10分以上は待たない･･ディスニーランド！

春休み、主人と娘と三人でディズニーランドに行ってきました。昔は案外あちこちのディズニーパークに出かけていましたが、その後、ディズニーがあまりに商業的になってなんだか夢がなくなってしまい、わたし的にはもう「おわり」にしていました。ところが、娘が「私は一度もディズニーランドに行ったことがない！」と言い出し・・・いやあ、行ったことはあるのだけど、本人が覚えていないだけ。。。ま、当時はストローラーに乗っていたからね。。いたしかたない、では連れて行ってあげましょう・・・ということに。ちなみに、ティーンの息子も誘ってみたけど、あのアメリカのティーンがよくやる、目をロールさせるしぐさが返ってきただけ。言わんとすることは、「ティーンが家族とディズニーランドに行くわけないでしょ（わけに力が入るかんじ）」ということらしい。はい、では三人で行ってきますよ～ということになりました。

さて、チケットはいくらかと見てみたら、なんと$92。年間パスは買う気にならないし、南カリフォルニアの住人用のディスカウントパスもあるけど、春休みはブラックアウトで使えない。やっぱり一日券の$92しかないかんじ。$92、払うからには、元取らなきゃね・・・と思いいろいろ調べだしました。

調べてみると・・・

まず、春休みというところが第一関門。LA近郊の公立学校がこぞって春休みでディズニーランドに押しかけたら・・と想像しただけで恐ろしい。そこで、ロサンゼルスカウンティとオレンジカウティのスクールディストリクトのWebページに行って、春休みの時期調査開始！今年は、イースターが4月の後半と遅いこともあるのか、春休みが3月後半から4月後半までの間にいいかんじに散らばっており、私たちの休みとあまり重なっていないことが判明し、これならなんとかいけるだろう・・ということに。

その後、あんまり使い慣れていないFastPassについて勉強。FastPassをとったら、そのライドに乗る前に、次のをとって置くことで、常にFastPassを切らさないのがコツだとか。。ふむふむ。。人気のライドとその避け方だの、花火を見る一番いい場所だの、いろいろなコツがあるらしい。スマートフォンのＡｐｐで、リアルタイムで待ち時間を教えてくれるものもあるらしく、情報は集めようと思えばどれだけでも入手できるらしい。だけど、そういうのって読めば読むほど、案外疲れてくる。FastPassをうまく活用しつつ、待ち時間が少ないものを選びつつ、歩く距離も最適化しながら、休憩もとりながら・・・だいたい、そういうことをセコセコ考えながら、ディズニーランドに行って楽しいかな・・とふと思う。朝の元気なうちはいいですよ。でも、そのうち疲れがたまったころが危ない。あっちに乗りたい、いや、こっちのほうが待ち時間が短そう、いやいや今のうちのこれに乗っておこうよ・・などと、家族で意見が分かれるのも目に見えている。待ち時間＋疲れ＋不確定要素＝険悪家族！・・・ということで、このような要素を全部排除して、当日のディズニーランドをだたケアフリーに楽しめるようにできないものか。。

最適化ソフト？

そこで発見しました。その名もRideMax。ディズニーパーク好きの、ソフトウエアエンジニアが、待ち時間を最小化するために開発したアトラクション制覇の最適化ソフトです。RideMaxは過去の待ち時間についての統計データを集めていて、それを使ってアトラクションの最適な回り方をプランしてくれます。どのディズニーパーク（ディスニーランド、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー、マジックキングダム、エプコットに対応）に何月何日に行きたいか、どのアトラクションに乗りたいかを指定すると、プラン表を出力してくれるしくみ。

最初は半信半疑だったけど、レビューでかなり信憑性の高いポジティブコメントが多数。とりあえず使ってみて、こりゃだめだとなったら、30日マネーバックギャランティーがあって、クレームすればちゃんとお金を返してくれるらしい。では、ちょっとやってみようかとトライしてみる。我が家が買ったのは、90日有効の$14.95のバージョン。

カスタム・スケジュール！

入力するのは、行くパーク、日にち、乗りたいアトラクションとその回数（何回も乗りたければ）、何時に着くか、何時に帰るか、休憩時間、FastPassをとりに行くのは全員で行くか、一人が代表でいくか（Runnerと呼ばれる・・つまり使い走り）などを入力すると、情報がサーバーに送られ最適化の計算の後、スケジュール表が戻ってくるしくみ。出てきた表はこんなかんじ・・・

この表を見てまず思ったのが、分刻み！ってこと。ディズニーランドに行ってまで、分刻みのスケジュールをフォローするなんて・・・楽しいか。。しかしながら、夫婦で話し合いの結果、満場一致(?)で、「かえってフォローしていればそれでいいプランがあるほうが楽だろう」ということに。いやあ、これは過去の経験による決議でございます。。

ということで、RideMax、いくつかプランを作ってみて、一番しっくりくるのを選択。ファイナルプランは、9時～3時まで遊ぶ、途中トムソーヤ島で休憩、スナックと水持込、3時でいったん園外に出て、10分くらいのところにある日本食レストラン（Yelpであらかじめ選択）でゆっくりランチ、その後木陰に車を止めてお昼寝。6時すぎにディズニーランドに戻り、最後の11時まで遊ぶという按配。

さて当日

さて当日、9時に入園するためには、8時すぎには着いていたほうがよいと書いてあったので、7時前出発。さて出発・・というときに、カーナビでディズニーランドを探していたパパが、「これでいいのかな、ディズニーリゾートと出てくるけど、これディズニーランド？」ととぼけたことを言っている。「アナハイムならディズニーランドでしょ？」という私に、「ほんとにコレ？だってリゾートだよ？」とパパ。「それだよ、それ、だいたいここから車でどこのディズニーリゾートに行くのよ。フロリダまで行きますかぁ～」といらつく私。まったく、前の日にやっておいてもらいたいよね、そういうことは・・・と思いつつも、（少々ひきつった）笑顔で出発。

予定通り8時過ぎには現地に着き、車を止めてトラムに乗って園の入り口まで。もうここでは、「よっしゃ～。乗るぞ～。。」と三人とも気張っている。前の日に買っておいたチケットのプリントアウトを手に、入り口へ。最初に入ったのはパパ。プリントアウトを渡すと、ホンモノのチケットをくれて、お姉さんがなにかパパに言っている。それを受けて、パパが私になにか言っている。。よくわからないけど、とにかく入りたいから、適当にオッケー、オッケーとかわして入り、三人して前方に力強く歩き始める。目指すはマンハッタン・ボブスレー。。ところがだよ・・目印のお城がないじゃない。。。冷静になってみれば、どうも様子が違う。もらったマップに目を落とす・・・あれ、カリフォルニア・アドベンチャーだって。。（ご存じない方のために・・ディズニーランドとディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーは大きな広場をはさんで、真向かいの位置関係です）

やっと間違いに気づいた三人。RideMaxのプランはもちろんディズニーランド版。。どうする、一日。わたしは誰、ここはどこ・・・の世界。パパいわく、「だから、さっき入り口のお姉さんが、ここはアドベンチャーなんちゃらだけどいいですかって聞いてたから、あなたに聞いたんだよ、それでいいか。」・・・「だって、パパ、ディズニーランドに行く・・ってあれほど言ってたのに、なんで私にそんなこと確認しなきゃいけないわけ～」・・・「だって、おまえだってオッケーオッケーと言ったじゃないか」　いや～、確かに言いました。オッケーオッケーって。。だって早く入りたかったんだもん。

さて、どうするか。引き返して、お姉さんに、「間違えて入りました～」と言ってみた。そういう人、案外たくさんいるんだろうね、すぐに対応してくれて、無事お向かいのディズニーランドに入れました。

ほんとに10分以下・・・

なんという出だし！・・・と思ったけど、それからは絶好調。RideMax、大満足。とにかくスルスルで、待ち時間は10分以下。ただただ、あらかじめ決められたプランをフォローするだけで、ストレスなし。あんまり待ち時間がないので、今日は空いている日なのかと思いきや、私たちがライドから降りてくると、かなり長い列があるという具合。とにかく待っている人たちを横目に、スルスル行く感じ。統計データに威力あり！FastPassもすぐに使い慣れ、快適でした。FastPassをとりに行くRunnerは私が買って出たので（パパでは、あさっての方向に行きそうでコワすぎる）、何度か走りました。一番疲れたのは、スプラッシュ・マウンテンからスペース・マウンテンに走ったとき（端から端！）だけど、後は、案外効率よく園内を動けました。3時にいったん園を出て、ランチとお昼寝したのも功を奏し、11時の閉園までパワー尽きず。。娘の大のお気に入りはサンダー・マウンテンで5回くらい乗りました。かなり難航気味だった朝の出だしに反し、その後は帰宅までただただ楽しいハレルヤな一日でした。