最近では航空会社の利益状態が前より改善して、チケットの値段も少し緩和されているように感じていますが、ただ、毎日、毎時間、毎分、株価のように(しかも大幅に)変化する値段は相変わらずで、いかに安く買うかのテクニックを心得ているか心得ていないかで、最終的に払う値段に大きな差が現れることは頻繁です。
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10年くらい前なら、マイレージを効果的に貯めるために一定の航空会社の航空券を買うように努めるということもありましたが、現在はあまりに値動きが激しいので、数百ドル安く他の会社のチケットが買えるのなら、わざわざ高いお金を出してマイレージがたまる航空会社のものを買うということは、我が家の場合まったくなくなりました。マイレージも航空会社によっては非常に使い勝手が悪くなったこと、コードシェアのせいで(幸か不幸か)ブランド色にこだわる意味もなっくなってきたことなども手伝って、いくつかのマイレージ口座を持ち、その都度できるだけ安く買える航空券を探し、乗った飛行機のマイレージを(こだわらず消極的に)貯めることにしています。顧客のロイヤルティを高め囲い込み戦略によって利益を上げることを狙ったマイレージプログラムですが、今となってはひとつの航空会社に絞って飛ぶことの意味はどんどん薄れてきているように思います。
いつ買う?
安く買うには、ピークを外す、ウィークエンドを外し週の真ん中を狙う、日にちをフレキシブルにしてサーチをするなど言わずと知れたテクニックがあります。以前は、ラストミニットに買うというのもあったのですが、最近の傾向ではこの手法がうまくいくにはかなりの幸運が必要なようです。航空各社の、アグレッシブな値段調整で利潤を最大化しながらも空き席率を最低化させる手法や、コードシェアによる無駄の削減もあいまって、フライトの直前になっても無理して埋めなければならない空き席があり航空会社が困窮するということは少なくなってきているからです。
ラストミニットがダメだと、ではいつ買えばいいのか? この問題には多くのメディアやブロガーがいろいろなリサーチをしていろいろなことを言っています。このブログでも以前に、「US国内便なら、出発18日から28日前、国際線の場合は、出発34日前から一週間前に買うのが一番安く買えるようだ」と書きましたが、その後もこのような情報は変わり続けています。チケットが安く買える曜日というもののリサーチもたくさんあって、このブログで紹介したのは「水曜日出発が安いことが多く、次は火曜日、その次は土曜日」でしたが、その後いろいろ情報が変わり続け、今では「金曜日が一番高い」「日曜日が一番安い」に始まり「週の半ばは避けたほうがいい」などいろいろです。つまるところあまりに意見がまちまちなので、こういった「いつ買うと一番安いか」情報はあまりあてにしないほうがいいと思うに至りました。
数的データはなんといっている?
ひとつ過去のプライスデータを収集し値段の動きをグラフで見られるサイトがありますので、ご紹介します。Cheapair.comが提供している機能ですが、出発都市・行先都市を入れると、出発の何日前に買うと安く買えたかがグラフになって出てきます。たとえば、下の例ですと、それぞれの購入日でCheapairサイトで購入された、ロサンゼルスから東京(成田と羽田)への各航空会社の最安値の平均値が、出発320日前から出発当日まで一日ごとにグラフ表示されています。このグラフの範囲の期間では、各社最安値の平均値が一番下がったのが$965で出発の50日前くらい、最も上がったのが90日前くらいで$1,040ということです。平均価格(最安値でない、全チケットの平均です)は$1,188、最も安いチケットは$542だったそうです。ということで、Cheapairは、この都市間の場合は、出発30日から71日の間に買うのが一番安いと結論づけています。ただ、これはあくまで過去のデータでこの傾向が将来も続くかはわかりませんし、季節性もあるかもしれない(ピークは早く買ったほうがよいなど)ので、一概に信じるのはよくないかもしれません。
ということですが、つまるところどの時期に、あるいは何曜日に買えば安く買えるという絶対的なルールはないと思ったほうがよいようです。このような安易なルールは、航空会社各社がチケット操作のアルゴリズムをちょっと変えただけでも無効になりますし、安定的に信頼できるものではないように思います。
ではどうしたらいいのか、現時点では下のようなストラタジーがよいように思います。
大きな傾向をしっかりつかむ
刻々と値段の変わる航空券ですので、実際「購入する」をクリックするとき、「本当にこれでいいかな」と不安に思うことってありますよね。実際、ちょっと前、息子が日本に行くというのでチケットを探していた時に、$630のANA便(だったと思う)を見つけて、これはかなり底値だからクリックしようと思いつつ、一瞬「もう少し見てからにしようかな」とためらった瞬間、娘に呼ばれそちらの用事を済ませている間に1時間くらいたってしまい、PCに戻った時にはそのチケットはすっかり姿を消し、全体の最安値でも$750しかなくなった・・という経験をしたことがあります。一昔の値段高騰に比べれば$750でも安いものなのに、それでもいきなりの$120UPは悔しいもの(結局、その後1週間半ぐらいウォッチして結局$640で買いました)。こういう状態にあっては、ある程度大きな傾向をつかんでおいて、いくらくらいが底値なのか、たとえ底値でなくてもいくらくらいなら自分は購入してもOKかについて、あらかじめ心を決めておくことが良いと思います。
よって、出発が決まったら、数か月くらい前から大きな傾向を把握することを始めるとよいともいます。使えそうなのが、https://www.google.com/flightsGoogle Flightsです。出発都市、行先都市だけを入れて、日にちは指定しないでカレンダーを見ると、出発日によって値段がどう変わるかが一覧できます。
3~4月出発なら、底値は$608あたりということですね。出発日がかなりフレキシブルなら最も安い出発日を選ぶもよし、ある程度出発日が決まっているのなら、その近辺の安い日を選ぶのもよしです。出発日を選ぶと、今度は帰国日ごとの値段がでてきます。たとえば4/7出発を選らんだ場合、下記のようなかんじです。
グリッドでまとめたのがこちら。
同時にkayak.comもお勧めします。こちらも、サーチで下の黄色ハイライトを選ぶことで、上と同じようなグリッドを出すことができます。
またKyakは過去データと比較して、今の値段が買いなのか、待ちなのかをリコメンドしてくれます。加えて、例えばちょっと安すぎるChinaエアーは避けたいとか、朝早い出発は避けたい、午後4時以降の出発にしたいなど、細かい検索条件を設定して希望にかなったものだけ表示することももちろん可能です。
以前のブログに紹介しましたが、以前はこのグラフの縦軸にドル値が載っていたので、高値がいくら、底値がいくら、今はいくらくらいという値段が読めたのですが、今はなくなりました。ただアップダウンだけが見られます。上の図では、今は「70%の確信をもってBUY(買い)」だとなっていますが、しかしながらグラフはちょっと上昇した状態を示しており、まだ出発まで3か月弱あるのなら、私であれば待ちます。1~2週間くらいウォッチし続けていると、瞬間的にガクンと下がるときがあります。ウォッチはアラートなどで通知をリクエストするか、PCでウィンドウをいつもひとつ開けておいて、気の向いたときにサーチボタンを押すだけでOKです。
今回のサーチ条件結果に戻りますが、4/7発4/15帰りは$642が最安値ですが、調べてみるとこれはChina Southernというあんまり聞いたことがないエアラインでしかも中国経由。これを避けると、次にいいのがJALの$806で、行きはノンストップだけど、帰りが羽田から関空経由でLA..ちょっと避けたいですね。ということで、もう少し待って、$750でノンストップがでたら即決かな・・というような感じでめどをつけておきます。これをたとえ2,3日でも繰り返すと、もう少し情報が洗練されて、即決の値段と条件がクリアに見えるようになってきて、とうとう即決の時がきたときには、迷いなく購入できるという寸法です。なお、以前にもご紹介しましましたが、購入したチケットは24時間以内ならペナルティなしで払い戻せるという法律がありますので、「かなりこれはよさそう」と思ったら、とりあえず買っておいて動向をウォッチし続けるのもOKです。
用はある程度の自分の希望でサーチをあらかじめしておき、その条件を満たすフライトの底値から高値のなんとなくの範囲をつかんでおき、どのくらいの値段なら買ってもいいかを決めておくことです。そうした場合、サーチで急にポコンとよさそうな値段が出た場合、あるいはどこかの航空会社や旅行会社がキャンペーンを張ってよさそうな値段が出た場合、買うか買わないかがあらかじめ決まっているので、即時にアクションをとれるということです。
10年前にはこのような飛行機チケットの買い方をするようになるとは想像もしていませんでしたが、現時点ではこの「あらかじめ準備」と「即時決断」がベストなストラタジーのような気がしています。
はじめまして。私が独自で行っている方法とそっくりでしたので、
思わずコメントさせてください(^^;)
あとは、たまになぜかPricelineで突発的に安いのが出ているので利用しております。
Pricelineで突発的ですね!覚えておきます。
本当にチケット代には泣かされます。年末に帰れなかったので、4月に帰ることにしました。今回は貯まってたマイレージを使ったので、なんとか安くで買えましたが、自分はいつもユナイテッドの直行便、関空へのフライトです。プライベートモードで色々サーチして、買えそうな日を選びます。
昨日TAXの書類を作りに税理士事務所に行ったのですが、今年は去年に比べて自分も配偶者も収入が増えたのに、戻りがすごく少なくて納得がいかない。。税理士さんが言うには、給料から引かれてる税金の額が減ってるからということでしたが、当てにしてたのでがっかり。。。取らぬ狸の皮算用はダメですね〜
税金のWithholdingの設定をお変えになってのでしょうか?引かれる税金は、ある程度は余裕をもってとったほうがいいですが、たくさんひかれてあとでたくさん戻ってくるのは、うれしい気にはなりますが、実は金利ゼロでIRSにローンをしてあげているようなものなので、教科書的には不適切です。なので、ちょっと戻ってくるくらいの設定がベストですから、喜ぶべきことかもしれませんよ。