VerizonでDeltaな夏休みのできごと - 第二話

どひゃ~、疲れています。お腹すいています。今、LAの飛行場のチェアで寝ています。2:00AM過ぎ。飛行機を降ろされてからどうなったかって?結局、再予約のために待ち行列で4時間待ちました。ゲートのカウンターはあふれかえっていたので、セキュリティー・ポイントから出たところにあるSpecial Servicesというカウンターに行くように言われました。そこは、まあ、ありとあらゆる人が並んでいまして・・・わたしたちのようなダブルの欠航をくらったような人もいれば、飛行機に乗り遅れた人も。羽田に行く人もいれば、サクラメントへ行く人。珍しいところでは、その日デルタが小さな地方エアラインを吸収合併したとかで、その小さなエアラインのチケットがデルタのシステムで認識されないので困っている人とか・・・。

ひとりに平均20分から30分かかるので、ラインはなかなか動きません。しかも、欠航になった羽田便から下ろされたバゲージは、#4のバゲージ・クレームに出てくるといわれていたので、何度も確認にいきました。この上バゲージまでなくなっちゃあ、泣きっ面に蜂ですからねぇ。。でも、これが出てこないんです、ちっとも。そのへんのスタッフに聞いても誰も把握していないし。待ち行列のスポットをキープしつつ、ふたりの子どもをケアしつつ、バゲージ・クレームに何度もチェックしにいくの、いかに大変かわかります?同じ羽田便の人たちと協力しあったからなんとかなりましたけども・・・

飛行機から下ろされたのが9:00PM過ぎ。。。そこからSpecial Serviceカウンターの待ち行列で4時間待ちですから、結局わたしの番が来たときには夜中の1時過ぎでした。そこまで、わたしもふたりの子どもも、12時間くらい飲まず食わずです・・・もうヘトヘト、でもとにかく子どものためにもがんばらねば!

私: 「おねがいですから、なんとかしてください。」

カウンターの人: 「明日の朝、デトロイト経由でもうチケットがとれています。」

私: 「デトロイト経由なんてアクセプトできません。東京なら、羽田でも成田でもいいので、もう少しましなルートを提示してください。」

カウンターの人: 「では、明日の朝、8:45発のホノルル経由成田便でどうぞ。」

 

本当は、もちろん当初と同じ直行便がよかったけど、どうやらそれは難しいらしいので、ホノルル経由でOKする。

 

私: 「バゲージが出て来る来ると言われつつ、まったく出てこないので、それもチェックしてください。」

カウンターの人: 「では、このホノルル経由成田便に乗せるよう手配します。」

私: 「なんだ、そうしてもらえるなら、最初からバゲージ・クレームと待ち行列を行ったり来たりしなくてもよかったんですねぇ。では、新しいバゲージ票をください。」

カウンターの人: 「その羽田便の古いバゲージ票のままで、成田に行くように手配しましたから大丈夫です。」

私: 「ほんとぉ~??なんかハード・コピーはもらえませんかね、確認のため。。」

カウンターの人: 「ここでは出せないのでかんべんしてください。」

 

私: 「まあ、いいや。じゃあ、とにかくホテルを手配してください。」

カウンターの人: 「ホテルは売り切れです。」

私: 「へ?だって、子どもふたり連れて、どうすればいいんですか?」

カウンターの人: 「助けたいのは山々ですが、ホテルの部屋、全部ないんです。だいたい最後のお客さんは、オンタリオ(空港から1時間)のところに最後の空き部屋があり、そこまで行ったんです。」

 

それは、デルタが抑えているホテル・ルームが全部はけてしまったということで、LAエアポートの周りにホテルの空き部屋がひとつもないということではないと思い・・・

 

私: 「じゃあ、自分で探しますから、あとで返金してもらえますか?」

カウンターの人: 「返金については、ここではわかりませんから、アトランタの本社に連絡してください。」

(かなり、あたまに来て・・・)

私: 「じゃあ、少なくともエアポート・ラウンジを使わせてください。そこで寝ます。」

カウンターの人: 「ラウンジは夜間は全部閉まります。」

 

スーパーバイザーに話そうと思い、呼んでもらう(この状況では、「苦情」の域は超えて、「頼むからお願い」の領域です。だって、すでに飲まず食わずで12時間、この期に及んで体を横たえるところもないなんて!)。でも20分待ってもスーパーバイザーは来ませんでした。タクシーを呼んでもらって自宅に帰ろうかとも思ったけど、これには息子が「やめとけば」と一言。すでに夜中の2時近く。朝8:45の便に乗るには、数時間で帰ってこなければなりません。それにまた朝、タクシーが来なかったりしたら余計に大変。息子が「ここ(空港)で寝ようよ。」・・・といことで、今は空港のチェアで寝ています。

 

お腹がすいたので、何か食べようとするけど、夜中の2時ですからねぇ。セキュリティー・ポイントの内側に入れば、自販機があるのを知っていたので中に入ろうとするも、セキュリティーの人に、「朝の4時までは入れませんよ」と言われ、結局何もお腹に入れられません。やっぱ、緊急用にキャラメルとかクッキーとか何かいつも持っていたほうがいいですねえ。バッグの中にはガムしかないので、それを噛みつつ空腹に耐えています。10歳の娘は、「ママ、お腹がすいた、お腹がすいた」といいつつ眠りにつきました。ひどいなあ、15時間遅れのうえ、乗ったら4時間40分飛行機の中で待たされた挙句、欠航。そこから4時間待って、成田便がとれたはいいが、空港で夜を明かすしかないとは。。。少なくとも、サンドイッチくらい持ってきてほしいよ。それとクッションとブランケットくらいくれてもいいよねえ。これって、なんか基本的人権の侵害のような気がする。。

 

食べ物がなくても、飲み物がなくても、ベットがなくても、息子は案外ポーカーフェース。ま、彼にとっては命ともいえる、アウトレット(電源)と空港のWi-Fiがありましたから。「ゆっくり眠りたいねえ」と言う私の横で、「こんなの、いつもの生活とそんなに変わらないよ」とiPhoneでコンスタントに友人とやりとりしている彼。とりあえず、すでに仕事のため日本に帰っている主人に、ホノルル経由成田便で帰ることを伝えるためメールするよう、息子にお願いする。私もどうも眠れないので、息子がiPhoneで見ているビデオを一緒に見たり、息子がやっているゲームに参加したりする(のろまをバカにされながら)。ま、こんなことでもなければ、こんなふうに息子の世界をシェアすることもないので、こういうのを不幸中の幸いというのでしょうか・・・

 

結局、朝6時くらいにセキュリティーを通過し中に入る。マクドナルドに直行。あまりの空腹にあまりにオイリーなものをお腹に入れたので、気分が悪くなる娘と私。。。平気でパクつく息子(恐るべしティーンエイジャー!)実は、ホノルルまでの便もそこから成田の便も、もらっているチケットには「Seat will be assigned at the gate」と書いてあったので、本当に乗れるかなんだか確約がないような気がして不安だったのですが、ゲートに行ったらもうちゃんとシートがアサインされており一安心。

 

ホノルル乗換えも、まあ問題なくいきました。成田についたときは、さすがにゲロゲロ。子どもふたりは案外平気な顔していましたけども。半信半疑だったバゲージも、ちゃんと出てきました。

 

だけどこの旅、やっぱちょっとひどいよなあ。今まで、飛行機ではいろいろありました。乗換えのパキスタン・エアーが欠航してカラチで泊まったこともあるし、LA発サンノゼ便に乗り過ごし、次便に乗って挽回すべくコンコースを全力疾走するも危機一髪でドアが閉まりセンノゼ一泊とか、ケルンに着くなり具合の悪い娘をERに連れて行き、レンタカーは間違ったものがくるし、そのうえバゲージが出てこず、ドイツ語のカーナビでベルギーのホテルまで迷走し、付いたら夜中の2時過ぎだったり。。。でも、今回のように、自分たちに落ち度はなく、エアライン側の一方的な落ち度でここまでひどい目にあったことはありませんねぇ~。ちょとこれは正式にクレームしようと思います。疲れたのでここで一息。シメは次回に。

6 comments

  1. VerizonとDeltaどちらに軍配が上がるのでしょうねー。こういう比較をすると対象になる企業は限りなくあるここアメリカ。だけど航空会社って大変なのは分かるけど。私たちのようにこちらに住んでいる人間なら、ある程度は英語で交渉することもできるけど(すごく疲れますが)、私の両親のように英語をまったく話せない人間がこういう状況に陥った場合どうしろというのでしょうか。やっぱり日系に乗ってもらうしかないのかなー。

    1. でへへ、実は今、中国にいます。日本にいた主人と合流し、家族4人で北京経由で合肥という街に来ましたが、なんとまた北京から合肥行きがキャンセルでした(これは台風の影響でした。主人は私をキャンセル女と呼びます)。北京に一泊足止め。。問題は、うちの家族には中国語のできるものがひとりもいないこと。。片言さえ話せません。交渉なんてもんじゃないですね。周りのひとを見て、まねてみて、あとは日本語でも英語でもでっかい声でしゃべり続けるみたいな・・・でも、Air Chinaはちゃんとホテルも用意してくれたし、シャトルもあったし、再予約も(多少の待ち時間はあったけど)スムーズで、言葉ができないわりには随分とスムーズでした。デルタよりもずっと対応がよかったような・・・

  2. デルタの件、ひどいですね。
    参考になるかどうかわかりませんが、弁理士さんがデルタ遅延でクルーズ船に乗る事ができなかったケースです。

    http://takaoinnewyork.blog118.fc2.com/blog-entry-351.html

    このあと友人の弁護士にリポートを書いてもらって(数十ページ?)、デルタと交渉。
    数千ドルのチェックが送られてきたとブログに書いておられましたよ。(その記事は削
    除されたのかみつけられません)
    Good Luck!

    1. ひえ、クルーズに乗り遅れたらちょっとシャレになりませんね。だいたいうちはただの里帰りだからいいけど、LAX-羽田の夜中便(早朝羽田着)はビジネスの方もたくさん使うでしょうから、そういう便を作るならそれなりの覚悟を持ってもらいたいですよね。弁護士さんを立てて戦ったりするのも疲れますよね。弱い消費者です・・・

  3. 偶然、このサイトに辿り着きました。Indianaの南部に企業から派遣されて2008年まで5年間駐在したので、ご夫婦でインディアナの州立大学(もしかしてBloomingtonですか?)に留学されていることに対し、親近感を持ちました。クレームの英語力がとても普通の主婦とは思えなくて、いったい何をされている方だろうと想像しましたよ。家内の場合は5年間、スマイルにボディランゲッジと文法を無視した会話で過ごしていましたから・・・。時々サイトを覗かせて下さい。

    1. katsuさん、ようこそお越しくださいました。うちは、West LafayetteのPurdueでした。在学中、Business Writingのクラスで苦戦し、どんなに徹夜してがんばっても(しかもアメリカ人に添削してもらっても)、Bしかとれず悔しい思いをしたのを思い出します。インディアナ・・・何もないけど、いいところでしたよね。今頃は紅葉がきれいなんだろうなあ。広い空とコーンフィールドもなつかしく思い出します。またどうぞお立ち寄りください。

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