ファイナンシャルプラニングをする場合、現在デフォルトで使われる平均寿命予想値は95歳です。寿命の延びとともに、リタイヤする年齢も少しずつ上がってきてはいるものの、限られた労働期間で長いリタイヤ期間をサポートするという傾向が進んでいくと予想されます。一般的な傾向として、私たちはリタイヤメントについて、その資金準備期間に注目を当てがちです。しかしながら、本当は貯めるだけ貯めてリタイヤしたらそれでよし・・というものではなくて、実はその後の資金を「使う」フェーズでのプラニングが非常に、非常に、非常に大切です。前回の記事では、比較シンプルに運用してよい貯める期間に対し、リタイヤメント後の使う期間は細やかなプラニングが必要になることを書きました。俗に言われる「引き出し率=4%なら安全」というような短的なルールではなく、さまざまな個人的な状況を鑑みながら、さらに年々の市場の動向を押さえつつ投資ポートフォリオから引き出し+維持運用していくことが大切であることも書きました。今回は、ではそれをどう実行していくかを考えます。
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