ベスト クレジットカード - キャッシュバックを最大化するなら

Last Updated on 2019年10月17日 by admin

みなさんは何枚クレジットカードをお持ちでしょうか。我が家は2枚。といっても、メインカードは長年つきあいのあるAmexで、Amexが使えない場合はCiti Masterという具合でずっと来ました。メインのAmex Blue Cashは年会費ゼロでキャッシュバック条件もよく、毎年$1,000くらいはキャッシュバックが来ていると思います。私にとって、Amexはアメリカの会社の中でも、「カスタマーサービスのよい会社」ですので、ずっとロイヤル顧客でおりました。毎年、「今年のベストクレジットカード!」みたいな雑誌記事が発表されても、だいたいAmexのBlue Cashは1位、2位に入っており、使い勝手にも満足していたので、ずっと現状維持でした。でも、今年はちょっと新しいカードを追加してみようかと思っています。今日はその話。。

 

クレジットカードに何を求めるか

クレジットカードといっても、スワイプして買うだけが脳ではなく、細かい条件まで見ていけばさまざまなものがあります。大きく分けると下のような分類ができるようです。

  • キャッシュバック・カード : クレジットスコアがよく、生活の多くの側面でクレジットカードを使うヘビーユーザーを対象にしています。利用額によってキャッシュバックが溜まっていき、溜まったキャッシュはチェックで受け取ったり、あるいは月々のクレジット利用額に対して適用することができます。この層の顧客に対しては、カード会社は、購入のトランザクション手数料(お店から徴収)で利益を得ます。
  • リワード・カード : キャッシュバック・カードが台頭してくる以前は、利用額に対してポイントが溜まっていき、リワードとして品物やサービスを受け取るものが主流でした。現在はキャシュバックのほうが人気があるようです。
  • トラベル・カード : 頻繁に飛行機に乗る人をターゲットにし、サインアップボーナスでマイレージがもらえたり、購入ポイントの変わりにマイレージがたまったり、あるいはForeign Transaction Feeが無料というものも。エアラインの代わりにホテルベースのものもあり、無料ホテル宿泊がたまっていくタイプもあります。
  • バランストランスファー・カード : こちらはクレジットカードローンがある人向け。当初一定期間は利子が0%であったり、バランストランスファー手数料が無料だったりするものもあり。この層の顧客に対しては、クレジットカード会社は、0%利子期間が終わったあとの高利子や、その他手数料で利益を得ます。

 

自分のニーズに合わせて

クレジットカードに求めるものは人それぞれですから、自分のニーズはどれか見極めて一番ぴったりくるものを選ぶことになりますね。一番得なクレジットカードの使い方は、キャッシュバック目的です。もちろんローンがあるので今はバランストランスファー派という場合もあるでしょう。それは人生のフェーズなので仕方がないことです。バランストランスファー派はクレジットカード会社の利益を自分たちが負担(利子を払うことで)する人です。いつかローンを払いきってキャッシュバック派に仲間入りできれば、今度はクレジットカード会社の利益はお店や他の会社が払ってくれ、自分はカード会社からボーナスとしてお金をもらえることになります。同じクレジットカード利用者でもこの差は大きいので、なるべくはやくキャッシュバック派に入れるよう、健全なファイナンシャルプラニングが大切です。

 

我が家は決まってキャッシュバック派です。リワード・カードやトラベル・カードは、購入->ポイントかマイルが溜まる->換金・換品という2段階があり、きちんと管理してお得な換金・換品の仕方を見つけられればいいけど、面倒くさがりの私にはそれがわずらわしい。それに、カード会社やエアラインの方針が変更されると、ポイントやマイルの換算率が悪くなったりすることがあるので、ちょっと不確定要素がある気がします。一方、購入->キャッシュが溜まるキャッシュバックは1段階しかなく、たまった1ドルはいつも1ドル。。現金だからなんにでも使えるし、面倒くさがりにはパーフェクトです。

 

・・・というわけで、勝手ながら、今回はキャッシュバック・カードに焦点をあててレポートさせていただきます。

 

American Express Blue Cash Preferred

売り

  • 最初の3ヶ月で$1,000使って、$150ボーナス
  • グローセリー年間$6,000まで6%、その後は1%バック
  • ガソリンとデパートは3%
  • その他は1%

欠点

  • 年会費$75
  • グローセリーの$6,000上限設定。ただし、Sam’sやCostcoなどは対象外なので、食費の一部はSam’s/Costcoなどでまかない、残りをグローセリーストアで購入するならば、$500/月のバジェットは十分かもしれません。ご自分のバジェットを見てみてください。
  • デパートは指定の16店舗のみ。ディスカウント系やTargetなどは含まず。16店舗はよくモールに入っている、Macy’sとかNordstromとかDillardとかSear’sとかです。

 

Amex Blue Cash Everyday

売り

  • 最初の3ヶ月で$1,000使って、$100ボーナス
  • グローセリー年間$6,000まで3%、その後は1%バック
  • ガソリンとデパートは2%
  • その他は1%
  • 年会費ゼロ。上のカードとの違いは、グローセリーやガソリンに対してのキャッシュバック%が低いこと。シングルや夫婦二人だけの生活で、グローセリーやガソリンの生活費に対する比率がそれほど大きくないのなら、上の会費$75を払っても元がとれない可能性があるので、こちらのカードのほうがいいかもしれません。

欠点

  • グローセリーの$6,000上限設定。
  • デパートは指定の16店舗のみ。

 

Amex Blue Cashの賞賛すべきは、多くの家庭でもっとも出費の多いカテゴリーである、グローセリー、ガソリン、デパート購入に対して恒常的に高いキャッシュバック率をだしているところです。他のカードだと、高いキャッシュバック率のカテゴリーが月替わりでローテートしたりというようなものもあり、いつも使う出費に対して常に高いキャッシュバックを確保するのが難しくなっています。

実は、Amex Blue Cashは以前は、グローセリーとガソリンが上限なしで5%キャッシュバック(年会費もなし)でした。ところが、ガソリン価格の高騰とともにガソリン購入の一律5%キャッシュバックがAmexにとって負担になってきたのでしょう、数年前に現在のAmex Blue Cash Preferredが導入されました。実は、私は一瞬ちまよいDMが来たときにPreferredのほうに乗り換えてしまったのですが、すぐにオリジナルのほうが得なことに気がつきすぐ電話したところ、さすがAmex、二つ返事でオリジナルに戻してくれました。それ以降うちはずっとオリジナルです。現在は、このオリジナルカードは新しく開くことができませんが、それでもグローセリー、デパート、ガソリン費用の比率が大きいならPreferredもよいと思います。

 

Citi Double Cash Card

2019年10月現在コメント このカードは特典の劇的な悪化がありましたCitiカードのあまりにも悲しい特典削除

売り

  • 購入した時点で、上限なしの1%キャッシュバック。支払いした時点で、上限なしのさらに1%キャッシュバック。トータルで利用額の2%がバックされる。
  • 年会費ゼロ

欠点

  • 欠点といえるかわかりませんが、残高を繰り越すと利子が高く、一律2%バックの利点が喰われてしまうので、毎月完全に支払う人向け。
  • カテゴリーによっては、他のカードのほうがキャッシュバック率がよい。

 

US Bank Cash Plus

売り

  • 指定12カテゴリーのうち2カテゴリーを自分で選び、そのカテゴリーの購入は四半期ごとに$2,000限度で5%のキャッシュバック。最も使うカテゴリーを自分で選べる
  • ガソリン、ドラッグストア、グローセリーは2%バック
  • その他は1%
  • 年会費なし

欠点

  • アプライは銀行窓口に行かねばならない
  • カテゴリー選択は毎四半期ごとにしなければならない
  • カテゴリーが自分で選べるのはいいが、ただ選べるカテゴリーはガソリンやグローセリーなどの主要カテゴリー(2%バック)に比べると、それほど恒常的に高額使わないようなものが多い。たとえば、ジム、レストラン、家具、ファーストフード、スポーツ用品、本屋、携帯サービスなどのカテゴリーあり。

 

Chase Freedom

売り

  • 最初の3ヶ月で$500使って、$100のボーナス
  • 四半期ごとに変化する指定カテゴリーでは、$1,500を限度に5%バック。ガソリン、デパート、レストラントなどという大きなくくりの場合もあれば、Lowe’s、Starbucks、amazon.comなどビジネス名指定の場合もあり
  • その他は1%

欠点

  • 5%カテゴリーが変化するので、キャッシュバックを最大化したいと思えば、購買パターンの変更が必要。ビジネス名指定は購買フレキシビリティを低下させる。

 

Capital One Quick Silver

売り

  • 最初の3ヶ月で$500使って$100ボーナス
  • 年会費ゼロ
  • 上限なしの1.5%バック
  • Foreign Transaction Feeなし

欠点

  • すべてのカテゴリーで1.5%バックは悪くはないが、カテゴリーによっては、他のカードのほうがキャッシュバック率がよい。

 

 

それでどれにする?

いままでAmex一辺倒だったけれど、ちょっと計算してみました。キャッシュバックをどう最大化するか。計算の結果、メインカードをひとつ決めて使いまくる・・という方法ではなく、数枚を機会に応じて使い分けるという方法が、キャッシュバックを最大化するということがわかりました。

Amexはさすがデータベースに強い会社だけあって、年末にはYear End Summaryといって、自分のクレジットカード利用を月ごと、四半期ごと、年間で、どんなカテゴリーにいくらずつ使っているか、あるいはどのお店や会社にいくら払ったかなど、オンラインで自由に分析できるツールを提供してくれます。月々の細かい家計簿をつけていない我が家にはこのツールが心強い味方だったので、なるべくAmexをメインカードにすることでできるだけクレジット利用データをひとつにまとめるという目的もありました。

しかしながらいかんせん、Amexが使えないお店も多く、いたしかたなくMasterカードも利用していました。今回複数のカードを作るとなると利用データがさらにばらけることになり、データをとるかキャッシュバックをとるかは究極の選択ですが、試算の結果、複数カード路線でいくと、今より年間$350キャッシュバックが増えるという結果でした。悩むところですが、複数カード路線にトライしてみようかなと思っています。

 

ご参考までに、年間利用高の合計が$50,000の家計と$35,000の家計を例に、資産がどんなだったかをご紹介します。


cashbask $50000

 

cashbak $35000

 

どちらの場合も、もし一枚だけ持つならCiti Double Cashにして、毎月の残高をすべて支払いきるという方法が一番キャッシュバックが多くなります。他のカードの5%というキャッシュバック率は魅力的ですが、これはすべてカテゴリーが決まっているもの。結局、「その他」の割合が一番高いわけで、そこでもコンスタントに2%ゲットできるCiti Double Cashは強力です。しかしながら、せっかく5%もらえるクレジットカードがあるなら、その指定カテゴリーだけはそちらのカードを使うという方法をとれば、さらにキャッシュバックは大きくなります。そこで、グローセリーとガソリンにはAmex Blue Cash Preferredを使うことにします。

さらに、日本に帰国したり、出張や旅行で海外に行くとき、そこでもクレジットカードを使いますね。また、日本のAmazon.co.jpで本を買ったり、Rakuten.co.jpで日本の方にお歳暮を贈ったりとかしませんか。そのとき、多くの会社がForeign Transaction Feeを徴収します。Amexは利用額の2.7%、CitiとUS Bankは3%です。案外ばかになりません。そこで、アメリカ国外でのカード利用はCapital One Quick Silverを使います。こうすることで、年間$50,000利用では計$1,220のキャッシュバックが、$35,000利用では$805が受けられることなります。

 

ご自分の家計でキャッシュバックがいくらになるかごらんになりたい方はこちらでExcel表をお使いください。

キャッシュバック試算表

US Bank Catには、ここでは携帯サービスとレストランを例に使いましたが、ご家庭にあわせて変更ください。ブルーのところが入力セルです。あとは自動計算されます。Good Luck!

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3 comments

  1. こんにちは。

    我が家も年間$1,500ぐらいキャッシュバックがあります。ところで、キャッシュバックのパーセンテージもさることながら、計算時期もカード会社によって多様なことをご存知でしょうか?

    ・C社:リアルタイム(*)で使った分の1~3%が計上され、$25単位でいつでも「引出し」可(*「PENDING」の期間が2~3日あります)。

    ・D社:毎月の締日までに使用した分の1~5%が、締日の翌日以降端数も含めて「引出し」可。

    ・A社:毎月の締日までに使用した分の内、翌月の締日までに実際に支払った額の1~3%がその締日(翌月)の翌日以降$25単位で「引出し」可。

    我が家のようにクレジットカードの残高を繰り越すことがなく(当たり前ですね)ても、A社の場合は使用からその分のキャッシュバックが使えるまで30~60日間遅れます(1か月=30日、PENDING期間を除く、以下同様)。

    我が家はほとんどの場合キャッシュバックは支払い分に充てるのでC社とD社はカードの使用からキャッシュバックのベネフィットを得るまでの期間は実質的に同じですが、「$25分のキャッシュバックで$30のギフトカード」などを使う場合は、C社は使用後すぐにリアルタイムで使用分のギフトカードを注文できますが、D社は締日まで最長30日間待たなければなりません(しかしC社の場合、$25未満の端数はそれが切り上がるまで使えませんので痛し痒しです)。

    あははは。

  2. AMEXのキャッシュバックは少々特殊なルールです。
    つまり、例えば前月の請求残高が$1000だったとして、キャッシュバックの残高が$50になったので「引出し・使用残高にクレジット」を選ぶと、数日のうちに処理されます。ここまではどのクレジットカードも同じです。
    VISAやDiscoverなどのほとんどのクレジットカードではこの$50は請求残高の一部支払いと見做されて支払期日までに$950払えば請求残高の$1000全額を払ったことになりますが、AMEXは違うようです。もし$950しか払わないと、不足分の$50は未払い繰越しとなり、締日以降高率の利息が付きます。「使用残高にクレジット」の$50は翌月の請求残高に組み入れられ(差し引かれ)ます。
    確認はしていませんが、返品・返金も同様の可能性があります。
    つまり、AMEXでは請求期間内の「使用残高にクレジット」などに関わりなく、とにかく月次請求書の請求額全額を払うのが無難です。
    もし計算間違いや勘違いで未払い分があることに気づいたらどうするか?すぐにクレジットカード会社に電話して「My apologies」と素直に謝り、チェッキング口座の情報を教えると、未払いはその場で解消(利息課金が停止)し、翌営業日に必要額が銀行から直接支払われます。もしペナルティ(一回$30程度)が課金されていた場合は、カードの使用状況が良好(適度に使っていて支払い遅れがない)なら取り消してくれる可能性大です。クレジットカード会社よっては「良好な信用状況なら12か月間に2回までペナルティ免除可」みたいなルールを公表しています。
    不正使用を発見するためにも、そこそこ頻繁・定期的にオンラインでクレジットカードの口座を確認することを勧めましす。

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