ミリオネアへの道 – わたしもなれるかも??

アメリカも日本も景気がパッとしないし、先行きも多くの不安が残る昨今ではありますが、Money誌の最近の記事によると、世界でミリオネアが一番多い国はアメリカ、二番目は日本なんだそうです。アメリカには世界のミリオネアの40%が、日本には13%が住んでいるとのこと。この数字は、おそらく純資産(所有している資産から抱えている負債を引いた額。持ち家や家財も含む)をベースにしていると思われます。これとは別に、ボストン・コンサルティング・グループの最近のリサーチでは、金融資産(持ち家や家財など含まず)がミリオン以上(約8000万円以上)の世帯を富裕世帯と定義していますが、このような世帯数は、アメリカでは5,134,000世帯、日本では1,587,000世帯だそうです。となると、アメリカでは全世帯数の4.5%が、日本では3.1%がそのような富裕層ということになります。ちなみに2位以下は、中国、イギリス、ドイツ、スイス、イタリア、台湾、香港、フランスと続きます。

Money誌の記事に話を戻すと、ミリオネアの素顔は、60歳以上(67%)で結婚しており(81%)、大学以上卒(86%)だそうです。ま、容易に想像がつく線ですね・・・職業分野でもっとも多いのは、建築家・エンジニア・サイエンティストなどを含むプロフェッショナル、ついで金融系、3位が医療系でした。ちょっとアップグレードして、純資産が$5ミリオンから$12ミリオンの層を見てみると、職業分野の一位は金融エグゼクティブとなるそうです。地道に働いて一生懸命ためれば、エンジニアやサイエンティストなんかでもミリオネアになれるんですね。でもその上を行こうと思うと、やっぱりもう少しお金が入ってくる人でないとなかなかなれないということなのかしら??

 

ミリオアネアのもつ資産の内訳は、こんなかんじ・・・・

アメリカなんかだと、不動産投資でうまくやる人なんかが多いのかななんて思っていたのですが、不動産は持ち家とそれ以外の投資物件を合わせても22%という結果。その3倍の66%が株、債権などの投資資産ということでした。ここで注目したいのは、92%のミリオネアが投資を考えるとき、「投資媒体を選択するにあたって、リスク・レベルがもっとも重要な要素」と答えていることです。それから、大多数のミリオネアは自分の投資ストラタジーは「アグレシブでも保守的でもなく、両極端を避ける中庸路線であるといっています。高いリターンにばかり気をとられず、また、リスクは避けすぎるのでもなく、自分にあったリスク・レベルを固辞するミリオネアという図でしょうか。自分のリスク・リターンを見極めること、ポートフォリオの維持、大事なんですね~。。。

 

Money誌のこの記事では、ミリオネアへの道として、1)不動産投資、2)株への投資、3)昇進、4)ビジネスでの成功、5)こつこつ節約して貯める という5つのエリアに焦点を当てていますが、我が家でもやろうと思えばできそうな、身近な方法を見つけましたので、ふたつ紹介してみます。

低コスト投資

まずは、2)の株への投資でのテクニック。なんだか、「株への投資」などというと、儲かる銘柄を見極めるとか、いかに買い時、売り時をみきわめるか・・・なんていうテクニックと思いがちですが、ところがどっこい、そこで紹介されていたカップルのテクニックは「手数料をとにかく低く維持すること」でした。インデックス・ファンドを中心に、手数料の低いファンドを選んで投資しているこの44歳と38歳のカップル、ご主人だけが公立高校の先生として働き、奥さんは専業主婦ですが、すでの$600,000近くの純資産を蓄えています。このカップルが投資ファンドに払っている手数料の平均は、だいたい0.23%だそうで、これは非常に優秀ですね。

低手数料の投資は、安いときに買って高いときに売り一発で大儲けするというのに比べるととっても地道な方法ですが、手数料は毎年払うもの(が多い)ですから、十年二十年と積み重なれば、投資資産の大きさに多大な影響を与えます。見習いたいものです。

 

自分らしい生き方

もうひとつは、5)のこつこつ節約して貯めること。うん、日本人には案外得意なことかもしれませんね。Money誌の使っていた表現は、Power Savingでなんだかアメリカ的な響きがありますが・・・ここで、紹介されていたのは35歳のお医者さん。35歳で純資産$500,000です。お医者さんなら当然だって?そうでもないですよ。お医者さんは、勉強期間とトレーニング期間が長いですからね。それにメディカル・スクールの授業料は非常に高額なので、卒業と同時に多額な負債を持ってキャリアをはじめる方も多いでしょう。だから、35歳で$500,000はやはり努力あってのことです。

この35歳のお医者さんの素敵だなと思うところは、いまや4人子どものいる6人家族だそうですが、まだレジデント医だった20代に購入した1,700スクエア・フィートのおうちに住んでいて、それで満足だと思っているところです。買おうと思えばもちろんもっと大きな家が買えるけれど、それで十分だと思っているのだそうです。車は何年も乗った車、ケーブルTVはパス、グローセリーもクーポンを利用して節約し、投資はやはり低手数料のインデックス・ファンドだそうです。「自分たちのアフォードできるレベルよりずっと下の生活をしているけど、それでも十分いい生活だよ」とのおことば。

 

自分らしい生活を築き、それに満足し、無駄遣いをしないで貯めること・・・これがミリオネアへの道なんですね!もちろん他の道もあるだろうけれど、小心モノのわたしにぴったりなのはコレみたいです・・・

7 comments

  1. 我が家も最後の家族に近いものがあります。
    でも株もインデックスファンドもあんまり興味ないんですよね。物じゃないですし、すぐに手元にキャッシュが入ってくるんでなくて、逆につぎ込む感覚ですし、自分でコントロールできるものでもないですし。明日死ぬかもしれないのに、それに?って思っちゃうんです。
    長生きしても、将来どんだけ税金取られるか未知ってのも怖い。
    だからまだ不動産投資の方がいいかなって。
    税金も相続もいろいろ対策方法ありますし、儲ける工夫も自分たちでできますでしょう?
    もう少し自宅のことが落ち着いたら、本当にやるかも。

    1. なるほど~、そういう考え方もあるのですね。わたしは、ひとつに集中するのが怖いんです。不動産って大きな額がひとつのところに投資されるじゃないですか。。いいときはいいけど、悪いと多額のお金がなくなるっていうか。。。悪いときでも、そのまま持ち続けることができれば、いいときまで待てるからいいのだけど。。。南カリフォルニアに住んでいるので、自分の住む家(まだ買ってないけど・・)だけでも、値段が半端でない分、他のところに住むのに比べ資産が不動産に集中してしまいがち。この上不動産投資となると、全体資産ポートフォリオの大半が不動産になってしまうことに・・・どうも、ちょこちょこリスク分散しないとコワいので、うちはインデックス派です。

  2. 仰ることわかります~。怖いですよね。大金減るの。大家業ってストレスもたまりそうですし。
    それで今ちょっと考えているのは、Trust Deed Investmentというものです。私のブログにもリンクのある業者さんでは、8年間、8%のリターンだそうで。
    家を丸々買うわけではないので、額的にも無理がなさそうで丁度いいかな?と。8%なら株よりいいじゃないですか?

    1. わたしも読みました。8%は魅力的ですよね。デフォルトとかフォークロージャーとかにならないなら、8%はいいですよねえ。。。でも、わたしは懐疑的なので、リスクは低くてリターンだけいいというのはありえない!と思ってしまい、どうも一歩が踏み出せません。

  3. Trust Deed Investmentについて私も少し興味がありましたが、リスク低い上に、リターンが大きいというところに本当??と、少し疑う気持ちもあります・・・・。8%はすごいですね。

      1. ぜひ研究してみましょう!
        とりあえずこんなアーティクルを見つけました。
        The 8 Risks of Trust Deed Investing
        http://ezinearticles.com/?The-8-Risks-of-Trust-Deed-Investing&id=2610093
        リスクから考えると怖くなっちゃいますけれど、ちゃんとしたセッティングがあれば、そんなに悪くない気もするんですよね~。
        今ちょうど、Roth IRAのポートフォリオと、これと、大家業と、自宅のムーブアップ作戦と同時進行で研究しているので、このサイト本当に役立ちます!
        ありがとうございます。

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