Morningstar社が毎年行う529プランランキング2020年版が発表されました。People(ファンドマネージャーの能力・適正)、Parent(ファンド会社のビジネス傾向)、Process(ファンド運用プロセス)、Price(手数料などを含む値)の指標に基づき、各州の529プランを評価し、Gold、Silver、Bronze、Neutral、Negativeの5段階評価をつけるものです。
2020年Gold評価の州
- My529(前名 the Utah Educational Savings Plan)
- Bright Start College Savings, Illinois
- Michigan Education Savings Plan
Utah My529とIllinois Bright Start College Savingsはこれまで通りのGold評価、Michigan Education Savings Planは昨年のSilver評価からのアップグレードです。これから新しく529プランを始められるのなら、上記3つのプランのどれかを選ばれるとよいのではないかと思います。
Virginia Invest529 College Savings Plan、California Scholarshare 529 College Savings PlanはこれまでGold評価でしたが、今回Silver評価にダウングレードされました。これは、Morningstar社の評価システムがさらに精錬され、People、Parent、Process、Priceにおける評価基準がより厳しくなったことでのダウングレードですが、もしこれらのプランをすでにお持ちであるなら特にすぐにプランの乗り換えが必要となるような重篤なダウングレードではないと考えます。
529プランは各州が運営しているプランがありますが、利用者は自分の州に限定されず、どこの州のプランでも自由に加入することができます。州によっては、529プランへの掛け金に対し、州の所得税が控除になる特典を実施しているところがあります。各州のルールは以下のとおり。所得税控除の特典実施の州の中には、自州の529への積立のみ対象にする州と、どの州の積立であっても対象にする州とがあります。後者の州は下記表でグリーンでハイライトしてあります。
自州の529の積立のみ所得税控除にする州にお住まいの場合については、積立額を決め所得税控除額を計算し、自州の529プランの良し悪しを考慮したうえで、自州プランにするかそれとももっと評価の良い他州プランにするかを比較して決めます。
1)そもそも州の所得税がない、2)529プランの積立金への所得税控除がない、3)529プランの積立金への所得税控除があり、自州の529プランに限定されずどこの州のプランに積み立ててもよい 場合においては、529プランの選択において完全に自由ですから、Gold評価のプランのどれかから選ぶのが良いと思います。