歯科矯正 $7,000! 少しでも安く済ますには??

息子がどうやら歯科矯正が必要のようです。これまで何回かGeneral Dentistには矯正のことを相談してみましたが、「医療的に必要だとは思わない、もう少し待ってもいいのではないか」というような返事だったのでここままで(ティーンです)延ばし延ばしにしてきましたが、どうやら下の歯が少し窮屈そうで、ちょっとばかり曲がって生えている歯があります。本人も少し気になるようで、一度矯正歯科に行きたいと言い出しました。でも矯正歯科って高いですね~。このあたりだと$7,000というのはよく聞く相場。そこで、付け焼刃的ですが調べてみました・・・歯科矯正で節約する方法。

いくつかあたってみる

見積もりをいくつか集めること、セカンドオピニオンを集めることは、歯科矯正でも重要のようですね。なぜ矯正が必要か、どのような治療をするのか、それにいくらかかるのかについて、いくつかの矯正歯科医から情報を集めると、自分のニーズや必要コストについての理解も深まるでしょう。とにかく比較材料があることは力強いものです。最も高い矯正歯科医がもっとも効果的とは限りません。歯科矯正の値段には、オフィスのレント代、設備への投資、マーケティング・販促費用なども入っています。一等地にあるぴかぴかのオフィスで、子どもは最新のビデオを見ながら治療をうけられ、Webサイトにはティーンが好きそうなビデオやFacebookリンクがたくさん用意されているというような歯科医は、治療自体にかかるコスト以外にたくさんの設備費や販促費が治療費に盛り込まれていることでしょう。そういうことが歯科医の選択に重要だというのなら別ですが、そうでないなら、なるべく治療自体、医師の経歴や経験自体に対してお金をかけたいものですね。

ネゴする

値段自体もネゴできることもあるらしいですが、それはちょっと・・・というのなら、せめて支払い条件などをネゴします。クレジットスコアがよい患者には、利子なしで分割払いができることも少なくありません。また、反対に最初にまとめて払うというのであればディスカウトをくれる場合もあるようです。まとめて払うのであれば、払ったはいいがその後その歯科医がつぶれてしまった・・などということにならないよう、実績のある安定したところがどうかを確かめたほうがいいですね。歯科矯正は何年にも及ぶことのあるサービスですから、そのあたりの判断はしっかりしたほうがいいでしょう。また、兄弟姉妹や家族が一緒にサービスを受ける場合は家族ディスカウントが効く場合もあります。ポイントやキャッシュバックのつくクレジットカードで払って、少しでもコストを浮かすという方法もあります。

難しくないケースなら、General Dentistにも相談

歯科矯正は矯正歯科医しかできないと思っていたのですが、どうやらそんなことはないようです。General Dentistでも比較的単純なケースであれば対応できる場合が多く、実際矯正サービスを提供しているGeneral Dentistも多いとのこと。そして往々にして、コストは随分と安いことが多いらしいです。General Dentistもある程度の基礎的な歯科矯正の教育は受けるらしいですが、ただ高度な歯科矯正というのは何年もの特別訓練が必要とのことで、適当な処置をされて後になってきちんと矯正されていないことがわかったなどということも起こりえるそうです。歯をまっすぐにしたりするのはそんなに難しいことではないけれど、他の歯との関連や全体的なかみ合わせを考えたりすることに専門的な知識と経験が要るらしいです。General Dentistにかかるのであれば、自分のケースがそれほど複雑なものではないこと、そのGeneral Dentistが似たようなケースを過去に扱ったことがあることなどを確認することが必要ですね。

歯科保険と医療保険を吟味する

歯科保険をもう持っているのであれば、そのカバレッジの内容を吟味します。歯科矯正がカバーされているか、されているならどのように保険が適用されるか、ネットワーク内の医師を選ぶ必要はあるか、限度額はあるかなどを確認しましょう。ネットワーク医師があるならそれを確認し、友人・知人の口コミやYelpなどの情報と照らし合わせ(Yelpも期間的にも内容的にもバランスのよいレビューがあるといいですね。Yelpにレビューを書いてくれるとディスカウントします・・のようなことをやっているビジネスも多く、その場合は一定期間に複数の似たようなレビューが集中しています)、歯科医のめぼしをつけます。

歯科矯正は通常、“Cosmetic(医療措置ではない審美措置)”と扱われることが多いですが、もし“Medically necessary(医療的な面から必要と判断される措置)”と認定されれば、医療保険の適用対象となる可能性があります。顔面の変形を引き起こしていたり、スピーチ上の困難を引き起こしていたり、あるいは顎間接などの痛みがあるような場合や、手術が必要な場合には、矯正措置が“Medically necessary”と判断される可能性があります。医療保険の適用を受けることができないか調べてみるとよいでしょう。

Discount Planも考慮してみる

最近は歯科保険ではなくて、Dental Discount Planといのがあるのですね。あまり知りませんでしたが、年に$120くらいのメンバーシップを払うと、歯科サービスがディスカウントで受けられるというもので、ディスカウントは10%~多いと60%にのぼるということです(内容によってメンバーショップ料金もさまざま)。あらかじめ歯科医とDiscount Planの間で、ディスカウントされたサービス料を契約しており、患者はその規定のサービス料金でサービスが受けられるというものです。規定のサービス料金は、歯科保険の会社がネゴして決めているサービス料金よりは若干高めのことが多いようです。また、保険の場合は、規定のサービス料金の一部を保険会社が、その他を患者が負担するという具合ですが、Discount Planの場合は、ディスカウント後の規定サービス料を患者がすべて負担するというしくみです。歯科保険より安く手軽に入れるようで、地域のよい矯正歯科医が契約に参加しているのであれば、考慮してみるとよいでしょう。

歯学部(Dental School)をあたってみる

歯学部で歯科矯正サービスを受けると、ふつうの矯正歯科にかかるのの1/3ほどコスト削減が可能な場合が多いそうです。いわば歯学部生の実験台になるわけですが、矯正歯科専門の課程に在籍している学生にサービスを受けられるわけですし、もちろんちゃんとした矯正歯科医の監督の下にサービスが提供されます。 アメリカ矯正歯科医協会(AAO)が各州の認可矯正歯学部のリストを提供しています。お近くに歯学部があれば考慮されてもよいかもしれません。歯学部でのサービスは、ふつうの矯正歯科医にかかるのに比べ、アポの時間的融通がきかなかったり、またアポ自体の時間も長くかかる傾向があるようです。実験台ですから当然でしょうか。なのでスケジューリングの難しい、忙しい人には向かないようです。歯学部ではよくある「ふつうの」ケースもトレーニングの題材として必要ですが、稀にしかない非常に困難なケースも題材として必要としています。ですので、かなり込み入った、ふつうの矯正歯科医にかかるとかなり値の張るケースなどは、かえって歯学部でサービスが受けやすく、しかもコストも節約できるかもしれません。

税金面で節約する

歯科矯正も含めた医療関連費用は、AGI(収入に一定の調整を施した調整後収入額)の7.5%を超えた部分のみが税控除の対象となりますが、AGIの7.5%というのはなかなかクリアすることが難しいかもしれません。歯科矯正のコストを一括で支払ったり、兄弟姉妹まとめて歯科矯正を受けたり他の医療コストとまとめたりして、何年もに分散されがちな医療コストを1年に集中させ(ただし支払いができればの話ですが)、税控除を受ける策もあります。

また、雇用者から提供されているのであれば、Flexible Saving Account(FSA)を利用すれば、年間$2,500までの医療関連費用に対して非課税で支払うことが可能です。あるいはHigh Deductibleプランと抱き合わせで提供されることの多いHealth Savings Account(HSA)やHealth Reimbursement Account(HRA)のお金を利用することもできます。

・・・ということでこの春休みに、いくつかの歯科医に診てもらう予定です。どうなりますか。。

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6 comments

  1. うちの子も7〜8年前に矯正しましたが、その時は$5000で分割で支払いました。その当時でも他の矯正費に比べてこの値段は良心的でした。多分、今はもう少し高くなっていると思います。現在、Dental Schoolで矯正治療中の友人は約4000だとか。また、日本で矯正した友人の話では100万円以上かかったと言っていたので、保険外の矯正に関しては日本の方が高いと思います。

    1. ひええ、日本のほうが高いのですか。。わたしも数十年前、歯科矯正していました。そのころはかわいいブレースなんてなくて、しかもブレース自体見たことがない人のほうが多いくらいの時代でしたので、外にはめていくのがいやで、夜だけのものにしてもらいました。親にいろいろ文句を言いましたが、今となっては、お金をかけてやってくれたのだとありがたく思います。人間、その立場になってみないとわからないものだな~。

  2. うちの長男が今やっています。13歳です。

    でもほんと、アメリカってところ変わればなんですね。うちはもともと審美の専門の歯医者にかかっているのですが、それでも$4,500です。18ヶ月で終わります。そのうち$2,500は保険が利きます。残りは分割。これも歯の状態にもよるようですね。人によっては抜歯もあるようで、うちはラッキーなのかもしれません。子供のお金はきりがないですね。では

    1. CHさん、ほんと、どうやって値段がついているのか。。$2,500も保険がきくのはいいですね。あと、何歳にやればいいのかも、わたしにはconfusingです。15歳で、「まだ待ってもいい」という先生もいれば、「8歳からやったほうがいい」言う人もいたり。。どうなんでしょうね。。

  3. いつも勉強させてもらってます!
    40過ぎてますが、矯正始めるところです。なぜ踏み切ったのかというと、転職して、歯科保険が良くなったからです。以前のところは、と言っても同じ保険会社ですが(笑)、$6000から$10,000近く払う必要がある、という見積もりでした。今の職場の歯科保険は、大人の矯正もカバーし、さらに$3000ぐらいでできると言われました。同じ歯科保険会社でも、雇用主が違うとこうも差が出るのかと驚きました。見積もりも、いくつかとると、金額はだいたい同じですが、治療方針が全く異なるので、今勉強中です。

    1. そうですか、よかったですね。同じ保険会社でも雇用主との契約でそんなに違ってくるのですね! 歯科矯正、結果が楽しみですね。また発見されたことなど教えて下さい。

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