Brokered CDって? 利子が高いCD  利点とリスク

読者の方から、Brokered CDについてのご質問をいただきました。 ご質問:「Brokered CD」というものがVanguard と Fidelity で提供されていますが、どの様にお考えでしょうか? レートはオンラインバンクのCDよりも良いです。 という内容でした。私自身、Brokered CDを使ったこともなく、よく知らない分野でしたので今回勉強してみました。 たとえば、VanguardのBrokered CDを調べてみると、利子がこんな感じで提示されていました。 これに対し、各社が出しているCDを調べてみると、こんな感じです。 比較として1年APRをとってみると、下の表で一番高いC …

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アメリカでのバンキング ― なるべく高い利子で、現金を安全に便利に運用するには (2)

前回の記事で、アメリカの銀行と銀行口座の種類をざっと見てみました。 今回は実際に、どのような基準で銀行を選んでいけばいいのか、その基準みたいなものを考えてみます。 銀行の選び方のポイント 預金保護があること 銀行が破綻したとき、預けているお金を保護されるかされないかは大きなポイントです。銀行の種類によっていくつかのパターンがあります。 The Federal Deposit Insurance Corporation (FDIC) FDICは、破たんした銀行の口座にあるお金を預金者に対して保証する団体です。FDICが発足する前は、銀行が破たんすると、預けていくお金は早い者勝ちで預金者に振り分け …

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アメリカでのバンキング ― なるべく高い利子で、現金を安全に便利に運用するには (1)

こんなお悩みはありませんか? ちょっとまとまった現金を置いておくのにふさわしい口座は? オンラインバンキングってどう使えばいい? 銀行に問題があったとき、預金保護はあるのかな? ICマネーや電子ウォレットが普及してきましたが、それでもほとんどの人がチェッキング口座とセービング口座を持っていると思います。銀行の店舗に実際に行っていろいろな手続きをするということも、めっきり少なくなりましたが、それでもまだ街中には銀行の店舗をみかけます。 投資などと比べると比較的地味なバンキングというトピックですが、それでもまだ銀行は生活の大切な一部です。銀行の選び方と口座の選び方を考えてみます。 銀行を使う目的& …

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アメリカから日本にお金を送る

「日米で送金したいのですが、いい方法を教えてください。」というご質問、案外頻繁に受けるのですが、私にはすっきりした回答がありません。数ある金融機関や送金サービスを全部把握しているわけではありませんし、自分自身それほど送金というものをしたことがないので、お答えするベース知識がないからです。ところが今回、ちょっとばかりまとまったお金が日本で必要となり、アメリカから送金をすることになりました。今回は、ファイナンシャルプラナーという立場というよりは、単に一度米日送金をしなければならなかった一個人としての経験談を書いてみます。経験のある方コメント欄で知識を共有していただけると助かります。 今回、$30, …

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銀行口座に関わる詐欺(Bank Account Fraud)

クレジットカードの不正使用、なりすましローン、なりすましタックスリファンドなど、個人が被害を受ける詐欺にはいろいろありますが、今回は銀行口座に関わる詐欺や不正利用(英語でBank Account Fraudと呼ばれるもの)について考えます。Better Business BureauのScam Tracker Annual Risk Reportによると2018年には、50,000人が詐欺被害にあいその平均被害額は$152/件でした。被害額にはばらつきがあり数千ドル単位の被害を受けた人もいるということでした。詐欺被害者のうち、被害額が戻って来ず自己負担となったのは4件に1件ということでした。 …

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Charles Schwabの口座申込書の問題の一節・・・

しばらく前に「変化する金融市場」というブログ記事のシリーズをご紹介しました。シリーズ第三回目には、アメリカを離れるとそれまでアメリカで持っていた口座が維持できなくなる可能性についてとりあげました。口座が維持できたりできなかったりはそれぞれの金融機関の方針によるもので、非アメリカ居住者に対してフレンドリーな機関もあれば、そうでない機関もあるというお話を書きました。フレンドリーな金融機関としてとりあげたCharles Schwabについてですが、読者の皆さんの中から、「口座を開設しようとしたが、申請フォームの中にあったFACTA reportingに関する一節に対して疑問が残りフォームにサインがで …

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変化する金融市場(3)~アメリカを離れると口座維持できない?

長らく暮らしたアメリカだけれど、やはり老後は日本で・・という人も増えているように思います。その場合、アメリカで一生懸命貯めた401(K)やIRAなど投資口座はどうなってしまうのかという疑問をよく聞きます。この問題、一昔前まではほとんど浮上しませんでした。日本に帰ってもそのまま口座は持って置けるのがほとんどで、オンラインで操作することも可能な場合が多かったのです。ところが最近になって、かなり状況が変わってきています。口座の維持が難しい場合も発生しています。 ***このトピックはまだ新しく発展途上で、業界にもなかなか確固とした情報がありません。ここに書く内容は最善を尽くして集めたものですが、完全に …

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$900くれるっていうけど・・・Bank of Americaのプロモーション

Bank of Americaからプロモーションメールが来ました。IRAを開けば最高で$900をくれるといいます。There is no free lunch..といいますから、$900くれるって裏になにが隠れているんだろう・・とちょっと慎重になるもの。Bank of Americaは2009年にMerrill Lynchを買収しインベストメント事業を展開してきましたが、実はこれまでに何度もこの手のメールを受け取っています。今回は、これっていいディールなのか、ちょっと調べてみようと思います。   下がそのプロモーションです。 IRA口座のプロモーションで、新規口座を開設し最低$20, …

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高くつくチェッキング口座のはなし

銀行にお金を預けて利子を稼ぐ時代は終わったのかもしれません。今は、銀行にお金を払ってお金を預かってもらう時代となりました。チェッキングアカウントの少額口座ではNon-Interest Bearingといって利子を全く生まない口座も少なくありません。多少預金高が大きくなりInterest Bearingの口座になっても0.01%などという具合。オンラインバンクでHigh Yield Accountと銘打たれるような口座でも、低金利時代の今では利子は1.00%ほど。これに比べ、銀行が顧客に課す手数料は非常に高額です。ATMの利用料は一回につき$4、オーバードラフト手数料は1回で$35という具合。消費者は、利子が少ないことを憂うだけでなく、無駄な手数料を払いすぎていないかをきちんと吟味しないと、「銀行にお金を預かってもらうことで、非常な無駄遣いをしている」という状態にも陥りかねないことになります。

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UTMA/UGMA口座とファイナンシャルエイド

祖父母から生前贈与や遺産としてまとまったお金を受け取り、それを子どものためにUTMA/UGMA口座に入れたというお話をよく聞きます。将来の学資準備などにはぴったりのような気がします。子どもが18歳なり21歳なりの一定年齢になるまでは、親が管理を引き受けるこのUTNA/UGMA口座、実は大学のファイナンシャルエイドの計算では非常に不利に働くということを後で知って頭を痛めるということもよく聞く話です。

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子ども名義の預金口座と大学費用の話

ある程度の年になったら子ども名義の銀行口座をつくって、お金を貯めることのたいせつさを教えるというのはとてもいいことですね。お小遣いの一部とか、日本に帰国したときに親戚からもらったお金などを少しずつ貯めておくのもいいでしょう。アメリカ的なご家庭なら、投資を一緒にやってみてお金を増やすことの意義を教えたいという考えもあるでしょう。また、おじいちゃんやおばあちゃんからまとまったお金をもらったので、将来の学資のためにでも、子ども名義で貯めておきたいというニーズもあるかもしれません。

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より高い利子を求めて・・インターネットバンク?

家を買いたいので頭金を貯めておきたい。。。必要なときにはすぐおろせるエマージェンシーファンドを貯めておきたい。。。今のセービング口座は利子が低いからもう少し高い利子はないか。。。などの声をお聞きします。投資には回せないけど、かといってチェッキングではもったいないお金・・そんなお金はやっぱりインターネットバンクに預けるのが一番でしょうか。

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High Yield Saving か CDか・・・

High Yield Savingに興味があるのですが・・というお話をよく聞きます。我が家でも、家の買い替えで、前の家が売れてから次の家を買うまでの間、頭金をAmex BankのHigh Yield Savingに入れておきました。家の買い替えにはなんと4年もかかり、Savingに入れておくにはもったいなかったかもしれませんが、何せ、いつ気に入る家があわられてすぐ引き出す必要があるやもしれません。そのあたりの銀行のSavingよりは金利が高く、すぐ現金を引き出せるSavingである必要がありました。Savingよりは金利のよいCD(Certificate of Deposit=満期付預金)も考えましたが、うまく引き出しのタイミングがあわないと面倒だと考え、やはりHigh Yield Savingとなったわけです。今日は、このHigh Yield Savingと昔からあるCDとを比べてみます。

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Oops! チェックブックをなくしたら・・・の巻

Oops! シリーズ(?)第二弾は、チェックブックをなくしたら・・・です。第一弾は引越し中のおサイフ盗難事件でしたが、今回もまた引越し中のお話。お引越し中にチェックブックをなくしました。

うちの場合、お引越しというとSalvation Armyが心強い友です。衣類や生活用品など不要だけど使えそうなものは、最寄のSalvation Armyまで持って行きます(タックス・レシートをもらうのをお忘れなく!)。でも、持っていけないものもありますね。4年前のバージニアからカリフォリニアへのお引越しでは、卓球台、デッキ用テーブルセット、ブランコ、子ども用の電動自動車などなど、ちょっとカリフォルニアには持っていけないなあ~と

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銀行の手数料・・・案外かんたんに取り消しになったりします

銀行やカード会社のオーバードラフト手数料とか、支払い遅延手数料とか、最低バランスを割った場合の手数料とか払うはめになったこと、ありますか?一回あたり$20とか$25とかの案外バカにできない額ですし、とくにきちんと管理しようと思っているのに、そういうことになってしまったりすると、自分に腹立たしいというか・・・そういう思いされたことあるでしょうか?

この手の手数料、カスタマー・サービスに電話して、「ちょっと何とかなりませんかぁ~」とお願いしてみると、案外簡単にwaive(免除)してもらえたりするみたいです。

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自然災害時にも、困らないために - 生活に必要な情報の保管

前回は、災害にあったり、いつもファイナンシャル関連の処理をしている人に万が一のことがあった場合でも、滞りなく生活が続けていけるように、どのような情報を整理しておくべきかということをまとめてみました。今回は、整理した情報の保管についてです。

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自然災害にあっても、自分の銀行口座にすぐアクセスできますか?

非常用品はもちろんですが、今日のトピックは非常時に備えての情報管理、とくにファイナンシャル情報の管理について書いてみたいと思います。たとえば、火事で家が燃えてしまったとしましょう。幸い、ちゃんと火災保険に入っていますから、補償金が出るはずです。一日も早く、普段の生活に戻りたいところですが、すぐに保険会社にクレーム処理ができますか?当面ホテルに泊まらねばなりませんが、クレジット・カードの再発行がすぐにできるでしょうか?銀行口座にアクセスして送金ができるでしょうか?

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マネー・マーケット(MMF) の知られざるリスク

マネー・マーケット(MMF)の「安全性」を疑う・・・というような記事を見つけました。マネー・マーケットといえば「安全」と同義語として理解する人も多く、株や債権ファンドに比べると、ずっとリスクが小さいcash equivalents(現金同等品)と位置づけられることが常ですが、その「安全性」を疑う・・というわけです。あなたの投資口座の中には、マネー・マーケット(MMF)が含まれていませんか?

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銀行が銀行でなくなるとき - ご自分の銀行にハッピーですか?

ご自分の銀行にハッピーですか?手数料に嫌気がさし、そろそろ他に乗り換えようと思っているひとも少なくないのではないでしょうか。銀行にお金を預けておくと、貯まるどころかどんどん目減りしていく時代になりました。「銀行に利用されない。選ぶのはあなた - 銀行か、インターネットバンクか、クレジットユニオンか」にも書きましたが、自分のニーズをよく知り、最適なバンキング法を選択していかないと、知らず知らずのうちに銀行にいいように使われてしまうことになります。

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銀行に利用されない。選ぶのはあなた - 銀行か、インターネットバンクか、クレジットユニオンか

わたしが留学のためアメリカにやってきた1990年代の初めには、銀行口座を選ぶのはとてもシンプルなことでした。まだインターネットも普及していませんでしたから、googleサーチするというオプションもなく、学校の近くのローカルバンクに出向いていって、チェッキング口座とセービング口座を開きました。そのころは、チェッキングもセービングもそれぞれ1種類ずつしかありませんでしたし…

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銀行にお金を預けると損をする? - 貯金のインフレ・リスク

ここのところ大荒れの株式市場ですが、それに比べると「銀行に預けてあるお金は安全だ」と思っていませんか?そんなことないんですよ。あなたの チェッキング・アカウントにあるお金は実はどんどん目減りしているのです。そうです、銀行の貯金にもリスクがあるのです。貯金はわたしたちのパーソナ ル・ファイナンスにおいて必要不可欠な要素ですが、チェッキングやセービングにお金を入れておけば安泰だと妄信せず、リスクをちゃんと把握した上で適切な…

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