トランプ大統領から学ぶことがあるとすれば・・・

私は今まで政治には疎かったのですが、最近はニュースで一番関心があるのが政治になりました。それもこれもトランプ大統領のおかげ。おかげさまで、最近の政治ニュースはどんなリアリティTVを見るよりも面白く、とても大統領とは思えないトランプ大統領の発言にあきれたり、日本だったらここまではらやないだろうな~と感心するメディアの巻き返しも興味深く、かなり楽しんで見ています。今日は、ここ数か月、政治ニュースにかじりついていて思わされたことではありますが、実は人間の生き方としてパーソナルファイナンスにも適用するようなこと・・・について(少々とりとめもないですが)書いてみますのでお許しを。。。

 

Make notes and share

トランプ大統領により、FBI長官のポジションから更迭されたジェームズ・コミー氏は、熟練したNote Takerだといわれています。重要なミーティングの後には、かならず自分のミーティングでのスタンスを後で弁護できるように、話し合われた内容などを事細かに記録するそうです。先日の上院・情報特別委員会の公聴会で証言した際も、トランプ大統領とのミーティングの後、車中ですぐにノートをとり、またその内容をFBI内部の主要人物やそれ以外の人にシェアしたことを話しています。

トランプ大統領やその側近は、コミー氏の証言した内容と異なることを示唆・発言しています。もちろんClosed Doorの部屋でされた会話についてですから、つまるところ、What Trump says 対 What Comey saysということになり、誰にもどちらが正しいことを言っているかを証明することはできないわけですが、メモがあること、その内容を複数人と共有していることは、コミー氏の行っていることを力強くサポートすることだと評価されています。

私たちも、何か問題があってカスタマサービスなどに電話をする場合、何月何日に誰と(かけた電話番号とRepの名前か、あるいはもっといいのはRep IDと呼ばれるID番号をもらう)何について話したか、相手は何を約束したかの記録をとるのが賢明です。問題が解決しなくてさらなるクレームを上げるときも、具体的に会話の内容を伝え、相手のどこが約束の不履行なのか、どこが問題かをしっかりと伝えることができます。できれば、証拠に残るような相手からのメールを残しておくことも寛容です。問題があれば、すぐに転送して提出することもできます。

 

Think before acting.

トランプ大統領の場合は、Think before tweeting でしょうか。Think before saying かな。。いったん送ってしまったテキスト、いったん言ってしまった言葉は、二度と取り返せません。トランプ大統領が、「(ロジア疑惑の捜査に関わっていたとされる)FBI長官コミー氏をなぜ突然更迭したか」の質問に対して、(なにか隠さなくてはならないやましいところがあるから更迭したのではなく)単にコミー氏の業務成績が思わしくなかったからだという説明をしながらも、よく考えずつい「ロシア捜査」という言葉を自ら発してしまい、あ~、やっぱりロシア疑惑のせいで解雇したんだ~と墓穴を掘ってしまったのをニュースでご覧になったかたもいらっしゃるでしょう。

私たちも、行動してしまう、言ってしまう前に、ちょっと頭を冷やしすために立ち止まり、しばし考えてから行動に移すこと、これは賢明なことだと思います。たまにはハメをはずして思いっきりエンジョイするのも悪くはないでしょうが、日常の生活では、まずは考えること。衝動買いや感覚決めは長期的には痛手となる場合も多いもの。買おうと思ってもいったんやめて帰ってくる。大丈夫だと思ってもいったんやめて誰かに意見を聞く。特に大きなお金がかかわるような決断や長期的に影響があるような決断は、よくよく考えてから行動するようにしたいものです。

 

Don’t be a risk

トランプ大統領がこの一連のロシア疑惑にからみ彼自身を弁護してもらうため、4つの大きな弁護士事務所にコンタクトをしましたが弁護を断られました。トランプ大統領は弁護士のアドバイスに耳を傾けるかが危惧されることと、Tweetをはじめとするソーシャルメディアへの発言を弁護士がやめろと言ったら従うかが心配されるというのがその理由です。また、トランプ大統領の弁護を引き受けることで、将来のリクルーティングにネガティブな影響を与える可能性があるというのも理由だそうで。結局、弁護士が見つけられないトランプ大統領は、以前よりビジネス関連、不動産関連で起用してきたものの、政治的なことには経験のないマーク・カソウィッツ氏をロシア疑惑での弁護にも起用せざるを得なくなりました。ちなみに、トランプのリーガルチームには他にも何人か弁護士がいます。つい先日、トランプ大統領自身が「自分はFBI長官を更迭したことで調査を受けている」とTweetしたのに、大統領の弁護士ジェイ・セキュロー氏が「大統領は調査の対象にこれまでなったことはないし、今もなっていない」と言い張った姿は、あちこちのニュースで報道され首を傾げたひとも多いでしょう。

大統領の弁護とは、ある意味、弁護士冥利にもつきる名誉なことでもあり得る反面、トランプ大統領の場合は、弁護士にとってあまりにひどい結果にもなりえる大きなリスクであったわけで、弁護を断った弁護士事務所はリスクを回避したわけです。いくらお金を積まれてもとることができないリスクであるのでしょう。

私たちにとってはどんな示唆があるかというと、リスクのある顧客には成り下がらないほうがいいということです。ビジネスは私たちを消費者としてリスク評価しています。その最たるものはクレジットスコアです。スコアが低ければローンを出してもらえません。クレジットスコア以外にも、それぞれのビジネスは私たちの購買行動、クレーム履歴、返品履歴、保険の利用履歴、医療サービスの記録、オンラインでのブラウジング行動などなど、ありとあらゆる行動を見張っており、データ化しています。リスク高とみなされれば、本人の知らないうちに、よいサービスが受けられない、あるいはより高い値段を課せられるということは日常茶飯事です。「リスク」にならないためには、賢く購買し、責任をもって支払い、正当なクレームをし、筋を通すことです。

 

Be a person of integrity.

今回のロシア疑惑に関連しては、様々な人が絡んでおり、いろいろな名前が出てきます。ある人は、トランプ大統領の側近だったり、家族だったり、支持者だったり、またある人は、疑惑を捜査する側だったり、中立を保つべき人だったり。。様々な人が出てきて様々なことを言いますが、その人が言っていることが真実なのかどうかはなかなか簡単には判断ができません。判断するための材料を集めて、中立的、客観的に真実だ・・と結論づけるのもなかなか大変なことです。

そんな中、前出のコミー氏に対する人々の評価は総合的に見てきわめて高く、“James Comey is a man of impeccable integrity.(ジェームズ・コミーは人格的健全性が非常に高い人物である)”とニュースなどでも報道されています。このintegrityという言葉、日本語ではなかなか訳しにくいですが、健全性、安全性、整合性などという意味があります。高潔、清廉などと訳されます。その人の言動が一貫していて全体的によいものである状態を指すのでしょう。

トランプ大統領の大統領報道官ショーン・スパイサー氏が、「トランプ大統領就任式の聴衆の数は史上最大であった」という発言をしたことに対して、オバマ就任式の聴衆の群れの写真と比較してみてオバマ聴取の方がどう見ても多いので、「史上最大とは判断しがたい」としたNBCリポーターの言及に対し、トランプ大統領のシニアアドバイザーであるケリアン・コンウェイ氏が、「それはAlternative Facts(代替的な事実)である」と切り返し、「代替的な事実とはいったいなんだ?代替的な事実というのは、つまりは真実ではないということであり、偽である」とリポーターに反論され、Alternative Factsが一時期物笑いのキーサードになりました。言っていることをころころ変えるスパイサー氏、ああいえばこういうで実質的なことを言わないコンウェイ氏は、最近では誰も真剣にとらえていないように思います。

誰にも真実を証明できなくても、その人が真実を言っていそうかどうか、その人の言っていることは信じるに足るかどうかについては、その人の人となり顔かたちや過去の行動履歴は実は多くを語るものです。今までの履歴があって、この人はきちんとしたひとだ・・というお墨付きがあれば、これからの行動もきっと信頼してもらえます。私たちもお金の稼ぎ方、消費のしかた、貯め方、将来計画のしかた、借金の返済のしかたなど、全体的に整合性のとれた生活をしたいものですね。クレジットスコアやヒストリーだけでなく、マンスリーキャッシュフロー(月々の収支表)やバランスシート(資産と負債の貸借表)などは、お金とのつきあいかたがにじんでくるものです。どこかおかしいところがあれば、それに自分で気づき、だんだんとよくしていけばいいと思います。整合性がとれた健全性を目指したいと思います。

以上、政治ニュースを見ていて思ったことでした・・

Print Friendly

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。