オンライン・プライバシー - 自分の名前を検索してみると???

Last Updated on 2022年4月1日 by admin

ご自分の名前をgoogleサーチしてみたことありますか?有名人でもないのに、こんなに!というほど個人情報がでてくるかもしれませんよ。

私はよく古い友人を探したり、一緒に働くことになった知らない人について調べたり、はたまた家をレントする場合の大家さんがどんな人か知るために、サーチエンジンを使ったことはありますが、反対に自分の名前となるとなんだか怖くて一度もサーチしたことがありませんでした。ところが、昨日、PCに向かう私のところにやってきた主人、「おい、お前の名前でサーチするといっぱい情報がでてくるぞ。」 もちろん主人の名前でサーチしても同じこと。

ものすごい量の個人情報がでまわっている

以前、子どもをとりまくインターネット・セーフティーを専門にしているポリスマンのお話を聞きに言ったことがあります。そこで、一度も会ったこともなければ話をしたこともない子ども(この場合は中学生でした)の個人情報を3分間でどれだけ集めることができるかというシュミレーションを見せてくれました。Googleサーチからはじまって、市や郡などのパブリック・データベースや、ソーシャル・サイトのやりとりなどから、またたくまに、その子どもの住所、住んでいる場所、家の市場価格、両親が乗っている車、子どもの通っている学校、ひいては両親の年収や、何曜日にどんな習い事をしているかまで、すごい速さで暴露されていきました。

アメリカで公的情報とされるものには、家の登記情報、選挙権登録、国勢調査、裁判所の協議文書、前科履歴、性犯罪暦などがあります。日本でも家の登記情報などは公的文書なのでしょうが、一般の人がオンラインで簡単に見られるものではないでしょう。しかしながら、インターネット上の情報ハンドリングに長けているアメリカ、このような情報を使ってネット上でビジネスをする会社もたくさんあり、これらの公的情報が数クリックで手に入ります。

自分の知らないところで、他人が自分の情報を勝手に入手できるというのは気持ちのよいものではありませんし、なによりアイデンティティー・セフト(個人情報の悪用、なりすまし)やクレジット詐欺にもつながります。このインターネット上の自分の情報については、いつか対処せねばと思いつつそのままにしていましたが、今回の主人の言葉をきっかけに思い腰をあげました。

個人情報を提供するサイト

少し調べてみましたら、インターネット上で個人情報を提供するサイトには下記のようなものがあることがわかりました(これ以外にももっとあります)。

Intelius.com

Acxiom.com

USsearch.com

People Search

Google.com

ZabaSearch.com

PeopleFinder.com

Spokeo.com

BeenVerified.com

どんな情報が入手可能か

ネット上で個人情報をサーチすると、名前、住所、電話番号くらいはタダで出てきたりしますが、それに加えて、「詳しいバックグラウンド・チェックを買いませんか?」というセールス・キャッチを見かけますね。私は一度も利用したことはありませんが、あのようなバックグラウンド・チェックを使うと、下のような個人情報が手に入るそうです。

–      現住所、過去住所、電話番号、携帯番号、e-mailアドレス、PO BOX

–      年齢、生年月日、出生病院記録

–      名前やニックネーム、世帯収入、職歴

–      配偶者や両親などの家族・親戚関係、隣人、ビジネス関係者

–      未婚・結婚・離婚状況と履歴

–      前科暦、性犯罪暦

–      自己破産暦、抵当や差し押さえ情報、裁判所記録(裁判の日付、当事者・弁護士の名前、判決)

–      警察の記録(逮捕歴、刑務所記録)

–      不動産登録

–      所有ビジネス、プロフェッショナル登録情報

上記は公的情報ですが、これに加えて、ソーシャルネットワークから情報を引いてきたり、インターネット上のクリックをトラックしたものや、どこかで答えたアンケートなどの情報もここに統合されて、個人のデモグラフィックス、信条、興味、趣向にいたるまで蓄積されます。

たとえば、Spokeo.comにいってみて、ご自分の名前でサーチしてみてください。もし該当エントリーがなければ、ラッキーですね。しかし、アメリカにある程度の間住んでいらっしゃる方はほとんどご自分の名前を見つけたのではないでしょうか。どの情報も詳しく見るにはサービスをsubscribeしないといけませんが、項目だけ見てもいかに広範囲な情報が提供されることに驚きませんか。

 

個人情報の開示を阻止できる?

では、このような個人情報ガインターネット上で提供されないように阻止する方法はあるのでしょうか。どうやら、完全に個人情報の開示を阻止することはなかなか難しいようです。ひとつには、これらの多くの情報は公的情報であり、ソースとなる情報は市、郡、州などが持つ公的データ・ベースの中に蓄積されているもので、このような情報をソースで抹消することはできないからです。

しかしながら、それぞれのサイトはOpt-Outする(自分の情報の開示を非選択にする、つまり開示されないように選択する)ことができるようになっています。

いろいろ読んでいたら、どうやらこのようなインターネット上での個人情報を集めたり売ったりしているメイン・プレイヤーというのが存在することがわかりました。主なものはInteliusとAcxiomという会社で、前者はどちらかというと雇用前スクリーニングや情報照合などにフォーカスを、後者はダイレクト・マーケティングなどにフォーカスを当てているようですが、どちらも個人情報を扱う情報会社です。さまざまな公的データ・ベースから個人情報を集めるとともに、個人から集めた個人情報(オンラインでの購買や行動から)などを合併・統合し、個人についてのさまざまな情報を一括管理する会社です(考えただけでコワイ!)。こうやって集めた個人情報をいろいろな会社に売って、Inteliusは年商$150M、Acxiomは$300Mですよ!情報は金(キン)より高価なり。。

USSearch.com、ZabaSearch.com、PeopleFinder.comはどれも Inteliusから情報を引いてきており、YahooのPeopleSearch、LycosはAcxiomから情報を引いてきているようです。ですので、まずはこのふたつを最初に退治しました。Inteliusは運転免許を、ライセンス#や写真は塗りつぶして(必要なのは名前、住所、生年月日だけだそうです)してFAXしました。Acxiomはオンラインフォームがあったので、それに入力するだけ。それぞれOpt-Outの要領は下記のサイトで確認できます。

Intelius http://www.Intelius.com/privacy-faq.php

Acxion http://www.acxiom.com/opt-out-request-form/

*ほとんどのリンクが切れているとご連絡いただきました。URLが変更になることが多いようなので、URLの前にあるビジネス名とOpt Outのキーワードなどで検索くださると見つかるかと思います。

これ以外にもよくサーチにでてくるところはつぶしておこうと、Opt-Outの手続きをしました。

Us search http://privacylock.ussearch.com/

White ppage http://www.whitepages.com/privacy_central#6

People finder http://www.instantpeoplefinder.com/optout.php

Been Verified  http://support.beenverified.com/entries/20790838-what-is-the-opt-out-process-for-beenverified

Spokeo.com  http://www.spokeo.com/blog/help/

ところがところが、これ以外にもまだまだ、個人情報サイトはあるようですが、きりがないので今回はここまで。時期をみて、どの程度自分の情報が消えたかフォローアップをするとしましょう。

4 comments

  1. 私も以前、自分の名前を検索してみたところ、自分の情報が承諾なしに出回っていることを発見して、非常に憤慨したことがあります。どうも、家の登記情報がもとのようで、その時に自分の情報を削除するために、結構、苦労して削除した覚えがありますので、上記のサイトでOpt-Outしたその後、どうなったのか非常に興味あります。。(生年月日を知らせないといけないっていうのがどうも気になりますが。。。)

    私の場合、まず、そのサイトにリクエストしましたが、、そのサイトがリクエストに応じなかったので、TRUSTeのようなインタネット・プライバシの団体(数年前のことなので名前を忘れてしまいましたが)に問い合わせ、そこからリクエストしてもらい、最終的にはそのサイトからはその時は情報は削除されました。が、似たようなサイトはいくつもあるので、その時は、それだけであきらめてしまいました。その件があってからは、インタネットのプライバシに関しては今まで以上に敏感になり、簡単にサインアップしたり、アカウントを作ったりはしないように注意するようになりました。

    1. 本当ですね。オンラインで簡単にサインアップしたりしないようにしないといけませんね。でも、たとえば保険の見積もりなどにしても、便利なのでついついオンラインでやってしまいたくなります。便利さとその裏に隠れている危険をよく考えないといけませんね。。。

  2. 大分前の記事なので、仕方がないと思いますが、
    リンクをクリックしてみましたところ、そのページが見つかりませんという
    表示が出てしまいました。

    1. 本当ですね。URLはどんどん変わりますね。
      URLの前にある、会社名とOpt outというキーワードでサーチしてみてください。出てくると思います。
      もしかして詐欺サイトもあるかもなので、本当にそれがそのデータ管理会社か(まずは自分の名前がすでにそこに載っているか)確認くださいね。

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