Last Updated on 2018年7月25日 by admin
将来リタイヤしたときにソーシャルセキュリティの年金額はいくらになるのか、自分にもしもの時があったら配偶者や子どもにいくらの手当てがでるのか・・・予想はついていますか?以前はソーシャルセキュリティオフィスから、受給額についての詳しい書類が定期的に送られてきていました。残念ながらコスト削減のため、この通知は2011年に廃止されました。しかしながら現在では、オンラインでこのような情報を自分で確認することができるようになっています。
廃止された書類での通知は、2014年からは、25歳以上を対象に5年ごとに郵送されることで再開されました。60歳以上になると毎年送られてくることになっています。しかしながら、それを待たなくても、ソーシャルセキュリティのオンラインサイトに行ってアクセス口座をつくることで、居ながらにしていつでも情報が確認できるようになったので、ぜひ利用したいところです。
なお、すでにソーシャルセキュリティ年金を受給している人は、オンラインでは情報が見れないようになっています。情報の確認は電話かあるいはオフィスに出向いてすることになります。
こちらのサイトから、口座をつくることができます。名前やソーシャルセキュリティ番号、住所などを入力したのち、本人確認のため、クレジットレポートに載っている個人情報を使って質問があります。ホームモーゲージで使った銀行はどこかとか、以前住んでいたStreetの名前はなどです。ソーシャルセキュリティはExperianと提携しているので、Experianのクレジットレポートに載っている情報が使われています。これらにすべて正しく答えられれば、本人確認が成功したということで口座がつくられます。
確認できること
オンラインアカウントでは、年金受給開始可能の最低年である62歳、Full Retirement Age(生まれた年により決まり、65歳から67歳の間)、受給額が最大化される70歳のそれぞれの時点での受給予想額と、本人死亡の場合の配偶者と子どもへの手当て予想額などが確認できます。これらの額は、将来のリタイヤメントプラニングのためにも、また本人死亡の場合に備えた生命保険プラニングのためにも重要な情報となりますので、しっかり確認されるとよいでしょう。
この予想額はあくまで予想額であり、将来的にもFull Retirement Ageまで働き続け、現在とほぼ同じ程度の収入を得続けるという前提のもとに計算されています。計算上で使われる収入には上限が設定されており、現時点では$118,500(2015/2016年の数字。年々インフレ調整される)までの収入が計算の対象となっています。これを超えた収入は、Medicare税の課税対象にはなりますが、ソーシャルセキュリティ税の課税対象にはなりません。すでに収入がこの上限を超えており、今後も超えたままFull Retirement Ageを迎える人は、現在の予想額は実際受け取る額にかなり近いものになるといえましょう。
反対に、収入がまだ上限に達しておらずこれからも上がっていくという場合や、将来は残念ながら収入は下がるというような場合、あるいはFull Retirement Ageより前にリタイヤする場合は予想額は上下する可能性があります。
間違いがないか
同時に、Earning History(収入履歴)が確認できますので、チェックしましょう。前述のとおり、将来の年金額はEarning Historyによって左右されます。間違いがあれば、受給額が正当な額より低くなることもあります。
もしEarning Historyに間違いを見つけた場合は、オンラインで変更することはできないので、電話かオフィスに出向くことになります。一応、変更は、収入を得た年の年度末の3年と3ヵ月と15日以内ならできるというルールがありますが、それを超えている場合でも、タックスリターンや給与明細などで情報が確認できれば可能な場合もあるようですので、直接ソーシャルセキュリティオフィスに確認してください。
詐欺にお気をつけて
なおこのオンラインサービスが開始されてから、関連の詐欺も多発しています。ソーシャルセキュリティオフィスを装いメールで「オンラインアカウントを開設してください」という勧誘をし、個人情報を盗むというものです。そのようなメールには応答されませんように。アカウントを開く場合には、かならず自らソーシャルセキュリティのオンラインサイトにアクセスし口座を開くようにしましょう。
今年は5年ごとに送られてくる書類が届いたのですが、昔送られてきたものには、
いま仕事をやめて、62歳から、67歳から、70歳からの支給予想額が記入されてあったような気がするのですが、気のせいでしょうか。
今回見ていると、62歳なり、まで継続して働いていたときの予想額で、早期リタイヤした場合の金額はわからないんですよね。早期リタイヤを考えていたら、リタイヤ予定の前によく確認しないといけませんね~。
ソーシャルセキュリティが全くなくなる、ということはないかもしれませんが、あまりアテにしないほうが無難なのかなあと思ってしまいます。
一番最新の書類は見ていないので確かなことは言えませんが、いままのパターンだと、”At your current earnings rate, if you stop working and start receiving benefits at 62 “というような表現なので、62あるいはfull retirement ageまで働き続けることを想定していると思います。おっしゃる通り62歳前にリタイヤされる場合は、この計算はあてにならず、あらかじめSSオフィスにご相談されたほうが良いと思います。
こんにちは、来年から始まる、Fiduciary Standard Ruleを説明いただけませんか?また、今後の年金積み立て口座 401K、Roth IRA への変化、将来受け取る年金への影響を教えていただけますでしょうか?
コメントありがとうございます。考慮させていだきます。
ありがとうございます。夫婦で、楽しみに待っております。
将来日本に帰ってしまったとしても日本で受け取ることは可能でしょうか?
こちらの記事が参考になるかと。。日本で受け取るソーシャルセキュリティ と アメリカで受け取る日本の年金