サンスクリーンで見栄を張らない?

サンスクリーンが必要な季節になりました。ここカリフォルニアは日差しが強いので、ビーチに行くとかプールに行くとかでなくとも、サンスクリーンは必須です。近くのWalmartにサンスクリーンを買いに行ったところ、棚にはいくつかの商品が並んでいます。さてどれ買うか。Walmartのequateブランドのサンスクリーンが一番安かったのだけど、家族の肌の健康と値段とのどちらをとるかで一考し、equateよりちょっと高いブランド商品を買ったりしてみた私。サンスクリーンってやっぱり高いほうが効果があるのか・・それって疑問ですよね。

Consumer Reportsでサンスクリーンの性能比較をしているのを見つけました。

なんと、わたしが買わなかったequateサンスクリーンが一番性能がよいという結果。ありゃま。値段と性能にはほとんど相関関係がないという結果だそうです。Consumer Reportsは毎年この比較テストをしていますが、ちなみに過去数年のBest Buy商品は・・

 

ストアブランドに脱帽

 

2013 Consumer Reports Best Buys

Equate (Walmart) Ultra Protection Lotion (SPF 50, $0.47 per ounce)

 

2012 Consumer Reports Best Buys

No-Ad Lotion (SPF 45, $0.59 per ounce)

Walgreens Continuous Spray Sport (SPF 50, $1.30 per ounce)

 

2011 Consumer Reports Best Buys

The Target Up & Up spray (SPF 30, $1.16 per ounce)

 

あら、どれもTargetとかWalgreenとかWalmartの商品ですね。CoppertoneとかBanana Boatなどのブランド品を押しての、ストアブランドの勝利です。電池、マウスウォッシュ、洗剤などでも同様なリサーチ結果を見たことがありますが、ストアブランドはなかなかの良品が多いわけですね。そうはわかっていても、ついつい、ストアブランドとブランド品を目の前にした場合、華々しいラベルに気をとられる私。もっともらしいキャッチフレーズがついているブランド品のほうが、効能があるのではないかと感情ベースで商品選択してしまうことってありませんか?

我が家の場合、なにかとクールにきめたいお年頃の息子と買い物にいくと、私がストアブランドを手にするなり、「ママはケチだ」とくる。。「ケチじゃありません、こういうのを賢い消費者というのよ」といいつつも、本当は自分はケチなんじゃないかと思ってみたり・・・。ま、Walmartで見栄を張ってどうするという話もありますけどね。でもこういうことも、ちゃんと子どもに伝えていかないといけませんね。お金をかけるべきところとそうでないところのメリハリとか、PRに惑わされない商品選択とか。

サンスクリーンに話はもどりますが、Consumer Reportsのリサーチ結果をまとめますとこんなかんじ。

 

選択のポイント

Broad-Spectrum商品を選ぶ: Broad-SpectrumとかMulti-Spectrumとか呼ばれるそうですが、つまりはUVBとUVAの両方に対してプロテクションを提供するということです。どちらも皮膚がんの原因となり、UVAのほうがUVBより皮膚の深いところまで影響を与えるとのことです。

SPFは40以上で: SPFは、そのサンスクリーンがUVBによる日焼けをどのくらい防ぐかの目安で、たとえばサンスクリーンなしで日焼けが起こるまでに10分かかるのであれば、SPF40のサンスクリーンを塗った場合、日焼けが起こるまでの時間を10分x40=40分に延長することができるということ。商品にうたわれているSPFと実際にテストした結果検知されたSPFレベルとには、大きなギャップがあったそうで、ラベルのSPFは完全には信頼できないという結果でした。また同じSPFでも、どのくらいの量を使うかや、日差しの強さ、皮膚のタイプなどで、効用には大きな開きがあるそうで、それらをかんがみるとSPF40以上の商品を選ぶのが安全策です。

 

知っておきたいポイント

SPFの数値と日焼け防止は正比例の関係でない: たとえば、SPF15とSPF30を比べた場合、後者が前者の2倍の日焼け防止を提供するわけではありません。SPF15はUVBの93%を防ぎ、SPF30は97%を防ぐそうです。

いくつかの成分は安全上の課題あり: サンスクリーンに含まれる成分のうち、titanium dioxide、zinc oxideは、ローションが皮膚の上に白く残ることを防ぎますが、動物テストでは、生殖・発達障害を引き起こすという結果も知られており、安全性は完全に確立されていません。また、Retinoidsという成分も、マウス実験では かえって皮膚がんの確率を増やすという結果でした。Oxybenzoneという成分は、体の中のホルモンに影響を与えるということもいわれています。また、スプレータイプのサンスクリーンの場合、霧を吸い込むことで起こるリスクについても問われており、子どもへの使用を避けたほうがいいという専門家もいます。

日に当たる15~30分前に十分な量を正しく塗る: スプレーの場合は、スプレーした後手で塗りこみ、それを繰り返すことが必要。少なくとも2時間ごとに塗りなおす。

古くないか気をつけて: 使用期限がきれたもの、期限がない場合は購入後2年を経過したものは、日焼け防止の効用が劣化していると思われるため使用しない。高温になる車中に放置したものや、スキーなど行った場合、超低温にさらされたものは、効用が劣化していると思われるため使用しないこと。

Have a nice summer!

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6 comments

  1. これ、すっごくわかります。
    私、クーポンいちいち調べるくらいなら、ストアブランドでいいじゃん派なので。
    トイレットペーパーとかオムツとか、ここにブランドはいらない!ってものも多いですし、洗剤類もかえって香りに癖がなくて使いやすかったりします。

    食べ物も、これと言えばこのブランドっていうおやつ類、冷凍食品以外は、だいたストアブランドで満足できますね。

    しかし、ウォルマートのサンスクリーンがそんなにいいとは!

    少量ずつを長期間使うもの(ここはそんなには日焼け止め要らないので。。。)に関しては、多少高くてもいいという考えなのですが、安くて質も良ければそれに越したことないです。

    1. ストアブランドってほんとバカにできないですよね。これからは、自信をもってストアブランドを使おうと思っています。(高校生の息子に何と言われようと・・)

  2. お久しぶりです。
    ブログいつも読ませて頂いております。
    すごく役に立つ情報ばかりで勉強になります。

    私も、Walmartで見栄はっちゃう方ですねえ。
    サンスクリーンなんて、中身一緒なんじゃないの?って思ってたけど違うんですね。参考になりました。

    でもほんと、お買い物って感情が入りますよね。
    今日からうちのチャーチで高校生のお金のクラスを担当するのですが、こういう話もできるかなと思います。高校生の頃って一番ブランドなんかに敏感ですもんね。

    また遊びにきます。ではでは

    1. そうなんですか!「チャーチの高校生のお金のクラス」いいですね。わたしも、高校を卒業し「プチ大人」になる前に、お金のことを子どもにしっかり教えておくことがとても大切だと思っています。応援しております。

  3. Sunscreenは選択するのを悩みますね。ただ、「これを選択すればこの安全性がいまいち・・・・」とか、「これを選択すると効果がいまいち・・・・」というように、100%のものはないのです。そのとき問題(課題)になったものが、時間の経過とともに研究され、問題を解決し、商品として販売していきます。良い例が、titanium dioxideやzinc oxideの成分が入ったsunscreenは、昔は白浮きする、青白く見えるなどの問題がありましたが、現在の商品ではその問題は解決されています。
    大切なことは、sunscreenは100%皮膚を守らないということです。sunscreenを使っているから安心なのではなく、外に出るときはサングラスを使う、日中(午前10時くらいから午後4時くら)は外にいない、なるべく日陰にいる、外に出るときは防止をかぶる、長袖を着る(夏は難しいですよね)などが大切なのでないでしょうか?いがいと目から入る紫外線量は多いものです。サングラスはつけましょう!

    1. サンスクリーン以外の予防法が大切ということですね!子どももサングラスが必要というのも、最近知りました。

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