収入の何%を税金として払っていますか?

前回は、タックスブラケットについて見てみました。今回は、タックスブラケットとは違う概念でEffective Tax Rate(実効税率)というものについて考えて見ます。自分のタックスブラケットを知っておくことは、税金や収入の概算をしたり、プラニング上のアクションのタイミニグを測るのに、有為に使えるということを書きました。では、この実効税率というのは、何の意味があるのでしょうか?

 

実効税率とは?

実効税率の計算はとても簡単です。

その年に支払った税金 ÷ その年の収入 = 実効税率

で、つまりは稼いだお金のうち何パーセントを税金として支払ったかという数字です。支払った税金に、どこまでの税金を含めるかについては、その時々の目的よりますが、通常はFederal Taxだけを対象にして計算することが多いです。ここでも以下はFederal Taxだけを対象に考えます。

昨年のタックスリターンの1040フォームを引っ張り出して計算してみてください。Line 63にTotal Taxというのがありますが、これが「その年に支払った税金」で、Line 22にTotal Incomeというのがありますが、それが、「その年の収入」にあたります。はい、割り算をしてください。実効税率どのくらいでしたか?

これは、その人が自分の収入に対してどれくらいの税負担をしているかを見るもので、人と人とを比べて多いとか少ないとか比較するツールとして使われます。

前に書いたタックスブラケットは最高税率とも訳され、「一番最後の」収入部分(課税対象収入)にかかる「一番高い」税率のことですが、実効税率はすべての収入(税控除前の額面収入)に押しなべてかかる平均税率です。

収入が多い人でもたくさんの控除制度をうまく使って課税対象の収入を減らすと、実効税率は低くなりますし、反対に収入が低い人が意外と高い実効税率を払っているということもありえます。

下記は収入レベルごとの実効税率を調べたもの(Peter G Peterson Foundation調べ)です。収入を小から大に並べて、どのレベルの収入のひとが何パーセントの実効税率で税金を払っているかをまとめたものです。

effective tax rate

左から二つ(ボトム20%とボトム20~40%。$47,261以下)は中低所得者層で、税金を支払う代わりにEarned Income Tax Creditのような「もらうことができる」タックスクレジットのおかげで、実効税率がマイナス(つまり支払う代わりに受け取っている)になっています。

Middle Quintileは40%~60%($80,000弱までレベル)、Fourth Quintileは60%~80%($135,000弱までレベル)、80-90th Percentileは80%~90%($180,000強までレベル)、90-95th Percentileは90%~95%($261,000強までレベル)、95-99th Percentileは95%~99%($615,000強までレベル)、Top 1 Percentは$3ミリオンくらいまで、Top 0.1 Percentは$3ミリオン以上です。ご自分の収入レベルを見つけて、先ほど計算したご自分の実効税率と比べてみてください。

 

Am I paying too much tax??

上の比較は単にガイドラインですから、自分の実効税率がほかの人と比べて高いからといってすぐにパニくる必要はありません。ただ、比較的実効税率が高いのであれば、もしかして利用できるのに利用していない節税対策があるのかもしれないとチェックしてみる価値はあります。以下は手っ取り早い節税効果対策です。

401(k)、403(b)に積み立てる: 積立額は課税収入から差し引かれますので、リタイヤメント準備に加え、積み立て年の節税効果も得られます。(注:テクニカルな話ですが、401(k)などへの積立額は上記のTotal Incomeにすでに含まれていませんので、節税にはなりますが、実質税率の低下にはならないことを付け加えさせていただきます。)

Traditional IRAに積み立てる: Traditional IRAへの積立額は課税収入から差し引かれますので、リタイヤメント準備に加え、積み立て年の節税効果も得られます。Roth IRAは積み立て時の節税効果はありません。

Flexible Spending Accountを使う: 雇用者が福利厚生として提供していれば利用を考えましょう。医療関係コスト、あるいは扶養者ケアのコストが予想される場合、このアカウントにいったんお金を入れてから利用すると、その分は積み立て年の課税収入から差し引かれます。(注:テクニカルな話ですが、FSAへ積み立ては上記のTotal Incomeにはすでに含まれていませんので、節税にはなりますが、実質税率の低下にはならないことを付け加えさせていただきます。)

Health Savings Accountを使う: High Deductible Planの健康保険に加入している場合に利用できます。このアカウントにいったんお金を入れてから利用すると、その分は積み立て年の課税収入から差し引かれます。

タックスクレジットを活用する: 扶養者がいる場合のタックスクレジットやカレッジ費用のためのタックスクレジットなど利用できるものは残らず利用すること。カレジット費用のタックスクレジットなどは、費用の支払いの仕方で利用できるかできないかが影響されることもあり、あらかじめのプラニングが必要になります。

家の購入を考える: 不動産市場によりますが、もしお住まいの地区でレント代金が高く、家を購入したほうが得策であり、ほかの条件もそろえば、家を購入して計画的にモーゲージを組むことで、モーゲージ利子控除を利用することができます。いくらの家でどのくらいの月々の支払いが必要になり、利子控除はどのくらいになるかをあらかじめプラニングすることをお勧めします。

チャリティへの寄付: 現金での寄付はもちろんのこと、衣服・生活必要品・本・雑貨などをこまめに整理し寄付することで、つもり積もると1年間の寄付控除は案外の大きさが期待できます。

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