変化する金融市場(3)~アメリカを離れると口座維持できない?

Last Updated on 2020年2月17日 by admin

長らく暮らしたアメリカだけれど、やはり老後は日本で・・という人も増えているように思います。その場合、アメリカで一生懸命貯めた401(K)やIRAなど投資口座はどうなってしまうのかという疑問をよく聞きます。この問題、一昔前まではほとんど浮上しませんでした。日本に帰ってもそのまま口座は持って置けるのがほとんどで、オンラインで操作することも可能な場合が多かったのです。ところが最近になって、かなり状況が変わってきています。口座の維持が難しい場合も発生しています。

***このトピックはまだ新しく発展途上で、業界にもなかなか確固とした情報がありません。ここに書く内容は最善を尽くして集めたものですが、完全に正確でない可能性や、これから変化していく可能性もありますのでご了承ください。体験談などコメントくださると幸いです。***

アメリカ口座が維持できない?

最近になって、Bank of America/Merrill、Fidelity、Vanguard 、T.Rowe Priceなど大手金融機関が、アメリカ国外に居住している口座保持者に対し、口座の閉鎖や、閉鎖とまでは言わなくとも取引機能の限定などに関する通知を送付するという現象が起こっています。私自身2年位前に、Vanguardの担当者に、「日本に帰国した場合の口座維持は変わりなくできるか」について確認したところ、「変わりなくできる」という答えをもらっていましたが、現在は違うようです。この急激な変化も、実はこれまでご紹介しているFATCA(Foreign Account Tax Compliance Act)という法律の間接的な影響です。

アメリカ居住というポイント

FATCAは2010年、オバマ大統領の任期にできた法律で、US Person(市民、グリーンカード保持者)がUS国外に所有する金融資産についての把握を徹底し、それらの資産に対する税金の徴収漏れをなくし税収を確保することを目的にするものです。

FATCAの結果、US Person(市民、グリーンカード保持者)は、一定額以上のUS国外の海外資産についてIRSへの報告義務が生まれました。同時に、US国外の金融機関は、US Personが所有する口座についてアメリカ政府に報告することが義務付けられました。これにより、US PersonがUS国外の金融機関で口座を持つことが以前より困難になり、口座を持てたとしても確認手続きなどが煩雑になりました。このあおりで、市民権やグリーンカードを放棄する人も増えていることをこれまでにご紹介してきました。

ここまではUS Personか否か、つまりアメリカ市民権およびグリーンカードを持っているか持っていないかということがポイントでした。ここからはそのアメリカでの国民・移民ステイタスではなく、アメリカに住んでいるか、住んでいないかが問題になります。言い換えると、たとえビザでアメリカに滞在してる人でも居住していれば口座維持ができるのに、たとえアメリカ市民権を持っていてもUS国外に住んでいると口座維持ができない・・という具合です。

非居住による制限

問題となるのはミューチュアルファンドです。ミューチュアルファンドの販売はアメリカの場合はSecurities and Exchange Commission (SEC)によって管理されています。アメリカで売られているミューチュアルファンドはすべてSECに登録されており、販売にあたっては購入者がアメリカに居住していることが条件になります。他国の場合も、似たような管理体制があり、その国で登録され管理されているミューチュアルファンドはその国の居住者に対して提供されています。どこの国も自国で登録されていない他国のファンドを管理することは困難なため、自国の居住者に対する非登録の他国のファンド販売を禁止しています。反対の言い方をすれば、日本の居住者にファンドを売るためには、その金融機関が日本のしかるべき統括局に登録をしていないといけないということになります。

このルールはなにも今に始まったことではなくずっと以前からあったものですが、厳格な執行はなされていませんでした。アメリカで投資口座をつくりミューチュアルファンドを買ってそのまま日本に帰国しても、“don’t ask, don’t tell”とでも言いましょうか、特に明らかに浮上しない限り、そのまま投資していてもOKというようなグレーゾーンでの対応が多く行われていました。なぜそれが急に、口座の閉鎖や取引の制限になったのかというと、どうやらFATCAにからまる間接的影響があるようです。

FATCAにより、アメリカ政府がUS国外金融機関に対して、コンプライアンス、報告義務、そして義務を怠ったときの多額のペナルティを課すようになりました。それにともないアメリカ金融機関の中に、反対に自分たちが他国の政府のルールに準拠しない行動をとったとき、他国政府による摘発やペナルティが今後課せられる可能性が高くなるのではないという恐れ(というかおそらくそれは正しい読みなのだと思いますが)があるようです。

そのため、今までは大目に見ていたUS国外の居住者による売買を、厳しくトラックする金融機関も増えているようです。電話の発信がどこの国からされたかを追跡したり、Web取引の場合は顧客のIP アドレスで発信国を認識するソフトも導入されているようです。他国に居ながら、アメリカのIPアドレスを購入してトレードするということも行われているようですが、それらをさらに追跡するソフトもあるようで、アメリカ金融機関はアメリカ非居住者による取引規制を真剣に取り締まり始めたようです。

ミューチュアルファンド取引の中でも、特に制限対象となるのはファンドの購入です。非居住者によるファンドの新規購入は制限されるケースが多いです。金融機関にもよると思われますが、既存のミューチュアルファンドを持ち続けることは許している機関もあります。また新規購入は許していなくても、既存ファンドが配当金など利回りを生んだ時の再投資(利回りを受け取らず追加ファンドを購入し運用に回す)は許している機関もあります。

当面手付かずのまま運用しておいて、利回りの再投資だけはしつつ、将来的に引き出すときまでそのままにしておきたいのであれば、これらを許す機関で口座を維持することも現実的かと思います。ただし、おそらくリバランスやリアロケーションは新規購入が関わるのでできない可能性が大です。

ETFなら大丈夫

大きな安心は、ミューチュアルファンドは持てなくともETF(Exchange Traded Fund)は規制の対象とならないということです。

参考   ETFを知る - ミューチュアルファンドとどう違う?

ミューチュアルファンドは個人とファンド会社との間での取引になるのに対し、ETFは個別株式と同様個人間での売買となり、この違いが(私にはよく説明できませんが)非居住者の取引でモノをいうらしく、ETFに関しては非居住者の縛りを受けないということです。

多くのミューチュアルファンドには、それとまるで同じインデックスをフォローしたり同じアロケーションで投資しているETFバージョンというのが存在します。ですので、ミューチュアルファンドがダメならば、日本帰国に際してそれをETFに乗り換え、ETFで今までどおりのポートフォリオを組むという道があるということになります。

ただしこれには、金融機関自体が非居住者に口座の維持を許している必要があります。さらに、このブログで何度もご紹介しているVanguard社のETFは、Vanguard独特のしくみにより、純粋ETFではなくミューチュアルファンドのシェアタイプのひとつという位置づけであるため、現実的にはミューチュアルファンドとして認識されてしまうとのこと。Vanguardの画期的なしくみがここでは裏目にでてしまい、非居住者としてVanguard ETFは買うことができない可能性があります。

非居住者フレンドリーな金融機関

非居住者に対してフレンドリーでない金融機関とフレンドリーな金融機関が存在します。フレンドリーな機関は、非居住者であっても口座の開設を許し、口座の維持はもちろん、法が許す範囲での取引も許容しています。

もしも日本に帰る計画がおありなら、ご自分の使っている金融機関が非居住者に対してどのような制限を課しているか、許されるサービスは何かなどをあらかじめ確認する必要があります。なお、雇用主提供のペンションや401(K)などのリタイヤメントプログラムはそれぞれ雇用主の設定しているルールもありますから、人事部のベネフィット担当に確認をする必要があります。下で非居住者にフレンドリーでない機関として名前が挙がっていても、雇用主提供のプランとしては口座維持可能ということもあるようですので、あくまで自分のケースはどうなのかの確認が必要です。

一般的に非居住者にフレンドリーでない金融機関としてよく名前が挙がるのは;

  • Fidelity,
  • Merrill Lynch,
  • Wells Fargo,
  • JP Morgan,
  • USAA,
  • Vanguard

反対に、非居住者にフレンドリーだとして名前が挙がるのが、

TD AmeritradeとInteractive Brokersは、どちらも非居住者であっても口座開設を許し、株式、債券、ETFなどの市場取引と、限られたミューチュアルファンドへの投資を提供しています。この二つについては勉強不足であまり情報がありませんので、今回はCharles Schwabに関してわかっていることをご報告しようと思います。

Charles Schwabは、非居住者専用のCharles Schwab Internationalという事業を持っていて、アメリカ人で海外に住んでいる人(Expatriateとか短くExpatと呼ぶ)などを対象にExpatriate Serviceも充実しています。アメリカ人でなくて日本人でも、このInternationalという口座は開けます。

アメリカで働いてリタイヤメント資金を貯めてきた人が日本に帰る場合に重要になるのは、自分が口座を持っている金融機関が口座取引を制限する場合に、その投資をSchwabのようなフレインドリー金融機関に移して運用を継続できるかです。

Schwabに問い合わせてみたところ、

1)まだアメリカにいる間にSchwabの(Internationalでない)US向け通常口座で IRAを開く。

2)401(k)、403(b)、457などはTraditional IRAに、Roth口座はRoth IRAにロールオーバーする。

参考 投資口座の整理 - まとめて管理をラクにする!

3)その後出国に先立ち、SchwabのInternational口座を開き、上の口座を移転させる。

Feb 2020 追記)その後、いろいろなソースから情報が入ってきましたが、アメリカにいる間であっても、非居住者になる前提で口座を開こうとすると、窓口ではいったん受け付けてくれるものの、その後最終段階で却下されたというケースがあるそうです。また、いったん日本居住になった場合は、たとえSchwabに他の既存口座があったとしても、新たな口座は開設できません。Shcwabも聞く窓口や部署で対応が一定でない雰囲気があり、まだ確固としたルール確立と組織徹底がなされていないのかもしれません。

というやり方をすれば、日本からも引き続きリタイヤメント口座の維持が可能であるということでした(2019年10月現在)。ただし予想どおり、ミューチュアルファンドへの投資は限界があるということで、その場合はETFで同様なポートフォリオを組むことになるということでした。下の情報をみると、リタイヤメント口座をinternational.schwab.comで維持でき、株式、債券、ETFを取引できるとしています。

ミューチュアルファンドを売り、内容的に同じようなETFに乗り換えれば、投資ポートフォリオの内容はほぼ変ることなく投資を維持でき、またIRAの中であればこの取引は課税対象にはならないため、十分考慮に足るオプションだと思います。

さらに、新規のミューチュアルファンドの投資はせず、ただ持ち続け、時が来たら引き出しをするだけであるなら、わざわざETFに乗り換える必要もないのではないかとも考えます。このあたり、担当者もストレートな答えをする準備がなく答えは釈然としませんでした(FATCAを背景に、金融機関側での対応はまだまだ動き続けている状態で、対処もまだまだ固まっておらず、さらには非居住者の住む国ごとにコンプライアンスが変わるようで、今後日本に帰った人に対して対応がどうなるかは継続的に確認要と思います)。・・ということで、ミューチュアルファンドでもよければそのままで、最悪ケースはETFに乗り換えて投資を続けるというシナリオかと思います。

引き出しフェーズに入った時、そのお金を日本でどう受け取るか・・もかなりキーになると思ますが、Schwabの場合、アメリカでの支払い向きにはチェックを書くことも、日本からATMで現金を引き出すことも(ATM手数料はリファンドされる!)、必要であれば$25でワイヤートランスファーもOKという便利さを提供しています。

アメリカから日本に帰国する方には、このCharles Schwab International、心強い味方になる気がしています。

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45 comments

  1. こんにちは。

    ここまで詳しく日本帰国する際にアメリカの口座維持についての情報を記事でまとめて頂きありがとうございます!なかなか探そうと思ってもすぐには探せない情報だったので助かります。
    今までは日本でリタイアしてアメリカで暮らすというパターンもあったのかもしれませんが、物価&不動産&医療費の高騰でアメリカは徐々に住みにくくなってきていますよね。アメリカで働き、リタイアは日本でを私も目指している(まだまだ先のことですが)のですが、401kやIRAに入れた資金の運営&引き出しが日本でできるのかがこの記事を読むまではっきりわかりませんでした。
    Charles Schwabは私のような人にとってはとてもありがたい金融機関ですね!

    1. コメントありがとうございます。おっしゃる通り、アメリカはいろいろな面で住みにくくなっていますよね。これからもっと勉強していかねばならないエリアかと思っています。。

  2. はじめまして。いつも有益な情報をありがとうございます。私の知る範囲で情報を共有させていただきます。

    非居住者についてFidelityは先進国であれば制限なしに口座を維持できます。もう少し新興国寄りであれば制限されます。合計で50か国ほど口座の維持が認められています(リストを見せてもらいました)。逆にAmeritradeは2年前の段階で非居住者には新規の口座開設を認めていませんでした。既存の非居住者に認めているかは分かりませんが、あまり歓迎されている様子はありませんでした。法務部門が相当厳しい姿勢なようです。

    VanguardのETFについては同じ懸念を共有していますが、現時点で日本の証券会社はアメリカの提携先に発注する形で取引可能です。

    1. 情報共有ありがとうございます!
      Fidelityは50か国の先進国ならば、非居住者でも口座維持ができるということなんですね。
      私はかえって先進国の方が規制が厳しいのかと思っていました。
      Vanguard ETFについては、日本の証券会社を通して買うということでしょうか?楽天バンガードのような?
      アメリカ非居住者が、アメリカでVanguard のEFTを制限なしに投資しようとすると難しいのでしょうか?

      1. Vanguard ETFは日本の証券会社が米国の提携証券会社に発注(および保管、管理)を依頼する形で直接購入できます。

  3. まだアメリカに来て日が浅く、書かれている内容もほとんど理解できないながら、丁寧な解説を有難く拝見しております。
    今秋アメリカの会社に就労ビザ取得の上で就職しました。日本にそれなりの預金を残しておりますが、そのままの状態です。今年に関しては居住者テストで居住者には該当しないので、選択として非居住者として申請しようかと考えておりますが、いつのタイミングで日本の預貯金をIRSに申告する必要があるのか判りません。また、非居住者としての申告が来年以降を考えた際に正解なのかも判らず、途方に暮れています。ご助言頂けないでしょうか。

    1. コメントありがとうございます。おっしゃっておられる非居住者テストはタックスリターンのためのものですね。タックスのための「居住者」と、この記事のUS Personは必ずしも定義が同じ出ないと思います。タックスリターンのステイタス決定については、タックスリターンのサービスを提供している会計士さんや税理士さんにお聞きすると助けてくれます。日本の預貯金のIRSへの申請は、US Person(市民かグリーンカードホルダー)であれば必要になります。通常VISAの方は(特別な選択をしない限り)、必要ないと思います。これもタックスリターンの会計士さんにご相談くださるとよいと思います。

      1. 遅ればせながら、ご返答拝読しました。ご助言に従い、会計士に相談してすっきりします。感謝と共に今後も読者として楽しみにしております。

  4. いつも感心しながら拝読させて頂いております。GA州のアトランタ在住です。勉強になったので、本日Charles Schwabで口座を早速開こうとしたら、申込書の最後の部分の署名する条件に”I am exempt from Foreign Account Tax Compliant Act (FATCA) reporting とあり、毎年FORM 8938を出している関係で、『これは虚偽になる』とで申し込みの送信ボタンを押せませんでした。前もCharles Schwabの何かのアカウントを開こうとして、Charles Schwabの担当者から電話連絡があり、なんでアカウント開設完結しなかったのと問われ、『僕は外国に預金口座持ってるので、FATCA申請しないといけないんだ。これってどうにもならないの?』と聞いたら、どうにもならないのとの事。同じハードルに引っかかり、ひょっとしたら勘違いしているのかなと思い、相談させて頂いております。ご意見頂ければ。

    1. 申込書を確認いたしました。確かにその一節が含まれていますね。他にもこの件で困惑しSchwabに連絡をとったところ、”その一節は無視していい”とか”W8-Benを提出すればOK”などとよく理解できないことを言われたというケースもあるようです。ちょっと調べてみますね。

  5. お教えください。コロナの影響でレイオフされ日本に来月帰国致します。アメリカの会社の401Kに5年間積み立て、利子や運用益を含めて4万ドルくらいあります。これをどうやって税金を少なく手に出来るのか…いろんな記事を読んでいますが、疑問があります。私は既に66歳になっており、401Kの年金申請が出来る年齢です。私の希望は出来るだけ早く、全額を、税金の少ない方法で取得したいと考えています。アメリカに居住している今手続きをした方が良いのか、日本に帰国してからでも問題ないのか等々理解出来ていません。
    ①一時金として全額を受け取る場合の税金:今年全額を引き出す場合、引出し時に20%の源泉徴収税が引かれ、今年のTax Return で所得として申告し、他の給与等と合わせた税金処理を行うことになるのでしょうか? それなら、来年まで待って来年(来年は他の所得は発生しません)の所得としてTax Return の申請をする方が税金は安くなりますか?
    ②会社の401K を退職後も継続し、日本に帰国後年金の一時金ということで全額受け取ることは可能でしょうか?この場合はアメリカからは全額振り込まれ、日本で所得税だけ払えばよいのでしょうか?もしこれが正しければ、この方法を希望しています。
    ③上記②のケースでは401K からIRA もRollover して年金として受け取る方法もあると聞きました。401Kのままと、IRAに変えるのに違いがあるのでしょうか?
    ④毎月分割で年金を受け取らなければならない場合、期間は決まっているのでしょうか?出来るだけ短い期間で自分の権利のある金額を受け取る期間設定は出来るのでしょうか?
    上記②及び④の手続きは日本で行えますでしょうか?
    401K の規則自体を理解出来ていないので、おかしな質問になっているかも知れません。ご教授頂ければ幸いです。

    1. 来月帰国なさるとのこと。いろいろと手続き、処理、準備がスムーズにいくようにお祈りいたします。ご質問ですが、私の専門でないエリアが関わりますので責任をもってお答えできる立場ではありませんが、考えるところをシェアさせてただきます。あくまで参考としてお受け取りください。
      ①今年引きだせば、おっしゃるようになるのではないかと思います。所得のない来年まで待たれるほうが税金面ではよいと思います。
      ②401(k)は継続できるはずだと思います。人事に確認してください。日本に帰られUS市民/GCホルダーでないなら、W-8BENを提出することで、全額を受け取ることは理論的には可能と思います。ただ、金融機関によってW-8BENを提出しても、源泉徴収を行うところもあると聞いています。
      ③401(k)のままでは年金化できないのが普通です。IRAに入れ替えれば、その口座の中でアニュイティを購入できます。
      ④アニュイティにはいろいろな期間、種類があります。セールス担当の方にご相談ください。ただ、年金で受け取りたくないなら、アニュイティは買う必要はないと思います。
      手続きはアメリカにいらっしゃるうちにやらないとできないものが多いと思います。極力、手続きをされてから帰国されるのが良いと思います。また、アメリカ滞在ステイタス(市民/GC)によって考慮点も変わってきます。必要であれば、専門の方をご紹介します。

  6. 分かりにくい質問んご丁寧にご回答頂き有難うございます。会社の401KはFidelityが扱っております。会社に確認したところ401Kは今後も継続することは可能とのことでした。(今後の拠出は出来ませんが)。
    私の予定(希望)は来年に全額を一時金として日本で受け取り、日本で確定申告を行うことです。
    その為にしなければならない手続きとして、
    ①金融機関(私のケースではFidelity?)にW-8BENを提出する。
    ②来年になって、一時金として出金する手続きを行う。
     ⇒この手続きの仕方が分かりません。日本からFidelityに対して何か書類を提出すればいいのでしょうか?
    ③手続きが出来たとして、どうやって手元に届くのでしょうか?
     ⇒この場合、アメリカでは税金は引かれないと理解していますが、正しいでしょうか?
    ④入金出来たら、その年の一時所得(または雑所得のどちらでしょうか?)として、日本で確定申告を行う。
    ※理解が出来てないのですが、先日Fidelityに私の銀行口座の登録をしました。Fidelityから出勤するのに必要かと思い手続き委したのですが、これは不要だったのでしょうか?
    Fidelityから「As requested, we have updated the account information which enable you to transfer money electronically between your bank and plan account.」という書面が届きました。日本で受け取りを希望する場合、このアカウント作成は意味が無かったのでしょうか?

    1. Non resident Alienであられるなら、そのような流れになると思いますが、ただきちんとした法的ステータスの確認をなしにあれこれ申し上げることはかえって何か見落としがあるかもしれませんので差し控えさせていただきます。手続きもそれぞれ金融機関に確認いただく必要があります。通常は、Fidelityからアメリカ内の銀行口座に引き出し、そこから日本送金となるのではないかと思います。また日本の税務は日本の会計士さんに確認される必要があります。

  7. ご回答有難うございます。401Kで貯まった金額は今年帰国ですが、来年一括で引き出そうと思っています。手続きの確認ですが、
    ①退職後も会社の401K(会社⇒Fidelity)を続けられるということなので、そのままにしようと思っています。
    ②引出しの手続きは日本からWebで出来ますでしょうか?
    ③その際にはFidelityにDirect Deposit の銀行口座を作っておく必要がありますでしょうか?
    ④税金ですが引出しの際20%が引かれ、その後は日本での確定申告を行う、、、ということで宜しいでしょうか?
    ご存じの範囲で結構ですので、よろしくお願い致します。

    1. ②も③もFidelityの会社担当に確認するのがいいと思います。普通一般のケースでは、401(k)のWebで引き出しの手続きをして、引き出し先は銀行口座を指定(銀行口座はあらかじめアメリカで開いたもの)しておいて受け取るというのだと思います。④は、ステータスと金融機関によりますので、やはりFidelityに聞いてください。すべてFidelityの会社の401(k)担当の方に聞けばわかるような気がします。

  8. いつも勉強させていただいています。
    Schwabが海外の顧客のアカウントの取り扱いを変更するかも知れないようなニュースを最近目にしました。
    https://americanexpatfinance.com/news/item/305-interactive-brokers-were-expanding-overseas
    長い目で見た時どんな形で資産をアメリカに残していくか、なかなか難しい問題ですね。
    いずれブログ記事で取り上げていただけたら嬉しいです!

    1. 貴重な情報をありがとうございます。とくにBrexitにともなう英国居住者へのサービス制限なのでしょうか?この件、現在の居住国によってもかなり影響されるようですね。非居住者用口座は、今までSchwabかInteractive Brokerかといわれていたので、Schwabが使えなくなればIBになるのでしょうが、私はどうもよく理解していませんがぱっとみるところIBは長期インデックス投資というよりは、トレーダー向きのサービスと見受けられ、どうもしっくりこない部分があります。

  9. 帰国時の投資口座ではなく、銀行口座(Checking & Savings Account等)についてです。
    銀行から、帰国後は口座維持はできず、帰国直前に閉鎖しなければならないと言われています。他の銀行も同じです。閉鎖されると困ることが出てきます。解決策はないでしょうか。

    1. 銀行口座にまできびしさが拡張されてきたのですね。
      帰国されてからでは新しく口座を開くのはほぼ無理でしょうから、今のうちに継続できるところを探して口座を開いてお帰りになるしかないと思いますが、どこなら大丈夫かはわかりません。。。お役にたてず。

  10. B さん
    カリフォルニア州のユニオンバンクと言う手があるそうですが…
    定かではありません。

    1. huis ten boschさん、
      お教えくださり、ありがとうございます!
      実は、カリフォルニアのユニオンバンクさんに問い合わせたのですが、カリフォルニア在住者であることが条件とのことで、残念に思っています。情報を分かち合ってくださり、ありがたいです。

  11. Bさん、

    遅いかもしれませんが…
    銀行口座(Checking & Savings Account等)について、ですが
    Alliant Credit Unionはいかがでしょうか?

    イリノイ州のクレジットユニオンですが、ここは非居住者でもSSNかTINがあれば
    口座を作れそうな感じです。私はまだ日本に戻る決意もできてないし、グリーンカード放棄するか
    決断できていないのでアメリカ在住者のていで口座を開けました。イリノイに住んでいませんが
    大丈夫でした。

    銀行口座については下のサイトのコメント欄がすごい助かりました。
    https://www.rikumiley.com/beginners/us-credit-cards-that-you-should-keep-for-moving

    一つだけでは心もとないのでもう一つ銀行口座が欲しいです。
    私が今持ってる口座のすべてが非居住者にフレンドリーではないので(Bank of America, Capital One)
    今のうちにフレンドリーなところにお金を移してヒストリーを作っておこうかと。

    ユニオンバンクはCAに在住してないとダメだったんですね。残念です。

    1. Mikさん、
      昨日10月12日、頂戴したコメントへ、すぐに返信しましたが、やり方が悪かったのか、届けることができなかったようなので、再度お送りしています。今度はうまく届きますように。すみません。以下がお送りした返信です。

      Mikさん、

      情報を分かち合ってくださり、ありがとうございます!
      助かります。Alliant Credit Unnionで口座維持させて頂けるとありがたいです。Mikさんよく見つけられましたね。こちらのサイトをこれからじっくり読ませていただき、必要なものを確認していきたいと思います。お教えくださったコメント欄のサイトも自分自身では到底探し出せない情報が記述されていて、助けられます。ありがとうございます。

      おっしゃっておられること、同感です。非常従者にフレンドリーな確実な口座が欲しいですね。個人的には、近年厳しくなってきている気がします。
      ユニオンバンクは、米国と日本のUFJとの両方に問い合わせましたが、元来、日本に現在居住している顧客を対象に提供されているサービスであり、米国に既に居住している者へのサービスではないことを基準とした上で、他の条件が加えられているとのことでした。提供されているサービスは渡米理由、及び状況により2種類あるが、それに条件が加えられていくとのこと。また、今年2021年9月21日、UFJがUnion Bankの株をUSバンコープへ売却することを発表されましたが、これにより、これまで提供してきた日本語サービス、ユニオンバンクの口座継続についても交渉次第であり、どうなるかわからないとのご返答でした。

      安心して帰国できるサービスがあることを願っています。
      お教えくださり、ありがとうございます。

    2. Milkさん、
      初めまして、私もBank of Americaを持っています。
      帰国及び海外からのセービングとチェッキングの口座維持と運用を銀行に出向いて聞いてみたところ、口座維持は可能及びバンクオンラインで手数料$45を払えばオンラインで海外送金ができると説明されました。 実際にオンラインで見たところ、送金の機能がありました。 また海外の住所を登録すれば、その住所にデビットカードやStatementも送付できるとも聞きました。 ただし再確認が必要とは思っています。が、様々な情報があるので私も正しい情報を見つけるのに四苦八苦しています。

      Bank of Americaの全使用ルールが見られるサイトが無いのでしょうか?

  12. Adminさま、
    初めまして。 現在日本への永久帰国を考え始めており様々な情報を検索している中、Admin様の素晴らしい情報サイトを拝読させていただく事ができました。  まだ探し始めたばかりで様々な情報に接して四苦八苦しているところです。
    様々な質問をさせていただきたいのですがよろしいでしょうか?

    上述のMikさんにコメントさせていただいたのですが、オンラインバンクを使用すれば問題無いとコメントされ、また帰国後オンラインバンクでセービング〜チェッキング間でお金の移動をしていれば凍結口座になることもないとも言われました。
    Bank of Americaの全ルールが記載されているサイトはあるのでしょうか?
    現在探しているのですが見つかりません、、、。

    また、Admin様の情報を拝読させていただくと預貯金のキープとTraditional IRAを帰国後も維持と想定したら、Charles Schwabに口座を開いておく方が得策のように思えますが、多くの方々が念のため開く傾向にあるのでしょうか?

    乱筆乱文申し訳ありません。

    1. 頑張るさま、コメントありがとうございます。
      そのあたり、私もなかなか全体像がつかめていない部分です。
      金融機関もルール変更などが激しいようで、Charles Schwabもいつまで維持を赦すのかわかりませんが、でも一番ましそうだということでSchwabに口座を開かれる方はいらっしゃいます。そうされる方は、投資口座の継続が第一目的です。チェッキング/セービング口座と投資口座は違うルールが適用されるようで、後者のほうが維持が困難なイメージです。

      1. Admin様、
        返信ありがとうございます。
        本日、Bank of America, Charles Schwab, Fidelityの3箇所に行きましたところ、下記のように言われました。 日本永久帰国後が前提です。

        Bank of America:
        セービング/チェッキング共に維持可能。
        オンラインでセービング/チェッキングしていればアクティビティありとなる。
        Traditional IRAの維持可能、ただしコントリビューションはできないが、口座内の金額内の運営もオンラインで操作可能(価格変動、元本保証の切り替え)。
        W-8BENの対応可能。
        メリルエッジやETF等の投資口座の維持可能で日本からオンラインで操作可能。
        日本からの口座解約は再確認要。

        Charles Schwab:
        日本に帰国する際、Internationalアカウントを開設及び切り替えをする。
        投資口座の維持可能。
        口座内に残高があれば凍結口座になることはない。
        Traditional IRAの維持可能、ただしコントリビューションはできないが、口座内の金額内の運営もオンラインで操作可能(価格変動、元本保証 の切り替え)。
        W-8BENの対応可能。
        ETF等の投資取引運営も日本からオンラインで操作可能。
        口座の解約も日本からのコンタクトで可能。

        Fidelity:
        投資口座の維持可能。
        口座内に残高があれば凍結口座になることはない。
        Traditional IRAの維持可能、ただしコントリビューションできない及び口座内の金額内の運営もできない(再確認要)。
        W-8BENの対応可能。
        ETF等の投資取引運営も日本からオンラインで操作可能。
        口座の解約も日本からのコンタクトで可能。

        と上記のような結果で、総合的に見ても口座維持や私的年金の維持運営において、あまり危機的状況のようには思えない説明を受けましたので戸惑っています。 これまでに帰国された方々はどのように対処されてきたのでしょうか?

        1. 情報共有ありがとうございます。きっとみなさん参考になると思います。
          私は限られた経験しかありませんが、窓口とFATCAをenforceする部署とで温度差があるような感触も受けたことがあります。Schwabの担当者と話で案外簡単に「大丈夫」と言われたところ、いろいろ突き詰めていくと他の部署に回され、そこでは「居住する国ごとにルールが違うから」と言われ、結局よくわからないまま終わってしまった・・みたいなこともありました。私自身よく把握的できていません。日本に実際に帰国した方のご意見がどこかでうかがえるといいのですが。。

        2. 頑張る様

          大変有益な情報を共有していただき、ありがとうございます。私も年内の永久帰国を予定しております。私のTraditional IRAはVanguardなのですが、Support CenterのGeneral Questionに問い合わせると、「海外移住後の口座維持は可能」という返答を受けました。それに関してPolicy documentかStatementのようなものが欲しい、というとそういったものは存在しないと言われました。

          ちなみに、自身のVanguard のOnlineアカウントのProfileの住所(Primary residence)をEditしようとすると”Enter a non-US address”という項目があり、クリックするとCountryというところから世界各国を選べるようになっていました(Japanもありました)。ですので、少なくとも海外の住所の登録は可能なのではないかと思いました(登録可能イコール口座維持を意味するかどうかは確信が持てませんが)。

          今回の返答の信ぴょう性については何度か電話をしてみて、その都度同じ返答かどうかを確認するしかないかなと考えています。また、日本からContributionができるか、投資取引運営ができるかどうか、といった詳細については尋ね損ねたので、頑張る様の確認内容を参考に尋ねてみようと思います。

          私も、頑張る様と同じくあまりにあっさりとOKというような返答を受けたので、簡単には信じられず戸惑っているというのが正直なところです。他にも同じような経験をされた方や帰国された方々の実体験をお聞かせ願えればありがたいです。

          1. 有益な情報をありがとうございます!
            何度か電話してみてまたお分かりになったことがあれば、ぜひシェアください!

  13. 日本に帰国された後、Fidelity とBank of Americaの口座の維持をされている方の体験談を見つけましたので、お送りします。動画の2分30秒あたりからが参考になると思います。

      1. 10年前の情報ですが、ハワイに行けばBank of Hawaiiが非居住者でも口座開設してくれました。その後ジャパンデスクがなくなったので現在の状況はわかりません。Union BankはまだJapanese Customer Unitを維持しているので今の内かも知れません。証券口座はFirstradeが非居住者フレンドリーで有名で、私も使っています。Union Bankなど銀行口座との間の資金移動はACH Transferで無料でできる(まず設定し、数日かかる)ので便利です。

  14. 最近帰国に向けて銀行口座の維持について問い合わせたことがありますので共有します。
    Chaseは多くの方が言うように、日本の住所に変更して口座を維持できるようです。
    意外だったのですが、オンライン口座のAlly bankのsaving口座も維持できるという返答をもらいました。
    送金等にいくつかの制限があるので使い勝手は必ずしも良くないですが、
    口座の維持のための預金額の制限がないこと、また今の利率を考えるとしばらく用途のないドルをおいておくにはよい場所かもしれません。W-8BENも受け付けてくれるそうです。

    あと気になっているのはWiseのマルチカレンシー口座がSSA年金などの送り先にできるかということです。

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