲しいことが起こったり、どうやっても喜べない状況にあったとしても、感謝することを見つけて感謝すること、これは幸せの秘訣のように思います。大きな病気に見舞われどう見ても大変な状況にある人が、今日一日命が伸ばされてありがとうと言い、一生懸命ケアをしてくれる医療スタッフに感謝し、あたたかく見守ってくれる家族を有難く思う・・・感謝は選択です。金銭的に困窮していても頭の上に屋根があるだけを感謝する。ひどい欠点がある配偶者でも、働いてお金を稼いでくれるだけで感謝する。こんなときに感謝できるか・・と思う時こそ、無理にでも感謝することを見つけて、そして心から感謝する。状況は変えられなくても、感謝は自分の心ひとつでどうにでもできます。敢えて「選択」して感謝するのです。
感謝というのは自分の外にあるものや人に対してするものですから、おのずと「自分はひとりではない」、「自分は助けられている」、「自分は大きなもの(世界なりコミュニティなり家族なり)の一部である」という考えを再確認することができるのだと思います。私も普段からなるべく感謝をしつつ感謝をあらわしつつ生きようと努めています。でも心が萎えて不満が持ち上がり感謝の言葉がでない日があります。そういう日はどんどんと心が暗く重くなっていくのがわかります。エネルギーが吸い取られます。そんなときは、「あ~神様、私に感謝の心を返してください。感謝できるように私を変えてください。」と祈ります。感謝は力です。物を買ったり、地位を手に入れたり、お金を稼いだり、そんなことではなかなか長続きしない幸せを、感謝はもたらすことできるように思います。2018年がみなさまにとって感謝あふれる幸せな一年となりますように!
トランプ大統領から学ぶことがあるとすれば・・・
Make notes and share
トランプ大統領により、FBI長官のポジションから更迭されたジェームズ・コミー氏は、熟練したNote Takerだといわれています。重要なミーティングの後には、かならず自分のミーティングでのスタンスを後で弁護できるように、話し合われた内容などを事細かに記録するそうです。先日の上院・情報特別委員会の公聴会で証言した際も、トランプ大統領とのミーティングの後、車中ですぐにノートをとり、またその内容をFBI内部の主要人物やそれ以外の人にシェアしたことを話しています。
トランプ大統領やその側近は、コミー氏の証言した内容と異なることを示唆・発言しています。もちろんClosed Doorの部屋でされた会話についてですから、つまるところ、What Trump says 対 What Comey saysということになり、誰にもどちらが正しいことを言っているかを証明することはできないわけですが、メモがあること、その内容を複数人と共有していることは、コミー氏の行っていることを力強くサポートすることだと評価されています。
私たちも、何か問題があってカスタマサービスなどに電話をする場合、何月何日に誰と(かけた電話番号とRepの名前か、あるいはもっといいのはRep IDと呼ばれるID番号をもらう)何について話したか、相手は何を約束したかの記録をとるのが賢明です。問題が解決しなくてさらなるクレームを上げるときも、具体的に会話の内容を伝え、相手のどこが約束の不履行なのか、どこが問題かをしっかりと伝えることができます。できれば、証拠に残るような相手からのメールを残しておくことも寛容です。問題があれば、すぐに転送して提出することもできます。
Think before acting.
トランプ大統領の場合は、Think before tweeting でしょうか。Think before saying かな。。いったん送ってしまったテキスト、いったん言ってしまった言葉は、二度と取り返せません。トランプ大統領が、「(ロジア疑惑の捜査に関わっていたとされる)FBI長官コミー氏をなぜ突然更迭したか」の質問に対して、(なにか隠さなくてはならないやましいところがあるから更迭したのではなく)単にコミー氏の業務成績が思わしくなかったからだという説明をしながらも、よく考えずつい「ロシア捜査」という言葉を自ら発してしまい、あ~、やっぱりロシア疑惑のせいで解雇したんだ~と墓穴を掘ってしまったのをニュースでご覧になったかたもいらっしゃるでしょう。
私たちも、行動してしまう、言ってしまう前に、ちょっと頭を冷やしすために立ち止まり、しばし考えてから行動に移すこと、これは賢明なことだと思います。たまにはハメをはずして思いっきりエンジョイするのも悪くはないでしょうが、日常の生活では、まずは考えること。衝動買いや感覚決めは長期的には痛手となる場合も多いもの。買おうと思ってもいったんやめて帰ってくる。大丈夫だと思ってもいったんやめて誰かに意見を聞く。特に大きなお金がかかわるような決断や長期的に影響があるような決断は、よくよく考えてから行動するようにしたいものです。
Don’t be a risk
トランプ大統領がこの一連のロシア疑惑にからみ彼自身を弁護してもらうため、4つの大きな弁護士事務所にコンタクトをしましたが弁護を断られました。トランプ大統領は弁護士のアドバイスに耳を傾けるかが危惧されることと、Tweetをはじめとするソーシャルメディアへの発言を弁護士がやめろと言ったら従うかが心配されるというのがその理由です。また、トランプ大統領の弁護を引き受けることで、将来のリクルーティングにネガティブな影響を与える可能性があるというのも理由だそうで。結局、弁護士が見つけられないトランプ大統領は、以前よりビジネス関連、不動産関連で起用してきたものの、政治的なことには経験のないマーク・カソウィッツ氏をロシア疑惑での弁護にも起用せざるを得なくなりました。ちなみに、トランプのリーガルチームには他にも何人か弁護士がいます。つい先日、トランプ大統領自身が「自分はFBI長官を更迭したことで調査を受けている」とTweetしたのに、大統領の弁護士ジェイ・セキュロー氏が「大統領は調査の対象にこれまでなったことはないし、今もなっていない」と言い張った姿は、あちこちのニュースで報道され首を傾げたひとも多いでしょう。
大統領の弁護とは、ある意味、弁護士冥利にもつきる名誉なことでもあり得る反面、トランプ大統領の場合は、弁護士にとってあまりにひどい結果にもなりえる大きなリスクであったわけで、弁護を断った弁護士事務所はリスクを回避したわけです。いくらお金を積まれてもとることができないリスクであるのでしょう。
私たちにとってはどんな示唆があるかというと、リスクのある顧客には成り下がらないほうがいいということです。ビジネスは私たちを消費者としてリスク評価しています。その最たるものはクレジットスコアです。スコアが低ければローンを出してもらえません。クレジットスコア以外にも、それぞれのビジネスは私たちの購買行動、クレーム履歴、返品履歴、保険の利用履歴、医療サービスの記録、オンラインでのブラウジング行動などなど、ありとあらゆる行動を見張っており、データ化しています。リスク高とみなされれば、本人の知らないうちに、よいサービスが受けられない、あるいはより高い値段を課せられるということは日常茶飯事です。「リスク」にならないためには、賢く購買し、責任をもって支払い、正当なクレームをし、筋を通すことです。
Be a person of integrity.
今回のロシア疑惑に関連しては、様々な人が絡んでおり、いろいろな名前が出てきます。ある人は、トランプ大統領の側近だったり、家族だったり、支持者だったり、またある人は、疑惑を捜査する側だったり、中立を保つべき人だったり。。様々な人が出てきて様々なことを言いますが、その人が言っていることが真実なのかどうかはなかなか簡単には判断ができません。判断するための材料を集めて、中立的、客観的に真実だ・・と結論づけるのもなかなか大変なことです。
そんな中、前出のコミー氏に対する人々の評価は総合的に見てきわめて高く、“James Comey is a man of impeccable integrity.(ジェームズ・コミーは人格的健全性が非常に高い人物である)”とニュースなどでも報道されています。このintegrityという言葉、日本語ではなかなか訳しにくいですが、健全性、安全性、整合性などという意味があります。高潔、清廉などと訳されます。その人の言動が一貫していて全体的によいものである状態を指すのでしょう。
トランプ大統領の大統領報道官ショーン・スパイサー氏が、「トランプ大統領就任式の聴衆の数は史上最大であった」という発言をしたことに対して、オバマ就任式の聴衆の群れの写真と比較してみてオバマ聴取の方がどう見ても多いので、「史上最大とは判断しがたい」としたNBCリポーターの言及に対し、トランプ大統領のシニアアドバイザーであるケリアン・コンウェイ氏が、「それはAlternative Facts(代替的な事実)である」と切り返し、「代替的な事実とはいったいなんだ?代替的な事実というのは、つまりは真実ではないということであり、偽である」とリポーターに反論され、Alternative Factsが一時期物笑いのキーサードになりました。言っていることをころころ変えるスパイサー氏、ああいえばこういうで実質的なことを言わないコンウェイ氏は、最近では誰も真剣にとらえていないように思います。
誰にも真実を証明できなくても、その人が真実を言っていそうかどうか、その人の言っていることは信じるに足るかどうかについては、その人の人となり顔かたちや過去の行動履歴は実は多くを語るものです。今までの履歴があって、この人はきちんとしたひとだ・・というお墨付きがあれば、これからの行動もきっと信頼してもらえます。私たちもお金の稼ぎ方、消費のしかた、貯め方、将来計画のしかた、借金の返済のしかたなど、全体的に整合性のとれた生活をしたいものですね。クレジットスコアやヒストリーだけでなく、マンスリーキャッシュフロー(月々の収支表)やバランスシート(資産と負債の貸借表)などは、お金とのつきあいかたがにじんでくるものです。どこかおかしいところがあれば、それに自分で気づき、だんだんとよくしていけばいいと思います。整合性がとれた健全性を目指したいと思います。
以上、政治ニュースを見ていて思ったことでした・・
カリフォルニアに愛想をつかす人々
ぬけるような青い空に緑のパームツリー。太陽がさんさんと降り注ぐビーチにゴージャスなコーストライン。なんとも開放的な空気に無限のレジャースポット。一年中Tシャツと短パン、サングラスの生活。どこの国の食べ物だろうがすぐ手に入る環境。確かにカリフォルニアはいいところです。でも、最近そんなカリフォルニを後に他州に移住する人が増えています。CoreLogicの調べによると、他州からカリフォルニアにやってきて家を買う世帯の3倍の数の世帯がカリフォルニアの家を売って他州に出ていくのだそうです。
しあわせの研究
友人がTED Talkでのある人の話を送ってくれました。2015年に出たもので多少古いのですが、その内容の重要さは今も変わりません。What makes a good life? Lessons from the longest study on happinessと題されたこのスピーチ。ファイナンシャルプラニングを考えるうえでも、興味深い内容でしたのでご紹介させてください。
マネーパーソナリティ : あなたはどのタイプ?
思いがけず$20,000のボーナスが入りました。さて、どうします? 欲しかったものがあったからちょうどいい・・と、さっそくショッピングに走りますか? 定期預金に入れたり子どもの学費のために投資しますか? $20,000も急にもらってもどうしていいかわからずとりあえずチェッキング口座に入れて、ついつい1年くらいそのままになってしまいますか? それとも、これで当面月々の収支を心配しないでいられると大きな安心感を感じるでしょうか? お金に対する感じ方やお金との付き合い方というのは本当にひとぞれぞれです。お金を無駄にせず、でもお金にとらわれすぎず、お金をありがたく使いつつ、お金をエンジョイする・・それを実現するには、どうやら自分のマネーパーソナリティを知るということが大切らしいです。
クリスマスと借金返済
早々と12月の三週間も過ぎ、明日はクリスマス。みなさん、クリスマスの予定はどんなですか?どこかに出かける方、家でゆっくり家族と過ごす方、盛大にパーティーをする方、いろんなクリスマスの過ごし方があるのでしょうね。
今週のブログ記事はどんなものにしようかと思い悩むうち、やっぱりクリスマスですから、クリスマスの本当の意味を考える記事にしたいなという思いが与えられました。そして、このブログはファイナンシャル・ブログですから、ちょっと(むりやり?)ファイナンスの観点で書くのにトライしてみます。Bear with me!
教育が答えではない? - アメリカの将来・・・
とある雑誌に“Education is Not the Answer“というタイトルの記事を見つけました。興味を覚えて読み進めると・・・
2011年から始まり全米に波及した“ウォール街を占拠せよ“に代表されるOccupy運動では、伸び悩む勤労者の賃金と広がる格差が中心課題として叫ばれました。この課題はいったいどうやったら解決されるのか?ヒジョーに難しい問題ですが、多くのメインストリームの経済学者は、一番の糸口として”教育“をあげているのだそうです。
人生の的を定める - 塾と仕事とソロモンの話(2)
前回は、「食っていかなきゃならない」で終わりました。塾通い、High Math、AP、大学、就職・・・「食っていかなきゃならない」から、みんな頑張るのかなと・・。でもそんな中、職場でのプロモーションを拒否したり、給料が下がってでも自分らしい生き方を選ぶ人も増えているようだということを書きました。今日はその続き・・・
人生の的を定める - 塾と仕事とソロモンの話(1)
夏休みですね!(場所によっては、6月初旬ですでに夏休みに入って久しいところもあるでしょうが。。) 学校も学年末は通常の授業の代わりにいろいろとイベントが多くなるし、日本への帰国や旅行の予定も話題に上りますから、雰囲気はとってもバケーション! しかしながら教育熱の高いここLAサウスベイでは、楽しいばかりが夏休みでもありません。学校のないサマーを満喫する!という理想はあるものの、実は「夏の間に次の学年の準備をする」、「夏の間に今までできていないところを特訓する」とお勉強スパート計画も着々と進んでいたりします。
$5だから何でも許せちゃう? Fiverr!
Fiverrって知ってますか?$5でいろんなことをしてくれるいろんな人がいるサイト。。今日はちょっとお遊びでFiverrしてみました。プロモ・ビデオを$5でつくってくれるという人を見つけたので、さっそくオーダー。Paypalで$5払い、使って欲しいワードやロゴがインストラクションを送ってあとは待つだけ。。できてきたビデオがこれ。。
アメリカで自信がなくても成功できる?
英語でよく聞くSelf-confidenceという言葉、日本語では「自信」と訳されるのでしょうが、これは高いほうがいいでしょうか、低いほうがいいでしょうか。。。何でもアグレッシブに挑むことを賞賛されるアメリカでは、もちろん高いほうと思いますよね~。ところが、ハーバード・ビジネス・レビューのサイトで面白い記事を見つけました。Self-confidenceが「低すぎる」のはよくないが、「低い」のはよいことで、そのほうがSelf-confidenceが高いより成功する確率が高いと。その理由はというと。。。
走り続ける現代の子どもたち-映画Race to Nowhereを見て
今回はお金のことはちょっとおいておいて(今日はサンクスギビングだし。。)、現代アメリカに育つ子どもたちについて思うこことをつらつら書かせてください。先日、Race to Nowhereという映画を見に行きました。これは、現在の学校教育事情、親の期待とプッシュ、それに答えるべく寝る時間を削ってまで宿題やプロジェクトや習い事をこなす子どもたちを写すドキュメンタリー映画でした。なんだか心にずしんとくるとても考えさせられる映画でした。
始めて一年経ちました - 自分らしさを大切にする
ブログ発足一周年記念として、Smart & Responsibleのネーミングに込められた思いなどを書かせていただきましたが、最後の今回は、「自分」をテーマに終わりたいと思います。「Smart」とか「Responsible」とかいいますけど、やっぱり、そこに「自分」という基準がないとどうもうまくいかない気がします。自分にとって「Smart」な選択、自分のとれる「Responsibility」と考えないと、Smart & Responsibleはわたしたちの生活に生きてこないような気がするのです。
始めて一年経ちました - 「Responsible」なファイナンシャル・ライフ
このブログ・サイト、Smart&Responsibleが立ち上がって1年が経ちました。1年経った今、今一度原点に戻り、Smart&Responsibleという名前にこめた思いを振り返ると同時に、みなさんのお考えやご意見を伺えたらとも思います。前回はSmart & Responsibleのうちの 「Smart」にこめられた意味を振り返ってみました。
始めて一年経ちました - 「Smart」なファイナンシャル・ライフ
このブログ・サイト、Smart&Responsibleが立ち上がって1年が経ちました。読んでくださった方、応援してくださった方、コメントくださった方、本当にどうもありがとうございました。アメリカに暮らして18年、さまざまな苦労と失敗を通して、ものごとのしくみを知り、情報を集め、自分で決めることの大切さを学んできました。このサイトが情報交換の場となり、同じアメリカに暮らす日本人の皆さんと、
ミリオネアへの道 – わたしもなれるかも??
アメリカも日本も景気がパッとしないし、先行きも多くの不安が残る昨今ではありますが、Money誌の最近の記事によると、世界でミリオネアが一番多い国はアメリカ、二番目は日本なんだそうです。アメリカには世界のミリオネアの40%が、日本には13%が住んでいるとのこと。この数字は、おそらく純資産(所有している資産から抱えている負債を引いた額。持ち家や家財も含む)をベースにしていると思われます。これとは別に、ボストン・コンサルティング・グループの最近のリサーチでは
ラッフル・チャリティー $2ミリオンの豪邸、当てませんか?
南カリフォルニアにお住まいの方なら、もう宣伝をご覧になったかもしれません。Special Olympics Southern Californiaという非営利団体が、ファンドレイジングのためにやっているラッフル(宝くじ)・・・賞金$25,000、Toyotaプリウス、ヨーロッパやハワイのバケーションなどといった目玉アイテムが当たりますが、なんといっても一番の大目玉は、ハリウッド・ヒルズにある時価$2ミリオンの豪邸!みなさん、いかがです?
アメリカ金融危機と人間の哀しさ(2)
前回(1)は、サブプライム・ローン、Mortgage Backed Securities、そしてCredit Default Swapとで、どんどんお金儲けとリスク・テイキングが進行していった過程をまとめてみました。できあがった一大システムは、不動産価格が上がり続ける限りは、システムの中の誰もがハッピーでありえるしくみだったようです。ローンの借り手も、ローン会社も、ウォール・ストリートの投資銀行も保険会社も、そして投資者も、つりあがる不動産価格の
アメリカ金融危機と人間の哀しさ(1)
CBSのFull coverage: 60 Minutes on the financial crisisというオンライン番組 を見ました。2008年から2012年までに放送されたファイナンシャル・クライシスに関連した6話をシリーズにしてまとめたものです。サブプライム・ローン、Credit Default Swap、ウォール・ストリートのリスクに対する盲目、クライシスの責任追及というような内容で、力のはいったレポーティングです。6話いっきに見たあと、いろいろと考えさせられました
サーバ移行 と oDesk体験
先週末から今週木曜にかけて、このブログのホスティング・サービスを変更した関係で、一部の記事にアクセスできない事態が発生しました。ご迷惑をおかけした方、どうもごめんなさい。
実は以前に使っていたホスティング・サービスがどうもスピードが遅く、そのうえたまに不安定になることがあったので、この際新しいホスティング・サービスに変更した次第です。
疲れは的外れから - 本当のリッチになりたい!
息子が9歳くらいのころだったでしょうか、お友達のお家から帰ってきて言いました。「ママ、○○(友達の名前)のお家はすごいお金持ちだよ。地下にはメディアルームがあって、ビッグスクリーンTVがあって、サラウンドオーディオで、XBOXもWiiもあって、隣にはビリヤード台があって、ウエットバーの冷蔵庫はコーラでもドクターペッパーでも何でも飲み放題!」 そんな息子によると、「自分の周りでうちが一番貧乏」なのだそうで、
プロパティ・タックスの格差 - どうしてこうなるの?
最近よく見かけるのが「inequality」という言葉。直訳すれば、「不均衡」とか「不平等」とかになるのだけど、日本的にいえば「格差」というところでしょうか。スーパーリッチはどんどんリッチになり、ミドルクラスの生活は苦しくなるばかり。。。今日取り上げる「格差」は住宅にかかるプロパティー・タックス(固定資産税)の「格差」です。大きくて豪華な家に住んでいるほうが、小さくてフツウの家に住んでいるよりタックスが高いはずだって?いえいえ、そうは問屋が卸さないのがここアメリカ合衆国のカリフォルニア州。。。
自分が見えていないことを知ること
パーソナル・ファイナンスにはぜんぜん関係ないけれど…剣道の高鍋選手を見に行きました。剣道のことはまったく知らないし、そもそも行きたくもなかったのだけれど、主人にひきずられて。ところが、帰りはなんだかホクホクとっても得した気分になって帰宅したわたし。。。行きはコストでしかなかったことが、帰りはあふれるばかりの利となりました。
日本とアメリカの”1%” - 役員報酬トップ10
“We are the 99%”をスローガンに、今年9月にウォールストリートではじまったOccupy Wall Streetはアメリカをはじめ全世界にまで飛び火しました。明確なリーダーが不在のままあらゆる不満がうずまくプロテスト活動へと発展し、それを非難する声もあがりつつありますが、そもそもの目的は、アメリカのスーパーリッチと呼ばれる1%とそれ以外の99%の間の経済的・社会的格差、大企業の度を過ぎた貪欲さ、ビジネス界トップ層と政府間の癒着について抗議することでした。






.png)