クリスマス・プレゼントにノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンをもらった息子。欲しがっていた物なので、うれしそう。箱を開けて、入っている書類に目を通すあたり、慎重な彼らしい行動。「このプロダクト・レジストレーションって、早くやったほうがいいよね?」と聞いてきた。手には、ワランティ・カードとレジストレーション・カードが一緒になったような書類を持っている。「いいんじゃない、レジストレーションなんてしなくたって」とわたし。「だって、ワランティ効かなくならない?」と息子。さて、どっち??
レジストレーションとワランティはふつうは別モノ?
昔、メーカーのマーケティング部門で仕事をしていたときのことを思い出します。レジストレーションは単に顧客の個人情報集めのためのもので、レジストレーションをしなければワランティを提供しないということはありませんでした。ただ、「ワランティが欲しいならレジストレーションをしないとね」という間接的なメッセージをかもし出しつつ、できるだけ個人情報を集め、将来のマーケティングに使うというような魂胆でした。
そこでちょっと調べてみました。どうやら、メーカーごとにポリシーの違いがあるようです。ですので、製品ごとのワランティ・ポリシーをまずはよく読むことが先決です。パッケージの中のワランティ情報をよく読み、「レジストレーションが必要」とは書いてないのなら、ワランティを受けるためにレジストレーションは必須ではないということ。それならば、何もわざわざ個人情報を進んで提供する必要はないでしょう。そこには、ワランティを受けるために必要なものが明記されているでしょう。購入レシートやワランティ・カードなど、必要となるものはきちんと管理しておきましょう。必要なことだけきちんと押さえ、必要でないことは進んでしないことです。
レジストレーションで集める情報には、相当細かいものもあります。たとえば収入レベルとか、子どもの数、趣味、生年月日など。。。このような情報は、まさに将来のマーケティングに使うためのものですから、提供することによって消費者個人には何もメリットのないことです。
必要でないレジストレーション・カードを返送すること、あるいは必要以上に個人情報を提供すること自体、その人の「人となり」についての情報となります。つまり、そのような人は、「簡単にのる人」であり、マーケターの格好のターゲットとなります。将来、いかにも得をするような宣伝を流したりすると、すぐに買う人・ひっかかる人であることを語っているのです。
レジストレーション・カードには、個人情報の取り扱いについて明確なポリシーが記されていないことが多く、このような個人情報は会社間で売買されて横流しされる可能性もあります。必要以上の個人情報の提供は、百害あっても一利なし・・・自分と家族を守るために、どうしても必要な情報だけ出すのにとどめるのがいいでしょう。
レジストレーションが必要なら・・・
ワランティ・ポリシーに、「レジストレーションをしなければ(場合によっては、購入後○○日以内に・・・となっている場合もある)ワランティ・サービスは受けられません」と書いてあるなら、レジストレーションをするべきです。ただし、この場合も、細かい個人情報はオプショナルでしょうから、必要最低限の情報提供にとどめるべきでしょう。氏名、住所、製品名とシリアル番号ぐらいで十分なのではないでしょうか。
ワランティのためにレジストレーションが必須なわけではないが、プロダクト・アップデートやリコールの情報をもらうためには必要なこともあるでしょう。その場合は、オンラインでe-mail登録するだけでも十分かもしれません。できるだけ提供情報を少なくする工夫をしましょう。
息子のヘッドフォンは・・・
とういことで、息子のヘッドフォンについていたワランティ・ポリシーを読んでみました。「ワランティを受けるには、オリジナルの購入レシート、ワランティ・カード、付属アクセサリを含む製品一式とオリジナルのパッケージ箱が必要」と書いてあり、レジストレーションについての言及はありませんでした。息子には個人情報をどう守るかについて話し、レジストレーションはしないように言いました。
ですけど、オリジナルのパッケージ箱が必要というのは知りませんでした。うちはいつも、返品しなければならない場合を考慮して、一定期間はパッケージ箱はとっておくのですが、その後は処分してしまっていました。ワランティを受けるために、箱が必要な場合もあるのですね。面倒でもちゃんとポリシーを読むことって大切なんですね~。。。