Vanguard ターゲットデイトファンドの集団訴訟

2021年のバンガードのターゲットデイトファンドに関するキャピタルゲイン問題を覚えておられるでしょうか。課税口座でこのターゲットデイトファンドを持っておられた方なら、びっくりするようなキャピタルゲインを分配され、思いがけないキャピタルゲイン税をお支払いになったと思います。バンガードは私が日ごろから応援している会社であり、そのミューチュアルファンドはとても質が高いと考えているので、これは大変に残念な事件でした。 read more

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投資と投機のちがい ー 投資するのはギャンブルか

投資と投機はよく似た言葉です。案外、混同して使われてもいます。しかしながらこの二つは、性質的にかなり異なるものであり、違いを理解しておくことは大切なことだと思っています。私は、投資はしますし推奨しますが、投機はほとんどせず人にも特に推奨しません。どちらも納得と覚悟をしてするなら決して悪いものではないですが、よく違いをわからないで投資しているつもりで投機していたりすると痛い目にあうこともあります。 read more

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良いローンと悪いローン

負債とか借金とかいうと、ふつうはあまりよくないイメージがありますね。日本人は、アメリカ人一般に比べると比較的負債を持ちたくない、できる限り借金はしないという考え方の人が多いように思います。しかしながら現代の私たちは一切借金をしないで暮らせるかというと、ほとんどの人はそうではありません。つまるところ、クレジットカードを使って生活していれば、たとえ月々全額を返済していたとしても、かなり短期間ではありますが借金をしていることになります。お金を全く借りないで生きることは不可能とも言ってもいいでしょう。 read more

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日本とアメリカの老後 介護費用はどのくらい違う?

前回はリタイヤ後の生活について、日米比較をしてみました。だれもがいつまでも元気で、自立した生活を送りたいと願っていますが、そのうち人の助けが必要になります。介護といってもいろいろなレベルがありますし、人によって通る道は異なるので、一概にどのくらいのお金がかかるかは正確に測れません。ここでは、ある程度の予測をつけることを目的に進んでみます。 read more

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車を買うときに気をつけたいー Yo-Yo Sales

カーディーラーに行って気に入った車を見つけ、ファイナンシング(自動車ローン)を組み契約書にサインして、家に乗って帰りました。ところが、しばらくしたらディーラーから電話があり、ローンが通らなかったので車を返せ・・という電話がくる・・・というようなケースが増えているそうです。車を返すか、あるいはすでにサインしたローンより悪い条件の新しいローンにサインするように要求されるそうです。いったん購入が済んで家に帰ったのに、また呼び出されるというので、Yo-Yo Salesという俗称で呼ばれています。 read more

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家計についてのお悩み ― バランスシートと家計簿でする家計診断

家計のことに関して、私たちにはいろいろな疑問や不安が浮かびます。たとえば、こんな思いがありませんか?

  • 自分の家計がいったい妥当なものなのか知りたい
  • もっと簡単にわかりやすくお金を管理したい
  • 多分大丈夫だとは思うが、一応確認しておきたい
  • 家計を改善したいがどこから手をつけていいかわからない
  • ファイナンシャルプラナーに相談したいが、具体的に見せられる数字がない

その他にも、もっと具体的な課題があるかもしれませんね。たとえばこんなかんじで。

  • 家計が赤字だがどうしたらいい
  • 生命保険が必要なのかどうか、必要ならどのくらい必要なのか
  • すすめられたアニュイティを買ったほうがいいのか
  • 現金で持っておいたほうがいいのか、投資がいいのか
  • 家を買うかレントするか、買うならいくらの家が買えるのだろう
  • 車の買い替え時期はいつがいいのか
  • 学資はどのくらい貯めるべきなのか
  • ロボアドバイザーを使ったほうがいいのか
  • 大学の授業料払って税金安くなりますか

まあ、さまざまな質問があるのではないかと思いますが、これらすべての質問や疑問や不安に対して、私たちは往々にして間違ったアプローチで答えを見つけようとしていることをご存じでしょうか?ものには順序というものがあり、これは家計診断においてもあてはまります。まずは、間違った入り方から見てみましょう。 read more

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知らないうちに売られている個人情報

自分の名前をGoogle 検索してみると、驚くような個人情報がでてくることがあります。住所や誕生日まで出たりします。それは大変不快なもので、勝手に自分の情報をこんな風に公開して!と怒りも覚えるものですが、検索結果1ページ目に出てくる情報は実は氷山の一角とも言われ、見えないところで個人情報の売買が行われている可能性を考えると恐ろしくなります。実際のところGoogle検索の1ぺージ目に出てこない裏の部分で、私たちの個人情報はどんどん集められ、一括管理され、売られています。どんなに個人情報管理に気をつけていても、アメリカで暮らしている限りおそらくあなたもその情報の一部になっています。今日は、ちょっと怖いけど、意識向上のための記事です。 read more

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今年こそマネー把握 5つの質問に答えられますか?

家庭のマネー把握のための5つの質問を用意してみました。家計管理が得意な方やオンライン・マネーツールなどを使って管理をされている方なら簡単に答えられる質問かもしれません。また、少し前にこのブログで紹介しました家計把握―マンスリーキャッシュフローをつくってみる!シリーズを実行に移した方なら、頭に数字が浮かんでくるかもしれません。パーソナルファイナンシャルプラニングでは、「マネー感覚」というようなものが大事だと思います。1ドル、2ドルのレベルまで正確ではなくていいので、だいたいのお金のINとOUTの流れ、また今使うお金と将来使うお金のための貯蓄・投資のバランスを把握していると、家計の様々な局面で利点があると思います。では、テストです。5つの質問に答えてみてください。

手取り給料はいくらですか?

固定給の方ならグロス年収レベルでの把握は案外簡単だと思います。自営の方は季節性などもあるかもしれませんが、ある程度グロスでの収入は抑えられているでしょう。手取りはいかがでしょうか?すぐ答えられますか?ほとんどの方が月々の給料で生活をされているでしょうから、これがお金のINです。他に、レンタル収入や投資収入などもあるかもしれません。

夫婦の場合、家計を管理しているほうの配偶者は手取り給料を直ぐ言えても、家計にノータッチのほうの方はあまり知らないなんてこともありますね。また夫婦別会計にしているような場合は、お互いの手取りを知らないこともあるかもしれません。我が家の場合、私の主人は自分のグロス年収は知っていますが、手取り額は答えられないと思います。何年かに一度は、夫婦でグロスと手取りを確認するということも有意義だと思います。

手取りがいくらなのか確認したい場合はどこを見ればいいでしょうか?月々銀行に振り込まれる額を見ればいいですね。あるいは、給与明細に記載されている振込額を確認すればよいでしょう。ある金額を知りたいとき、どこを見ればいいかということを確認するのもひとつのポイントです。

この手取り収入というお金を将来のための貯蓄・投資と月々の生活に充てていくことになりますから、これは最も基本となる大切な数字です。

グロスの給料から引かれる項目は何ですか?

では次に、その手取り額が計算されるために、グロス収入から引かれている項目をすぐに言えますか?できれば大体の額まで把握できれいればすばらしいです。

ピンとこない方はこの機会にPay Stub(給料明細)を確認してみませんか?

引かれている額は大きく分けて、Before-Tax DeductionとAfter-Tax Deductionに分かれていると思います。

Before-Tax Deductionはその名の通り課税前に引かれる額で、つまり所得税の対象になりません。401(k)などの積立額、健康保険料の自己負担分、Flexible Spending AccountやHealth Savings Accountなどへの積立額などがあります。

After-Tax Deductionの方は課税後収入(所得税がかかったのち)から引かれる額です。401(k)などへの積立でも敢えてRothを選んでいる場合や、雇用主提供の生命保険や所得補償保険などのうち自己負担で入っている保険の保険料などがあります。

そしてさらには税金も引かれます。税金には、Federal  Income Tax、State Income Tax(所得税のない州もあり)、 OASDI Tax (ソーシャルセキュリティ)、 Medicare Taxがあります。これらがグロス給料から引かれて手取りの給料になります。グロス給料がいくらで、いくらくらい差し引かれる額があり、手取りがいくらになっているか、この大枠をとらえておくとよいかと思います。

いくら貯めていますか?

「貯めている」には大きく分けて2種類あるかと思います。積極的に額を決めて貯めているものと、ラッキーなことに月々の余剰分があり銀行口座に貯まっていくものと。前者は、主にリタイヤメント積み立てや学資積み立てさらには、短中期的な目的(たとえば家の頭金、車の買い替え、家のリモデルなど)のために貯めているお金などがあるかと思います。これがそれぞれいくらなのか把握しておくことも大切かと思います。もらった手取り給料のうち合計でどのくらいを貯蓄・投資に回せているかを把握してみましょう。

リタイヤメント準備には年間でいくら貯まっていますか?

リタイヤメントについては、この目的に貯められている総額がいくらなのかという額も計算してみましょう。手取り給料からIRAなどへ自分で積み立ている額と、上で確認した給料天引きの401(k)などの積み立てを合わせ、またEmployer Matchで積み立てられている額も確認してそのトータル額を出してみます。いかがでしょう、その額をみて満足しますか?この額はそれこそ人それぞれで、現在の給料、将来望むリタイヤメントの生活レベルにもよりますが、年間$20,000程度は目指したいところです。

月々の固定費はいくらですか?

月々必ずかかる費用をざっくり把握していますか?必ずかかるものは、モーゲージやレント、HOA、電気・ガス・水・ゴミやケーブル・電話などのユーティリティ、その他塾や習い事などです。これらは月々絶対出ていく費用です。

上の手取りの収入から、貯めている金額とこの固定費とを差し引いた額が「ある程度自由に使えるお金」です。ただ半年とか年に一回払う保険料とかバケーションのお金も(ボーナスやタックスリターンのリファンドから捻出するならそれはそれでいいですが)なども、この「ある程度自由に使えるお金」から捻出しなければなりません。ですからざっくりそれらをカバーするためにバッファー分見積もる必要があります。たとえば年間保険料が$3,000、バケーションが$5,000であれば、$8,000÷12で$666を月々バッファーとして見込みます。このバッファーを差し引いた分が本当に「ある程度自由に使えるお金」です。

月々使えるお金をどう使ったかをさらに仕分けしていくと家計簿になりますが、たとえ細かい家計簿をつけていなくても、この大きなお金の流れを頭に入れておくことをやるかやらないかでかなり違います。グロス収入がいくらで、そこからどんな天引き分があり、手取りがいくらで、貯めている額がいくらで、固定費がいくらで、年間で発生する費用のためのバッファー分をいくらみこんで、それらを差し引くと手取りのうちいくらくらいが自由に使えるお金か・・これをざっくりと把握しておくと家計センスがかなりアップします。

まとめるとこんな感じになります。表をクリックするとExcelシートがダウンロードできますから、よかったらご自分の家計把握にお使いください。年に一度、ご夫婦での意識合わせなどにも良いと思います。

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ほんとうにすごい本なんです!

この記事がポストされるのは12月24日のクリスマスイブですから、ファイナンシャルプラニングのことではなく聖書のことを書いてみようと思います。私は、ロサンゼルスのサウスベイ地区にあるローリングヒルズカベナント教会という教会に通っています。このブログやファイナンシャルプラナーとしての仕事は、私の人生のうちの大切な部分でありもちろん心を込めて行っていますが、クリスチャンとしての生き方はおそらくそれよりもずっとずっと大切なもので、私の人生の土台にあるものだと思っています。教会では賛美チームに属し、日曜礼拝では神様を見上げて賛美するのが(ボーカルです)大好きです。火曜日には聖書とお茶の会という場で、みなさんと頭を突き合わせながら聖書の奥深さを楽しんでいます。水曜日は祈り会というのがあって、教会の兄弟姉妹とともに神様の前に感謝して祈りを捧げます。

そもそも私は結婚して子どもを持つ年齢まで、聖書を読んだことはありませんでした。2000年にバージニア州に引っ越した時、子どものお友達のお母さんに誘われバイブルスタディを始めました。いいことが書いてあるなとは思いつつも、日曜に教会にいくなど面倒だから適当な距離を置いていました。2009年にカリフォルニアに引っ越した時、どういうわけか新しい地では教会に属したいという思いが与えられ、今の教会に道を示されました。そこからは聖書をむさぼるように読み、2010年には確信をもってクリスチャンになり洗礼を受けました。

 

わけのわからない本・・・

洗礼は“クリスチャンになりました”と公言するための儀式であり、洗礼を受けたからと言って信仰が完成するわけではなく、それは単なるスタートです。そこからキリストとともに歩む人生がはじまりました。聖書を読んで祈るうち、自分の身勝手さや自己中心さに気づけるようになり、それをその都度豊かにゆるしてもらい、また成長できるこの豊かな人生は何にも代えがたいと思います。バージニア時代には友人に勧められ、確か70ドルを払って最初の聖書を買いました。いわばおつきあいで、“こんなわけのわからない書物に70ドルなんて高いな~”と思ったのを覚えています。今では、英語の聖書、訳の違う聖書など含め全部で4冊持っています。

私は毎朝、旧約聖書を2章と新約聖書を1章読んでから一日を始めます。その時間が素晴らしい宝で、その時間を通して神様は豊かに語られ、物事の本質を指し示し、励まし導いてくれます。“聖書は、神の霊感によって書かれた”と聖書自体に書いてありますが、本当にその中にあるみことばは生きていて、その日その日の私に必要なメッセージを豊かに語ってくれます。霊感によって書かれた本なので、霊によって紐解かねば(自分の知識や読解力だけでは)ただの“わけのわからない本”のままですが、霊にあって祈りつつ読むと、万華鏡のようにすばらしい世界を見ることができます。

 

矛盾のないひとつのストーリー

聖書は、旧約聖書39巻、新約聖書27巻の、全66巻の書物が合わさってできています。神の霊感によって書かれましたが、実際に書くという作業をしたのは人間で、約40人の著者によって約1500年という長い間にわたって書き記されました。著者のバックグラウントはさまざまで、預言者や祭司がいるかと思えば、取税人、漁師、職人、羊飼い、医師などもいます。旧約聖書はヘブル語で、新約聖書は主にギリシャ語で書かれています。

この時間、地理、言語、社会的バックグラウントを超えて執筆されたものが集められた一冊の本、聖書が、最初から最後まで矛盾なく、ひとつの大きなストーリーとして完全につながり完成していることは、まさに神わざです。一見、全く別の無関係なことを書いている部分(たとえば聖書のすご~く最初の方と、すごーく後ろの方など)が、実は深いところで関連しあい、一定のパターンでつながっているということが良くあります。そこには深い意味があり、しかもそれが単なる”昔の話“ではなくて、その日の自分の人生にもつながる意味があることを発見すると、楽しくてうれしくてエキサイティングで、まるで毎日宝箱を開いているようです。まさに万華鏡の世界です。

 

美しく並べられたもの

エンジニアリングを教えている主人はいつもそれを“フラクタル”と呼びます(主人はまだクリスチャンではありませんが、食卓でよく聖書の話をします)。フラクタルというのは、(私はうまく説明できないのでGoogleしてみてください)、小さなパターンが繰り返すことで大きなパターンができていく・・、簡単な数式モデルを繰り返すと複雑なモデルを形成することができる・・・どこまでも繰り返せば無限の複雑さを形成できるという概念だそうです。この概念は1980年代に数学者であり経済学者であるベノワ・マンデルブロートにより確立されたそうで、これは数学的概念というだけではなく、自然界に広く普遍的に存在するものでもあるということです。たとえばこれ、ロマネスコ・ブロッコリというブロッコリです。パターンが繰り返してパターンをつくりだしています。しかも美しい。しかもおいしい。

このパターンが聖書の中にもあって、小さなパターンがあちこちに繰り返されていたり、小さなパターンが大きなパターンを形作っていたり、それがすぐには見えないけれど、よくよく読むと確かにある!そしてそこには天地創造の神の意図が深く刻み込まれているのです。しかも、この小さい私という存在もその中の一部として組み込まれている・・と知れば、今日の私の一日は意味のないものであるはずがない。。

私は小さいころから推理小説が大好きで、アルセーヌ・ルパン、シャーロック・ホームズ、明智小五郎(知ってます?)などなど大体読みました。もともとロジカルに考えるのが好きなタイプなので、たまに“あれ、本の前のほうにはこんなふうに書いてあったのに、ちょっとこの展開は変だな”などと、おそらく編集者も見逃したような小さな矛盾を見つけることがありました。ところが、聖書にはこれがまったくないばかりか、読めば読むほどつながっていき深く刻まれたパターンが浮き上がってくる・・本当に不思議な(神の霊感によって書かれたから当然ですが)他にはない書物です。

 

人間どろどろ

自分がクリスチャンになる前は、クリスチャンや教会は縁遠いものと思っていました。“清く、正しく、美しく”・・自分にはぜったい無理と思っていました。そんな堅苦しい生活はごめんだと思っていました。でもそれは大きな勘違いでした。クリスチャンほど自由な人はいないと思います。真理は私たちを自由にする・・と聖書には書いてありますが、その通りで、聖書に書いてあることを知れば知るほど、私はどんどん解放されていきました。

教会は、“清く、正しく、美しい”人が集うところではなく、痛んでいる病人が集うところです。聖書には、痛んでいない人はいない、ズレていない人はいない・・と書いてあるので、たぶんおそらく私たち皆どこかは痛んでいるんだと思います。“ズレる=的を外す”はギリシャ語でハマルティアという単語で、この単語は「罪」と訳されます。全うに生きているつもりでも、なんか苦しい。悪いことはしていないけど、なにか満ち足りない・・これがズレであり、ズレているから聖書を読み、的を当てなおす。自分はどこから来て、どこに行くものなのか、自分は誰なのか、自分はなぜ生きているのかを知る。自分がその一部である大きなルール、オーダー、計画を知る。これは何とも安心でエキサイティングなことでもあります。

だいたい聖書は“清く、正しく、美しい”ストーリーばかりではありません。“清く、正しく、美しい”ものが出てくるとすればそれは天地創造の愛なる神だけであって、登場する人間はズレた人ばかりです。エジプトからイスラエルの民を導き出すリーター的存在だったモーセは、口下手の殺人者でした。神に愛されたイスラエルのダビデ王は、人妻を奪ったうえその夫を殺すための画策を練るような人物でした。ローマ法王がその名前を受け継いでいる、新約聖書に出てくる人物パウロは、もともと多くのクリスチャンを迫害し殺していた人物でした。彼らがなぜ現代に“よい人”“立派な人”として覚えられているのか、それはズレていた的を当てなおし、またズレたら当てなおし、またまたズレたら当てなおしを続けたからです。

聖書には人間の汚さ、どろどろした自我というものがたくさんでてきます。人間が直面するであろうありとあらゆる人生の側面で、心に抱く不安、虚無感、欺瞞、嫉妬、自己憐憫・・・。それらすべての感情や思いに対する、神の知恵のメッセージが詰まっています。

・・と偉そうに書いていますが、私もまだまだ気づいていもいない聖書の奥深さがたくさん残っています。毎日が発見なことを考えると、きっとこの世からとられるまで聖書をわかりきることはないのだと思います。今思うのは、聖書を読まないで死ななくてよかったということです。わけのわからない(本当に最初はわけがわかりません!)書物だとあきらめなくてよかった。おつきあいで70ドル払ってよかった。

 

自分の思いと違うから・・・

神は私たちが聖書を読みたがらないのをご存じです。キリストをこの世に送る前から、人々が受け入れないのも知っていました。キリストの生誕とその人生に関して、ヨハネの福音書にはこう書いてあります。

すべての人を照らすそのまことの光が世に来ようとしていた。

この方はもとから世におられ、世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らなかった。

この方はご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった。(ヨハネの福音書1章9~11節) read more

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無料(タダ)のクリスマスプレゼント

クリスマスショッピングはお済ですか?日本的なライフスタイルの方だと、クリスマスに親戚一同で集まるというようなこともあまりなく、ひとりひとりにプレゼントを用意するというようなことも少ないかもしれません。反対にアメリカ的なライフスタイルの方だと、遠くからみんなが集まるため、寝具に始まりタオルや食器など、まずは受け入れるための生活用品一式を用意し、そのうえメニュー決めや買い出しに加え、プレゼントの用意も必要かもしれません。運よく(?)自分の家がホストするわけではなかったとしても、親戚のひとりひとりにプレゼントを用意するとなれば、それだけでも一仕事ですね。子どもが小さいうちは学校の先生や習い事の先生などへの小さなプレゼントも考えねばなりません。

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Equifax個人情報流出の補償締切せまる

2017年春、クレジット情報ビュローのEquifaxがハッキングされ、1億4700万人の個人情報が流出しました。全米18歳以上人口の実に6割が影響を受けたこの事件、このブログでも2年前に取り上げました(Equifaxの個人情報流出事件について)。Equifaxは、個人データを防護するために必要な基本的措置の完備を怠っていたとして連邦政府に対して巨額の和解金を支払うことになりましたが、それと同時に、被害を被った個人に対しても補償を行っています。もし、あなたが情報流出の被害者であり、まだ補償を受けるためのクレームをしていなかったら、January 22, 2020が締め切りです。

 

まだチェックしていなかったら

ご自分が被害者でないかそうなのか、まだチェックをしていない場合は、今すぐチェックすることをお勧めします。

www.EquifaxBreachSettlement.com で 画面をスクロールダウンし、”Find Out if Your Information Was Impacted” をクリックします。

電話の方が良い方は、l 1-833-759-2982 に連絡します。

 

補償方法

被害者であった場合は、補償方法を選ぶことになります。

まず、もしも2017年9月以降、個人情報が漏れたことで実際に問題が起こっている場合は、以下の項目について$20,000までの補償金をクレームする資格があります。

  • 個人情報が漏れたことによるID詐欺、ID盗難、その他個人情報の不正使用に対しての問題解決や処理のために費やした時間について、時間あたり$25で20時間まで
  • 個人情報が漏れたことによる被害額
  • 2017年9月の情報流出の問題開示以前に利用したEquifaxのクレジットモニタリング商品のコスト25%まで
  • 7年間のID Restoration Service
  • read more

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    家計管理―バジェットをつくる!

    ここまでの2週間で、マンスリーキャッシュフローをつくってみました。家計簿をつけたり、APPなどで支出を逐次管理していない場合でも、給与明細、銀行口座明細、クレジットカード明細があれば、過去にさかのぼってご自分のマンスリーキャッシュフローがつくれます。マンスリーキャッシュフローはファイナンシャルプラニングをきちんとしようと思えば絶対に必要なものですし、もしそうでなくとも、年に一度くらいはつくってみて、家の中のお金の出入りの流れがどうなっているか、月々の収支のバランスはどんなものかを把握してみることをお勧めします。第一回目の記事では、マンスリーキャッシュフローに似たものにバジェットがあります・・というお話をしました。今回はそのバジェットのつくりかた、運営のしかたについて考えてみます。

     

    事後報告と事前計画 read more

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    Smart & Responsibleのファイナンシャルプラニング(2)

    2019年秋から新たなサービス体制にてファイナンシャルプラニングを提供させていただくべく、ただいま準備中です。その準備として私自身が頭を整理するためにも、またこれからサービスをご利用いただく方々にSmart & Responsibleのサービスについて理解いただき、サービス利用にあたってご満足のいく決断をいただくためにも、Smart & Responsibleのサービスはいったいどんなもので、どのような価値を提供でき、また同時にどのような期待にはそえないものなのかまでをまとめています。

     

    今までプラニングを使っていただいた方々はどんな人?

    Smart & Responsibleでこれまでプラニングサービスをご利用いただいた方の年齢は以下のようです。安定した収入ができ、家庭をお持ちになる可能性の高い30代、40代の方の比率が高いですが、これからファイナンス基盤を作っていく20代や、反対にリタイヤメントがだんだんと近づき具体的な老後のプランを練り始める50代、60代はもちろんのこと、リタイヤメントに入ってからの70代の方もいらっしゃいました。

    また、世帯年収では以下のような分布でした。$100,000~$150,000が最も多く、次いで$50,000~$100,000でした。ファイナンシャルプラニングに最適な年収というのはありません。入ってくるお金が多いなら多いなりに、少ないなら少ないなりにプランが必要です。

    さらに、純資産(資産から負債をひいたもの)は下のような分布になっています。純資産$500,000までが最も多い層でした。収入と同じで、ファイナンシャルプラニングに最適な純資産というのも存在しませんが、資産が多くなればなるほど、資産の種類も多くなり、それだけプラニングが複雑になるという傾向はあるかと思います。

     

    Smart & Responsibleの得意と不得意

     

    これまで数百人の方のプラニングをお手伝いをしてまいりました。個人を相手にするサービスであり、代金の回収が大変ではないか(回収率が低いのではないか)と危惧してくれる知人もいましたが、Smart & Responsibleの回収率はインボイスをお出ししてから1週間以内でほぼ100%です。通常は、最終の分析レポートをお出ししてからご質問などを承り、それが落ち着いてからインボイスをお出ししますが、サービスに満足いただいているケースが多いためか、ほぼ即日1,2日以内にお支払いいただけるのが90%以上です。超良好な回収率の裏には、プラニングサービスについてお客様からご連絡いただく時点で、すでにブログなどを読んでいただいておりSmart & Responsibleの考え方などに賛同いただいている、裏返せば異なるものを求めていらっしゃる方はご連絡をいただかないということかと思います。

    今まで1件だけ、ご不満がありお支払いをいただけなかったケースがあります。そのお客様はたくさんの不動産をお持ちで、リタイヤメントは不動産収入中心で・・という方でした。反省するに、私のお出ししたレポートはあまりに簡略的で、全く詳細を欠いていたのだと思います。長いリタイヤメント期間の間の物件の老朽化や買い替えなどのタイミングや前提づくりなどを踏まえて、不動産収入の確実性をどう見込むかなどは、私の不得意分野です。不動産収入を年金などと同じように定期収入と見込んでモデル化することは可能ではあります。ただ不動産収入が収入源のメインという方はそれぞれのマーケットに詳しい不動産専門家にご相談されるのが良いと思います。

    一方で、Smart & Responsibleの得意とする分野は、今まで書いてきた包括的なパーソナルファイナンスの要素のバランスをとりつつ、長期投資においては低手数料のインデックスファンドを基本に、投資期間とリスク許容量を踏まえながら高くリスク分散した投資ポートフォリオで運用しつつ備えるという方法です。特定の個別株やホットで旬な投資ファンドをお勧めするというような短期的視野には立たず、インデックスファンドを使った長期パッシブ投資(売り買いを繰り返さない投資)を基本に考えます。

    インデックスファンドを使った長期パッシブ投資については、こちらの特集シリーズの、「わかる長期投資特集」と「インデックスファンド投資をわかる特集」をご覧ください。

    Smart & Responsibleのプラニングは、特に投資に興味があり時間と労力を割いてがんばりたい・・という方でない方向きです。、一般に多くの方は、不動産や特定株のように投資資産を一極集中することで得られるハイリスク・ハイリターン狙いではなく、広く投資を分散させることでリスクを抑えつつも、ゴール達成ができるだけのちょうどよいリスクをとり、長期的に低手数料運用していくのが、一番簡単で効率的であるという信念に基づいています。

     

    Bestな使いかた

    これまでSmart & Responsibleを使っていただいたケースを振り返るに、お客様のタイプでいくつかのパターンに分けることができるかと思います。

     

    Starting&Growing (20代から40代) :

    キャリアが軌道にのりそろそろ将来を見据えお金の使い方を検討したい、結婚、出産を機に、新しくファイナンシャルプランを作りたい、子どもが大きくなるにつれ学資やリタイヤメントを視野に入れつつバランスの取れたバジェットを構築したい、負債の返済計画を作りたい、他のニーズとの整合性をとりながら家の購入をすべきかどうか、いくらまで大丈夫かなどを知りたいなどは、今から家計を建て上げ、また力強く貯めていくフェーズで対応が必要な問題です。計画的な準備が必要ではありますが、まだお子さんの行く大学もリタイヤメント後の生活もあまり具体的には想像できません。ただ、それでも長期的な貯蓄・投資は必要です。このような場合には、大きな枠で長期的ゴール設定を絞りすぎない程度に緩やかに行いつつ、現在手元にある現金の使い方の最適化にフォーカスを置いたプラニングサービスをお使いいただくのが良いかと思います。同時に、職場のベネフィット利用を最適化したり、401(k)などの投資ポートフォリオの見直しも行います。また、万が一の場合に備える保険のチェックも欠かせません。

     

    Goals in view (40代から60代) :

    だんだんと長期的ゴールが可視化してくるフェーズです。お子さんの大学にどのくらいのコストを見込めばよいか、リタイヤメント後にはどのような生活がしたいかが少しづつ明確になってきます。ソーシャルセキュリティやその他の年金なども受給額の目途が立ってきますので、その受給開始時期の最適化も行います。このフェーズでは、具体的なゴールを明確化するとともに、不安に思っていることなども洗い出していきます。ゴールは、Need(絶対必要なレベル)、Want(なるべく実現したいレベル)、Wish(できれば実現するとうれしいレベル)に分けて考え、不安材料などと合わせ、それぞれの実現可能性を割り出していきます。実現可能性が低い場合には、どのような要素をどう変更すれば実現可能性が上がるかについてシナリオ判断します。シナリオ判断の結果を持って、必要な軌道変更などを行い、ゴール実現への道を可視化していきます。

     

    Near or In Retirement (60代から70代):

    リタイヤメントを目前に控えているフェーズです。今まで蓄えてきたリタイヤメント資産、ソーシャルセキュリティ、その他の年金などを合わせて考慮し、リタイヤする時期の判断や、リタイヤメント資産が枯渇しないようなお金の引き出し方、節税を視野に入れた401(k)などのRoth IRAコンバージョンや、固定収入確保のためのアニュイティの購入などを総合的に見ていきます。また、これまで貯めてきた様々な投資口座を整理して、管理を簡略化し、スムーズなお金の引き出しを実現することも考慮します。この時期でも、Need(絶対必要なレベル)、Want(なるべく実現したいレベル)、Wish(できれば実現するとうれしいレベル)とともに、不安材料を洗い出していって、リタイヤメント資産の枯渇を防ぐ実行可能性を上げるためのシナリオづくりをしていきます。

    以上はすべてHolistic(包括的な)ファイナンシャルプラニングサービスです。フェーズの違いで考慮する要素に変化はあるものの、お客様のパーソナルファイナンスに関わるすべてのエリアを考え併せます。

    まだ、どのフェーズにあっても、お客様のファイナンシャル知識の向上もお手伝いさせていただきます。日ごろから疑問に思っていること、今一度よく理解できないことなども同時に確認する機会を提供いたします。体系的に学びたいという方には、お読みいただくとよいブログ記事をお勧めしながら、全体的に理解するためのお手伝いをします。

    一度Holistic(包括的な)ファイナンシャルサービスをお使いいただいた後は、転職した、お子さんが生まれた、引っ越したなど家計で大きな変化があった場合や、そうでなくとも3~5年に一度、メンテナンスチェックとして、立てたプランの進行度や方向性チェックなどをすることをお勧めします。

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    Smart & Responsibleのファイナンシャルプラニング(1)

    2019年秋から新たなサービス体制にてファイナンシャルプラニングを提供させていただくべく、ただいま準備中です。その準備として私自身が頭を整理するためにも、またこれからサービスをご利用いただく方々にSmart & Responsibleのサービスについて理解いただき、サービス利用にあたってご満足のいく決断をいただくためにも、Smart & Responsibleのサービスはいったいどんなもので、どのような価値を提供でき、また同時にどのような期待にはそえないものなのかまでを、まとめて行こうと思います。

     

    Holistic &Hourly Fee Onlyアプローチ

     

    Smart & Repsonsibleは、Holistic(包括的)なファイナンシャル・プラニングを提供いたします。パーソナルファイナンスにおいてお互い関係しあう要素を包括的に考え併せ、部分最適ではなく、全体的な最適解を探します。考慮される要素には、下記のように保険によるリスク管理、リタイヤメントや教育などの長期運用、税金面での考慮、収支バランス、バジェット管理、ローン返済、家や車など大型消費プラニング、ソーシャルセキュリティ年金受給プラニング、リタイヤメントの引き出しプラニングなどを含み、その方その方のニーズに合わせて決定します。現在の収入をどう使い、どう貯めるかという現時点のお金の使い方のバランスを考えながら、将来的にお金が必要となる時に備えるためゴールを洗い出し、ゴール実現への道を計画します。

    Smart & Repsonsibleは、Hourly Feeのみで報酬を得ます。特定の金融商品の販売や推薦によるコミッションはいただきません。また、手数料をいただいて投資資産の管理をすることも行っていません。完全にお客様の立場に立って、金融商品や投資ファンドの推薦を行います。また、お客様のほうから指定いただく商品に対する中立的な目での吟味・分析も行います。可能な限りいくつかの選択肢を用意し、それぞれ長所・短所などを上げながら、お客様がご自分にぴったりのものをご自分で選んでいただくための意思決定サポートを行います。選択肢を挙げられないような問題の場合にも、お薦めするプランがなぜよいか、問題があるとすれば何かについて説明させていただきます。お客様ご自身で納得のいく選択をすることができるようにお手伝いいたします。

    よって、決断はお客様のおしごとです。また、ファンドの購入や保険の加入など、プラン実行はお客様でやっていただくのが基本です。必要に応じ、プランの実行もHourly Feeベースでお手伝いすることができます。

     

    Smart & Responsibleのチャージのしかた

     

    今までSmart & Responsibleでお受けしてきたケースでかかった所要時間は、1時間~18時間までの範囲です。1時間というのは、簡単にお答えできるご質問を1,2ついただき、メールで回答したものです。18時間というのは、収入や資産構成が複雑で1度のレポートですぐに答えを出すことが難しく段階的に詰めていくことが必要だったり、あるいは最初にお出ししたレポートから、さらに新たな分析事項が生まれ、何回かのステージで分析範囲が拡大していったようなケースです

    これまでのやり方では、ご連絡をいただき詳細情報をいただいてから分析内容を確定し、それにかかる時間を見積もり、かかった時間分だけをチャージさせていただいていました。他のファイナンシャルプラナーも抱えている問題なのですが、この時間を正確に見積もるというのは大変に困難な作業です。よくリノベーションするときにコントラクターが、「やりはじめて壁の中(あるいは屋根の下などでも)を見てみると問題が出てくることがあるので、正確な見積もりは難しい」と言うのを聞きますが、それと同じで、プラニングもやりはじめてみると、当初予測ができなかった要素にも時間がかかり、始めの見積もりをオーバーするということはよくあります。見積もりを出して、それをオーバーしたことは頻繁でしたが、かといって、見積もり上限以上にお支払いいただいたことはありませんでした。とにかく見積もりは難しいというのが本音です。

    こんな状況を踏まえ、今後の新しいシステムでは、ある程度パッケージ化したサービス提供に移行する予定でいます。それぞれのケースの簡単さ、複雑さに応じて、ある程度の料金の調整ができる柔軟さは確保しながら、パッケージ1、パッケージ2のように商品化したサービスで基本固定料金を設定した形になります。これにより複雑な見積もり作業がなくなり、またお客様のほうでもあらかじめWebページ上で基本的なトータル料金を見ることができるようになります。新システムは秋から開始の予定で適宜お知らせします。

     

    Smart & Responsibleを使っていただくのにぴったりのお客様は

     

    ファイナンシャルプラニングに限らず、どんなサービスであっても、サービスを利用する人のタイプは、大きく下の3つに分けられます。まずは3つのタイプを見てみましょう。

     

    Delegator(おまかせタイプ):

    理由はいろいろでしょうが、時間的にまたは能力的にすることができない、またはできるけどしたくないので、人に完全に委任して(Delegateして)おまかせしたいタイプです。ファイナンシャルプラニングの場合だと、とくに投資資産管理などで、ファイナンシャルアドバイザーを立て、たとえば年間投資資産の1%というような管理手数料(AUM Fee=Asset Under Management Fee)を払って、ポートフォリオづくりからリバランスまで全部おまかせするケースなどがそれです。また、金融商品の選択なども、信頼できる人に選択決断を委託してしまい、面倒なことはすべて丸投げしたいという方です。

     

    Do-it-yourselfer(自分でやるタイプ):

    Youtubeを見てやり方を勉強したり、自分なりに情報を集めて学んだりで、自分で決めて自分で実行するタイプです。最近では、401(k)で提供されるファンドも低手数料のインデックスファンドが増えてきていますし、またそれをベースにしたターゲットデイトファンドが提供されていることも多くなりました。ちょっと下地の勉強をしたら、自分でファンドを選んで投資をするということは決して敷居の高いことではなくなりました。

     

    Validator(確認したいタイプ):

    ValidatorはDelegatorのようにお任せにしたくはないが、Do-it-yourselferのように完全に自分でやるのも少し不安が残るので、自分の考えていること、やろうとしていることをValidate(お墨付きをもらう)したいタイプです。一応自分で調べてやっているけれど、ファイナンシャルプラナーに確認したいというようなニーズを持つ人です。

     

    Smart & Responsibleでは、パーソナルファイナンスに関わるさまざまな情報をできるだけわかりやすく提供することを目指しています。これは、Smart & Responsibleを始めた動機でもあり、いわばミッションとも思ってやっています(同時に情報を整理することで、プラナーである私自身の勉強にもなっています)。Do-it-yourselferである方がこれらの情報を使って、ご自分で解決できることがあれば大変うれしく思います。

    また、問題が少し複雑であったり、いくつかの要素が絡み合うので、自分の選択があっているか確認したいというような場合や、もっといいやり方があるかもしれないので検証してほしいというようなValidatorニーズには、Hourly Feeのプラニングサービスをお使いいただければと思います。

    包括的なプラニングとなると、どうしてもDo-it-yourselfでは追いつかない部分もあります。その場合は、お客様と一緒に最適解を探っていき、最終的に納得のいく回答へと導くタイプのプラニングサービスをお使いいただくことになります。このプロセスにはお客様ご自身も、情報提供に始まり、どうしたいか、どう思うかなどインプットをいただく機会がたくさんあり、最終的にはご自分にとって最善の意思決定をしていただくので、広義のValidatorに属するかと思います。

    こんなわけで、Smart & Responsibleのブログを読んでいただくのにぴったりなのはDo-it-yourselferとValidatorタイプの方であり、有料でプラニングサービスを使っていただくぴったりのお客様はValidatorタイプの方です。完全に、お任せで自動操縦でやってほしいというDelegatorタイプの方のニーズには、対応できるサービスではありません。

     

     

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    長期介護保険を買うなら・・・(2)

    長期介護の必要に備えるための長期介護保険。各保険会社で補償内容が微妙に違ったりするうえ、同じような内容の保険であっても、会社によって値段に非常に大きな差があることがよくあります。長期介護保険を買う場合、どのような項目に気を配ったらいいのかを2回に分けてみていきます。

     

    長期介護保険、どこで買う?

    個人で購入する保険

    保険エージェントから紹介のある保険ポリシーや、電話やメールなどで宣伝の届く保険ポリシー。メディカルテストにより、保険会社の定める健康上の基準を満たす必要があります。保険会社によって売る保険ポリシーの内容はさまざまで、また同じ保険会社のなかでもいくつかの異なるポリシーがあるので、最初に見たもので決めないこと。かならず、複数社、複数のポリシーを集め比較することが必要です。

    雇用主提供の保険

    雇用主がベネフィットの一環として長期介護保険を提供することがあります。グループ保険として提供される場合や、個人保険ではあるがグループディスカウントが効く場合などがあります。グループ保険として加入できる場合は、個人保険のようなメディカルテストが不要な場合、必要であっても基準が緩いもあります。また、雇用者の配偶者や両親などにも、保険を利用できる枠が拡張されることもあります。

    離職の場合は、(雇用主がグループ保険をキャンセルしない限り)同じ保険をキープし続けることができる場合がほとんどです。雇用主提供プランでは、個人保険では得られないような特典がある場合もあるので、内容をよく理解するとともに、個人保険の保険料の見積もりも集め、比較してみることが賢明でしょう。場合によっては(とくに健康な人)、多少面倒でもメディカルテストを受けて個人保険に入る方が安いこともあります。

    連邦・州政府の保険 read more

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    長期介護について考える

    長期介護とは

     

    長期介護とは、慢性の病気や体の機能障害のため、自分で生活ができなくなった人のために、長期的に提供される医療および非医療ケアサービスのことです。長期介護が必要になった場合、一部はMedicareでカバーされることもありますが、ほとんどはMedicareの適用範囲外です。Medicareでは、病院に三日以上入院した後で看護施設に移った場合や、医師が医療上必要だと診断した在宅看護である場合などのみカバーするというように、厳しい制限つきでの適用になります。

    通常、Activities of Daily Living (ADL)で規定された6つの基本アクティビティ(入浴、着替え、食事、歩行、身の回りの衛生、排泄)のうち少なくとも2つができなくなる場合、あるいは認知上の問題が起った場合を、長期介護の必要対象とみなします。

     

    長期介護のコストと確率

     

    実際介護が必要になったときどのくらいのコストがかかるのか・・これは、だれもが知りたいことですが、答えは簡単ではありません。介護といってもさまざまなタイプがあるうえ、コストは地域差が大きく、また介護を必要とする期間がどのくらいかも大きな差を生みます。下記はGenworth調べの各種介護タイプ別の平均コストです。

     

    ·         65歳の人が生涯で長期介護が必要となる率は男性で46.7%、女性で57.5%

    ·         65歳以上で長期介護が必要になる場合の平均必要年数は2年

    ·         ナーシングホーム滞在平均年数は、男性で0.88年、女性で1.44年

    ·         1年以上のナーシングホーム滞在が必要となる人は、男性で22%、女性で36%

    ·         5年以上のナーシングホーム滞在が必要となる人は、男性で2%、女性で7%

    ·         Merrill Lynch社の調べによると、女性は平均で5年ほど男性ほど寿命が長いため、男性より$194,000余分にコストがかかる。

    ·         U.S. Department of Health and Human Servicesによると、2015年から2019年に65歳になる人の48%は有料で提供される介護は必要としない一方で、25%以上の人は$100,000以上の有料介護を、さらに15%は$250,000以上の有料介護を必要とする。

    ·         Morningstar社の調べによると、平均的な目安としては、認知症状なしでの最後の5年間の介護コストは$217,820、認知症状があった場合は$341,651。

     

    長期介護への対処法

     

    一番多いと思われるケースは、家族・親戚のお世話になることです。同居、あるいは近くに住むことで、必要なケアをしてもらうというパターンです。

    もうひとつは、払える分だけ払って、資産が十分少なくなった時点で、Medcaidの長期介護を申請する方法です。Medicaidの長期介護の資格を得るためは、収入面でも資産面でも一定以下であることが要求されます。人によっては、資産を子どもに分配し、所持資産を低くすることで資格を得ようとする人もいます。これは不可能ではありませんが簡単ではありません。

    また反対に、長期介護に耐えうるだけ資金をためておくという方法もあります。生活費だけでなく長期介護も視野に入れたリタイヤメント資金づくりが必要になります。60歳でリタイヤするなら$数ミリオン、75歳になった時点なら$1ミリオン以上の蓄え(ソーシャルセキュリティ年金など固定収入も含める)があれば、長期介護にも備えられる可能性が高くなるといえましょう。

    手持ちのリタイヤメント資金以外に、持ち家がある場合は、持ち家のリバースモーゲージなどの仕組みを使って、エクイティを使うという手もあります。

    最後に、長期介護保険を購入するというオプションがあります。これは、上のように自己資金が潤沢ではなく、長期介護の費用を自分でまかないきれないが、かといってMedicaidの長期介護を受けられるほど収入・資産が低くない人にとって、考慮されるべきオプションです。介護が必要になったとき、定額の補償を得ることができます。とはいっても、長期介護保険の保険料も決して安くはないので、自分で資金づくりをしてできるだけを蓄えるか、長期介護保険を購入するかはよくよくの考慮が必要です。

     

    長期介護保険とは

     

    長期介護保険は、Medicareやその他の健康保険ではカバーされない長期介護をカバーする保険です。在宅介護(Custodial care)、介助施設(Assisted-living facilities)での介護、ナーシングホームでの介護などが対象になります。上記ADLのうち少なくともふたつの機能が喪失されたとき、あるいは認知症と認定されたときに補償が始まります。

    長期介護保険の保険料は安くはありません。保険料を決める要素は、年齢、健康状態、一日あたりの補償額、補償の期間、インフレ保護の有無と有りの場合はその内容です。少し前までは、性別は考慮されませんでしたが、最近では性別ごとの保険料設定をする会社も現れました。条件が同じであれば、女性のほうが男性より保険料が高めです。

    年齢は若いほうがもちろん保険料が低いことになりますが、長期介護保険は完全な掛け捨て保険で、積み立ての要素はありませんから(Non forfeitureオプションがついていれば、少しは戻ってくる確率もありますが、このオプション自体が高額で、つけないほうがいい場合が多いです)、若年で始める人は多くはなく、50代を過ぎたところで考え始める人が多いでしょう。加入を伸ばしすぎ高齢になると、保険料が非常に高くなり、その割には受けられる補償は多くないという状態にもなりえます。また、いったん健康を害すると加入がかなり難しくなるということもあります。最近では保険会社も加入者の健康状態を厳しく吟味する傾向があり、高血圧だけで拒否される場合もあります。

    一日の補償額は$150~$200が目安、補償の期間は2年から6年ほどまでです。インフレ保護については下記でも書きますが、非常に大切な要素であり、それゆえ十分な保護がある保険になるとコストが非常に高くなるという側面もあります。目安として、一日$200の補償額で、補償期間が4年、6年、一生涯の場合について、さらに5%複利でインフレ対応がある場合とインフレ対応なしの場合について、年齢ごとの年間保険料は下記のとおり。

    長期介護保険の市場動向

     

    1980年代には、全米で$30ビリオンだった長期介護コストが、2015年には$225ビリオンまで急激に成長し、ほとんどの長期介護保険を提供する保険会社にあっては、このようなレベルでのコスト上昇は想定以上のものでした。多くの保険会社が採算が合わなくなったため市場から撤退、あるいは大きく保険料を上げることを余儀なくされました。介護保険を提供する会社は100社レベルから、現在では12社ほどまで減少しています。

    同時に、加入のための健康チェックの基準は厳しくなってきています。健康上の問題がある場合には加入を断られることもあり、1990年代には希望者の90%が加入できていたのが、会社によっては希望者の50~60%程度しか加入させないところもあります。基準は保険会社で大きく異なることもあります。

    長期介護保険のニーズは依然として高いものの、これまであったオーソドックスな長期介護保険の契約は減少傾向にあります。長期介護保険の販売件数も減少しており、2002年には754,000だった新規販売が、2014には129,000に、2017年には70,000件以下にまで減少しました。それに伴い、最近多くなっているのが生命保険やアニュイティと、長期介護保険のハイブリッド型です。

    ハイブリッド型は、そもそもは生命保険、あるいはアニュイティですから、長期介護の補償が欲しいから考慮するというものではありません。もともと生命保険やアニュイティが必要であるから入ること、あるいはすでに入っていることを前提に、そこに長期介護の要素を付け加えるというものです。

    終身保険をすでにもっておりキャンセルするのも無駄が多いので、1035エクスチャンジ(税制上で、1035Exchangeと呼ばれ、税金が発生しない形で切り替えすることができます)により、長期介護保険特約付の生命保険に乗り換えるというチョイスはいいかもしれません。

    次回以降、長期介護保険についてもう少し詳しく見ていきます。

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    旅行時の万が一に対応するーTravel Insurance以外にも?

    せっかく手配した旅行をキャンセルせざるを得なくなった、旅行先で病気になった、お財布を盗まれたなど、旅行の万が一に備えるのがTravel Insurance(旅行保険)です。最近では人気も高まり、旅の予約をすると旅行保険の紹介がされることも多くなりました。ただ、旅行保険でなくとも、旅行時の万が一に対しなんらかの補償がされることもあります。その可能性をあらかじめ知っておくと、無駄な保険を省いたり、万が一のときの助けにもなります。

     

    クレジットカードのベネフィット

    クレジットカード、とくにある程度のクレジットスコアが必要な優良クレジットカードにはさまざまなベネフィットがついてきますが、その中のひとつとして旅行関係の保険ベネフィットが提供されていることがよくあります。

    Travel Accident Insurance : 公共の乗り物(飛行機、列車、バス)などに乗車中の事故による死亡、体の一部の喪失などをカバー。事故が原因の場合だけが対象なので、旅行保険のように、病気やけがなど事故ではない原因による医療費についてはカバーがありません。そういう意味ではもしも事故の時はあったらうれしいものの、死亡保障にせよ医療費保障にせよ、全面的に頼りにできるベネフィットではないかと思います。カードによっては、Emergency evacuation and transportationというような名称で、適切な医療サービスを受けるため、現地から救助・搬送が必要な場合のコストをカバーするものもあります。死亡保障は生命保険で、医療費については、通常はいっている健康保険と旅行保険とでカバーするのが基本です。

    携行品保険 : エアラインがスーツケースをなくした、キャリーオン荷物にダメージを加えたなどの場合をカバーします。旅行保険の携行品保険よりも、カバーの範囲が限定的(エアラインのみを対象など)であったり、額が限定的(ひとり$500までなど)である場合が多いので、それで十分かどうかを確認します。

    Trip Cancellation : クレジットカードの場合、カバーの範囲がそのクレジットカードで購入した飛行機チケットだけが対象というようにカバレッジが限定的なのがほとんどです。ホテルやその他ツアーなどまでカバーする必要があるとなると、旅行保険が最適です。ひとり$1,500までの限定のカードもあれば、ひとり$5,000までのカードもあります。自分の旅行がカード付帯保険のカバーする範囲であれば問題ありませんが、そうでない場合は旅行保険が必要です。

    クレジットカードにベネフィットとしてついてくる旅行保険は、あくまでおまけ的な要素が大きいです。条件が限定的であったり、額が限定的であったりすることが多く、またよく詳細を読んでも、これこれこういう場合には実際本当に保険がおりるのか・・・がよく判断できないこともあります。あくまでクレジットカードを使ってもらうためのおまけであることをよく承知し、本当に必要なカバレッジは旅行保険でしっかりカバーしましょう。

    旅行補償がよいカードとして取り上げられることが多いのは、Chase Sapphire Preferred Card, Chase Sapphire Reserveなどですが、Frequent Travelerでその旅行補償に非常に価値があるというのでない限り、旅行補償のためにカードを選ぶという必要もないでしょう。すでに持っているクレジットカードの旅行保険をチェックしておき、おまけ的なセーフティネットとして頭の片隅に置いておくというのがよい使い方かと思います。

     

    いつもの健康保険をチェック

    旅行中の病気、けが、入院についての対応では、まずはあらかじめ、自分の普段の健康保険が旅行時にどのくらい有効なのかをチェックしておくのが、大切な第一歩です。

    保険会社の説明文書にかならず旅行で居住地から離れた場合に受ける医療サービスに対しての条項が含まれているはずです。説明文書は、保険会社のオンラインサイトなどでpdfファイルで提供されていることが多いです(年々、内容が改定になるので、常に最新版をチェックすることが必要)。pdfファイルを開き、文書内検索で、”travel”というキーワードでサーチするとすぐに当該箇所が見つかります。

    下記はとある健康保険(HMO)の旅行関係の条項部分です。この保険では、アメリカ国内でも、アメリカ国外の旅行でも、非常時には医療サービスを受けてもカバーされる・・となっています。ただ、どのようにサービスを受けるべきか、受けてからどうするかは、細かい指示がありますので、それをざっと把握しておくとともに、旅行時にはこの情報をもっていくのが肝要です。また、旅行の時にはこの文書を持って出かけることがおすすめです。

    保険によっては旅行時の医療カバーがないもの、あっても限定的なものもあるでしょうから、よく自分の健康保険のカバレッジを把握のうえ、穴がある場合は、必要に応じ旅行保険を買います。

     

    Homeowner’s とRenter’s保険

    持ち家の場合のHomeowner’s 保険は、家屋だけではなく、家屋のオーナーのpersonal property(所有物)もカバーします。また、その所有物が家屋の中だけではなく、車の中、旅行中、世界のどこにあっても、カバーはついて回ります。家やアパートをレントしている場合のRenter’s保険も同様に機能します。車の中に置いておいたカメラが盗まれた、旅行中エアラインがスーツケースをなくしたなども、その保険で指名されている人(家屋のオーナーや同居人)の所有物であれば補償されます。

    旅行保険の携行品保険と似たような機能ではありますが、ただ、時計、宝石などの貴重品については、別途特約でカバーする必要があったりしますので、全部が自動的にカバーされていると思っては危険です。また、万が一保険をクレームした場合、そのせいで保険料が上がる可能性は大きいです。ですので、旅行保険で安価に携行品カバレッジが購入できるのであれば、そちらを優先する方が賢いでしょう。もしも携行品が無くなった場合、Homeowner’s 保険やRenter’s保険でも補償してもらえる可能性があるということをバックアップ策としてとらえておく程度が良いかもしれません。

     

    必要なものだけ旅行保険で・・・

    いろいろな保険会社のポリシーを比較するのが、最もよい保険をできるだけコスト安で見つける最善の方法です。 オンラインで飛行機チケットを買ったり、ホテルの部屋を予約したときにオファーされる旅行保険は、とりあえずすくには買わず、オンラインでどんな保険がいくらかの情報を集め比較するのが得策です。比較検討にはサードパーティの比較サイトが最適です。

    参考 Travel Insurance 買いますか?

    あくまで必要なカバレッジだけを最低限しっかりと買うが保険の基本です。他でカバーされている部分は重複して買わないようにし、また万が一あってもなんとかなるレベルなら敢えて保険は買わない・・本当に必要なものだけを最低コストでカバーしている保険を比較検討で選び出します。

     

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    トランプ税改後の初タックスリターンとW4設定

    またまたやってきましたタックス・シーズン。今年も4月15日が締め切りです。Trump税制改革が施行された後の初めてのタックスリターンとなり、いろいろいつもと調子が違うところも多いかもしれません。政府のシャットダウンの影響もあるのか、すでに受け付けられたタックスリターン数は例年より少ないレベルということですが、みなさんはいかがでしょうか?

    すでに申請が終わった人の中での、2月中旬時点でのリファンド額平均は、昨年は$2,135であったがの今年は $1,949とのことです。税金が大きく減って喜んでいる人もいれば、ふれこみほど税金が下がらずがっかりする人、はたまた、例年より大きなリファンドを期待していたのに、逆に税金を追加で納めねばならず愕然とする人もいるようです。

    その中には、2018年頭に、雇用主が徴収すべき連邦税の源泉徴収率が、新税制の税率に即して変わったことが影響しているケースもあるようです。2018年初(遅くても2月)から、雇用主の源泉徴収が、新しい源泉徴収率に切り替わりました。ほとんどの人で、源泉徴収率が低くなりました(前年と給料が同じレベルであったと前提)。これにより現前徴収されている月々の連邦税は減ることになりました。

    タックスリターンを実際に申請してみて、年間を通して納めた源泉徴収額が、実際に払うべき税金と見合っていれば、リファンドもなし、追徴税もなしでトントンということになります。会社が自動的に計算する源泉徴収額は、誰にも一律一定(給料が同じであれば)ですが、もちろん個人的状況により、この額を調整したいこともありますね。源泉徴収の額を個人的に調整したければ、W4フォームを人事部に提出することで、会社が自動計算する源泉徴収額に対して額を多くしたり少なくしたりすることができます。

    トランプ税制改革の内容は、今までのやり方を大きく変える部分もあり、これまで年々$10,000のタックスリターンを得ていたカップルが、今年はもっと戻ってくるだろうと期待していたのに、リファンドはたったの$500だったというケースがでてきています。

    参考  トランプ税改革でどう変わる?

    トランプ税改革でうちの税金はどのくらい減る?

    トランプ税制でアメリカの持ち家神話が崩れるかも・・・

    このような状況の背景には、州税やプロパティ税が全額控除できなくなったとか、Exemptがなくなったというように税金自体が増える方向に変化したという場合もあるかもしれませんが、もうひとつは、これまでと同じW4の設定を使ってきたら、それが例年のようなタックスリファンドを生む結果にならなかったという場合も多いようです。前述のとおり2018年に変更になった源泉徴収率の低下で、源泉徴収額が自動的に減ったためです。

    トランプ税改で実際に納めるべき税金は減った(全体的には減税であった)のにもかかわらず、源泉徴収で納めていた額もそれ以上に減っていたため、結局リファンド額は昨年より減ったというような具合です。

    気の利く雇用主は2017年末から2018年初に、「新しい源泉徴収率に移行する影響で、結果として源泉徴収額が減ることもあります。個人的に必要ならば、W4の設定を変更し、適切な源泉徴収額に調整してください。」というような通知を発行したところもあると思いますが、なにしろトランプ税制はいろいろな側面をドラスティックに変更し、複数の要素が絡み合うので、いったい自分の源泉徴収が多いのか少ないのか、おそらく自信をもって2018年中に見極められたひとはごく少数でしょう。

    W4の変更

    * 2020年より新W4フォームになりました。

    今回の2018年タックスリターンを終えてみて、もしも追加で払う税金が発生してしまったというような場合は、源泉徴収の調整が必要です(源泉徴収は、雇用主がするものです。Self-employedでご自分でEstimated Taxを納めている方は、Estimated Tax額の調整になります)。

    そもそも、源泉徴収は、実際に納める年間の税金とほぼイコールになるように納めるのが教科書的な基本です。源泉徴収のほうが多ければ、無駄にIRSにお金を預けていることになり、そのお金には利子もつきませんし、月々他の用途や貯蓄・投資に使うこともできません。反対に、源泉徴収のほうが少なければ、タックスリターン時に納税する差額が発生し、負担となりかねません。

    ただ、実際はタックスリターン時に発生するリファンドを少し楽しみにしていたり、それをIRAへの積立やバーケーションなど特別費への割り当てなど、ある程度年間のバジェットの一部として期待しているような場合もありますね。ある意味でボーナス的な存在として受け止めている部分が多かれ少なかれあると思います。

    ご自分のニーズに応じ、W4を調整することになります。W4はこういうフォームです。

    雇用が始まった時には必ず記入しているはずですが、その後、個人的状況の変化に応じ必要があれば、都度W4を人事部に提出して源泉徴収を調整することができます。個人的状況とは、結婚、子どもの出生、もう一つ仕事が増えたなど、納める税金に影響があるようなライフイベントが起こった時です。それと、今回のように、税制自体が変化して、今までの源泉徴収のやり方が合わなくなったときなどです。

    最近は、人事・ベネフィットのシステムがオンライン化されている場合も多く、オンラインで下記のようなフォームに入力するだけで済む場合もあります。

    どちらにせよ、Number of Allowanceを設定するというのがメインの目的です。必要に応じオプショナルで、余分に源泉徴収されたい絶対額を入力します。Number of Allowanceは大きいほど源泉徴収額は少なく、反対にNumber of Allowanceが小さいほど源泉徴収額は大きくなります。絶対額を増やせばその額だけ確実に源泉徴収額が増えます。

    Number of Allowanceの大雑把な目安は以下の通りです。

    ただ、これでは個人的な状況は反映しきれないでしょうから、下記の2019年用の源泉徴収計算ツール(下記 https://apps.irs.gov/app/withholdingcalculator/)でご自分の現在の源泉徴収が適切かどうかを判断するとよいかと思います。給料明細などの詳細情報が必要ですが、精度の高い計算ができます。

    なお、2つの仕事を持っている場合、あるいは夫婦ふたりで働いている場合(かつ、Married Filing Jointlyでファイルする場合)など、複数のW4の記入が必要なケースが想定できますが、その場合はどれも同じように上の方法にならってAllowanceを設定すると、結果として源泉徴収が少なすぎる(Allowanceがダブルでカウントされ、源泉徴収がより少なくなるイメージ)ということが起こりえます。その場合は、より収入の多い仕事のW4で総合的に決めたAllowanceをクレームし、その他の仕事のW4では敢えて0か1など、Allowanceを少なく設定しておくことが無難です。

    W4情報を変更したら、その後の給与をもらったときに給与明細を確認し、源泉徴収額が以前とどのように変わったかを確認することも賢明かと思います。また、毎年、タックスリターンを申請したら、その年の源泉徴収が適切なレベルであったかを見直すとよいでしょう。

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    Travel Insurance 買いますか?

    病気になったとか、親類に不幸があったとか、楽しみにしていた旅行をあきらめなければならない理由はいろいろです。そのようなパーソナルな理由に加えて、最近では猛暑、猛寒、ハリケーン、台風、津波、地震などの自然災害も旅行のキャンセルや修正の原因となっています。テロによる被害もあちこちで聞くようになり、そのせいでの旅程変更もありうるでしょう。こんなトレンドの中、旅行保険を買う人が多くなり、旅行保険のコストもまた上昇傾向だということです。本来、旅行保険などの単発保険はファイナンシャルプラニングではあまり取り扱わないトピックですが、必要によっては利用価値が高い保険かと思いとりあげてみます。

    旅行保険の内容は、保険ポリシーによってかなりバリエーションがあるようですが、最も広範囲の条件をカバーする複合型旅行保険であると、旅行の総費用の5~7%に上るというデータがあります。家族旅行で$10,000の旅行だとすると、$500~$700ですからバカにならない値段です。なんでもかんでも買うのではなくて、自分に必要なカバレッジを選択的に買っていくということが賢いようです。

    まずは旅行保険と一言でいうけれど、どんな要素がカバーされるのかを見てみます。

    医療費

    旅先で病気になった場合の診察料や入院費をカバーします。世界中のどこに行っても、アメリカほど医療費がバカ高い国は少ないと思うので、そういう意味では少し気が楽ですが、でもやはり医療保険は保険の基本です。海外だけでなく、アメリカ国内であっても、ローカルの病院ネットワークの外に出ると通常の医療保険が使えないということもよくあります(保険によります)ので、国内旅行でも必要により旅行保険を購入した方がいい場合もあります。小さいお子さんを連れて、あるいはお年を召した方との旅には、医療費をカバーをきちんとしておきたいものです。

    旅行保険による医療費補償には、Primary(第一保険)として、すべての医療費をカバーしてくれるものと、Secondary(第二保険)として、まず第一に使われる通常の医療保険でカバーされないCopayやDeductibleをカバーするというものがあります。

    通常の医療保険と同様、旅行保険の医療保険も、Pre-existing Condition(既往症)についての規定があります。何をもって既往症とするかは、保険会社によってバリエーションがありますので、既往症がある場合は、よく確認しての購入が必要です。

    ふつう、旅行保険のLook Back期間というのが設定してあり、その期間の間に医療サービスを受けていると既往症と判断されたりします。その期間は90日から1年までポリシーによりまちまちです。

    既往症をカバーするポリシーもありますが、旅行の予約(飛行機やホテルやオプショナルツアーなど、何度かに分かれて予約する場合には、一番最初の予約)をしたときから、(たとえばですが)15日以内でなければ旅行保険を買えないなどのように、購入タイミニグに制限をかけているものふつうです。

    携行品保険

    スーツケースが無くなった、カバンが盗まれたなどの場合に、失ったものの代替を購入するためのお金を支払ってくれるベネフィットです。何が無くなったか、いくらだったか(場合によってはレシートが必要なことも)の明細表を出してはじめて補償がおりる保険もあれば、明細なしですばやく補償をだすポリシーもあります。また、物が無くなっただけではなく、スーツケースが遅れて現地について、服やトイレタリーを買わねばならなかったなどのケースをカバーするものもあります。

    Trip Cancellation

    同行者が病気になった、家族・親戚が病気になった、不幸があった、Jury Dutyに呼ばれた・・などやんごとなき理由で、出発前に旅行をあきらめねばならなかった場合に旅行費用を補償してくれます。カバーされるべきキャンセル理由は、保険ポリシーに明記してあります。明記されたもの以外の理由でのキャンセルはカバーされません。

    最近では格安航空券だと、キャンセル不可であったり、変更はできても料金がチケット一枚につき$400とかいうこともよくありますね。お子さんが病気になり、家族4人分のチケットを変更せざるを得ないとなれば多額の出費ですが、$125でTrip Cancellationをカバーする旅行保険を買っておけば、キャンセルをすることができると考えると、案外利用価値があるかもしれません。

    Trip Interruption

    無事旅行には出発したが、やんごとなき理由で旅行を途中でやめなくてはならなくなった場合の無駄になった費用をカバーします。多くのポリシーでは、途中で旅行をやめって帰途に就く場合の飛行機代を(変更が効いたが、ラストミニットで飛行機代が高いなどという場合には、その差額)をカバーします。

    また、飛行機がキャンセルされたためにホテルに一泊せねばならなくなったとか、キャンセルのため、その後のツアーなどに間に合わなくなったなどの場合も、補償するポリシーもあります。詳細はよく確認する必要があります。最近では飛行機が大幅に遅れるということも案外ありますね。このために、飛行機である場所まで行ってから乗るはずだったクルーズに乗り遅れたというようなケースも発生しています。このような場合、航空会社もクルーズ会社も対応をしてくれないことがほとんどです。クルーズなどは旅行代金も大きいでしょうから、旅行保険は大きな味方です。

     

    購入のポイント

    不要なカバレッジは買わない : 自分がどういう補償が必要なのか洗い出すことと同時に、そのうちで他の方法で補償がおりるものはどれかを理解するのも必要です。たとえば生命保険やクレジットカードなどで補償されるベネフィットがあるならば、その部分は重複してカバーしない保険を選びコストを削減するのが肝要です。

    “cancel for any reason” (CFAR)カバレッジというのがあり、これは最も広範囲の理由をカバーし、たとえば「気が変わったから」などの理由でキャンセルしても補償が下りるというポリシーです。オンラインの保険購入サイトではこのようなプランが真っ先に表示される傾向もありますが、だた、多くをカバーするぶん大変割高です。理由は何であってもカバーする反面で、補償額は旅行費用の75%というように補償が限定的になっていることもあります。最も賢い旅行保険の買い方は、むだな条件や補償は買わず、自分の必要なものだけを最小限カバーするものを買うことです。

    Fine Printsをよく読む : 各ポリシーで似たような要素をカバーしているように見えても、条件が大きく異なることもあります。面倒でも、何がカバーされて何がカバーされないかはよく理解することが必要です。たとえば、テロが発生した地域や国への旅行をキャンセルするときの補償を買う場合も、よく読むと、テロが発生したその市あるいは直近近隣地区への旅行である必要があったり、テロ発生から30日以内でなければならないなど、実用的には限定的すぎるケースもあるようです。自分の条件にあっているかをよく確認して買います。

    比較する : オンラインで飛行機チケットを買ったり、ホテルの部屋を予約したときにオファーされる旅行保険は、予約時にセットで購入するので得かと思うと、実はそうではないことが多いものです。とりあえずすくには買わず、オンラインで他にどんな保険がいくらかの情報を集め比較するのが得策です。まれに予約をしたトラベルエージェンシーやオンラインサイトが超お得な保険を売っているということもあるようなので、情報収集の後、再度そちらもチェックしてみるという方法がよいようです。

    旅行先の状況を考えあわせ、その国の医療事情はどのようか、医療費は高いか、テロの可能性は高いか、自然災害はどうかなど確率的なものを想像する必要があります。また、ホテルや現地ツアーなどは、直前いつまでキャンセルが効くかを確認し、できるだけキャンセルができるものを選ぶことで、旅行保険でカバーするべき旅行代金が大きく下げられ、ひいては保険料削減につながります。

    飛行機で現地まで行って、そこからクルーズや現地ツアーパッケージに参加するなど複数の旅程がある旅ですと、飛行機のキャンセルやディレイによる後続の旅程への影響が大なので、Trip DelayやInterruptionのカバレッジが必要です。一方で、現地に行ってホテルに滞在するというような滞在型なら、たとえ到着が一日遅れても大きな影響はありません。どんなときにどんなダメージが発生するかをよく考えてみる必要があります。

    自動車保険などと同様、Deductibleが設定できるものに関しては、自分で負担できる程度の額を設定することで、保険料は大きく下がることもあります。Web検索で初めに出てくるポリシーは必ずしもコスト安のものではないことが多いので、そこから自分に不要なカバレッジをそいでいきつつ、複数ポリシーを比較しつつという作業を繰り返すと、きっとぴったりの旅行保険が見つかるように思います。下記がある程度評価の高い旅行保険購入サイトです。

    G1G.com 

    Insuremytrip.com

    Quotewright.com 

    Squaremouth.com

    TravelInsurance.com 

    TripInsurance.com

     

     

     

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    オバマケアってまだあるんですか?-どうなる2019年の健康保険

    トランプ大統領がオバマケアは廃止すると言い始めてもうすぐ2年。トランプ政権の新案に反対するデモなどもよくニュースになっていましたが、その後あまりにいろんなことが起こるトランプ政権、オバマケアが今後どなるかの報道もあまり見なくなくなりました。今年度はまだ継続されていたオバマケアですが、2019年度の保険制度はどうなるのでしょう。今年も11月に来年度分のオープンエンロールメントがはじまりますが、オバマケアはまだ買えるのかという疑問、反対にオバマケアを買わないとペナルティはまだあるのかという疑問、オバマケア以外に安い保険は提供されるのかという疑問、いろいろな疑問が残っています。今日はそのあたりを見てみましょう。

    2010年から2020年にかけて段階的に施行されることになっていたオバマケア。正式には、The Patient Protection and Affordable Care Actという名前です。2013年10月からは、各州が提供するHealth Insurance Exchangesを通し健康保険を購入することができるようになり、世帯収入によっては保険購入に対しての助成金を受けることができるようにもなりました。2014年からは、健康保険に加入していない人にはペナルティが課せられるようになりました。国民皆保険によりアメリカに住む人すべてが、既往症や年齢に関係なく、良質の健康保険に入れるようにしようしたこの制度、狙うところはよかったのですが、保険料は年々上がり、補助金をもらえたとしても自己負担部分の保険料だけで家計がたいへんという声も聞かれました。

    トランプ政権は、このオバマケアを廃止し、全く新しいシステムに変えたい思いがありますが、いろいろ他の案件が山積みの状態でそこまで組織的な手が回っておらず、The Patient Protection and Affordable Care Act自体は今も生きています。ただし、このオバマケア体制の一部を改正し、2019年からは変更になる部分があります。

     

    ペナルティがなくなる

    個人に関わる大きな変更のひとつは、保険に加入していない場合のペナルティが廃止されることです。2014年から本格導入されたこのペナルティ、このせいでタックスリターンのシステムに変更が加えられたのに、2019年からはこれがまた廃止されます。やったり、やめたり、これだけでも大きな無駄だと思いますが、これがアメリカなんでしょうね。ペナルティがなくなるので、オバマケア加入の強制がなくなります。そのため若くて元気な層は加入しないという選択をとる人も多くなると予想されます。これでオバマケアに、残りの「年齢の高い病気になりやすい層」が集中することになり、保険料を上げることになると憂慮の声もあります。

    ただし、各州がある程度のコントロールを持っていますので、州によっては保険加入を強制し続けるところも残ると予想されます。各州にご確認ください。

     

    2019年度分の保険の選択肢

    現在まではペナルティを回避するためには、オバマケア保険に入る必要がありました。2019年からはペナルティがなくなり、オバマケア保険に入ってもよいし、オバマケアでない保険(非オバマケア保険と呼びます。後で説明。)に入ってもよい・・という選択ができるようになります。

    まずオバマケア保険とは何かという復習からしましょう。

    オバマ保険は、基本的な健康保険の補償項目として、以下の10項目は必ずカバーしています。既往症や大病のせいで、契約中止になったりするはなく、またライフタイムでの補償額の限定額や年間での補償上限もありません。

  • Ambulatory patient services(Walk-in、Outpatientなど外来サービス)
  • Emergency services(緊急時サービス)
  • Hospitalization(入院)
  • Maternity/newborn care(マタニティ、新生児ケア)
  • Mental health and substance use disorder services (精神科、薬物乱用ケアなど)
  • Prescription drugs(処方箋)
  • Rehab and habilitative services/devices(リハビリ、Occupational/Physical Therapy, Language/Speech Therapy)
  • Lab services(ラボテスト、検査)
  • Preventive/wellness services and chronic disease management(予防、健康診断、慢性病対処)
  • Pediatric services (小児科ケア)
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    自然災害 - Home Owner’s Insuranceでどこまでカバーされるのか?

    山火事、火山噴火、台風、水害、ハリケーン、トルネード、地震・・・自然災害のニュースを聞くことが多い今日この頃です。ご自分の家を持っているご家庭では、ほとんどの場合Home Owner’s Insuranceに入っておられると思います。モーゲージがある場合は、レンダーがHome Owner’s Insurance加入を貸し付けの条件にしますので、加入率は100%でしょう。ところで、このHome Owner’s Insuranceでどこまで自然災害をカバーするのか、別途自然災害用の保険が必要なのか…今日はそのあたりのお話しです。

    お察しの通り、上に列挙された自然災害がすべてHome Owner’s Insuranceでカバーされるわけではありません。何がカバーされないか・・を吟味していく前に、何がカバーされるか・・をまず確認していきましょう。

     

    Home Owner’s  Insuranceでカバーされるもの

    Insurance Policyで何がカバーされ、何が除外されているかは、Policyに記載がされています。ある程度の標準化があるものの、保険会社ごとに細かい差異は存在しますし、またRider(特約)でカバーを追加していたりすれば、それも差異になります。以下では、一般的にHome Owner’s Insuranceでカバーされるものについて列挙します。

     

    FIRE AND SMOKE

    火災による被害、煙による被害をカバーします。一部の州で猛威を振るう山火事はもちろんのこと、地震が原因でガス管が壊れ発火して火事になったというような場合でも、被害が火災によるものなのでカバーの対象となります。

     

    LIGHTNING STRIKES

    落雷による被害をカバーします。保険Policyによっては、パワーサージによる家電製品などのダメージもカバーします。

     

    WINDSTORMS AND HAIL

    風やヒョウによる被害をカバーします。トルネードが来て強風で屋根が吹き飛んだ・・などは風害ですので、通常カバーされます。強風のせいで窓が壊れ雨や雪が家の中に入り込み水害が起こったような場合も、原因が風なので通常カバーされます。このあたりは、Policyごとに微妙な差が存在するエリアでもあり、よくPolicyを読む必要があります。

     

    EXPLOSION

    爆発による被害をカバーします。ガス漏れやBBQグリルのプロパンが爆発したような場合も、通常はカバーされます。

     

    VANDALISM AND MALICIOUS MISCHIEF

     破壊行為や悪意あるいたずらなどよにる被害をカバーします。スプレーペイントでの落書き、投石などでの破壊、卵攻撃(Eggingという英単語が存在します)などの被害です。通常警察に通報しレポートを作成してもらう必要があります。

     

    DAMAGE FROM AN AIRCRAFT, CAR OR VEHICLE

    飛行機、車、トラックなどによる被害をカバーします。あまりないかもしれないけど、それでも案外聞きますね。セスナが住宅に突っ込んだというニュースもちょっと前にありました。被害は通常カバーされます。

     

    THEFT

     窃盗による被害をカバーします。泥棒が窓を壊して侵入し、物を盗んでいったようなケースでは、建物へのダメージも盗まれた物も通常カバーされますが、物品のほうはどのようなタイプのものをどれだけカバーするという細かい規定がある場合が多いようです。高価なものは全額カバーされない場合が多いので、別途特約でカバーをしておくのが賢明です。

     

    FALLING OBJECTS

    落下物による被害をカバーします。宇宙から飛んでくる流星でも、トルネードに巻き上げられた石でも、台風で折れた木でも、上から落ちてきて家にダメージを発生させた場合は、通常カバーの対象となります。

     

    WEIGHT OF ICE, SNOW OR SLEET read more

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    引き出し時のマーケットタイミング ー どのファンドから換金するか

    「リタイヤメント資金を準備するために、どう投資ポートフォリオを運用するか」というトピックについては、すでに多くの議論やリサーチがなされてきました。実は貯めている段階で注意しなければならないことは比較的シンプルで、基本を押さえれてポートフォリオとアロケーション調整の枠組みを組めば、あとはただお金を入れ続けるだけで大丈夫といっても過言ではありません。一方で、ベビーブーマーがリタイヤメントに入り始めたころから、「リタイヤメント資金をどう戦略的に引き出すか」というトピックも出始めるようになりましたが、このテーマについてはまだ多くの研究と議論が必要な段階といえます。

    インデックス投資では「何もしない」とか「ほったらかし」という言葉がよく唄われますが、実際、貯めている段階ではやらねばならないことは非常にシンプルです。ファイナンシャルプラナーの私が言うのもなんですが、基本さえ押さえればファイナンシャルプラナーなど使わなくても、資金準備が可能です。やらねばならないことを簡単にまとめますと:

  • 積み立てはなるべく早くはじめる
  • 月々、年々できるかぎりの積み立てをする
  • できるだけ長く働き長く貯める
  • 年齢に応じ適切なリスクをとるアセット・アロケーションを実現し、長期的に維持する
  • 市場がいいときも悪いときもコンスタントに貯め続け、機を見て売ったり買ったりしない
  • 投資の手数料をなるべく避ける・低く保つ
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    貯めるときのタブーは引き出すときの必須事項

    マーケットタイミングという言葉はご存じでしょうか?市場の騰落を見ながら、安い時に買い、高い時に売るためにタイミングを計ること、別の言い方では「機を見る」とも呼ばれます。売り時、買い時のチャンスを常に計るがら、売り買いを繰り返す投資のしかたは、アクティブ投資とも呼ばれ、本サイトでは提唱していません。マーケットタイミングを計る投資法は、コストが高くつくばかりか、恒常的に成功を収めることができず、インデックスファンドを使った機を計らないパッシブ投資には長期的に勝つことができないという数多くのリサーチ結果を踏まえてのことです。マーケットタイミングはタブーなのです。ところが、このタブーのマーケットタイミング、リタイヤメント後の引き出しフェーズでは、避けては通れない必須事項である・・という、今日はそういう内容のお話しです。

    マーケットタイミングがいかに危険であり、また成果の薄いものであるかについては、以下の記事をお読みください。

    誰でもできる成功する株投資(1)

    誰でもできる成功する株投資(2)

    株式市場の不安定でうろたえないために

     

    タイミングを計らない、機を見ない投資をするための具体的な方法に、ドルコスト平均法(Dollar Cost Averaging)があります。たとえば、毎月$500ずつを、その時の市場が良くても悪くてもコンスタントに積み立て続けていくというようなやり方です。定期的に買う、つまり価格が高くても低くても買うというこのしくみは、自然と市場がよいときには少ない株数(あるいはファンド・ユニット数)を買い、市場が悪いときには多い株数(あるいはファンド・ユニット数)を買うことになり、自動的に「高いときには少し買い、安いときにはたくさん買う」という作用をつくりだします。自分でタイミングを計ろうとするかわりに、この仕組みに頼るのが一番楽で間違いがないといえます。

     

    ドルコスト平均法の力

    たとえば、月々$500ずつ積み立てる場合のドルコスト平均法の効果を見てみましょう。株価の上下とともに、購入株数(積立額÷株価)も上下します。株価が高いときは同じ$500でも少ない株数しか買えませんが、株価が低くなると同じ$500でもたくさんの株数が買えます。これにより、自然と「安い時に買って、高い時には買わない」を実現することができます。

    機を見すぎて、なかなか投資に回せないということになると、本来なら利回りを生むべきお金を眠らせておくことにもなります。機を見ないで、コンスタントな投資により、自然になるべく安い時にたくさん買い、高い時には買い控えることをしながらも、できるだけ早くお金を長期投資に回し利回りを生む状態を実現することができます。

    誰にでもできる簡単な方法で、資金を積み立てるフェーズではとてもパワフルなやり方です。

    では、この同じやり方が、資金から引き出すフェーズではどのような効果になるか見てみましょう。

     

    ドルコスト平均法の呪い

    たとえば、残高$100,000の口座から、月々$500ずつ引き出すことを考えてみます。

    株価は上下しますが、毎月コンスタントに引き出します。この場合、同じ$500を引き出すのも、株価が高いときには少しの株数売らなくて済みますが(引出額÷株価)、反対に株価が低いときにはたくさんの株数を売らないと$500になりません。これは、「高い時には少ししか売らず、安い時にたくさん売ってしまう」という好ましくない状態をつくりだしてしまいます。

    積み立てフェーズでは「安い時にたくさん買う」という好ましい力で働いていたのが、引き出しフェーズでは「安い時にたくさん売る」という好ましくない状況を生みます。

    リタイヤメント資金の引き出しフェーズでは、これはのろいとして働きます。安い時に多くの株数を売ってしまうと、口座に残る累積株数を激減させます。その後たとえ株価が戻しても、株数は少なくなってしまっており、残高の激減をリカバーできません。リタイヤメント資金の早い時期での残高激減は、その後の運用にも暗い影を落とします。複利のパワーが激減し、その後の利回りも減ってしまうからです。

     

    引き出しフェーズでは機を見る!

    このように、積み立てフェーズでは「高い時は少し買って、安い時にたくさん買う」を実現できたドルコスト平均法ですが、引き出しフェーズでは「安い時にたくさん売って、高い時に少し売る」という反対の効果を生み出してしまうので、コンスタントに定額を引き出すやり方は危険です。また、積み立てフェーズでは、多少高く買ったとしても、それから何十年という長期の投資期間で複利のパワーが享受できるため、長期で投資すれば投資するほど初めの買値の差異は問題にならなくなっていきます。ところが、引き出しフェーズでは、引き出した時点で投資が終わるときです。終わり時点を安値で固定してしまうということは、あとあとリカバーする余地を消去し、リタイヤメント資金に大きなダメージを与えることになります。

    よって、リタヤメント資金を不必要に減らすことなく維持しながら引き出しを続けていくためには、機を見るマーケットタイミングの姿勢が必要になります。「なるべく高い時に売り、安い時には少なくしか売らない」しくみを実現することが必要です。この実現には主に2つの考え方があります。

     

    機を見る1: 状態が悪い時には引き出さない

    ひとつめは、市場価格が落ち込んでおり、ポートフォリオの額が減ってしまっている場合には、いっさい引き出さないという考え方です。市場全体が低迷しているときは、株式ファンドも債券ファンドも思わしくない状態のときもあるでしょう。そんな場合は、引き出すことを一時休止し、状態が戻るのを待つ方法です。

    これを実現するためには、1)生活費の固定生活費と変動生活費の整理をしっかりしておき、状態の悪いときには固定生活費だけで生活していける(旅行やホビーなどは少し見送る)ように整えておく、2)生活費の6か月から12か月の現金プールをしっかり持って置き、引き出しをしない期間があっても現金に困らないようにしておく、3)ホームエクイティローンやリバースモーゲージなどを開いておいて、投資ポートフォリオから引き出さない時には、必要な現金を確保できるようにしておく などの体制づくりが賢明です。

    市場が回復し値が戻ったら、計画的に売って、現金プールやローンで開いた「穴」を補てんするようにします。

    機を見る2:状態のよいものから引き出す

    もうひとつの方法は、持っているファンドのうち、比較的状態のよいもの(市場価値が下がっていないもの)から優先に引き出すやりかたです。株式市場が好調のときには、株式ファンドから、債権の方が好調のときには、債権ファンドからというように、その都度どのファンドから引き出すかを判断します。

    ふたつの方法を組み合わせながら、ポートフォリオ維持をしていくことになります。

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    Auto and Home Insurance払い過ぎていませんか?

    アメリカではどの州でも最低限の自動車保険を持っていなければ運転できませんし、モーゲージを組んで家を購入しようすれば、住宅保険に入っていなければローンがおりません。自動車保険と住宅保険は、いわば生活のもっとも基本となる保険です。毎年継続して契約するものであり、そのうちなんだか存在さえ深く考えなくなり、請求されたものをただ機械的に払うだけ・・というようなご家庭もあるでしょう。しかしながら、毎年発生する費用であるからこそ、たまにはチェックをいかけて払いすぎていないか、補償内容は十分かなどを確認することが大切です。

    私自身、保険費用のことで、以前から疑問に思っていることがありました。ひとつは、Multiple LineのDiscountのことで、保険はひとつの会社にまとめて持ったほうが安いのか、それともそれぞれの保険で、最も安い保険を提供する会社をばらばらに見つける方が安いのか・・という問題です。もうひとつは、Loyalty Discountのことで、ひとつの保険会社にとどまって保険ポリシーを長期間持ち続けるほうが、たとえば数年ごとに安い保険会社に乗り換えるよりも理に適うのか・・ということでした。

    Multiple Line Discount

    保険会社にもよりますが、複数の保険をまとめて持つ(Bundleする)と、Multiple Line Discountといって5%から多いと20%くらいまでのディスカウントが受けられます。Bundleするポリシーは多くの場合、自動車保険と住宅保険ですが、そのほかにもレンターズ保険や生命保険とのBundleも提供している会社もあります。自動車保険と住宅保険に加えアンブレラ保険もBundleするケースもあります。

    どのくらいのディスカウントがあるかは、保険会社とそれぞれのケースによってまちまちですが、たとえば、以下のようなかんじです。これは30歳男性の自動車保険と市場価値$200,000の家のための住宅保険をとりあげたものですが、保険会社によっても大きく値段が違ううえ、ディスカウントの額にも開きがあるのがわかります。

    実際、FarmersやState Farmで10%ものディスカウントがあるのはうれしいことですが、ただ、ばらばらに最も安い自動車保険$1,372(State Farm)と最も安い住宅保険$1,143(Nationwide)を購入すると、合計$2,515となり、NationwideのBundle価格には負けるものの、他の会社のBundle価格よりは安いという結果でもあります。

    結局のところ、Multiple Lineにしてひとつの会社にまとめたからといって必ず安いというわけではなく、バラバラに購入する可能性も決して削除してはいけないということのようですね。Multiple Line Discountの意味するところは、同じ一つの会社であれば、いくつかの保険をバラバラに買うより、Bundleしたほうが安いが、一つの会社を超えて保険を考えたとき、バラバラの会社で最も安いものを買ったほうが無理に一つの会社にまとめるより安いことも大いにありえるということのようです。

     

    なので、見積もりを集めるときに、最初からBundleして数社から見積もりをとるのではなく、それぞれの会社からバラバラに見積もりを集めるところから始めた方がよいということです。そして安そうなところからは、Bundle価格を集めてみるというステップがよいかもしれません。

    Onlineの見積もりツールを使えば、ある程度効率的に見積もり集めができるかもしれませんが、それでも案外面倒です。実際、それが面倒で、保険は一度契約したらそのまま・・というケースも多いことでしょう。こんなとき助っ人となるのが、Independent Insurance Brokerです。複数の保険会社の中から、もっとも補償内容がよく安い保険を探してくれます。もちろん、Bundleもバラバラも検索してくれます。このとき大切なのは、そのBrokerが特定の会社の息のかかったBrokerではなくて、完全にIndependentであることを確認するのと、どこの保険会社を何件くらいチェックしてくれるかを確認するとよいでしょう。

     

    Loyalty Discount

    もうひとつのミステリーはLoyalty Discountです。一つの会社で保険ポリシーを長期間維持していると、年数に応じてLoyalty Discountがもらえるという仕組みです。保険会社をむやみに変えず優良顧客になれば、それだけでディスカウントがもらえるというわけで、こんなに楽なことはないと思いますね。ところが、話はそれほどシンプルでもないようです。

    保険会社はデータ分析のプロです。顧客のありとあらゆる特性をデータ化してもっているわけですが、その中には保険を発行するための顧客のリスク特性もあれば、保険とは直接関係ない行動パターン特性も含まれているようです。

    たとえば保険料が上がった時、この顧客はどのぐらい反応してくるかというようなデータも収集されています。定期的に請求される額を、銀行の自動引き落としやクレジットカード支払いで何の問題もなくスムーズに支払い続けるのか、すぐに質問やチェックをかけてくるのかといったデータです。あるいは、何年間顧客でいつづけているか、その間どのくらい質問やチェックや、他の会社との比較をした様子があるかというようなデータもあるようです。保険会社はこれらのデータを使って、Price Optimizationを図っているそうで、その意味するところは、「あまり問題意識もなく、値段が上がっても気にしない顧客は、そうでない顧客に比べて少しくらい高く請求してもいいだろう」ということです。

    この「とれる客からは高い値段をとる」的な傾向は、保険会社だけに限らず、アメリカ社会のいたるところに存在します(下記を参考までに)。

    あなただけ高い値段払っていたら?

    ロイヤスカスタマーになると損するVerizon!

    保険会社にもよると思いますが、Loyalty Discountは、「長く顧客でいてくれてありがとう」という善意のリワードである場合もあれば、反対に、毎年値上げしつつ、その一部をLoyalty Discountでディスカウント表示しておいて、難なく売り上げを上げていく最適化ツールである場合もあるということでしょう。

    なので、やはり基本は何年かに一回は他社見積もりを集めて、今支払っている保険料が妥当なものなのかをチェックするという作業が必要といえます。安いところが見つかったからといってすぐに乗り換える必要はなく、それを現在の保険会社に提出し、「初めて契約する会社がこんないい見積もりを出していますから、Loyal Customerでいる自分に少なくともマッチアップした値段でオファーしてもらえませんか」と掛け合ってみるのがよいでしょう。それ自体が、「チェックする賢い顧客」にステータスアップする努力にもなります。

    まとめれば、やはり保険はShopping Around(いくつか見積もりを集める。そして契約した後も集め続ける)が基本となります。最後に付け加えますが、保険はもちろん値段ではなく、補償内容、保険会社の財務状態、クレーム処理サービスの質も大きくものを言います。サービスの質をチェックするためによい、JDPowerのサイトを記しておきます。

    U.S. Auto Claims Satisfaction Study (2017)

    U.S. Home Insurance Study – Homeowners Insurance (2017)

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    働けなくなったときの保険 - 所得補償保険

    もしも大きなけがや病気で働けなくなったらどうするか・・・考えたことはありますか?生命保険は死なないと補償金が出ませんから、生きている間はあてにできません。ソーシャルセキュリティのDisability Incomeは審査が厳しく通るかわかりません。Worker’s Compというのもありますが、こちらは職場で、あるいは仕事の遂行中に負った障がいでなくては、補償への資格がもらえません。働けなくなって収入が途絶えても、モーゲージローンや生活費はかかります。このリスクを補償するのが所得補償保険です。

     

    所得補償保険がどういうものかについてはこちら:

    所得補償保険(Disability Insurance)- 生命保険より大切な保険?

    所得補償保険には、短期のリスクをカバーするものと、長期のリスクをカバーするもののふたつがあります。この二つをどのような考え方で持つべきなのか、今日はそのあたりを探ってみます。

     

    短期所得補償保険(Short-term Disability Insurance)

    短期所得補償保険は、疾病やけがなどで短期間働くことができなくなった場合、所得の一部を補償してくれるものです。通常、3か月から6か月、長くても1年までの期間を補償します。通常、Sick Leaveの有給を使い果たしてから補償開始になることが多く、また短期所得補償が終わった後は、長期所得補償保険へと橋渡しすることになります。長期所得補償保険のWaiting期間(Elimination Periodとも呼ぶ)は180日から360日までの幅がありますが、その空白期間をうまくカバーするように加入することになります。

    短期所得補償保険は雇用主からベネフィットの一部として無償で提供されることも多いです。無償でなくとも、コストの一部を雇用主が負担、一部を雇用者が負担するようになっている場合もあります。いずれにせよ、無料か安い価格で利用できるのであれば、利用します。

    反対に個人的に入ろうとするとかなり高額になる場合が多いでしょう。個人的に加入した場合、月の保険料が$50くらいから$150まで幅があります。この場合は、加入に少しシビアになる必要があります。

     

    短期所得補償保険は買うべきか?

    短期所得補償保険は、前述のとおり個人で入ると高額であり、場合によっては長期所得補償保険とほぼ同じくらいのコストになることもあります。一方で、受けられるベネフィットは短期間で限定的です。期間限定でサイズ的にも予想のつく金額的リスクならば、自分で非常時の蓄えとして現金を持つことで備えておくという方法が有効です。優先順位としては、期間もどのくらいか予想がつかず、巨額な金銭的リスクをカバーする長期所得補償保険のほうが、短期所得補償保険より高いことになります。

    雇用主が低コストで提供してくれていればぜひ利用しますが、そうでなければ、保険料を支払う代わりに、余剰金を非常時の蓄えとして蓄積することを優先し、非常時の蓄えが底をついても所得が得られなかったときのために、長期的な所得補償にお金をかける方が理にかないます。

    また、ダブルインカム、あるいはレンタル収入などの不労収入がある場合も、心強い支えになります。一人の収入が途絶えても、ある程度の期間なら、もうひとりの収入でやっていけるのであれば、高いお金を払っての短期所得補償は必要ありません。

     

    長期所得補償保険(Long-term Disability Insurance)

    長期所得補償保険は短期所得補償保険より優先順位が高く、できるだけ購入した方がよい保険です。短期的な所得の喪失は期間が限定されているため、前述のとおり、非常時の蓄えを持つことでカバーができる可能性が高いですが、長期的な所得の喪失は、長期になればなるほど家計へのダメージが大きくなります。たとえ学資やリタイヤメント準備が順調にいっていた家庭であっても、急にはじまり長期化した所得の喪失は、すべての歯車を狂わせかねません。

    個人で保険料を負担した所得補償保険は、雇用主経由で加入したものも、個人的に加入したものでも、受け取った補償金は所得税がかかりません。所得補償保険では月の収入の何パーセントまで補償するかを選んで加入することになりますが、最大でも補償は60%どまりです。それでも、非課税での収入の60%ですから、生活に必要なコストをかなり効率よくカバーすることができるでしょう。保険内容にもよりますが、リタイヤメント年齢まで補償してくれる保険もあり、長期化した場合も安心です。所得喪失の期間の長さによって、人生設計の変更はある程度免れませんが、大きく家計が転覆することはありません。

     

    長期所得補償保険をどう買うか?

    雇用主負担:

    雇用主がベネフィットの一部として提供している場合もあります。無償(保険料が雇用主負担)で提供されている場合もありますが、この場合は受け取る補償額は所得税の課税対象となります。しかも、無償提供の補償額はそれほど大きくないことも多く、雇用主負担の保険だけでは不十分なことも多いでしょう。

    雇用主経由:

    雇用主のベネフィットとして、雇用者が必要に応じて所得補償保険に入れるように、グループ所得補償保険が提供されていることも多いでしょう。この場合は、保険加入を個人が決め、保険料も個人が負担することになります。受け取る補償額は所得税の対象とはなりません。グループ保険ですので、加入に審査がない場合も多く、簡単に入れます。多くの場合で、保険料も個人で入る所得補償保険よりも安い場合もあります。しかし、雇用主経由で入るグループ保険は、もしも仕事をやめた場合は、その時点で契約が終わりになるか、あるいは継続できたとしても大きく保険料が上がる可能性もあります。仕事を頻繁に変わる可能性のある人は、たとえ雇用主のベネフィットを通して加入ができたとしても、敢えて個人的に加入を検討したほうがよいかもしれません。

    職業関連団体経由:

    もしプロフェッショナル団体や学会、職業アソシエーションなどに加入されていたら、それらの団体でグループ保険が提供されているかもしれません。働く会社が変わったとしても、仕事内容や専門が変わらず、同じ団体に属し続けるのであれば、こちらのグループ保険の方が適切ともいえます。雇用主と職業団体経由とを比較して、よいほうに加入するというのもよい方法です。

    個人で:

    完全に個人として加入する所得補償保険は、コスト的に割高なことも多いです。また、職業歴が短かったり、収入が安定していなかったり、危険を伴う職業であったり、ある程度年齢が高い、あるいは健康上の問題がある場合は、加入が難しい場合もあります。ただ、保険会社によって判断基準はまちまちで、また保険内容も保険料もかなりバリエーションがありますから、一つの会社で加入できなかったからといってあきらめず、必要に応じて十分Shop around(見積もりを複数とる)して、できるだけの補償を購入するとよいでしょう。

    生命保険のRider:

    代替案として、生命保険にRider(特約)としてつける所得補償(Monthly Disability Income Riderなどと呼ばれる)で所得補償を補うこともできます。個人では所得補償に入れない、あるいは入れてもコストが高すぎる場合は、このRiderである程度のカバーをしておくことも有効です。このRiderは各社内容がまちまちで、Accident(事故)でdisableになった場合しか補償がおりないものもあれば、病気などもを含めてどんなdisabilityでもカバーするものもありますから、内容をよく確認しましょう。ただ、保証期間は通常最長2年までとなっているものが多いようです。長期化したdisabilityには対応できません。ゆくゆくは長期所得補償を購入することを念頭に置きながら、当面の補償を買っておくという意味では、このRiderはよい選択でしょう。

    もうひとつ、生命保険のRider(特約)で、Accelerated Death Benefit Rider というのもあり、こちらは、Terminally Ill(余命宣告を受けた状態)の場合、実際の死の前に、死亡保証金を前倒しして支払ってくれるRiderです。こちらは、Disableの状態でも、死にはつながらない状態であれば、補償は出ません。一定の条件がそろわないと補償が受けられませんので、所得補償保険に代わるものではありませんが、ただこちらも所得補償保険が加入しにくい場合などは、せめてもの補償が受けられるように特約を付けておくことは有効でしょう。

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    失敗しない大学選びのマネー計画

    子どもが大学に入学する時期というのは、多くの人にとって、自分たちのリタイヤメントをだんだんと視野に入れて長期的なプラニングを立てていかねばならない時でもあります。すでに401(k)でリタイヤメント準備も順調、529で学資準備も良好・・という家庭は非常に恵まれていますが、そうでない家庭ではいったん立ち止まって10年、20年のスパンでのマネー計画を見据える必要があります。このようなマネー計画なしの大学選びはともすると非常に危険であり、「入ったはいいけど・・」、「出たはいいけど・・」の厳しい現実を突き付けられることにもなりません。

     

    無理して高級車を買ったり、ローンを組んでクルーズ旅行に出かけたり・・などということは考えもしないという人でも、自分の子どもの教育のためなら多少の無理や借金はしても仕方がないと考えがちです。私たちは、子どもがきちんとした教育を得ること、子どもの将来のために投資をすることは、親の責任だと考えます。多少無理しても、教育は「将来大きく元がとれる投資」であるという正当化も働きます。この考え方が今や、クレジットカードローンを上回って伸び続けるスチューデント・ローンの根底に潜んでいるように思います。

    私たちはとかく、子どもの教育、とくに高額な大学教育には「感情的」な判断を下しがちであるということです。「多少無理しても、〇〇大学に入れるなら・・」、「自分たちの生活は犠牲にしても、子どもをサポートしたい・・」という親としてのあたりまえの感情が、ともすると将来の厳しい状態を引き起こしかねません。

    大学を決めるのはGAPやテストスコアだけでなく、長期的なファイナンシャル面での実行可能性がベースにある必要があります。

     

    リタイヤメント準備が優先 read more

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    High Deductible健康保険ーお金がないから医療を受けない?

    High Deductibleプランは、健康であまり医療サービスを使わない人なら保険料が非常に低く抑えられという特典があります。その上、High DeductibleプランとともにHealth Savings Account(HSA)も雇用者ベネフィットとして提供される場合が多く、しばしば雇用主がいくらか積み立ててくれるおまけまでついてきます。自分でも積み立てることができ、積み立てたお金は所得税控除の対象となり、また医療費に使えばそのまま税金を一切支払うことなく利用できます。貯金だけでなく、長期的に投資することもでき、リタイヤメント資金にも充てられるなど魅力的なポイントがたくさんうたわれています。

     

    消費者が裁量するヘルス・プラン

    しかしながら、High DeductibleプランはConsumer Directed Health Plan(消費者が裁量するヘルス・プラン)と呼ばれ、医療費コントロールの責任を、保険会社や雇用主などから医療サービスを受ける個人に移すことを目的にしているものであり、「自己責任の医療」という非常にシビアな選択でもあります。Consumer Directed Health Planでは、専門医、テストセンターの選択や値段の確認、保険がどのくらい利くかの確認などの最終責任は、すべて患者にまかされています。同じ医療措置であっても、クリニック、病院、医療センターなどそれぞれの組織で、医療措置に対する値段が大きく違うことはアメリカでは周知の事実です。その中から、ネットワーク内かネットワーク外かという確認にはじまり、質を犠牲にせずなるべく安価に医療サービスをうけられる場所を探すまでの責任が、個人に託されているということです。また、High Deductibleプランの場合、年間Deductibleに達するまでは自分のお財布、あるいはHSAから医療費を支払います。いずれにせよ自分のお金であり、病気をしないと大きく保険料の節約が可能ですが、病気をするとまとまったお金が出ていくことになります。よって消費者は健康に気をつけ、なるべく病気にならないように努め、病気になってもちょっとした症状なら敢えて病院には行かず、そしてどうしても医療サービスを受けざるをえなならばできるだけ安価なところを探し求めていくという行動をとることで、集団的、ひいては国家的に膨らみ続ける医療コストに歯止めをかけよう・・というのがHigh Deductibleプラン導入の狙いでした。

     

    それで実態は・・・

    この消費者を巻き込んだ医療費削減計画であるHigh Deducibleプラン、その実態はいかに?Consumer Reportsによると、「(消費者による)この医療コストシェアリングプランは、消費者にとって多くの害をもたらしている」としています。たしかに全体的な医療コストは下がったという報告があるようですが、そのコスト削減はほとんど、消費者が自分が受ける医療サービスを削減し「受けない」ことから実現されたものであるとしています。

    High Deductibleプランを利用する人は、本来ならば、比較的健康で、しかも病気になった時も医療機関を調べたり、保険のネットワーク内外の区別を調べたり、各機関での値段の違いを調べたりして、賢い消費者として立ち回れる人でであることを想定しているわけですが、実際ふたを開けてみると、そのようなリサーチや値踏みのようなことはほとんど行われておらず、そのかわり医療費が発生することを恐れて、そもそも医療サービスを受けない決断をする傾向が多く、その結果医療コストが下がっているというのです。

    Kaiser Family Foundationの調べによると、43%のHigh Deductibleプランの患者が、高い医療費を恐れて、医者に勧められた医療措置やテストを受けないという決断をしたと報告しています。Commonwealth Fund Studyによれば、High Deductibleプランの加入者の4人にひとりがテストやチェックアップなどの受診を先送りしたことがあると報告しています。UC BerkeleyとHarvardの共同研究では、High Deductibleプラン加入者は、42%医療費コストを削減したものの、これは主に、受ける医療サービスの量自体を少なくしたためとしています。たいした症状でもないのにあまりに簡単に医者にかかるような「不必要な医療」はなくなるに越したことはありませんが、本来ならきちんとテストを受け、診断をされて、早期処置をすべきものがそのままにされたり、もうすでに進んでいる症状でも医療費がかさむことを恐れるあまり受診を先延ばしにするという行動が多くみられるようになったわけです。Kaiser Family Foundationの報告によると、High Deductibleプランでの、個人が実際に支払う平均年間医療費は$2,295、家族で平均年間$4,364という数字でした。

    反面、National Bureau of Economic Researchの調べによると、High Deductibleプランを提供することによって企業や雇用主は健康保険ベネフィットの提供コストの削減を実現しています。このコスト削減効果は企業にとっては魅力的であり、High Deductibleプランの企業側での人気はますます高まり、健康保険はHigh Deductibleプランしか提供していないという企業も多くなってきました。2016年現在でのHigh Deductibleプランに入っている雇用者は29%でした。3年以内には、40%の企業が健康保険ベネフィットとしてHigh Deductibleプラン以外のプランを提供しなくなるだろうという予測もあります。

     

    このような背景を鑑みつつ、以下に健康保険を選ぶ場合に考慮する点をリストしてみました。

    もしHigh Deductibleプラン以外にも選択肢があるなら。。。

    High Deductibleプランは、健康であれば大きく保険料が節約できるうえ、HSAにどんどんお金が貯まり、老後への投資までできてしまう魅力があります。反面、コストをあまり心配せずに、必要だと思われる医療サービスは積極的に受け健康を維持するという面では、人間の「なるべくお金を払いたくない」という心理がある以上、好ましくない側面も持ち合わせています。小さいお子さんがいる場合、今は健康でも加齢のせいでいつ病院通いが必要になるかわからない場合などは、High Deductibleプラン以外の健康保険を考慮することが賢明かもしれません。

    保険会社のWebページなどで、病気になる確率や薬を必要とする確率を設定しながら、どのプランが得かを計算してくれるカリキュレターが提供されています。これらのカリキュレータでシュミレーションをして金額上の吟味をすることも必要ですが、同時になにか「気になる症状」があり$600のCTスキャンを薦められたとき、自分がどういう反応をするかを想像してみることも必要です。けちって受けない可能性があるのなら、High Deducible以外がよいかもしれません。

    High Deductibleプランを選択するのなら。。。

    まずはご自分のHigh Deductibleプランをよく理解しましょう。High Deductibleプランであっても、無料で受けられる医療サービスがあります。ルーティンの健康診断、大腸がん検診、乳がん検診、予防注射などは無料です(少なくともオバマケアが生きている限り)。しかしながら、これらのサービスが無料で受けられることを知っていると答えたHigh Deducible加入者は10人にひとりというデータがあります。20%の加入者はお金がかかると思ったので受けなかったと答えています。無料サービスは受けて(何か見つかったらお金がかかるから受けたくない・・などとは思わないこと!)、健康の維持をこまめにしておくことを心掛けるのが賢明です。

    また、Deductibleまでの自己負担を払わなければならなくなったとき、慌てなくていいようにすぐ出すことができる現金を用意するのは絶対条件です。Kaiser Family Foundation調べによると、43%の加入者がDeductibleの支払いに問題を感じたとしています。HSAに積み立てをしましょう。個人なら年間$3,400 、家族なら$6,750まで積み立てられます。 55歳以上の場合は、個人なら $4,400 、家族なら$7,750まで積み立てられます(2017年現在)。HSAプランには手数料やその他の条件のうえで、よいものもあまりよくないものもあります。雇用主からHSAが提供されている場合にも、そのプランを使わねばならないということはありません。個人で自由に他の金融機関のHSAプランを契約することができます。よいHSAを選び、お金を積み立て、そのお金は医療費に使うものであることをよく覚悟しておくこと。運よくあまり病気やけがをせず「余れば」老後の資金になるものですが、必要な医療サービスを受けないことで使わないようにして老後に残そう・・というのは本末転倒的な考えです。

    Health Savings Account(HSA)を利用しなきゃ損!?

     

    自分の責任を理解して果たす。。

    いざ医療サービスを受けるときには、そのサービスが何であるかを理解し、どこの施設で受けるのがよいか比較検討するという責任があることを理解しておきましょう。よって、あらかじめHigh Deductibleプランのプラン内容を把握しておくことが必要です。保険会社のWebページにいけば、ネットワーク医師や病院のディレクトリがありますから、いざというときにはそれを使えるようにあらかじめ見ておくとよいでしょう。また、それらの病院のレイティグ評価や、必要な医療サービス(MRIとかひざ手術とか)の情報を入力して、病院ごとの値段サーチができるツールを提供しているところもあります。このようなWebページを確認したことがあるとしているのは、High Deductibleプランの加入者の13%とのこと。High Deductibleプランは、別名「Consumer Directed Health Plan(消費者が裁量するヘルス・プラン)」です。High Deductibleプランを選んだ時点で、リサーチの責任を負っていることをわかっておきましょう。

    ドクターは情報ソースです。診断テストや処方箋など、できるだけ安価に受ける方法はないかとひとこと聞いてみるだけで道が開けることもあります。症状の名称、診断テストの名称、薬の名称などでGoole検索して、自分も少しばかり予備知識をつけていくことも、可能であればぜひしたいところです。受け身で言われたことを鵜呑みにするだけでなく、こちらからも質問することも大切かと思います。

    年間を通じてのDeductibleの確認も肝心です。現在まで支払ったDeductibleがどのくらいかを把握しておき、急ぎでない医療サービスであるならDeductibleに達してから受けたり、大きな額が必要なものなら年の初めに受けることで早々とDeductibleを達成し、その年は他の医療サービスを全額カバーにするなどのやりくりも必要でしょう。専門医などは、電話してもすぐに予約がとれず、2か月待ちということもよくありますから、早めの手配も必要です。

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    地震保険の加入を再考する

    今回は、カリフォルニア在住以外の方には申し訳ありませんが、カリフォルニアの地震保険の話です。このブログでも以前にカリフォルニア地震保険の話をとりあげ、「買う派」と「買わない派」の考察を行いました。依然として、カリフォルニア世帯の地震保険契約者は10%に過ぎません。ただ、地震保険を提供している非営利機構のCalifornia Earthquake Authority(CEA)は、2016年に保険の内容と料金の改善見直しを行い、以前よりも充実が図られました。よって、地震保険の加入をより積極的に考えるに値する条件がそろってきたと言えます。今日はその話です。

    以前このブログで紹介した記事は以下です。

    地震保険って買う、買わない? 

    以前は、保険内容についての選択の範囲が限定的でした。家屋へのダメージに対するDeductible(自己負担額)が家の価格の10%、15%のいずれか。Personal Property(家財・私財)$5,000から$100,000まで。Loss-of-use(地震の被害により家を使えなくなった場合、一時的に他に住むときの費用への補償)は$1,500から$25,000までという設定でした。

    地震発生の時間にもよりますが、地震の場合、家屋の倒壊の被害より、ガス管破裂などによる火災や水道管破裂による水害など、どちらかというと2次的災害で被害を被る確率が多いようです。これらは、たとえ地震がそもそもの原因であったとしても、持ち家保険でカバーされます。また、地震自体による家屋の倒壊も、これまでに発生した地震での保険クレーム額データを見てみると、数万ドル~6万ドルあたりの範囲が多く、これらは上の地震保険のDeductibeの範囲に収まってしまうレベルの額であり、高い保険料を支払うのに結局は補償が得られないのではないかという危惧も高く、保険を購入する人は少数にとどまっていました。

    伸び悩む契約者数を前に、カリフォルニア州はCEAを通しての地震保険提供に見直しを掛けることになりました。2016年に上記の保険内容が改定され、Deductibleの設定は、10%、15%、20%、25%と複数レベルに拡大するとともにPersonal propertyへの補償も$5,000から$200,000までの範囲で設定することができるようになり、Loss of Useは$1,500から$100,000までに拡大されました。これと同時に、CEAは4度目の保険料削減を行い、地震保険の購入がより安価にできるようになりました。また、Retrofittingにより耐震対策を行った家の場合には、最大20%までのディスカウントを得ることもできます。さらにPacific SelectとGeoVeraというふたつの会社がカリフォルニア地震保険市場に参入しました。今後は、競合効果も出てくることが望まれます。

    これを機に、少しずつ市場に変化が表れてきました。2016年以前は、年間平均7,200件の新規購入だったのが、2016年には52,000件の新規購入を記録し、この保険料と内容の改善による効果は大きいようです。しかしながら、それでもまだ契約世帯は対象世帯の10%にとどまっています。比較的富裕層の多いオレンジカウンティでは19%という数字も出ているので、地域ごとに差があるのも事実でしょう。家のある場所や家の大きさや古さなどさまざまな条件で保険料はまちまちですが、CEAによると「平均的な保険料」は一年で$700とのことです。

     

    どのくらい安くなった?

    保険料はどのくら下がったのかちょっと見てみましょう。

    以前のブログが出た2014年3月時点では、我が家の地震保険は下の条件だと、年に$1,219でした。

     

    現在の保険料Estimatorに同じ条件を入れてみると。。

     

    年間$1,077です。$142の減額です。また前述のように、このEstimatorではDeductibleやPersonal Property、Loss of Useは以前より広範囲で臨む額を選択できるようになっています。

    気になるCEAの財務状態ですが、AM Bestのレイティングによると2002年よりずっとCEAのレイティングはA-のExcellentとしています。 2017年3月現在加入者数は943,000件で、年間保険料収入は$621ミリオン。2017年の第一四半期までに$5.3ビリオンまで自己資本が増え、現在のクレーム支払い能力は、$14.1ビリオンだそうで、十分な支払能力があるとしています。

    以前にもご紹介しましたが、ご自分の住所を入力して、地震が起こった場合の被害のシュミレーションができるサイトがあります。フォルトライン(断層)も出てくるので、自分の家が断層に近いかなども一目でわかります。震源の場所を設定したり、地震のマグニテュードを変更することもできるので、たとえば「自分の街が震源で、マグニテュード8.0の地震が起こった場合の、我が家の被害は」というようにシュミレーションできます。

    このシュミレーターの精度については私は知る由もありませんが、ただこの結果を見る限り、震源が自宅のすぐ近くの場合は$100,000レベルを超える被害が出ますが、少し震源が離れると、数万ドルレベルになるようです。火事の場合だと家にも家の中にある家財にも被害が及びますが、地震の場合、家屋が完全につぶれたのでなければ、家全体や家財にまで被害が及ぶ可能性は少ないのかもしれません。

    保険料のEstimatorでいろいろ試してみる限り、保険料を最も大きく左右するのはなんといってもDeductibleです。先の例を使うならば、Deductibleを5%から10%に引き上げると、保険料は25%近く下がります。あとのPersonal PropertyやLoss of Useはある程度変化させても保険料を大きく変えることはありません。

     

    このような考え方がいいかも。。。

    カリフォルニアの多くの場所で地震のリスクは避けて通れないものです。

    もともと保険というのは、「起こる可能性は非常に低いが、起こってしまった場合、あまりに大きなダメージがあるため家計の将来を左右するようなリスクに対して」購入すべきものです。その意味では地震保険の購入は理にかないます。

    「あまりに大きなダメージ」は家計それぞれで見極めることです。たとえば家が部分的に壊れた場合、$40,000くらいならお子さんの高等教育や将来のリタイヤメントを犠牲にしないでも出せるのであれば、それは「あまりに大きなダメージ」ではありません。「$60,000だと苦しい」というのであれば、それが「あまりに大きなダメージ」の入り口です。その場合は$60,000がDeductibleになるように設定する、たとえば家の値段が$400,000(土地は含みません)ならば、15%Deductibleに設定するという具体です。あるいは20%まで引き上げればさらに保険料が節約できます。この際「元をとる」考えは捨てた方がいいです。小さな被害なら、自分で吸収し、どうしようもない被害だけしっかりカバーするという考え方です。15%や20%Deductibleポリシーであれば、比較的安価に「あまりに大きなダメージ」という上方リスクにのみ備えることができます。そしてDeductibleくらいまでのお金は、非常時の蓄えとして現金として蓄えておきます。非常時の場合は、義援金がでたり、IRAや401(k)などの口座からもペナルティなしでお金が引き出せるような応急処置があるかもしれませんので、これらもある程度は計算に入れてもよいでしょう。

    反対にあまり自己資金がないので、被害が家の値段(土地は含みません)の5%でも苦しいという場合は選択が難しいです。その場合は、保険料が高額になるがそれでも入るか、あるいはとりあえず見過ごしておいて、できるだけ家の値段の10%分くらいは非常時の蓄えとして貯め、それから保険に入るか・・ですが、これは地震がいつ来るか分からない以上決めがたい判断です。おそらく後者のほうがいいのではないかと個人的には思います。

     

    いずれにせよ、今回の地震保険の改善によって、今まで保険を購入していなかった方々にとっても、一度再考の余地があるかと思います。

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    アニュイティを自信をもって契約するために

    4回にわたってお届けしてきましたアニュイティについてのシリーズ、今回が最後です。ここまで、私たちの持つニーズのなかで、アニュイティで必ずしも満たさなくてもいい、あるいは、アニュイティでは満たせないものについてひとつずつ見てきました。今回は、アニュイティでなくてはならないニーズを見ていきましょう。ここまでアニュイティの欠点、注意点ばかり羅列しましたが、アニュイティはニーズに合った使い方をすればとても力強い味方です。以下ではアニュイティ本来の存在意義がカバーする、アニュイティが満たすべきニーズを見ていきます。

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    返済能力から考えるスチューデントローン

    2016年のスチューデントローンの全米合計負債額は$1.3トリリオン、負債者の数は4千4百万人。2016年卒業生の平均ローン残高は$37,172でした。できれば負債なしで卒業したい大学ですが、なかなかそうはいかないのも現状でしょう。また、学生自身がローンを負うのは、その後社会人としてしっかり働くモチベーションにもつながるので、ある程度の負債ならよいのではないかという考えもあります。今日は、学生がローンを負って卒業するのだとしたら、どの程度までなら大丈夫かというあたりを探ってみたいと思います。

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    子どもに教えたいお金のこと - $1を大事に使う

    息子がミドルスクールの確か8年生になったときだったでしょうか、その頃はじめた「子どもに教えておきたいお金のこと」シリーズ。ショッピング編、バジェット編、クレジット編、クレジットカードを与える編と進んできました。その息子も去年の秋から大学生になり、それなりにいろいろ工夫して生活しているようです。今回は、その大学生の息子の新生活のお話。よく吟味して物を買いましたが、それが壊れたとき、さてどうするかというお話です。

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    自分のタックスリターンを他人が盗んだ?

    今年のことです。春先に、主人の同僚が2015年度のタックスリターンをファイルしようとしました。すると、「あなたのタックスリターンはすでに終わっていますから、受け付けることはできません」というエラーメッセージが届いたそうです。知らないうちに誰かが自分のタックスリターンをファイルしており、リファンドマネーもすでに支払われていたそうです。結局、詐欺ということがわかり、その旨の手続きをしたそうですが、リファンドを受けるまでには不必要に長い時間がかかることになりました。

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    高くつくチェッキング口座のはなし

    銀行にお金を預けて利子を稼ぐ時代は終わったのかもしれません。今は、銀行にお金を払ってお金を預かってもらう時代となりました。チェッキングアカウントの少額口座ではNon-Interest Bearingといって利子を全く生まない口座も少なくありません。多少預金高が大きくなりInterest Bearingの口座になっても0.01%などという具合。オンラインバンクでHigh Yield Accountと銘打たれるような口座でも、低金利時代の今では利子は1.00%ほど。これに比べ、銀行が顧客に課す手数料は非常に高額です。ATMの利用料は一回につき$4、オーバードラフト手数料は1回で$35という具合。消費者は、利子が少ないことを憂うだけでなく、無駄な手数料を払いすぎていないかをきちんと吟味しないと、「銀行にお金を預かってもらうことで、非常な無駄遣いをしている」という状態にも陥りかねないことになります。

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    本当に必要? その歯科治療??

    最近、歯医者でCreative Diagnosis(クリイティブな診断)が往々にして見られるというレポートを読みました。突き詰めると本当に必要かどうかわからない処置を促すために、ありもしない症状を捏造したり、まだ時期尚早であったり不必要な措置を強く勧めたりというようなトレンドを指すようです。American Dental Associationもこのトレンドを認めており、“disturbing(不穏)”であるとしています。歯医者に行って、高額な処置を勧められたとき、本当はしなくてもいい処置を受けなくて済むようにはどうしたらいいのでしょう。

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    私がHMOを選ぶわけ

    我が家の健康保険はいつもHMOと決まっています。一度POSにしたことがありましたが、すぐにHMOに戻しました。健康保険についてはいろいろな考え方があると思いますが、今日は、あるきっかけでHMOが我が家には最適だと再確認した出来事をお話ししたいと思います。

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    マネー管理で気をつけたい24のミステイク(3)

    パーソナルファイナンスでありがちな問題点をまとめた「マネー管理のミステイク」シリーズを、4回に分けてお届けします。今、収支がキリキリでうまくお金が回っていないという場合もあれば、今はなんとかなっているが将来これでいいのか不安ということもあるでしょう。また、お金はないことはないが、管理はこのままでいいのか疑問がある方もあるでしょう。マネー管理はなんとかできていると思っているが、いったい見落としている点はないのかという心配もあるかもしれません。全24項目のチェックポイントを4回に分けてお届けします。

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    子どもに教えておきたいお金のこと - クレジットカードを与える

    「子どもに教えておきたいお金こと」シリーズは、ショッピング編、バジェット編、クレジット編と進みました。お金の賢い使い方、使い方の計画と管理、私たちのファイナンシャル生活の大きな要素となるクレジットスコアについての考え方を学んできたことになります。ここまで来ると今度は、子どもにクレジットカードを持たせ、実践トレーニングの段階になります。

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    子どもに教えておきたいお金のこと - クレジット編

    「子どもに教えておきたいお金のこと」シリーズ、一回目はショッピング編、二回目はバジェット編を終え、三回目はクレジット編です。アメリカはクレジット大国です。好むと好まざるとに関わらず、アメリカに住んでいる限り、クレジットと無縁では生活できません。クレジットは、責任を持って賢く使えば大きな味方になるになりますが、無責任でよく考えない使い方をすると大きな敵になります。あと1年でカレッジに入学する予定の息子に、今からじっくりと教えておきたいことをまとめてみました。

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    子どもに教えておきたいお金のこと - バジェット編

    スポーツだの習い事だの塾だのと、子どもにはいろいろ学ばせるのに心を砕きますが、基本的なおカネとの付き合い方といいますか、おカネに対する姿勢といいますか、そういうものもきちんと教えておくこともとても大切だと思います。そう思って、「子どもに教えておきたいお金のこと - ショッピング編」を書いたのが3年前。次の編を書こう書こうと思いつつ、伸ばし伸ばしになっていたけれど、気づいてみれば来年の秋には息子も大学に巣立っていきます。そこで今回は、その続きを書くことにしました。

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    Health Savings Account(HSA)を利用しなきゃ損!?

    High Deductible Health Plan(以下High Deductibleプランとする)と呼ばれる健康保険をお持ちの方も多いでしょう。2015年の指標では、Deductibleが個人で$1,300以上、ファミリーでで$2,600以上であり、かつOut-of-pocket Maximumが個人で$6,450以上、ファミリーで$12,900以上であるものがHigh Deductibleプランと定義されます。High Deductibleプランは、病気をあまりしなければ保険料金が大きく節約できることと、Health Savings Account(HSA)を利用することで長期的な貯蓄投資効果も得られることから、最近では人気が高まり急速にシェアを伸ばしています。High Deductibleプランには賛否両論があり、あまり病気をしない分には非常にお得である一方で、いったん病気になると大きな医療費を抱える可能性もあるという危険性もありますが、この課題については次回にして、今回はHigh Deductibleプランとともに注目を集めているHSAについて取り上げます。

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    529マネーを効率よく使うために

    一生懸命貯めてきた529カレッジプランのお金。お子さんがついにカレッジに入学し、今度は貯めたお金を使うフェーズに入りました。貯めるフェーズでは貯めるフェーズなりのプラニングが必要でしたが、使うフェーズでは使うフェーズなりのプラニングが必要になります。税金上のルールを押さえつつ、かかったカレッジコストもきちんと記録しつつ、計画的に529プランからお金を引き出し支払いをすることが必要です。どんな点に注意をしたらよいのでしょうか。

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    ペット保険をどう考える?

    動物好きの娘は、以前から犬が飼いたくて仕方がありません。なかなか実行に移せずにいたのですが、犬を飼っている人は、犬が家族の一員のようになって本当に愛おしくてたまらないと薦めてくれるので、この夏、犬ゲット作戦を本格的に稼動。ただし、まずはゲットの前に、パパを説得せねばなりません。そもそも面倒が見られないだろうという理由で反対している上、どうせ動物を飼うならネコのほうがいいというパパなので、なかなか説得は大変。そのうえ、コストが問題。お友達の家のワンちゃんが病気になって、ERに行ったら$3,000の請求が来たなどというホラストーリーもよく耳にしているので、そのあたり慎重派のパパがなんと言うかは容易に想像がつく。このもっとも“予期できない”コストである医療費をどうパパに説明するか・・・。やはりペット保険を考えるべきなのか・・・。そこで今回はペット保険の話。

     

    ペット医療の世界も人間のそれと同様に、新しい治療方法が開発され続け、一昔前なら安楽死させるしかなかった動物を治癒することが可能になっているようです。ただし、そこにはエスカレートする治療費という問題も隠れているようです。たとえば、以前は人間にしか行われていなかったような放射線治療や腎臓移植も、現在ではペットに対して行われるそうです。また、最近の動物病院では、MRIなどの高度なテストをするところも増えており、それらによりいろいろな問題が発見できるのはいいものの、結果的に高いテスト料金と問題が発見された場合は高額の治療費発生ということになります。これらの状況が合わさって、ペット医療の世界でも治療費インフレーションが発生しているようです。たとえば、犬の歯を一本抜くのは$829、犬の関節カートリッジを治療するのは$2,667だそうで。。。

    数百ドルレベルなら何とか吸収できるところでも、数千ドルといわれるとちょっと困りませんか?そこで登場するのがペット保険です。ただし、ペット保険には賛否両論。買ったほうがいいという人もいれば、元がとれないから買ったら損という方まで。さてどう考えますか?

     

    以前にConsumer Reportsがペット保険についてリサーチをしました。実在する健康な10歳のビーグル(名前はRoxy)を例にとり、ペット保険の保険料と保険からの補償額について調べました。Roxyの生涯で、実際にかかった治療費は$7,026だったそうです。そして対象として調べたペット保険会社9社のRoxyの生涯保険料合計は、どの保険会社の場合でもこの$7,026を上回るものだったそうです。また、Roxyが実際の$7,026ではなく、治療に$12,685かかるような病気をしたと想定し保険を使った場合の補償額をしらべましたが、9社中5社のペット保険のみで保険料合計よりも多い補償額が得られただけで、他4社は保険料合計のほうが多いという結果でした。Consumer Reportsは、健康なペットの場合、概してペット保険はコストに見合うベネフィットを得られないと結論付けました。

    ただ、だからペット保険は買わないほうがいいと決め付けるのはちょっと性急な気がします。そもそも保険は元をとるものではないからです。そんなことをいい始めれば、ふつうの人の健康保険だってぜんぜん元が取れない場合が多いでしょう。生涯支払う健康保険料と、実際に使った補償額を比べたら、保険料の方がずっと多いという方が大多数だと思います。そしてそれが保険のあるべき姿ですよね。いろいろな保険がありますから一概には言えませんが、もともとの保険の意味は、「ほとんどないかもしれないが、もし万が一のことがあったら、あまりに大きなダメージが予想されるようなケースに対して備える」というものですから、本来は元はとれなくて当然。言い換えるなら、保険の「元」というのは、「万が一でもプロテクトされているという安心感」にあるはずです。

     

    ペット保険を自分はどうとらえるか・・・が買うか買わないかの決め手となるでしょう。「金銭的に収支があうような元をとる」ことを目的にしているのなら、ペット保険は買わない方がいいでしょう。毎月保険料相当の金額をペット医療費として積み立てておくことをお勧めします。何かあればそこから支払い、大きな医療費が発生しないままですめば、余剰金は他の目的に使えます。確率は高くないかもしれないけれど、積み立てではまかないきれない医療費が発生することはありえますからそこは覚悟のうえ。

    反対に、ペット保険も自動車保険や家の保険と同じように、元をとるよりは安心を買うものとしてとらえるならば、良質のペット保険は力強い味方になるでしょう。月々数十ドル払って、その安心感を買うという考え方です。このやり方の利点は、いざ愛するペットが病気になって非常に高額の処置が必要になったとき、金銭的なことで心を悩ます必要がないということでしょうか。ポケットからそのお金が出るのなら、払うべきか、もう少し様子を見るべきかというように迷うかもしれません。保険があれば、やるべきことなら迷わず進めばいいでしょうから。

     

    ペット保険を買う場合に知っておきたいこと:

    まだ買ったことがない私が書くのは非常に身の程知らずですが、下記は一応いろいろなところで指摘されているポイントをまとめたものです。

     

  • ペット保険も人間の健康保険と同じように、月々の保険料、ディダクタブル、Copay、除外ケースなどが設定されており、またネットワーク動物医を指定しているものもあれば、ないものもある。
  • 人間の健康保険は、既往症を理由に加入拒否したり、ライフタイムの補償限度額を設定することが違法となったが、ペット保険にはこれらが存在する。
  • 保険料が住む場所で違うポリシーや、ペットの年齢とともに上昇していくポリシーがあるので、よく研究すること。
  • 通常は医療費を立て替え、保険会社から後日支払いを受ける形になるが、支払いはCopayのパーセンテージベースのものもあれば、処置ごとに「適切と判断される額」を支払うものもあり、後者は実際に立て替えた額よりかなり少ない場合もあるので、よく研究すること。
  • ライフタイム限度額に加え、疾病・傷害ごとの最大補償限度を設定しているポリシーもあるので、よく研究すること。
  • ある疾病で保険を使うと、次の年からその疾病が保険対象外とされたり、あるいは反対に保険料があがったりする場合がある。
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    いかにもオフィシャルっぽい悪質DMにご注意を

    最近、悪質なDMが来ます。カラーでギラギラした広告がたくさん載ったDMならば、すぐさまジャンクメールとして捨てますが、悪質なものほどシンプルな白黒で、いかにもお役所からのオフィシャル通知のような態を装って来るのです。ちょっと前は、「あなたの車のワランティが切れてしまいます!今すぐアクションを!」というもの。車のエクステンデッド・ワランティーを売るものでした。今回とりあげるのは、「モーゲージローンの利子削減プログラム」です。

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    学資ローン - 人生を「赤」からはじめる大変さ

    今日は、負債で人生をはじめることの大変さを考えてみたいと思います。負債で人生をはじめる・・・そう、大学の学費ローンのことです。大学教育は将来への投資、必ずモトがとれるはず・・と期待に胸を膨らませて勉強し、卒業証書とともに残る学資ローン。学資ローンは社会人生活を赤ではじめることを意味します。モーゲージなどは、人生がある程度軌道に乗り、頭金にするようなお金も貯まった時点で借りるローンですが、学資ローンは、何もない、まだスタートしていない時点から抱える赤字です。まったく借りないほうがいいというわけでは決してありませんが、子どもが学費ローンを利用する上で、無理なく赤から黒に転換し、

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    保険の購入 - いい方法とよくない方法

    今日は保険購入のDos & Don’ts (いい方法といけない方法)をまとめてみました。本当に必要な保険だけ、無駄なく穴なく、なるべく安く入るためのツボです。保険って決して楽しいものではないし、あんまり考えたくもないものですが、たまには保険とシンケンに向き合うことが必要ということです。

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    知らないうちに集められている、私たちの個人情報

    私たち消費者には、定期的に自分のクレジットレポートを無料でチェックする権利が与えられていますが、このような重要な個人情報を集めたデーターベースというのは、実はクレジットレポート以外にも存在します。その存在どころか、それらを定期的に(もちろん無料で)チェックできる権利についてもあまり知られていません。今日は、そんな消費者の個人情報データーベースについて調べてみようと思います。

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    プロダクト・レジストレーションって必要なの?

    クリスマス・プレゼントにノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンをもらった息子。欲しがっていた物なので、うれしそう。箱を開けて、入っている書類に目を通すあたり、慎重な彼らしい行動。「このプロダクト・レジストレーションって、早くやったほうがいいよね?」と聞いてきた。手には、ワランティ・カードとレジストレーション・カードが一緒になったような書類を持っている。「いいんじゃない、レジストレーションなんてしなくたって」とわたし。「だって、ワランティ効かなくならない?」と息子。さて、どっち??

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    所得補償保険(Disability Insurance)- 生命保険より大切な保険?

    生命保険に入っている人は多いけれど、所得補償保険(病気やけがで働けなくなる場合の保険)について考える人は少ないようです。所得補償保険はとても重要なのに、もっとも忘れられている保険とも言われています。20歳以上の勤労者が退職するまでの間に、一定期間Disabledとなる確率は10人に3人というデータもあります。どの年齢をとってみても、死亡する確率よりDisabledになる確率が高いのです。35歳だと、65歳になる以前に3ヶ月以上のDisabilityを経験する確率は50%

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    生命保険で知らねばならない10のおきて - 前編 

    生命保険にはさまざまな種類があり、またその内容が非常に複雑で難解なものも多くあります。自分が生命保険に求めるものは何か考えないで契約するのはキケン。とりあえず入っておこうもキケンです。生命保険を考えるうえで、知っておきたい10つのことをまとめてみました。

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    走り続ける現代の子どもたち-映画Race to Nowhereを見て

    今回はお金のことはちょっとおいておいて(今日はサンクスギビングだし。。)、現代アメリカに育つ子どもたちについて思うこことをつらつら書かせてください。先日、Race to Nowhereという映画を見に行きました。これは、現在の学校教育事情、親の期待とプッシュ、それに答えるべく寝る時間を削ってまで宿題やプロジェクトや習い事をこなす子どもたちを写すドキュメンタリー映画でした。なんだか心にずしんとくるとても考えさせられる映画でした。

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    生命保険はいくらあれば安心できるか 

    あなたはどんなタイプの生命保険をどのくらいお持ちでしょうか?生命保険は、人間が一番避けたいトピックである「死」についてですから、なんとなく計算したり計画したりがはばかられるものですが、でもこれを避けては完全なファイナンシャル・プラニングは成り立ちません。どんなにきちんと節約し貯蓄し投資していても、「万が一」のことがあったらすべてがぐずれてしまうようでは困るからです。いったいどのくらいの生命保険が必要なのでしょう?少なすぎても困る、多すぎても無駄・・・ちょうどいいレベルはどうやった知ることができるのでしょう・・・

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    自然災害時にも、困らないために - 生活に必要な情報の保管

    前回は、災害にあったり、いつもファイナンシャル関連の処理をしている人に万が一のことがあった場合でも、滞りなく生活が続けていけるように、どのような情報を整理しておくべきかということをまとめてみました。今回は、整理した情報の保管についてです。

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    自然災害にあっても、自分の銀行口座にすぐアクセスできますか?

    非常用品はもちろんですが、今日のトピックは非常時に備えての情報管理、とくにファイナンシャル情報の管理について書いてみたいと思います。たとえば、火事で家が燃えてしまったとしましょう。幸い、ちゃんと火災保険に入っていますから、補償金が出るはずです。一日も早く、普段の生活に戻りたいところですが、すぐに保険会社にクレーム処理ができますか?当面ホテルに泊まらねばなりませんが、クレジット・カードの再発行がすぐにできるでしょうか?銀行口座にアクセスして送金ができるでしょうか?

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    あなたのタイプ別健康保険の選び方 - オープン・エンロールメント対策

    オープン・エンロールメントの季節になりました。うちの場合はオープン・エンロールメントといえば主人の職場からのもの。その主人、一生懸命働いてくれているのでありがたいことではありますが、Benefitなど面倒なことは大キライで、HRからメールが来るとただ私にそのままフォワードするだけ。最初の何年かは、「あなたも一緒に考えてよ」などと文句を言ってもみましたが、ファイナンシャルなことは一切興味がないようで・・・。

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    始めて一年経ちました - 自分らしさを大切にする

    ブログ発足一周年記念として、Smart & Responsibleのネーミングに込められた思いなどを書かせていただきましたが、最後の今回は、「自分」をテーマに終わりたいと思います。「Smart」とか「Responsible」とかいいますけど、やっぱり、そこに「自分」という基準がないとどうもうまくいかない気がします。自分にとって「Smart」な選択、自分のとれる「Responsibility」と考えないと、Smart & Responsibleはわたしたちの生活に生きてこないような気がするのです。

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    FSA、HSA、HRAって? – 健康保険と消費者の責任

    HMO, PPO, POS, FSA, HSA, HRA… どれも、アメリカの健康保険に関係した3文字略語です。アメリカの医療費は毎年膨張する一方ですが、それに比例してこの3文字略語も増加の一方です。毎年のオープン・エンロールメントのたびに、保険料はどんどん上がっていくし、新しい健康保険は追加されるし、今までのものも変更されたりで、なにがなにやら。いったいどの健康保険を選べばいいのかと頭を悩ます方も多いのではないでしょうか。最初の3つはこちらでご紹介しましたので、今回は後の3つを考えます。

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    アンブレラ保険 - 家族の将来守られていますか?

    アンブレラ保険という名前をお聞きになったことがあるでしょうか?車に乗るなら自動車保険を買わねば乗れません。家を買ってモーゲージ・ローンを組むなら、ホーム・オーナーズ保険に入らないとお金を貸してもらえないでしょう。しかし、アンブレラ保険はふつうに生活している分には、「買わねばならない」という状況にはならないので、「盲点」となりえる保険です。アンブレラ保険のことをそもそも知らない、あるいは知っていても入っていない人が案外多いものです。このアンブレラ保険、どんな場合に

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    子どもに教えておきたいお金のこと - ショッピング編

    食卓のうえに置いてあったNewsweekのとあるページに、“WANT”と題したコラムがあって、”Must-haves from Oprah’s favorite designer”というサブタイトルで、そのなんちゃらっていうデザイナーのお兄ちゃんが、自分がどうしても欲しいもののリストを掲載していました。そのうちの一番上に、ランバンのハイトップ・スニーカー $1,795というのがありました。それを見た息子、「なんで、スニカーにこんなお金払いたいのかな。オレなら絶対いらないね」と

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    後悔しない健康保険の選択ー保険で「賭け」をしてしまわないように

    アメリカの健康保険にはさまざまな種類があります。PPO、HMO、POSなどをよく耳にしますが、このうちのどれかを選べばOKということではなく、その他Copay、Coinsurance、Deductible、Out-of-pocket maximumなどの細かい条件の組み合わせによって、何百ものバリエーションがあります。病気にもならず定期健診ぐらいしか使わないのならそんなに差は出ませんが、いったん大きな怪我や病気になれば、持っている健康保険によって受けられる補償に多大な差がでてきます。また、健康保険によっては

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    アメリカ医療のミステリー 病院はホテルを探すように・・

    ホテルに泊まるなら、施設がととのっていてサービスがよくて便がよいところを探しますね。でも値段は、できれば安いほうがいいでしょ?ホテルの目星をつけたら、今度はいくつかのサイトを見てみますね。同じホテルでもexpediaとhotal.comでは値段が違うかもしれませんね。Pricelineでバーゲンを探すのもいいかもしれません。病院探しもこれと同じです・・・なんて言われたら信じませんか?いやいや、昨今のアメリカでは、当たらずといえども遠からずみたいですよ。

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    アメリカ医療のミステリー 医療費は、ぜひ値切りましょう?

    どうしてアメリカの医療費はこんなに高いのか!医療費の請求額を見たことがある人なら、誰でもそう思いますね。健康保険を持っていない人なら、医療費の請求がきて後で愕然!ということもあるでしょう。健康保険を持っていても、最近ではHigh Deductibleプランだったり、 Co-insuranceの比率が高かったりで、医療費の高さがお財布に直接的に影響するケースも増えました。「$10のCo-payを負担すれば後は保険が払うから、請求額がいくらだろうとあんまり関係ないわ・・」と

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    使わないから健康保険をキャンセルしたい?

    「健康(医療)保険をキャンセルしようかと思っているのですが・・・」という書き込みを、どこかのページで見つけました。こんな内容でした(原文は英語でした)。「現在、加入している健康保険は、High Deductible Planで、Deductibleは$10,000($10,000相当の医療費を自分で支払ってはじめて、それ以降の医療費を保険がカバーするようになる)です。我が家の年収は$80,000程度。こどもは二人いますが、みんな健康です。月々の保険料は$300ですが、医療サービスが

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    オンライン・プライバシー - 個人情報Opt-Outのその後

    自分の名前をGoogleサーチしたら、あちこちのサイトで個人情報が出回っているのをみてびっくりしたのが3ヶ月前。今まで住んでいた場所とか年齢まで載っていてショックを受けました。さっそくオンライン・プライバシーについてちょっと調べてみたところ、公的データベースやオンライン情報を集めてつなげて整理し、それを様々なサイトに売る、いわば個人情報の卸業者みたいなのがいることを知りました。主要プレイヤーはInteliusとAcxiomという会社。自分の情報が知らず知らずの

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    消費者として闘う! - Verizonからの滞納通知の巻~その後

    Versionから来た滞納通知、「$357.66が滞納になっています。サービスの継続を望むならすぐに払ってください。11/10/11までに支払いがなければ、サービスを止めます。」 この事件は以前のブログで書いたのですが、その時は消費者としての闘争心に燃えて、なぜこの滞納通知が不当かを説明したオフィシャル・レターをVerizonの送ったものです。ところが、そこから気の遠くなるような道のりの後、結局、我が家のインターネット・サービスは止められてしまったのでした。

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    買ってしまったエクステンデッド・ワランティ – 失敗の後しまつ

    息子のスノーボード・ビンディングに対して買ってしまったエクステンデッド・ワランティ。私のおバカな親の見栄(?)が、必要ないワランティーを買ってしまうという失敗に至ったわけですが、ではこのワランティ、どうしよう?ワランティ内容が説明してあるパンフレットを手に、ちょっと悩む。店頭ではよくも考えないで買ってしまったのですが、お金を払ってしまったわけだし、せっかくだからちょっと

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    夜の10時に処方箋のお薬が必要になったら・・・24時間薬局

    2月は我が家にとって病い月でした。家族4人が次々と風邪をひき、なかなか直らず。。。息子と私はいつもビンボーくじ。案外ひどい風邪で体はだるいのに、熱が出ない体質なのです。熱がないからといって心配しても大事に扱ってももらえない!う~かわいそうな、私と息子!それにひきかえ、すぐ熱がでる主人と娘。「見てみろ、こんなに熱がある~」といかにも大儀そうに体温計を見せる人。いいなぁ~。。。熱があるのをうらやましがるのもヘンだけど、4人同時に風邪をひいたときは

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    税金を払う代わりにお金がもらえる - Earned Income Tax Credit

    年収5万ドル弱、子ども3人の家族なら、最高で$6,000弱、フェデラル政府からお金がもらえるかもしれません。これはEarned Income Tax Creditというもので、所得が限られた世帯を援助するために設けられた制度です。ただし、このEarned Income Tax Credit、申請手続き(タックス・リターンで)をしなければもらえません。資格があるのにそれを知らずに申請しない家庭がたくさんあるのです。支払うべき税金がないからといって、タックス・リターンをすることを思いつかない場合もあるようです。

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    アメリカの自動車保険をどう選ぶ – 信頼できて安い保険を見つける(2)

    自動車保険を賢く買うためには、少なくとも数社以上から見積もりをとって比較すること、これに尽きます。面倒なことですが、でもこれをするかで年間コストが数百ドル単位で違ってくることもありますから、数年に一度のこと、腰すえて取り掛かりたいですね。「自動車保険をどう選ぶ ― 信頼できて安い保険を見つける(1)」では、前準備編として、1.まず自分が必要とするカバレッジを見定めること、そして、2.ドライビング履歴を整理しておくこと(必要に応じ、ドライビング・レコードを

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    アメリカの自動車保険をどう選ぶ – 信頼できて安い保険を見つける(1)

    「自動車保険、○○会社にスイッチして保険料を$400セーブしよう~」とはよくあるうたい文句。自動車保険に初めて入る人も、もう入っている人も、何年かに一度は訪れる自動車保険の見定め。自動車保険なんてどこでも一緒と思っていませんか?もしもの時に本当に頼りになる会社なのか、必要以上に保険料が高すぎないかなど、自分の条件や状況に合わせてよく吟味することがたいせつですね。アメリカでは「自動車保険は見積もりをいくつも集めて比較検討すること」とよく言われますが、

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    アメリカの自動車保険 - いくらあれば十分か?(2)

    なくてはならない自動車保険、無駄に払いたくない保険料。。。自動車保険はいくら買えば十分か、この問題はご家庭ごとに異なっていきます。守るべき資産がどのくらいあるか、医療保険などの他の保険を持っているかなどによって答えは違ってくるからです。このテーマは2回に分けてお届けしていますが、前回はライアビリティー(賠償責任)と人身傷害補償にいてご紹介しました。今回はUI/UIM(無保険・不十分保険ドライバー対応補償)とコリジョン(衝突車両損害補償)、コンプリヘンシブ(包括車両損害補償

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    アメリカの自動車保険 - いくらあれは十分か?(1)

    自動車保険、なくてはならないものですが、でも必要以上には買いたくないもの。では、いくらなら適切かというのは、簡単には決められないことですね。事故をしたとき、必要なカバレッジがなければ、自分の財産から補償金を払うことになりかねますから、リタイヤメントや学費など家計のプラニングに大きな影響を与えかねません。かといって、必要以上のカバレッジに入っていれば、保険料を払いすぎていることになり、本来ならば他の目的のために貯められるお金が無駄になっているということです。

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    オンライン・プライバシー - 自分の名前を検索してみると???

    ご自分の名前をgoogleサーチしてみたことありますか?有名人でもないのに、こんなに!というほど個人情報がでてくるかもしれませんよ。

    私はよく古い友人を探したり、一緒に働くことになった知らない人について調べたり、はたまた家をレントする場合の大家さんがどんな人か知るために、サーチエンジンを使ったことはありますが、反対に自分の名前となるとなんだか怖くて

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