クレジットカードの知っておきたい特典たち

今日は、クレジットカードの特典のお話。特典といえばポイントとかキャッシュバックなどに焦点があたりがちですけど、今日はそれ以外の割と知られていない、でも知っているととても心強い・・・そんな特典を調べてみます。

といいますのも、最近、加湿器を買いまして。南カリフォルニアに引っ越してきて5回目の冬。この冬は、家族全員風邪をひいて、たいした風邪でもないのになかなか治らず、しかも夜寝て朝起きるとノドがイガイガ・・・。これは加湿器が必要だ・・と、さっそくWalmartに走り加湿器3台買いました。そのうちのひとつですが、息子がウォータータンクに水を入れるとき手が滑って落としてしまいました。拾い上げるとタンクにひび。あらら。。。たった、30ドルのものだけど、使う前に壊れてしまいくやしい。さすがに自分の過失、返品はできないし・・さて、どうしたものか。

そこで思いついたのがAmex(私のはBlue Cashというカードです)のPurchase Protectionという特典。Amexで何か買って、その物が壊れてしまったとか盗まれてしまった場合に、90日以内であれば返金してもらえるというサービスです。オンライン・サイトに行き、Claimフォームを開き、状況を説明しClaimを提出しました。レシートも写真も何も付けるところがないので、ただ説明だけです。すぐに、メールがきて、「Claim受け取りました。必要に応じて、係りの者から連絡が行きます」とのこと。

翌日またメールがきて、「Claimの処理が終わり、$29.99の返金をいたします。」とのこと。なんというすばやさと簡単さ! 実は、3年ほど前にもこの特典を使ったことがありますが、そのときは主人が人に差し上げるために買った洋酒を成田空港で落として割ってしまい、そのときも写真などの詳しい状況証拠なしで、すぐに返金してくれました。

私は個人的にAmexのこのすばやさと信用ビジネスの大ファンでして。。Amexは古くからデータベースの会社ですから、こういうClaimなども全部データ化されてパターンをウォッチしているのでしょう。だから悪用したり、あまりに責任のない使い方をすれば、すぐにフラグが付けられ対応も変わるのだとは思います。反面、よい顧客でいればよい顧客扱いをしてくれるという安心感があります。

この手のクレジットカードの特典は、案外知られていないものもあったり、知っていてもついつい使い忘れていたりというものあるように思いますので、今日はクレジットカードの隠れた特典探しでもしてみましょう。

レンタカー保険

これは比較的認知度の高い特典のはずですが、でも活用する人はまだ一部のようです。レンタカーをしたとき、オプショナルで加入を勧められる保険がありますが、多くの場合、同保険内容はクレジットカードの特典でかなりの部分をカバーできます。2007年の調査では、レンタカーを利用する1/3の人はレンタカー会社から勧められるオプション保険に加入し、そのうち56%の人は自分のクレジットカードが同様な保険特典を提供しているかどうか不確かだったそうです。レンタカーではふつうクレジットカード支払いが多いですし、多くのクレジットカードにこの特典はついていますので、ぜひ確認しましょう。またカードによって特典の範囲もまちまちですので、レンタカー会社の窓口であたふたしないよう、あらかじめ自分の特典をしっかり把握しておきましょう。

コンサートチケット入手

人気コンサートのチケットって手に入れるものが相当難しいものもあるようですね。それもそのはず、人気コンサートの場合、いろいろなビジネスや団体が一括仕入れしてしまうので、一般販売用のチケットはごくわずかということも珍しくないようです。Justin Beberのコンサートを調べた人のレポートでは、クレジットカード会社、ファンクラブ、いろいろなVIPプログラムなどの買占めにより、一般販売用には全体チケットのたったの7%分しか残らなかったそうです。Citi、Visa Signature、Amexなどが提供しているプリセールサービスや優先席チケット販売などは、コンサートによく行く人には利用価値が高いかもしれません。

エクステンデッド・ワランティ

メーカーワランティが期限切れになった後でも、クレジットカード会社が引き続き、1年を限度にワランティを提供してくれるサービスです。Amexやマスターカードなどが提供しています。冷蔵庫やラップトップ、TVなど値の張るものは特にカードで購入して、エクステンデッド・ワランティを確保するといいですね。お店のすすめるエクステンデッド・ワランティは買わないこと。詳しくはこちら

プライス・プロテクション

何かを購入した後で、その同じ物が安く売られているのを見つけた場合、カード会社がその差額を返金してくえるサービスです。Visaの場合は、60日以内ならOKです。アイテムにつき$250まで、年間トータル$1,000までという限度がついていますが、あくまで差額ですから、十分の限度でしょう。電気製品など比較的簡単に価格情報が集められ、比較も簡単なものに利用価値が高いでしょうね。

リターン・プロテクション

アメリカは返品がずいぶんと簡単な国ですけれど、それでもセール品とか特別な品物とか、お店側が返品を受け付けないものも存在しますね。そのような品物をカード会社が代わりに返品受付してくれるサービスです。Amexの倍は、購入後90日以内で、お店が返品受付しない場合、アイテムにつき$300、年間トータル$1,000を限度に受け付けてくれます。

旅行のキャンセル保険

病気や非常事態で旅行をキャンセルすることになった場合、キャンセル不能のエアチケット代を補償してくれるサービスです。この特典を提供しているカードはそんなに多くありませんが、Discoverは、病気理由の場合は$2,500まで、旅程遅延の場合は一日$125まで補償してくれます。旅行保険は自分で買うと案外ばかにならない額をとられます。旅行にひんぱんに行く方には利用価値が高いでしょう。

空港チェックイン荷物

荷物の紛失や、到着地で荷物が出てこず遅延した場合に補償してくれる特典です。エアラインとクレジット会社が合同で発行するカードなどだと、荷物補償に加えて、その他の旅行関連特典が手厚いものが多いようです。

クレジットカードは、Smart & Responsibleな使い方をすれば、パーソナルファイナンスの心強いパートーナーです。反対に、Non-smart&Iresponsibleな使い方をすれば、パーソナルファイナンスの大敵です。まさに諸刃の剣ですが、前者の使い方に徹して頼りになる味方につけたいものですね。

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3 comments

  1. 初めてコメントさせていただきます!
    いつもためになる記事をどうもありがとうございます。
    AMEXは年会費が高くて避けていましたがこんな特典があるんですね。
    年会費と特典の比較等をとりあげていただければ嬉しいです。
    いつも自分にあったクレジットカードは本当はどれかなぁと考えております。
    これからの記事も楽しみにしています!

    1. コメントありがとうございます。私の持っているAmexのBlue Cashは年会費ゼロです。年会費のあるカードは、特典が相当使えるというのでなければ、おそらく避けたほうがいいような気がします。

  2. レンタカーを使う機会が多いならAMEXは必携だと思います。
    問題はレンタカーそのものの支払いではなく、ガソリンです。
    私は日本でレンタカーをよく使いますが、VISAは全く使えません。盗難カードで最初に使われるのはガスステーションだからでしょうか?州外でも使えなかった経験もあります。
    その点、AMEXは鷹揚と言うかユるいと言うか、国外使用の事前通告も不要のようだし…。

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