息子が運転免許のことを口にするようになりました。オソロシイ、オソロシイ。Centers for Disease Control(CDC)によると、16歳から19歳のドライバーが衝突事故に巻き込まれる確率は他の年齢層に比べて4倍も高いのだそうです。全米を運転するドライバーのうちティーンは14%であるのにもかかわらず、全米で起こる車関連の事故(けが人のある)のうちティーンが関係するのは30%なんだそうです。毎年3,000人ものティーンエイジャーが交通事故で命を落とし、交通事故がティーンの死因のナンバーワンです。余談ですけど、CDCって伝染病とか疫病とかをコントロールするところかと思っていたらティーン・ドライバーも対象に入っているのですね。ティーンって疫病??
運転といえば、まずは保険。保険に入らにゃ運転ができません。だけど半端じゃなく高いティーンの保険。今日は、ティーンの自動車保険のポイントをまとめました。
いつ入るべき?
州や保険会社によっても違うようですが、一般的には、家庭内で有効な運転免許を持っている人はすべて保険に入ることを要求する保険会社が多いようです。ただ、自動車保険は人ではなく車に掛かるものですから、定義上は保険のない子どもが親の車を運転して事故にあった場合、親の保険ポリシーが補償がおりるということはありえる話(親の車を親の友人が運転した場合と同様に)。しかしながら、その場合もいろいろ問題があったり、子どもの保険料を運転免許取得時までさかのぼって支払うよう要求されたりするということも聞きますので、やはりルールブックどおり、免許を取得したら保険に入れるのが基本のようです。一方、Learners permitの場合は、多くの州で自動車保険の購入をリクワイアメントとはしていないことが多いようです。ただ、保険会社によっては購入要とすることもあるようです。確認が必要です。
ふつうは親の保険に追加
親の保険に入れれば2台、3台まとめて加入するため割安になったり、住宅保険など他の保険とまとめることでさらにディスカウントがきいたりします。ただし、ティーンが事故を起こしたり違反をしたりすると、親のポリシー全体に影響することになります。ティーンが親とは別に自分の保険を購入するということはできますが、通常はこのほうが高くつきます。しかしながら、たとえば親がハイエンドの高級車を乗っていたり、親がスピード違反や事故が多く運転成績が悪いような特殊なケースで、反対にティーンは低コスト車に乗る成績の良い学生であったりすると、子ども自身の保険を別に購入するほうが安いこともあるようです。
保険料節約―いい成績をとる
GPA3.0以上をとれば保険料が10%安くなるという目安があるようです。実際いくら安くなるかは保険会社ごとなので、具体的にどのくらいの成績でどのくらいの節約になるのか確認するとよいでしょう。よい成績をキープすることを運転することの条件にしたり、よい成績をとって浮いた保険料をインセンティブとして子どもににあげるというような策もあるようです。ご家庭のポリシーに応じて、うまく活用するとよいでしょう。
保険料節約―ドライビングクラスをとる
ドライビングスクールでクラスをとって保険料を安くするという方法もあります。15%くらいの保険料節約になるようです。ただ、どのドライビングスクールが保険会社の認定スクールとされているかをあらかじめ確認することが必要です。州や郡によってはハイスクールでドライビングクラスを提供している場合もありますが、これらも認定の対象になっていることもあるそうですから、確認しましょう。通常のドライビングクラスに加え、ディフェンシブ・ドライビング(防衛運転)のクラスなどをとると、さらに保険料が安くなることもあります。ディフェンシブ・ドライビング・クラスは保険料節約だけでなく、ティーンにとってよい学びと経験の機会になるでしょう。
保険料節約―監視装置
監視装置というとちょっとコワいけど、でも心配ですよね、ティーンの運転。いったいどういう運転をしているのか、監視したいじゃないですか。。。今はいろんな便利な装置があります。ビデオを録画するものからGPSを利用するものまで。どのくらいのスピードを出したか、レーン変更は頻繁すぎないかなど後(あと)から運転スタイルをレビューできるものから、運転している最中に危険な運転についてウォーニングを発するものまでいろいろあります。Insurance Institute for Highway Safety調べによると、監視装置はティーンの安全運転に貢献するというデータがあるそうです。そして、保険会社によりますが、監視装置をつけていること自体が保険料節約になります。
保険料節約―ハイスクール卒業
ハイスクールを卒業する、あるいは18歳になる時点で保険料が下がる場合が多いようです。保険料のディスカウントは自動的ではないかもしれません。気に留めておいて、必要があれば保険会社に「保険料は下がらないのですか?」とチェックする必要があるかもしれません。
どういう車がいいか?
ティーン自身の身の安全のためにも、また保険料節約のためにも、信頼性と安全性の高い車を運転するのが一番です。信頼性と安全性の高い車とは、セーフティー機能が充実している中型車が一番とのこと。もっとも保険料の安いのはミニバンですが、ティーンにミニバン・・・ちょっと無理かもね。せめてレンタル・グレードのセダンならいいでしょう?もちろん新車は保険料が高いので、信頼性の高い中古車です。ティーン自身を守るという観点からすると、SUVがいいらしいです。SUVは車両安定制御などのセーフティー機能も充実しており、また車高が高くサイズも大きいので事故に巻き込まれても大きな怪我をする確率が低くなるそうです。セダンがSUVか、ま、それぞれの家庭の判断で。。信頼性・安全性データは以下のサイトで調べられます。
- National Highway Traffic Safety Administration
- National Insurance Crime Bureau
- J.D. Power and Associates
- Insurance Institute for Highway Safety
古くて安全な車をティーンにアサイン
家庭のどのドライバーがどの車を運転するかという指定をしなければならない州では、もっとも古くて最も安全性が高い車をティーンにアサインすることで保険料を節約することができるようです。もちろんその車をティーンが運転することが、ティーン自身の安全のためにも一番です。
カレッジに行くときは・・・
お子さんがカレッジに行くとき車を持っていかず、恒常的に運転することがなくなった場合はどうでしょう。この場合のハンドリングには州と保険会社によって大きな差があるようです。カレッジでも運転せず、家でも運転しないなら、保険から子どもを抜くことを許している場合もあれば、家でのほんの稀な運転は多めにみてくれたり(Occasional Driverというステータス)する場合もあったり、またカレッジが100マイル以上離れている場合にそれを認めるという条件をつけている場合など、まちまちです。よく確認しないで抜いてしまって事故にあい、必要なカバーが得られなかったというのは避けたいところ。あらかじめきちんと確認するのがよいでしょう。
見積もりを取り直す
自動車保険の保険料を節約するコツは数年に一回、見積もりを取り直すことです。ティーンを新しく保険に加えるというのであれば、このポイントはより大きな意味を持ちます。ティーンに対するリスクの測り方と保険料の設定方法、安全装置ディスカウントの有無、安全性の高い車のティーンへのアサイン、Occasional Driverとしてのステータスの有無など保険会社ごとにポリシーが違いますから、結果的に保険料も
違ってきます。現在の保険にティーンを入れるのが一番と思い込んだり、どこも一緒と決め付けたりしないで、見積もりをいくつか取り直し保険会社ごとの条件の違いを比較することが肝要です。