知らないうちに集められている、私たちの個人情報

クレジットレポートのチェックを定期的にしていらっしゃる方は多いかと思います。わたしたちのクレジットカードの利用状況やローンの返済状況についてまとめたクレジットレポート、家や車を買ったりアパートを借りたりするときなど大きな影響力のあるものですが、その割りには案外の確率で間違いがあります。そんなわけで私たち消費者には、定期的に自分のクレジットレポートを無料でチェックする権利が与えられていますが、このような重要な個人情報を集めたデーターベースというのは、実はクレジットレポート以外にも存在します。その存在どころか、それらを定期的に(もちろん無料で)チェックできる権利についてもあまり知られていません。今日は、そんな消費者の個人情報データーベースについて調べてみようと思います。

 

こんな情報データベースがあるのです。。。

 

ChexSystems 銀行口座履歴情報

 

ChexSystems レポートは、顧客が銀行口座を開設しようとする際に、顧客のリスクを測るために銀行が使う情報データベースです。アメリカ国内の銀行やクレジットユニオンの80%がこのシステムを使って顧客をチェックしているそうです。過去5年間の、チェック(小切手)を使った詐欺、オーバードラフトによる赤字バランス、送金上の不正などの、銀行にとって要注意事項がまとめられています。また、詐欺や不正以外にも、頻繁な口座の開け閉めなども管理されていることもあるようです。

クレジットレポートの場合と同じように、消費者は12ヶ月に1回、無料で自分の情報をチェックできることになっています。ChexSystems のレポート・チェックはこちらから。

 

 

MIB医療情報

MIB Group Incは保険関連消費者情報をまとめるレポーティング・エージェンシーで、そのデーターベースは生命保険会社のほとんどと、健康保険と所得保障保険を提供する会社の80%以上が使っています。過去7年の間に生命保険、健康保険、所得保障保険、長期介護保険などに申し込みをした場合の情報が集められています。基本的な役割は、保険を発行するうえで、保険関連の詐欺を防ぐために重要と思われる消費者情報を共有することだそうです。

クレジットレポートの場合と同じように、消費者は12ヶ月に1回、無料で自分の情報をチェックできることになっています。MIBのレポート・チェックはこちらから。

 

 

雇用バックグラウンドチェック情報

First Advantage Background Services Corpがバックグラウンドチェックの情報データベースをつくっています。あなたが採用してもらうために応募した会社、働いた会社、契約関係にあった会社、ボランティアをした団体などが、あなたのバックグラウンドチェックをした場合に限り、その情報が管理されています。バックグラウンド情報のレポート・チェックはこちらから

 

 

保険請求クレーム履歴情報

LexisNexisという情報管理会社が提供しているCLUE (Comprehensive Loss Underwriting Exchange)と呼ばれるデーターベースは、保険請求による保険会社へのコスト予測を計算するための関連情報を管理しています。保険申込者が、将来保険請求をする確率やその大きさを計算し、保険を発行するかどうかや保険料の決定を左右します。.

CLUEパーソナル・プロパティ・レポートは、消費者個人と消費者個人の所有物に対する過去7年の保険クレームの履歴をまとめています。請求クレームの種類、日付、請求額などが管理されています。

CLUE オート・レポートは、同様に個人に関連する過去7年の保険請求クレーム履歴をまとめており、請求クレームの種類、日付、請求額などが管理されています。

クレジットレポートの場合と同じように、消費者は12ヶ月に1回、無料で自分の情報をチェックできることになっています。パーソナル・プロパティ・レポートでは、消費者は消費者個人の情報に加えて、自分が現在所有していたり、借りている家の保険請求クレーム履歴もチェックすることができます。CLUEレポート・チェックはこちらから

 

 

LexisNexis は情報王!

実はこのLexisNexisという会社、私たちの個人情報をわんさか集め、それを売ってビジネスしている情報王です。上の保険関連レポートは比較的よく知られているところですが、それ以外にも多くのレポートを管理しています。さまざまなビジネスが、私たちが顧客として、あるいは消費者としてどのくらいリスキーか、利益が見込めそうかを測るために、同社のさまざまなリスク判定レポートを利用しています。

 

ということで、ひとつひとつのレポートをとりよせる代わりに、LexisNexisが私たちに関して管理している情報をすべて一度に取り寄せる方法が許されています。Full File Disclosureといって、自分自身、未成年の子ども、Power of Attorneyを委託されている人についてフル・レポートをリクエストできます。チェックできるレポートは以下のとおり。

  • CLUEレポート: 上記にあるパーソナル・プロパティとオート・レポート
  • リスク・ソリューション・レポート: 自動車保険と住宅保険を発行する保険会社が、あなたがこれらの保険を現在持っているかどうか、現在の保険でカバーされていない部分があるかなどをチェックするために使います。
  • バックグラウンド・レポート: バックグラウンドや犯罪レコード情報が管理されています。あなたが採用してもらうために応募した会社、働いている会社、契約関係にあった会社、ボランティアした団体などがあなたのバックグラウンドチェックをした場合に限り、その情報が管理されています。
  • エスティーム・レポート:あなたが小売業界で働いたり、あるいは小売店に顧客として訪れた場合の、窃盗や万引きなどの履歴を管理しています。小売店や小売業者がLexix Nexisのこのサービスを使って履歴チェックを行った場合に限り、レコードが存在します。
  • 居住者スクリーニング・レポート: クレジット情報や立ち退き命令の有無、犯罪履歴を管理しています。 あなたが居住者として申し込みした場合に、アパートやコンドなどの業者がLexix Nexisのこのサービスを使って履歴チェックを行った場合に限り、レコードが存在します。
  • Bankoレポート: 個人破産、税金滞納による抵当権設定、裁判所の支払い命令、立ち退き命令について管理しています。
  • リスク・レビュー・レポート: 個人破産、所有資産、不動産証書、犯罪履歴、抵当権設定などの情報を管理しています。金融機関や車のディーラーなどがチェックします。
  • ライフ・エレクトロニック・インスペクション・レポート: 個人情報、個人破産、所有資産、犯罪歴、職業ライセンスなどを管理しています。
  • ロス・ダメージ・ウエイバー・レポート:個人情報、個人破産、所有資産、犯罪歴、職業ライセンスなどを管理しています。

いったい、どんな情報がでてくるのか・・・自分のことなのに、まったく想像がつかないです。。。一度取り寄せてみようと思っています。

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2 comments

  1. 何でもすぐ調べられる便利になった反面、例えは変ですがなんだかパンツ一丁にされた様な感じ?です。。。

    1. ほんとにね~、googleサーチで何を検索したかまで記録されている時代ですからね~。パンツ一丁ですよ!

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