Last Updated on 2012年3月7日 by admin
アメリカの消費者の10人にひとりはすでにアイデンティティ・セフト(個人情報の盗難)の被害にあっているという驚くべきデータがあります(Javelin Strategy and Research調べ)。せっかくオンラインで安くモノが買えても、代わりに個人情報を盗まれたのでは何倍にも高くつくことにもなりかねません。また、いいと思って買ったのに、届いてみたら思ったのと違ったということはよくあること。モノは返品したのに、お金が返ってこないなんてことも絶対避けたいものです。オンラインで、安全に安心してショッピングをしたい!というのは誰もの願いですね。。。こんなことに気をつけたいと思うことをリストしてみました。
1.オンライン・ショッピングをはじめる前に、PC自体のセキュリティー対応を確認しておく。
OSやブラウザが必要に応じアップデートされていること、ファイヤウォール・ウイルスチェック・スパイウエア対策などのセキュリティソフトがインストールされ、アップデートされていることが大前提です。たとえショッピング・サイトがセキュアなサイトであっても、PC自体がキーロッガー(キー入力情報傍受ソフト)などに犯されていれば、パスワードなどの個人情報を簡単に盗まれてしまうからです。
2. ショッピング・サイトのセキュリティーを確認する。
ブラウザのバーにロック・アイコン(表示場所は設定によってまちまちですが、鍵のような小さなアイコン)が表示されていること、あるいはURLが、https://(最後のsはセキュアーの意)で始まっていることを確認します。残念ながらこのロック・アイコンもhttps://表示も簡単に偽造することもできるそうで、100%のセキュリティーを保証するものではありませんが、ただ確認しないよりは確認したほうがずっと安全というわけです。
3.ショッピング・サイトのプライバシー・ポリシーを確認する。
そのサイトがどのようなパーソナル情報を収集し、それをどのように使用し、どのように管理するかについて明記したポリシーが存在することを確認しておくことです。ポリシー自体がない場合、あるいは内容が整理されていない場合は要注意です。
4.ショッピング・サイトのレビュー(口コミ)やレイティング(格付け)を確認する。
Bizrate、Shopping.com、NexTag、Better Business Bureauなどのレビューサイトで、購入を考えているショッピング・サイトがこれまで十分なビジネスの履歴があり、顧客の信頼を得ていることを確認します。ショッピング・サイトの中には、これらのレビューサイトが発行するロゴをホームページに掲載しているところがありますが、ロゴの掲載はされていても実際のレビューはよくなかったり履歴がなかったりすることもあります。また、レイティングで高得点を得ていても、ビジネスの履歴が数件しかない場合は、高得点の信頼度が薄いといえますね。必ず、ロゴをクリックし実際にレビューサイトに行ってみて、自分の目で履歴、レビュー、レイティングを総合的に判断する必要があります。
レビューサイトの中でも、私の個人的なお気に入りはBetter Business Bureau(BBB)です。1912年の設立から消費者・ビジネス間の信頼の構築を目的に活動を続けてきた団体で、レイティングだけでなく、取引上問題が起こった場合のクレームの調停までしてくれることもあり、消費者にとっては心強い味方です。BBBのAccredited Business(認定ビジネス)で、しかもレイティングがA+となれば、安心して取引ができます。
5.ショピング・サイトのリターン(返品)・ポリシーを確認する。
大手サイトの場合は、顧客が満足ができない場合、理由なしに返品を受付け、返送用ラベルも用意してくれるうえ、返金もスピーディーということが珍しくありませんが、反対に中小サイトの場合は、返品の条件が厳しかったり、RMA(返品許可番号)を取得するのに時間がかかったりすることもあります。また最近ではドロップシップという形態(自社では在庫を持たずオーダー処理だけを行い、商品発送はメーカーや卸業者などから直接されるビジネス形態)で運営されているサイトも多く、返品処理が複雑になる危険性もあります。たとえ商品の値段が安くても返品が困難ということであれば、そのリスクとのトレード・オフで購入を決めるべきですね。嗜好性のものなど返品をする可能性が高いと思われる場合、あるいは大型のものなど返品時のパッキングが大変だと予想される場合は、たとえ少々高くても近くのお店で購入したほうが得策かもしれません。
6.ケースに応じて最適な支払い手段を選ぶ。
マネーオーダー、チェック、クレジット・カード、デビット・カード、paypal…どの支払方法も一長一短があり、どれが万人にとってベストということはありませんが、私個人的には、クレジット・カードかpaypalの支払いを場合によって使い分けるという方法をとっています。マネーオーダー、チェック、デビット・カードはほとんどキャッシュで購入するのに近いもので、何か問題があったとき返金の受けやすさという面からする決して優れた保護を提供するものではありません。それに対し、クレジット・カードは信用によってツケで購入するわけで、買い手と売り手の間にクレジット・カード会社の仲介があるわけです。カード会社やカードの種類にもよりますが、程度の差はあれ、問題のあったときの仲裁も期待できます。
これまで何度か使ったことがある信頼性の高いショッピング・サイトから、比較的大きな買い物をする場合は、クレジット・カートでの支払いに最適ですね。余談になりますが、クレジット・カードにはポイントがたまるカードもたくさんありますね。大きな買い物の場合は、ポイントを稼ぐよい機会です。反対に、初めて使うサイトから、比較的小さな買い物をする場合は、私はpaypalを使います。クレジット・カード情報を開示する機会は、できるだけ少なく、信頼できるサイトに特化したほうがよいからです。ただし、paypalを使う場合も、paypalへの支払いは銀行口座からの送金ではなくて、クレジット・カード経由の支払いを選ぶこと。paypalのをずっと使っている人はお気づきかと思いますが、このところPaypalは、なるべく消費者に(クレジットカードからではなくて)銀行口座から直接送金をさせたくて、あれこれサイトに手を加えています。それにひっかからず(ちょっと言葉は悪いけど!)、クレジット・カードからの支払いを選ぶこと。つまるところ、支払いに関しては、できる限り、支払い先(売り手)と自分の銀行口座(つまりあなたとわたしのキャッシュ!)との間を遠く保つことが、自分のお金を守る方法であるということです。
7. 箱や梱包財などは1ヶ月くらい残しておく。
返品の場合は、送られてきたままの形で返送することを求められるのが普通です。また、返品とは直接関係ありませんが、リベートなどを申請する場合も、化粧箱にある商品コードやバーコードが必要となることが多く、箱を捨ててしまってあとから「どうしよう!」とならないために、ちょっと邪魔でも箱や梱包財はガレージの隅にでも保管しておきましょう。
8.オーダー情報の証拠を残しておく。
ほとんどのショッピング・サイトは、オーダーの確認メールを即時に送ってきますが、今まで購入したことがないサイト、あるいは比較的新しいサイトなどは、オーダーの処理をしたあと提示される確認画面をプリントしておくことをお奨めします。紙でとっておくのがいやだ!という人も多いでしょう(わたしもそうです。整理が悪くて、なくしてしまうし~)。そういう場合は、CutePDF(プリント機能を使ってPDF化してくれるソフト)などを使ってファイルで保管しておいてもいいでしょう。書面での証拠は、クレームを起こすときの力強い助けとなります。
あとは、Enjoy your online shopping!