アメリカの自動車保険で節約する – 25のディスカウント(2)

Last Updated on 2012年3月30日 by admin

アメリカ自動車保険の節約シリーズ2回目です。1回目では最初の12こをご紹介しましたので、今回は残りの13こをご紹介します。1回目の繰り返しになりますが、ここでご紹介するディスカウントはどの州のどの保険にもあてはまるというわけではありませんし、また存在するディスカウントのすべてでもありませんので、ご了承ください。どんなディスカウントがあるのか把握することで、自分があてはまりそうなディスカウントを確認し、ひいては節約につなげるためにお使いくださればと思います。

それでは残りの13こです・・・No.13から再開します。

 

ドライバー関連のディスカウント(続き)

 

13.好成績の学生ディスカウント(Good Student Discount)

成績がいい学生は、無鉄砲な運転をしないのでしょう。B以上の成績、GPA3.0以上をキープする学生に与えられるディスカウントです。オナー・ロール、SAT、PSATなどの好成績でもOKのようです。

 

14.所属団体によるディスカウント(Association Discount)

AAA、プロフェッショナル団体(ライセンス関係の団体、職業団体、学術団体など)に加入しているメンバーに与えられるディスカウントです。雇用主が雇用者向けにグループ・プランを提供している場合もあります。

一説によると、州によっては(とくにカリフォルニアで)AAAのメンバーだと、10%ものディスカウントが得られる場合があるそうで(AAAの提供する保険でなくても)、ディスカウントのほうがAAAの会費よりもずっと大きいということもあるそうです。

加入されている団体のホームページをご覧いただくと、提携保険会社の情報が見つかるでしょう。また、個別の保険会社に対して、なんらかの団体ディスカウントがあるか確認することも有用です。我が家の場合は、雇用主の提供するグループ・プランがあったのですが、見積もりをとってみたら全然安くないので早々と却下しました。そういうこともあるので、何でも「安いはず」と思い込むのはキケン。

 

15.エンジニア/サイエンス系の仕事・学位へのディスカウント(Engineer and Scientist Discount)

このような仕事をしている人は注意深い運転をするというデータがあるのでしょうね。もし失業中であっても大丈夫。学位やサーティフィケートがあるだけでもディスカウントになる場合もあります。生物、化学、数学、工学などを勉強した人、ディスカウントがあるか聞いて見ましょう!

 

16.教育者ディスカウント(Educators Discount)

州の教育者クレデンシャルを持っている先生、大学の教授には、ディスカウントがある場合があります。う~ん、うちの主人は14にも15にも当てはまるのですが、いったいディスカウントがあるのかな。ちょっと問い合わせてみます。

 

17. ミリタリー・ディスカウント(Military Discount)

現役のミリタリー・メンバーあるいは退職者に対し、保険会社と州によりますがディスカウントある場合があります。

 

18.カー・プール・ディスカウント(Car Pool Discount)

定期的にカー・プールする人を対象に与えられるディスカウントです。カー・プールすれば当然、運転するマイレージも減るわけで、次にご紹介する低マイレージ・ディスカウントももらえるかもしれません。

 

19.低マイレージ・ディスカウント (Low Mileage Discount)

車一台あたりの年間マイレージは全国平均で12,000マイルだそうです。運転マイレージが低いとディスカウントがもらえます。最近では、オドメータ数値を定期的に報告(オンラインで)することで、保険会社が実際のマイレージを把握し、それに応じて低マイレージ・ディスカウントをくれるようなプログラムがあります。我が家もそのようなプログラムに参加し、オドメータ数値を報告したところ、全国平均よりずっと少ないマイレージだったようで(7,500マイル以下というカテゴリ)20%も保険料が下がりました。

 

その他こんな節約法もあり

 

20.高クレジットは保険にもお得

高いクレジット・スコアをキープしておくと、保険料も節約できるのですね。ただし、クレジットのFICOスコアがそのまま保険料に反映されるわけではなく、保険業界ではCBIS(Credit Based Insurance Score)というのが使われるようです。CBISはFICOに似たようなものですが、その具体的割り出し方はトップ・シークレットだそうで教えてもらえません。

二人以上ドライバーがいる場合、第一加入者(Primary Named Insured)のCBISが考慮され、他のドライバーのCBISはまったく考慮されないとのことですから、CBISが高い人を第一加入者にしたほうが保険料が安くなるということです。ただし、どのドライバーのCBISが高いかは(FICOスコアのように)調べることができませんから、夫婦の場合なら、夫を第一加入者にする場合、妻を第一加入者にする場合とで、実際に見積をとってみて、保険料がどう変わってくるか見定めるしかないようです。

ただし、オンライン見積もりなどの場合、同じPC(同じIPアドレス)だと同一保険とみなされてしまい、第一加入者を変えて複数の見積もりがとれない場合もあるようです。複数のPCを使えば大丈夫とのことです。また、夫と妻とでFICOスコアに目立った差がある場合は、はじめからFICOスコアの高いほうを第一加入者にすればよいかもしれません(CBISも高いだろうと予測されるので)。ちなみに、クレジットをまったく考慮しない州も存在し、カリフォルニア州はそのひとつです。なので、我が家にはこれは適用しません。

 

21.正直がいちばん

これは節約するというよりは、ペナルティーを避けるためのもの。過去の違反や事故の事実を隠したり、故意に間違った情報を告げたりするのはNGです。保険会社は、違反や事故についてはかならず全国データベースで調べますし、その他のウソ(多いのは、年間マイレージ、ティーンのドライバーの有無など)は定期的に間違いがないか裏づけチェックをするそうです。違反や事故についての記憶があやふやなら、ドライビング・レコードを取り寄せましょう。大きな誤情報が見つかれば、「ウソつきはリスク高」というわけで保険料が15%も割高になることもあるそうです。過去にさかのぼって保険料が徴収されたり、クレームが拒否されたり、保険をキャンセルされたりすることにもなりかねませんので、あくまで申請は正直に。

22.すでに持っている人が勝ち

見積もりをもらうときに「現在、自動車保険を持っていますか?」と聞かれることがあるでしょう?「すでに保険を持っている」ということは保険会社にとって低リスクを意味するようです。特に十分な大きさのライアビリティ・カバレッジをすでに持っていることは高く評価されるようで、結果的に新しく見積もりをとるとき保険料が節約できるのだそうです。州の定める最低限のカバレッジではなく、100/300レベルのライアビリティを持つことによって、新しい保険料をより節約できるとする専門家もいます。ライアビリティは十分に持ちたいものですし、それによって新しい保険料を節約できるなら一石二鳥かも。

また、すでに保険に加入している人を自社の保険に乗り換えさせるため、各社はスイッチ・オーバー・ディスカウントを提供することもあるそうです。つまり、お客を他社から自社に引き寄せるためのディスカウントです。

若い方が初めて自動車保険を買う場合などは、まず十分なレベルのライアビリティに加入しておき、数ヵ月後にさらに見積もりを取り直すことによって、1) すでに保険に加入し、ライアビリディがあることでのディスカウントと、2) 他社からスイッチさせるためのディスカウントのダブル効果で保険料が削減できる可能性があります。

 

23.見積もり集めはお早めに

新しい保険会社探しは早めにはじめましょう。会社によって、現在の保険が切れる1週間から2週間前までに(会社による)見積もりをとることで、Early Shopper Discountとして5~15%ものディスカウントが提供されることがあります。早めにはじめ、現在の保険が切れる前に次の保険を見つけるのが大切。ラストミニットまで待たないで早めに(計画的に)対応する人は、低リスクということらしいです。

古い保険が切れてしまい、保険のない期間ができてしまうのはNGです。今度保険に入るとき、「すでに保険を持っていますか?」にNOと答えねばならなくなります。しかも、こういうタイプは高リスクと評価されるのでしょうね。なんだか保険会社に成績表をつけられている気分ですけれども、しかたありません。

 

24.あなたとわたしで、とりかえっこ

保険会社は、その車を運転する第一ドライバー(Principal Driver)は誰か、第二ドライバー(Secondary Driver)は誰かを聞いてきます。日常運転する人が第一、たまに運転するひとが第二となるわけですが、夫婦で車を二台持っているような場合、日常生活でどちらがどの車を運転するかにかかわらず、契約のうえで第一・第二ドライバーをスイッチすると保険料が安くなることがあります。ただし、このスイッチを許すか許さないかは、保険会社によりますので、ウソの申請をするのではなく、それが許されるかを確認しましょう。

うちの場合は、保険会社のエージェントの指摘で、ドライバーを(契約上)スイッチしました。通常自動車保険では、男性より女性のほうが低リスクと評価されるようです(これは、女性のほうが運転がうまいということではなく、単にクレームの確率やその額が小さいということ)。我が家の場合も、私が新車を運転していることになっています。

 

25.最後はやっぱりこれ

Deductibleを引き上げる、一番オーソドックスで理にかなった節約法というところでしょうか。Deductibleを低く設定していても、ちょこちょこしたクレームをすることは結果的に将来の保険料を上げることになりますから、「やっぱりクレームしないで自分で払っておこう」なんてことにもなりかねません。ならば、もともとDeductibleを低くするのに余分なお金を払う必要はないわけです。保険は一大事のときにこそあると割り切って、Deductibleを高く設定するというのは十分考慮されるべき策です。

・・・ということで25このディスカウントでした。

 

「どうもこのあたりがあやふやで」などというご質問があればコメント欄にてお願いします。力の及ぶ範囲でお調べいたします。また、「こんなディスカウントもありますよ」とお教えくださる方、大歓迎です。

読んでくださってありがとう!

 

2 comments

  1. ちょうどLAに来て車の購入と共に保険も購入しなければならないため、大変参考になります。
    どうもありがとうございます。

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