銀行やカード会社のオーバードラフト手数料とか、支払い遅延手数料とか、最低バランスを割った場合の手数料とか払うはめになったこと、ありますか?一回あたり$20とか$25とかの案外バカにできない額ですし、とくにきちんと管理しようと思っているのに、そういうことになってしまったりすると、自分に腹立たしいというか・・・そういう思いされたことあるでしょうか?
この手の手数料、カスタマー・サービスに電話して、「ちょっと何とかなりませんかぁ~」とお願いしてみると、案外簡単にwaive(免除)してもらえたりするみたいです。
実は、わたしもお恥ずかしながら3回ほど許してもらっています。1回目はBank of America。いつも割るはずのない最低バランスのはずだったのが、その月はいろいろお金をあちこちに動かす必要があり、うっかり最低バランスを割ってしまいました。翌月のステートメントでは$25の月間維持費がしっかりととられていました。ま、自分が悪いんだけど、とりあえず電話してみようと思い、カスタマーサービスに電話。事情を話し、「今までこんなこと一度もなかったし、ロイヤルカスタマーだったから許してもらえない?」と言おうと心積もりしていたら、そんなこと言う前から、”Ok, we will waive the fee this time.”と担当者。ちょっと拍子抜けしつつも、「サンキュー」といって電話を切りました。
2回目はマスター・カード。新しく口座を開いた後の最初の請求書でポカ。自動引き落としの手続きが間に合わず、気づいたときには支払期日を過ぎていました。いかん、いかん!とあわてて支払うも2日の支払い遅延。次のサイクルでは、$35の遅延手数料が請求されたので、今度は手紙を書きました。「2日遅れたのは私のミスですが、これからきっとよいカスタマーになりますから、今回は許してもらえるとすごくうれしいです」・・というような簡単なやつ。結果はあっさり手数料取り消し。
何かの記事を読んでいたら、手数料取り消しをお願いする場合のコツはこんなんだそうです:
言うことははっきり伝えながらも、でも礼儀正しく: 手数料を課せられてムカついていたとしても、怒りから始めない。自分の落ち度はあやまって、丁寧に手数料の取り消しをお願いするというモードで。
取り消せません・・と言われてもあきらめない: 取り消せませんといっても、引き下がらない顧客には、「それでは今回だけ・・」というように対応するというようなシナリオも想定されているそうです。そういうトレーニンングになっているそうで。
キープすべき「よい顧客」であることをアピール: 顧客を獲得するためには企業は大きなコストをかけているわけで、せっかく獲得した顧客はできる限り維持したいというのも企業の本音。これまで自分がいかに「よい顧客」であったか、これからも「よい顧客」であり続けることをアピールする。
スーパーバイザーに代わってもらう: 最近では、最初に話す担当者が、ある程度の手数料を取り消す権限を与えられていることが多いように思いますが、もしその権限が担当者にないようなら、迷わずスーパーバイザーに代わってもらう。
信頼に足る土台づくり: 口先だけでは限界があるので、こういうときのために「よい顧客」と信頼されるための実績をつくっておく。支払いは確実に、クレジットレポートはきちんと維持、必要なコミュニケーションはしっかりと。。土台があれば、一回二回のポカミスは見過ごしてもらえる可能性大。
・・・ところで私の3回目のポカは、HSBC(香港上海銀行)でした。実は、知り合いに進められてプレミア・アカウントというのをつくったのが、3年前。まとまったお金を入れてプレミア顧客になっておくと、モーゲージでよい金利が得られたり、インベストメント・アドバイスが受けられたり、ひいては日本との間の送金が無料で無制限にできるというふれこみでした。けれどもモーゲージは確かに金利はまあまあだけどクロージング手数料は大目だったし、薦められるインベストメントは予想どおり手数料が高く、我が家のニーズには合いませんでした。三番目の日本とのかんたん送金は一番の魅力で、為替の動きに応じてオンラインですばやく送金可能とのことで期待していたのですが、なんと、昨年HSBCは日本市場のプレミア事業から撤退することになり、日本の口座は閉じられてしまいました。南カリフォルニアには、日本人のプレミア口座専任担当者もいて、日本語で相談できたりもしたのですが、この人もいつの間にかいなくなってしまいました。
ということでそろそろHSBCは口座を閉めようと思いつつも伸ばし伸ばしにして半年。あんまり金利がよくない口座にまとまったお金を眠らせておくのはもったいないと、オンライン銀行のハイ・イールド・セービングにお金を移したため、プレミアの最低限バランスを割ることになってしまいました。そこでかかったのが$50の月間維持手数料。
手数料がかかる可能性があることは知っていたので、ずっとステートメントを見てはいたのですが、上記の銀行側の背景もあってか、チャージされる気配がなかったので、なんとなくそんなものなのかと思っていました。いつもならプレミア口座専任担当の人がいろいろと細かなメールをしてくれて面倒をみてくれていたので、いきなり手数料をチャージせず連絡くらいくるだろうとも思っていました。
数ヶ月はそのままだったのですが、どうやら年明けから$50をチャージされたみたいで、1月、2月とチャージがあったのを今気づきました(1月はドタバタして、よく見ていなかったのでしょう。見過ごしていました。みなさん、ステートメントは毎月ちゃんとチェックしましょう!)。すぐにカスタマー・サービスに電話。事情を説明すると、すぐに“Ok, I will reverse the charge for the past three months.”とのこと。実際2か月分しかチャージされていなかったので、$50×2=$100分でしたけれども。ネゴなんてする必要もなし。いとも簡単。
以前、あちら側のミスで間違って送られてきた携帯電話を返却する際、リストッキング手数料としてVerizonから$35をチャージされ、それを返却してもらうのに四苦八苦したことを書きましたけど、それに比べると銀行やカード会社の手数料はなんと簡単に取り消しになることでしょう。。。
ま、そもそも・・・
1) なるべく手数料がかかりそうなサービスは避ける
2) 手数料がかかるサービスを使う場合は、よく管理すること
・・・が大切ですが、もしポカしてしまった場合、(一応自分の落ち度は反省したうえで)、「なんとかなりませんか~」とお願いしてみるというオプションはヒジョーに「あり」のようですよ。