もうすぐキャンセルするAmex Platinumの話(1)

去年の秋からAmex のPlatinum Cardを使っています。そしてもうすぐキャンセルします。そもそも、Smart & Responsibleでは、クレジットスコアをきちんと維持し、スクリーニング基準の高く特典の大きいカードのなかから、年会費がないものを選ぶというのを推奨しています。これまでクレジットカードについてはたくさんの記事を書いてきましたが、それのどれ一つとして年会費があるものはお薦めしていません。にもかかわらず、なぜ年会費$550のPlatinum Card?と思われるでしょう。それは、単に一度使ってみたかったから・・です。確かにふつうのカード以上にさまざまな特典がついてきますから、それを総合して$550の年会費を上回るのなら、一概に年会費はダメと言えないのではないか・・という興味からでした。

なお、始める前に書いておきますが、Platinumカードはある程度クレジットスコアがよくないと入れないというのはそのとおりですが、すごく入るのが大変な高ステイタスカードではありません。AmexにはBlack Cardというのがありますが、こちらはInvitation Onlyの大変なステイタスカードです。年間数十万ドルの消費をする方向けだとか。Black Cardはおそらく“いくら得になった”とか“こんな特典があってうれしい”などというのは会話にも上らないクラスを対象にしているのに対し、Platinumはそれよりずっと庶民的な感じです。ま、$550の年会費は決して庶民的なものではありませんが、以下のディスカッションは$550を庶民的レベルまで引き下げますので読んでみてください。

これまで一年弱の間で使った特典は以下のとおり。

 

まずはボーナスポイント

加入して3か月で$5,000をカードで消費すれば、60,000ポイントがついてきます(この記事を書いた2019年8月末現在はキャンペーンで100,000ポイントになっています。時折このようなキャンペーンがあります)。Smart & Responsibleでは基本的に、ポイントやマイレッジカードより、キャッシュバックカードをお勧めしています。ポイントやマイレッジだと、お金を使うー>ポイントやマイレッジが貯まるー>それを使ってモノを購入する という2段階の変換があり、購入できる対象が限られたり(何でも買えるわけでない)、換金率がストレートに測れず使い勝手がわるいという不便さがあるように思うからです。お金を使うー>お金が返ってくるという、単純明快なキャッシュバックで、しかも変換率が高いものが便利だと思います。なので、この点でも今回のPlatinumはルール破り。

Amex Platinumのポイントも使い勝手が悪い部類に入るはずなのですが、ただし旅行をたくさんする人には特典があります。ふつうは$1使って1ポイントにしかならないのが、Amex Travelのサイトか航空会社で直接買った航空券やホテル代は、$1利用で5ポイントたまるからですす。家族での日本への帰省、旅行、出張など、全部チャージしてみました。Amex Travelは安いチケットが見つかることもあるけど、かなり微妙です。Amex Travelでだめなときは、まずはKayak.comとかSkyscanner.comで安いチケットの目星をつけ、可能な限りエアラインのサイトで直接買うという方法で購入しました。

私の場合は貯めたポイントは換金率のよいANAの航空券にしていました。実家も主人の家も両親が老いてきて、手術や用事で日本を行き来することも増えたので助かりました。実際には、PlatinumのポイントをANAのマイレージにトランスファーし(1ポイント=1マイル)、そのマイレージでANAのアワードチケットをとります。2回使いましたが、1度はオフシーズンで40,000マイル、1度はショルダーシーズンで50,000マイルでした。あと50,000ポイントくらい残っているのでもう一度日本往復ができる感じです。なおご存知の方も多いでしょうが、ANAのアワードチケットは予約時に税金&手数料で$350の支払いが必要です。

というこどで、3回日本に行けるとして、その時のチケットを安めに見積もったエコノミーで$900(ロサンゼルス発です)としても、$900-$350で1回$550くらい、3回で$1,650のコストが浮いたことになるでしょうか。

なお、ポイントの換算レートをざっと計算してみると;

$1,650÷(40,000+50,000+50,000ポイント)=1ポイントあたり$0.0118 くらいの価値です。

 

先ほど書いたようにカードに$1チャージすると5ポイント貰えるので、そうすると

$1使うー> 5ポイントx$0.0118=$0.059

となり、6%近くのキャッシュバック率になります。これは、巷のキャッシュバックカードに比べてもかなり良い率です。なので、航空券やホテルの出費がある程度あり、ANAもよく使うという方であれば、割のいいリワードといえるでしょう。

 

American Airlinesのクレジットバック

次は特典のうちのひとつにある、American Airで消費したインシデンタル費用に対するクレジット。年間$200ドルを限度にクレジットバック(払い戻し)を受けられるという特典です。インシデンタルというのは、たとえば、航空券を買った後でいい席にアップグレードする席代とか、機内で買ったドリンクや食事代とか、チェックインバッグの代金とか、そういう系統のものです。航空券自体は含まれません。

ただし、これには裏技があって、American Airの航空券を買ってもクレジットバックは受けられないのですが、American Airのギフトカードを買うとそれはインシデンタルに数えられるというものです。ギフトカード購入でインシデンタル費用に対するクレジットバックを受けておいて、そしてそのギフトカードを使って航空券を買えば、結局はクレジットバックを航空券に使えることになる・・という、こんな案配です。$200のギフトカードを買うとちょっと額が大きすぎてインシデンタルにならないかもしれないということで、$100くらいにして買うと認められる可能性が高いという裏情報でした。

ま、私もこれはどこかのWebページで読んだ情報なので、本当に大丈夫なのか・・と思いながら、ま、でもうまくいかなくてもギフトカードを購入するだけだからリスクゼロと思ってやってみました。$100のギフトカードを2枚。1週間以内に$100x2回のクレジットバックがきました。

さらに、これにはもうひとつおまけがあり、このクレジットバックの1年というのは、加入したときから1年ではなく、年初から年末の1年です。私は9月に加入したので9月から12月が1年、年が明けるとまた新しい1年・・ということなので(これも裏情報)、また、ほんとかな・・と思いながら、今年の年明けにAmerican Airのギフトカードを$100x2枚買ってみました。1週間以内に$100x2回のクレジットバックがきました。しかも5xとなっている六角形の意味は、その額にも5ポイントがつくということで、なんともありがたいものです。

・・ということで、$400分のギフトカードがコストゼロで手に入り、これを使って以前住んでいたバージニア州に遊びに行きました。古い友人に会うことができました。

 

Global Entry申請料クレジットバック

Platinumカードの特典として、Global Entryの申請料$100がクレジットバックされるというのもあります。Global Entryは、.US. Customs and Border Protectionが行っているプログラムで、申請して簡単なインタビューを受けローリスクの旅行者だと認定されると、下記のようなカードが発行され、アメリカ入国がスピーディに済むというものです。また、Global Entryの認定が下りれば、アメリカから出発する便に乗る際にはPre Checkラインに並ぶことができ、セキュリティチェックが早く済みます。

この申請料は$100なのですが、カード保持者が申請料をカードで払えば全額クレジットバックで、実質的にノーコストとなります。

ちなみにPlatinumカードに対する追加家族カード料金は、3枚まで$175/年です。うちは家族4人なので、この$175を払い追加で3枚の家族カードをつくりました。Global Entryの申請料$100x3人が無料になるなら、元をとって余りあるという判断からです。ちなみに、Global Entryは5年有効です。

 

今日はここまでにしておきます。第二弾で収支報告をします。

Print Friendly, PDF & Email

One comment

  1. アメックスのプラチナを持っていて、昨年はこのエアーラインクレジットのベネフィット
    無駄にしてました。今年も使えないと思っていたので早速裏技実行します。
    有難うございます!
    因みに今はホームデイーポーとベストバイでそれぞれ6月まで$50X2 回のクレジットが
    今年だけ?つきました。飛行機に乗る、ホテルを使う特典が使えないので
    その分、去年からシーズナリーな特典を追加してくれています。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください