健康(医療)保険、入ったら(変えたら)まずすること

アメリカの健康(医療)保険の月額保険料の平均値は、ひとりで加入の場合$440、家族で加入の場合は$1,100に上るとされています。お勤めの場合はこ のうちいくらかは雇用主が負担してくれるわけですが、それでも家族加入の場合月々$250から$600ぐらいは自分持ちコストですね。こんな高い健康保険、最大限に活用せねばなりません。まだ比較的若くて健康で日々忙しい生活を送っており、しかも給与天引きで保険料を払っているとなると、つい健康保険の ことなど考えるヒマもなく、もう久しくお医者さんには行っていないなんてこともありませんか?
病気になってはじめて健康保険の存在を思い出すというのではなく、新しい健康保険に加入したその日から、こんなこと気をつけたいですね。。。

1.健康保険に入ったら(変更したら)、まずBenefitsの冊子を入手する。
この冊子は保険会社によってExplanation of Your Planとか、Summary of Benefitsとか、Member Handbookなどという名称で呼ばれているもので、健康保険がカバーする範囲、copayや deductibleなどの説明、健康保険の使い方などがまとめられた冊子です。アメリカの健康保険は保険会社によって、カバーの内容や医療サービスを受 けられる病院やクリニック、サービスを受けるときの手順などがまちまちですから、新しい健康保険に加入したたら、まずこの基本的な情報を確認しておくことが大切です。「病気になってから」ではいけません。保険会社によってはこのような冊子を自動的に送ってくることもありますが、最近はオンラインで公開しているのをいいことに、わざわざリクエストをしないと冊子を送ってこないこともあります。電話、チャット、e-mailのどれでもいいので、送付のリクエストをしましょう。

2.Benefitsの冊子がきたら、読む。
冊子は通常60から80ページくらいのものですが、全部読む必要はありません。確認しなければならないことは、たとえば。。。

  • 保険のタイプ: HMO,PPO,POS、その他のどれか理解しておく
  • Benefitsの内容: Schedule of Benefitsなどというタイトルがついた、Benefitsの一覧表が冊子の最初のほうにあると思います。これで、カバーされる医療行為や、copay、deductibleの額をおおまかに確認しておく。
  • どのように医療サービスをうけるのか: PCP(プライマリーケアの担当医)を持つことが必要か、専門医に会うときはどうするのかなどの手順を把握しておく。
  • ネットワーク: その保険会社と提携している医師ネットワーク、病院ネットワークをおおまかに把握しておく。自分の住むエリアの医師や病院ネットワークを確認する。(これはオンラインの検索でするほうが効率的かもしれません。)
  • 非常の場合はどうするか: ER, Urgent Careなどの使い分けと、具体的にどこにいくか、行く場合の手続きを頭に入れておく。(これ大事!非常のときは、ゆっくり冊子など読んでいる時間がないものです。)
  • 旅 行中の病気やケガはカバーするか: アメリカ国内の旅行や日本帰国中に医療行為を受ける場合、カバーされるのか、されるなら必要な手順はなにかなどおおま かに把握しておく。(私は旅行するときは、このBenefitsの冊子と保険カードは持って出かけるようにしています。)

3.オンライン・サービスにアカウトをつくる。

ほ とんどの健康保険会社がメンバー用のオンライン・サイトを持っていますから、まずそこにアカウントを作ってアクセスすることです。オンラインには、前述の ネットワーク内の医師や医療機関の検索や、医療行為のヒストリー、医療サービスの選択のしかた、提唱されている予防接種のリスト、症状についての情報、健 康維持のための対策などなどさまざまな情報が提供されています。保険会社と保険タイプによりますが、医師に直接e-mailができたり、検査の結果が確認 できたり、保険の使い方についてカスタマー・サービスとチャットができたりなどと、オンライン・サイトには保険を最大限に活用するためのツールが盛りだく さんです。

4.無料サービスを使う。

病気やけががなくても、健康保険を活用する方法はいろいろあります。オンライン・サイトにいろいろな情報があると思いますが、禁煙プログラムや体重管理プログラム、ヘルス・チェックや出産準備プログラムなど、自分の必要に応じて活用したいですね。

5.医者に行く。

あ とは、たとえ病気でなくても、Physical Checkup(定期健診)にいくこと。インフルエンザなどの予防接種もきちんとしたいですね(私自身、やったりやらなかったりで反省しています)。女性 の場合は、Pap Smear(子宮ガン検診)と必要な場合はMamography(乳がん検診)などもきちんと受けることを心がけたいですね。病気でなくても日ごろから、 こうして自分のお医者さんと少しでも関係をつくっておくと、何かのときに気軽に相談できるような気がします。

 

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