買い物の節約　-　「つい買っちゃった」を防ぐ

皆さんは買い物が好きですか？わたしはあんまり好きではありません。ことにグローセリー・ショッピングは一番嫌いですが、でも他にやってくれる人がいないので、自分の仕事と割り切ってやっています。でも買うものはいつも一緒。野菜セクションを一回りしたら、乳製品へ回り、穀物系を買って、あとはお肉。。いつも一緒だから、きっと嫌いなんでしょう。飽きるんですね。かといって、新しいものにトライしてみようという気概もなく・・・。たまに、これは「おいしいそう！」と思って買ってみても、どうも舌になじまなかったり（とくにアメリカのものは）、家族から大反抗を受けたりして、またいつものものに落ち着いてしまいます。

だから、「これ、食べて見て！このまえ○○のお店で買ってみたら、すごくおいしいの！」と教えてくれるようなお友達に、心からあこがれてしまうのです。どうして、おいしいものが見つけられるの！という驚きと、新しいものに挑戦するその気概に感嘆してしまうのです。

でも、ある記事を読んでいて、わたしのそのような「つまらない、ルーティンの、お店に入ったら早く出ることしか考えていない」買い物法が、無駄遣いを一番しない方法なのだということに気づきました。。ヨーロッパとアメリカで、食料品店に入るお客さんを対象に調査したリサーチの結果です。こんな感じ・・・

• すべてのお客さんについて調べたら、予定していなかったのに買ったものは、全体の買ったもののうち20％。
• お店の中での宣伝・プロモーションよりは、お客さん自身の性質（年齢、収入、買い物スタイル）のほうが、予定しないものを買うかどうかに影響する。つまり、どんなに魅力的な宣伝をしても買わない人は買わないし、そんなにすごい宣伝でなくても買う人は買う。
• 車や自転車で来る人のほうが、歩きで来る人より、予定外の購入をする。
• 購入するもののカテゴリー（たとえばパン、ミルク、野菜といったように）が増えれば増えるほど、予定外の購入も増える。
• 若くて未婚の成人は、予定外の購入が多い。
• 年齢が上がり、家族の人数が増えると、予定外の購入は減る。
• 新聞広告の値段表示に頼り（あらかじめ値段を確認して）ショッピングをする人は、予定外の購入が少ない。
• 自分のことを、「すばやく効率よくショピングするほうだ」と思っている人は、予定外の購入が非常に少ない。
• 来店の理由が、「どうしても必要なものを買い忘れた」という理由である場合は、予定外の購入が少ない。
• 来店の理由自体が「予定外」である場合は、予定外の購入が増える。反対に、週に一度の「いつもの」来店である場合には、予定外の購入が減る。
• いくつものお店に続けていく予定がある場合、2店目、３店目では、予定外の購入が減る。

ね、わたしのように「入って買って出る」だけの人は、予定外の買い物をしないといことですね～。そうです、いつもつまらないほどに買い物の内容は同じ。つまらないといえばつならないですが、お金の無駄遣いはあんまりないように思います。

ということで、無駄遣いしないためのコツをまとめてみました。

スピーディ直行型

計画が一番ということでしょうか。複数店行くほうが無駄遣いがないというリサーチ結果がありましたから、まとめて買い物してしまいましょう。どこに行くかと、どこで何を買うかをリストにして、それをガイドにパッ、パッと済ます。わたしの場合など、いつも買うものが一緒ですから、リストなんて頭に入っています（というか体にしみこんでいて、いつも同じルートでオートドライブ状態です　笑）。ぶらぶらしないこと、入ったら、出ることだけを考える！

子どもを連れて行かない

うちの場合、子どもと一緒に買い物に行くと、いきなり予定外の購入が増えます。本当は子どもを連れて行かないのが一番だけど、でもたまには一緒に行きたいとも思いますよね。ただ、ほうっておくと、ポンポン、カートにものを投げ込むので大変です。お菓子のひとつ、ふたつは買ってやることもありますが、あんまり欲しいものが多いときは、額を決めてその範囲内でトレードオフするようにいいます。

うちの子どものウィークポントはビーフジャーキー。よく、レジのところに置いてありますね。あれは、レジのところにあるべくしてあるのでしょうが、そのワナに毎回はまるのがうちの子どもたち。なぜ、ビーフジャーキーはレジのところにあるのかを説明し、自分はそれにはまっているのだということも説明しています。それからレジのところで買う値段は、Sam’sやCoscoで大きなバッグで買う値段の2倍くらいはする（適当な予測だけど）ということも教えています。結局買いますけど。

ちょっとの無駄遣いを計画する

「購入予定ではないもの、リストにはないものは絶対に買わない」というルールを徹底できる方には必要ありませんが、でも人間、ちょっと無駄遣いしてみたくなるものですよね。「絶対やらない」と思うと、「かえってやりたく」なったりもして、無理しすぎるとダイエットの余波のようにかえって大変なことになっちゃったり。だから、あらかじめ「ちょっとの無駄遣いはＯＫ」というルールをつくっておきます。上のビーフジャーキーはまさにそう。$5までとか$10までなら何を買ってもＯＫというような、ちょっとした無駄遣いを事前に計画しておくのです。

食べてから行く

これは、うちの主人と息子にとっての重要課題。家族でグローセリー・ショッピングに行くとき、空腹で行くと本当に大変なことになります。

以前に、バージニア州からカリフォルニア州に引っ越したとき、10日かけて大陸横断してやってきたのですが、カリフォルニアの新しい家に着いたその夜、もちろん冷蔵庫はからっぽ、食べるものがありません。幸運なことに、ちょっと走れば日系食品店。比較的小さなお店だったのですが、それでも目においしそうなものが盛りだくさん。しかも、以前のバージニアでは日系食品店というものが近くになく、体が覚えているのでしょうね、「日本食品は買えるときに買いだめすること」みたいな本能。家族4人で目の色が変わってしまい（でも、主人と息子がとくに）、入れるは入れるは・・・そんな小さなお店でこんなに買う人はいないというくらいカートは山盛り、しめて$250でした。今思えば、いったい何を買ったのかさえ思い出せません。あれは100％予定外購入！でもいい思い出だけど。。きっと周りからみればキチガイ家族だったと思います。。。

調べてからにする

グローセリーに限らずモールや大型店などでも、プロモーション・テーブルが出たりして、なんだかとても便利でよさそうなもの売ってたりしますね。「今ならセール価格で」などと書いてあったりするとちょっと心が動きます。買っても、いらないなら返品すればいいやという気持ちも働きます。でも、それこそ予定外の購入であり、衝動買いです。セール価格は衝動買い促進剤であって、あとでもきっとセール価格で手に入る、返品するのが面倒で返品しない可能性がある、うたっているほどよいものではないかもしれないと考え、その場はやり過ごすことです。あとでインターネットで商品名を入れてサーチしてみると、２スターだったなんてこともよくあります。

予定外デーもつくる

ちょっとの無駄遣いを計画するとともに、たまには大きな無駄遣い計画もするということ。上の日系食品店の例じゃありませんが、たまには（たまが6ヶ月に1回か1年に1回かは考えてね）バッ～っつとはじけることも大切。でも、はじけるのも計画のうちということが大切かもしれません。「いま、はじけてる！」という意識が必要です。そしてはじけているときは、それを十分に楽しむこと！

クリスマスにスキー旅行に行ったのですが、そのときコンドに泊まることになっていたので、食料品を持参しました。Trader Joe’sに行って、いつもは買わないようなお菓子や冷凍食品など、それこそ「これ、よさそう！」と思ったら、何でもかごにポンポン！この買い物はいつものルーティン・オートドライブと違って、旅行の前味をあじわうものでもあり、とっても楽しかったです。

・・・でもまた当分は、いつものつまらない買い物に戻りま～す。