California 529 ScholarShare College Saving Plan 

このブログでは、具体的な金融商品やプログラムをご紹介することは(中立的な立場を保つためと、個々のケースに応じてベストな商品は違うことから)ほとんどないのですが、今回は例外として、California 529プランである ScholarShare College Saving Planが現在行っている、ロールオーバーキャンペーンをご紹介いたします。すでにどこかの州の529プランに加入している場合で、それをこのカリフォルニアプランへロールオーバーする場合に、大きなボーナスがもらえます。

ご紹介する理由は、1)ロールオーバーボーナスがかなり大きいことと、2)この529プラン自体が優良プランであるからです。まずはこのキャンペーンの内容からご紹介します。

 

キャンペーン内容

 

  • カリフォルニア以外の他州の529プランからのロールオーバーが対象
  • 期限は2017年7月1日まで
  • $10,000以上のロールオーバーであること
  • 口座申込者は全米50州の18歳以上の合法居住者で、ソーシャルセキュリティ番号か納税者ID番号を持っていること
  • 新規ベネフィシャリー(通常はカレッジ入学予定のお子さん)のための新規アカウントであること
  • ロールオーバーが確認できてから、その額に応じて60日以内にボーナスが口座へデポジットされる

California 529 bonus

詳しくはこちら

このボーナスの大きさはちょっとばかり注目です。今までもロールオーバーボーナスを提供するキャンペーンはいろいろあったと思いますが、たとえば下記のMerrill Edge。$200,000以上のロールオーバーで$600となっていますが、今回のカリフォルニア529は$50,000以上で$500です。

merril bonus

また529プランのボーナスキャンペーンもこれまでいろいろあったと思いますが、今回のようなレベルのボーナスはなかなかないと思います。たとえば、テネシーのTNStars College Saving 529 Programで、最大$875のボーナスがもらえるキャンペーンを張りましたが、対象はテネシー州居住者に限られていました。$375に加えて、追加で$500もらえるボーナスもありましたが、こちらは年収制限があるとともに最初に2,000人に限られていました。

tenessee 529 bonus

今回のカリフォルニア529プランは、年収制限もなく居住州の制限もありません。ただ新しく529を始める人向けではありません。すでに529プランを持っていて$10,000以上の残高があり、それをロールオーバーする人のみが対象となります。

すでにご存じの方も多いと思いますが、529プランは居住州にかかわらずどの州のプランでも利用することができます。州によっては、自分の州のプランを利用する場合、税制上の優遇がある場合があります。その場合は自州のプランを使ったほうがよいこともありますし、あるいはそのプランが手数料が高いなどあまり優良ではない場合は、あえてその税優遇を見過ごしてでも他州のプランにしたほうが良い場合もあります。詳しくは下記をご覧ください。

学費を貯める-529プランを賢く選ぶ(1)

学費を貯める-529プランを賢く選ぶ(2)

 

California 529 ScholarShare について

 

このカリフォルニア529プランは、管理会社がしばらく前に低手数料のTIAAに変わり、それからはMorningstar社の529レイティングでも優良な評価を得ています。下記が2016年のMorningstarランキングでSilverがついています。

morningstar529

投資するファンドには、Age-based Portfolio、Guaranteed Portfolio、Multi-fund Portfolio、Single-fund Portfolioの4種がありますが、バランスよく株式と債券を混ぜ、大学入学年が近くなるにつれリスクを下げて自動運用したい場合にはAged Basedを選ぶのがベストだと思います。Age-basedもActiveタイプとPassiveタイプに分かれますが、手数料を最低化して長期的に投資したいのならPassiveがベストです。下記がPassive Aged-basedの場合の手数料です。

california 529 passive age based

すでに529を持っていらっしゃって、ある程度のまとまった金額がたまっており、TIAAの低手数料運用を魅力に思われる方は今回のロールオーバーをお考えになってもよいかもしれません。

 

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4 comments

  1. いつも楽しみに拝見させて頂いております。

    在米でして、我が家の子供達は小学校にも入っていない年齢なのですが。

    色々と大学費用の準備の事を勉強しております。

    余った資金は401k / IRA、住宅ローン prepay に回し、529プランなど大学費用はさっぱり準備せず、(良いディールをついきゅうしつつ)フタを開けて、子供に学生ローン持たせ、(HEL/HELOC など低金利で借りてでも)出来るだけヘルプしてあげる、というプランを考えているのですが、どうお考えになられますか? 見落としている点など、ご教授頂けると幸いです。

    1. それぞれの方のご事情と考え方でベストな道は違ってきますので、これだけの情報ではなんともお答えしがたいですが・・・基本的考え方としては、借りるコストと投資での利回りの比較を柱に考えるとよいかと思います。住宅ローンが3.5%だとします、529で出せる利回りが平均6%だとします。であれば、住宅ローンはprepayせず529で投資した方がよいです(安く借りて大きく増やす)。住宅ローンの利子は税控除でき、529の利回りは税遅延で伸びますので、これを考慮するとより住宅ローンは借りたまま投資がさらに有利となります。ただあくまでこれは数字の上での問題。感情がこれに逆らうのであれば、それに逆らうのもまたベストかもしれません。要は納得しているかどうかだと思います。

      1. どうも有り難うございます!!

        住宅ローンも含め、やはり借金は心理的に最低限にしたいです。

        改良プランとして、(401k/IRA はマックス・アウトし)、残りは taxable account で投資し続け、住宅ローン金利よりも高いリターンを得ると仮定して、FAFSA の前にすべて解約して(sales tax 発生しますが)、資金を住宅ローンのプリペイに回して、また FAFSA 上は大学資金ゼロを言い張る、というのはいかがでしょうか。

        1. 資産よりまず収入なので、収入がある程度を超えるとだめでしょうが、一定条件を満たせばFAFSAの場合ならworkする可能性はあると思います。

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